いやいや楽しかった。
よく、「フラメンコギターのコンサートはつまらない」といわれたりするけどそんなこと全然ないよ。こないだのビセンテ然り、ヘラルド然り。ヘラルドを囲んでの開幕コンサートにも出演していたカニートのリサイタルはこれまた、おそらく大抵の人が想像するフラメンコ・ギターのリサイタルとは違うのであります。
写真を見るだけでもわかるでしょう。
椅子に座らず立っている。
©️ Archico fotográfico Bienal de flamenco / Claudia Ruiz Caro |
使っているのはギターの方のところが繰り抜いたようになっているカットウエイギター。ハイポジションを抑えやすいということのようですが、フラメンコのリサイタルで、フラメンコポップのグループ以外でフラメンコのギタリストが使っているのは、初めて見たかも。
一曲ごとに舞台上の位置を変えるし、マイクはワイヤレス。
©️ Archico fotográfico Bienal de flamenco / Claudia Ruiz Caro |
で、演奏も、自由。あれ なんの曲だろう、と思っていると、王道のフレーズが登場して、マラゲーニャじゃん、レバンテじゃん、とかなって唸らされるという具合。
ブレリアが多かったけど、とにかく自由に飛びまわる。楽しい!
フラメンコは曲種ごとのコンパスや調性という枠の中では自由、というのがあるけれど、その枠をもっと大きく掴んでいるというか、枠が広がっている感じ。
最後に引いたロンデーニャはヘラルドへの敬意の表れという感じで、ヘラルドのロンデーニャを感じさせつつもカニート風。
ほんと驚きに満ちた、楽しいコンサートでございました。
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