2015年6月30日火曜日
第2回パコ・デ・ルシア国際ギターの出会い
パコ・デ・ルシア記念のフェスティバル。今年で2回目。
パコゆかりのアルティスタたちをはじめとしたメンバーが出演。
ほかにマスタークラスや講演会、ドキュメンタリー上映等も行われる予定。
◆第2回パコ・デ・ルシア国際ギターの出会い
7/22(水)22時「アルジャシラス」
[出]トリオ/カルラス・ベナベン、ティノ・ディ・ジェラルド、ホルヘ・パルド、“エングアラオ”〈g〉ホセ・マリア・バンデーラ、ティト・アルセド、〈c〉サウル・キロス、〈b〉アウシ・フェルナンデス、〈perc〉ポティ・トルヒージョ
7/23(木)22時「ギタラ・ポル・パコ」
[出]〈g〉ホセミ・カルモナ、アントニオ・サンチェス、ホセ・カルロス・ゴメス、マヌエル・バレンシア、ゲスト〈c〉ペペ・デ・ルシア
7/24(金)「フラメンコ・エン・レボルシオン」
[出]「インテルアクシオン』〈piano〉ドランテス、〈b〉ウルスラ・ロペス、〈perc〉ハビ・ルイバル、〈g〉ホセ・マヌエル・レオン+カルラス・ベナベン、ティノ・ディ・ジェラルド、アリシア・カラスコ
7/25(土)22時「パコ、ロス・フラメンコス・テ・カンタン」
[出]〈c〉モンセ・コルテス、ポティート、レメディオス・アマジャ、トマシート、フェリパ・デル・モレーノ、ホセ・カネラ、ラ・マヌエラ
[場]カディス県アルへシラス マリア・クリスティーナ公園
[問]www.algeciras.es
2015年6月29日月曜日
アルメリア舞踊祭
アルメリアの舞踊祭はフラメンコづくし。
マヌエル・リニャン舞踊団にはじまり、日替わりで3人のフラメンコ舞踊家が登場するコンパス・ア・トレスが3公演 、そしてルベン・オルモというプログラム。
7月6〜8日はエバ・ジェルバブエナのクルシージョ、
7月9日、10日はフラメンコとスペイン舞踊のコンクール、
7月10日にはフラッシュモブもあるそうです。
◆第4回アルメリア舞踊祭
7/4(金)21時30分「シネルヒア」
[出]〈b〉マヌエル・リニャン舞踊団
[場]アルメリア アウディトリオ・ムニシパル・マエストロ・パディジャ
[料]15ユーロ
7/6(月)01時
[出]〈b〉エドゥアルド・レアル、アレハンドラ・グディ、イサベル・ラミレス
7/7(火)1時
[出]〈b〉マリアナ・コジャド、マイテ・ベルトラン、ラ・チネリタ
7/8(水)1時
[出]〈b〉アントニオ・ゴンサレス、アナ・アロンソ、インカ・ディアス
[場]アルメリア 市役所屋上
[料]12ユーロ
7/11(金)21時30分「テンタシオン・デ・ポー」
[出]〈b〉ルベン・オルモ
[場]アルメリア アウディトリオ・ムニシパル・マエストロ・パディジャ
[料]20ユーロ
[問]http://indanza.es/festival-danza-almeria/2015/
http://www.almeriacultura.com
マヌエル・リニャン舞踊団にはじまり、日替わりで3人のフラメンコ舞踊家が登場するコンパス・ア・トレスが3公演 、そしてルベン・オルモというプログラム。
7月6〜8日はエバ・ジェルバブエナのクルシージョ、
7月9日、10日はフラメンコとスペイン舞踊のコンクール、
7月10日にはフラッシュモブもあるそうです。
◆第4回アルメリア舞踊祭
7/4(金)21時30分「シネルヒア」
[出]〈b〉マヌエル・リニャン舞踊団
[場]アルメリア アウディトリオ・ムニシパル・マエストロ・パディジャ
[料]15ユーロ
7/6(月)01時
[出]〈b〉エドゥアルド・レアル、アレハンドラ・グディ、イサベル・ラミレス
7/7(火)1時
[出]〈b〉マリアナ・コジャド、マイテ・ベルトラン、ラ・チネリタ
7/8(水)1時
[出]〈b〉アントニオ・ゴンサレス、アナ・アロンソ、インカ・ディアス
[場]アルメリア 市役所屋上
[料]12ユーロ
7/11(金)21時30分「テンタシオン・デ・ポー」
[出]〈b〉ルベン・オルモ
[場]アルメリア アウディトリオ・ムニシパル・マエストロ・パディジャ
[料]20ユーロ
[問]http://indanza.es/festival-danza-almeria/2015/
http://www.almeriacultura.com
2015年6月28日日曜日
バルセロナのフラメンコセミナー
バルセロナのフラメンコ学校で6月30日から7月10日までセミナーが開催。
6月30日はセラニート、7月1日はマヌエル・グラナドス、2日はオスカル・エレロ、3日はダビ・レイバと日替わりで講師が変わるギターのクラスは18時から21時までで受講料220ユーロ。 カンテは7月4日ウニオン王者、フアン・ピニージャが10時から14時までで60ユーロ。舞踊はアデラ・カンパージョが7月10日15〜18時で、テレサ・ライスのカスタネットは7月4日10〜14時で各60ユーリとのこと。 詳細はhttp://www.institutflamenco.com/で。
2015年6月26日金曜日
王立舞踊学校75周年ガラ
今週末の日曜日までスペイン国立バレエ団公演が行われているサルスエラ劇場で
翌週水曜日にマリエンマ王立舞踊学校75周年ガラが行われます。
あまたの舞踊家がすだったこの学校のガラとあって、元国立バレエ団のクリスティーナ・ゴメスはエスクエラ・ボレーラを、現第一舞踊手のエドゥアルド・マルティネスはマリエンマのふりつけたボレロを、ソリストのセルヒオ・ベルナルはグラン・アントニオの粉屋のファルーカを踊ります。
おそらく現在も国立バレエのメンバーの半分以上がここの出身ではないか、というほど、レベルの高いダンサーを輩出している学校だけに、クラシックバレエ、スペイン舞踊とも素晴らしい演目が並ぶだろうことは疑いありません。
◆マドリード・マリエンマ王立舞踊学校75周年記念ガラ
7/1(水)
[出]〈b〉ラ・レアル舞踊団、クリスティーナ・ゴメス、エドゥアルド・マルティネス、セルヒオ・ベルナルほか
[場]マドリード サルスエラ劇場
[問]http://teatrodelazarzuela.mcu.es/es/
翌週水曜日にマリエンマ王立舞踊学校75周年ガラが行われます。
あまたの舞踊家がすだったこの学校のガラとあって、元国立バレエ団のクリスティーナ・ゴメスはエスクエラ・ボレーラを、現第一舞踊手のエドゥアルド・マルティネスはマリエンマのふりつけたボレロを、ソリストのセルヒオ・ベルナルはグラン・アントニオの粉屋のファルーカを踊ります。
おそらく現在も国立バレエのメンバーの半分以上がここの出身ではないか、というほど、レベルの高いダンサーを輩出している学校だけに、クラシックバレエ、スペイン舞踊とも素晴らしい演目が並ぶだろうことは疑いありません。
◆マドリード・マリエンマ王立舞踊学校75周年記念ガラ
7/1(水)
[出]〈b〉ラ・レアル舞踊団、クリスティーナ・ゴメス、エドゥアルド・マルティネス、セルヒオ・ベルナルほか
[場]マドリード サルスエラ劇場
[問]http://teatrodelazarzuela.mcu.es/es/
2015年6月25日木曜日
スペイン国立バレエ新作初演「アレント」&「サグアン」その3
その1、その2で作品内容をご紹介しましたが、ダンサーたちにあまりふれることができませんでした。
スペイン国立バレエ団といえば、ハビエル・ラトーレ、ハビエル・バロン、アントニオ・カナーレスやホアキン・コルテスら、現代フラメンコをリードする舞踊家たちを輩出してきた名門。
初来日のときはメルチェ・エスメラルダとホセ・アントニオが主役を踊り、その後、ローラ・グレコ、アントニオ・マルケス、アイーダ・ゴメス、アントニオ・ナハロら、自らの舞踊団を立ち上げたり、国立バレエの監督に就任するダンサーをも生み出してきました。
そのバレエ団に今、どんなダンサーがいるのでしょうか。
現在、プリンシパルで活躍しているのはフランシスコ・ベラスコとエステル・フラードの二人。いずれもセビージャのコンセルバトリオ(公立舞踊学校)出身です。フランは1991年入団で96年から第一舞踊手として活躍したベテラン。一時退団していたもののナハロ監督就任時に復帰しました。今回は「アレント」で素晴らしいパ・ド・ドゥを踊り、またフィナーレでも若手に負けない活躍をみせています。若い頃、たとえば初めて「メデア」のイアソンを踊ったときなど、線が細いイメージだったのですが、年をへて、風格がでてきました。ひとつひとつの動きが美しく、また余韻があって、素晴らしいダンサーです。
エステルは1998年入団。翌年にはソリスト、2003年には第一舞踊手に昇格。2010年まで在籍しましたが、その間もホアキン・グリロやラファエル・エステベスなどとも共演するなど外部出演もして経験を積んでいます。今回はマントンのソレアを熱演。テクニックも非常に難しいこの曲をしっかり踊っています。
第一舞踊手の中からはアローニャ・アロンソとエドゥアルド・マルティネスの二人が出演していました。「アレント」で美しいソロを踊ったアローニャはエステルと同期98年入団。一時バレエ団を離れていたこともありましたが、2005年に復帰。2012年の第一舞踊手に昇格しました。きゃしゃな身体でバレエ的な美しい表現を得意とする彼女は実は1歳半の子供がいるママでもあります。「アレント」「サグアン」の両方に出演しているエドゥアルドはマドリード出身で、2002年入団。05年にソリストに、10年に第一舞踊手に昇格しました。「アレント」では「アセチョ」でリーダーを踊るかたわら、「サグアン」ではカンティーニャ・デ・コルドバのパレハを踊るという活躍ぶり。また「アレント」ではフランとダブルキャストでパ・ド・ドゥも踊っている実力派。
と、カテゴリー順にご紹介しましたが、今回のマドリード公演で私が一番気になったダンサーは実はソリストのホセ・マヌエル・ベニテス。どちらかというと小柄できゃしゃなのですが、とにかく形が、動きが美しい。そしてフラメンコな味わいが、国立バレエ随一といっていいくらいにあるのであります。 これまでにもみているはずなのですが、こんなに気になったのは初めてかも。2005年入団の彼はマラガ出身でセビージャのアンダルシア舞踊団にも在籍していたというのでそっちの方でも必ずみているはずなのですが、これまでの印象は正直あまりありません。いい役をもらうようになったからか、彼が研鑽を積んで抜きん出た印象になったのか? わかりません。でもきっと日本でも人気が出るのではないかと思います。
もう一人の男性ソリストがセルヒオ・ベルナル。この人もすばらしい。抜きん出たダンサーです。背も高く、手足も長く、ハンサムで、主役を踊るために生まれてきたような人。華があって、アポロンみたいな感じ、といえばわかってもらえるでしょうか。ラファエル・アギラール版の「ボレロ」の主役を踊っている人なのですが、今回はダブルキャストで「アセチョ」のリーダーを踊っています。 彼も日本で人気がでること間違い無しです。身体能力も高く、また自分をはっきりもってインタビューにも的確にこたえていける、すごくしっかりした24歳。すごすぎます。
実際、ホアキン・コルテスを最初にうりだしたプロデューサーの肝いりで、外部出演でローラ・グレコと共演したりもしているようです。今後どんな展開を見せるか楽しみですね。
男性ダンサーではほかに、ポスターになっていたセビージャ出身のフアン・ペドロ・デルガドやマドリード出身のカルロス・サンチェスも印象に残ります。女性ではカンティーニャ・デ・コルドバを踊ったモニカ・フェルナンデス(ガデス舞踊団でカルメンを踊った人)とサラ・アレバロ(元アンダルシア舞踊団)なども気になる存在です。
ガデス舞踊団といえば、ガデス舞踊団日本公演で主役を踊ったアンヘル・ヒルとクリスティーナ・カルネーロも現在は国立で踊っています。主役級のダンサーが群舞にいる。これもバレエ団の強みなのかもしれません。
スペイン国立バレエ団といえば、ハビエル・ラトーレ、ハビエル・バロン、アントニオ・カナーレスやホアキン・コルテスら、現代フラメンコをリードする舞踊家たちを輩出してきた名門。
初来日のときはメルチェ・エスメラルダとホセ・アントニオが主役を踊り、その後、ローラ・グレコ、アントニオ・マルケス、アイーダ・ゴメス、アントニオ・ナハロら、自らの舞踊団を立ち上げたり、国立バレエの監督に就任するダンサーをも生み出してきました。
そのバレエ団に今、どんなダンサーがいるのでしょうか。
現在、プリンシパルで活躍しているのはフランシスコ・ベラスコとエステル・フラードの二人。いずれもセビージャのコンセルバトリオ(公立舞踊学校)出身です。フランは1991年入団で96年から第一舞踊手として活躍したベテラン。一時退団していたもののナハロ監督就任時に復帰しました。今回は「アレント」で素晴らしいパ・ド・ドゥを踊り、またフィナーレでも若手に負けない活躍をみせています。若い頃、たとえば初めて「メデア」のイアソンを踊ったときなど、線が細いイメージだったのですが、年をへて、風格がでてきました。ひとつひとつの動きが美しく、また余韻があって、素晴らしいダンサーです。
エステルは1998年入団。翌年にはソリスト、2003年には第一舞踊手に昇格。2010年まで在籍しましたが、その間もホアキン・グリロやラファエル・エステベスなどとも共演するなど外部出演もして経験を積んでいます。今回はマントンのソレアを熱演。テクニックも非常に難しいこの曲をしっかり踊っています。
第一舞踊手の中からはアローニャ・アロンソとエドゥアルド・マルティネスの二人が出演していました。「アレント」で美しいソロを踊ったアローニャはエステルと同期98年入団。一時バレエ団を離れていたこともありましたが、2005年に復帰。2012年の第一舞踊手に昇格しました。きゃしゃな身体でバレエ的な美しい表現を得意とする彼女は実は1歳半の子供がいるママでもあります。「アレント」「サグアン」の両方に出演しているエドゥアルドはマドリード出身で、2002年入団。05年にソリストに、10年に第一舞踊手に昇格しました。「アレント」では「アセチョ」でリーダーを踊るかたわら、「サグアン」ではカンティーニャ・デ・コルドバのパレハを踊るという活躍ぶり。また「アレント」ではフランとダブルキャストでパ・ド・ドゥも踊っている実力派。
と、カテゴリー順にご紹介しましたが、今回のマドリード公演で私が一番気になったダンサーは実はソリストのホセ・マヌエル・ベニテス。どちらかというと小柄できゃしゃなのですが、とにかく形が、動きが美しい。そしてフラメンコな味わいが、国立バレエ随一といっていいくらいにあるのであります。 これまでにもみているはずなのですが、こんなに気になったのは初めてかも。2005年入団の彼はマラガ出身でセビージャのアンダルシア舞踊団にも在籍していたというのでそっちの方でも必ずみているはずなのですが、これまでの印象は正直あまりありません。いい役をもらうようになったからか、彼が研鑽を積んで抜きん出た印象になったのか? わかりません。でもきっと日本でも人気が出るのではないかと思います。
もう一人の男性ソリストがセルヒオ・ベルナル。この人もすばらしい。抜きん出たダンサーです。背も高く、手足も長く、ハンサムで、主役を踊るために生まれてきたような人。華があって、アポロンみたいな感じ、といえばわかってもらえるでしょうか。ラファエル・アギラール版の「ボレロ」の主役を踊っている人なのですが、今回はダブルキャストで「アセチョ」のリーダーを踊っています。 彼も日本で人気がでること間違い無しです。身体能力も高く、また自分をはっきりもってインタビューにも的確にこたえていける、すごくしっかりした24歳。すごすぎます。
実際、ホアキン・コルテスを最初にうりだしたプロデューサーの肝いりで、外部出演でローラ・グレコと共演したりもしているようです。今後どんな展開を見せるか楽しみですね。
男性ダンサーではほかに、ポスターになっていたセビージャ出身のフアン・ペドロ・デルガドやマドリード出身のカルロス・サンチェスも印象に残ります。女性ではカンティーニャ・デ・コルドバを踊ったモニカ・フェルナンデス(ガデス舞踊団でカルメンを踊った人)とサラ・アレバロ(元アンダルシア舞踊団)なども気になる存在です。
ガデス舞踊団といえば、ガデス舞踊団日本公演で主役を踊ったアンヘル・ヒルとクリスティーナ・カルネーロも現在は国立で踊っています。主役級のダンサーが群舞にいる。これもバレエ団の強みなのかもしれません。
2015年6月24日水曜日
スペイン国立バレエ新作初演「アレント」&「サグアン」その2
20分の休憩をはさんでの後半はフラメンコ。
タイトルの「サグアン」とはアラブ語起源のスペイン語で玄関のこと。
一軒家で、通りに面した扉と、家へとつながる扉の間の空間で、アンダルシアの家ではそこからパティオにつながる場合もあります。
フラメンコへの入り口? フラメンコと新しい世界をつなぐ空間?
この作品ではブランカ・デル・レイ、ラ・ルピ、メルセデス・ルイス、マルコ・フローレス、と4人のフラメンコ舞踊家が振り付けを担当。音楽はヘスース・トーレス。ばらばらな印象にならないよう、演出家も参加、バックに窓をあしらい統一感をもたせました。
オープニングは全員の群舞によるシギリージャ。振り付けはマルコ・フローレス。
シギリージャといえばフラメンコの数多い曲種の中でもシリアスで重厚なものとされる曲で、ここではヘスースのモダンなアレンジで群舞でみせます。フラメンコの常識をくつがえすような、現代的なフラメンコです。男女のパレハばかりでなく、男性と男性、女性と女性、というふうにバラエティにとんだ組み合わせでみせるのも面白く、フラメンコへの先入観、既存の概念が壊される、といえばオーバーでしょうか。スピーディーにみせる、新しいフラメンコ。切れの良さも抜群です。衣装は黒。女性の衣装はひとつずつ微妙に違った非常にこったものです。衣装はヤイサ・ピニージョ。オルガ・ペリセやコンチャ・ハレーニョの衣装をてがけている新進気鋭のデザイナーです。
赤いバタ・デ・コーラの女性が下手から、男性が上手から現れパレハで踊るカンティーニャ・デ・コルドバ。通常アレグリアス・デ・コルドバとよばれる、短調でのカンティーニャはメルセデス・ルイスの振り付け。メルセデスはマルコと違ってカンパニーというよりも個人での舞台が主で、あまり他の人に振り付けたものをみたことがないので興味津々。とくに男性にはどうするのだろう、と思っていたのですが、女性の振りは彼女の踊りそのままという感じで、男性もこれといった突飛なこともなく、それにあわせた感じでありました。
3つめのシーンは男性たちによるグアヒーラ。これも通常、女性によって踊られる曲で多くの場合アバニコを使ってキューバ風な、コロニアルな雰囲気をたたえたものであります。それも5人の男性たちによる群舞ということで驚きは否めません。
が、これが素晴らしかった。私の中では「サグアン」の中で一番かもしれません。この曲がもつ、もともとの性格である、コロニアルな、けだるい雰囲気を失うことなく、男性たちの舞踊曲として見事に仕上げているのには脱帽。荘園で働く男たちなのでしょうか。うーん、想像は広がります。
音楽もグアヒーラに加え、メランコリックなビダリータやミロンガ、男っぽいファルーカのニュアンス、のびやかなコロンビアーナやのりのいい古風なルンバを加えているのも面白い試みです。多種多様なものでありながら、中南米ゆかりの曲という傾向もあってか雑多な感じはしません。そうすることで曲に多彩なニュアンスを与え、ひとつのドラマをみるような感じすらさせます。
国立の踊り手たちがもともともっているポテンシャルにあった振り付けだったというのもあるかもしれません。
続くシーンは最近売り出し中のマラガのバイラオーラ、ラ・ルピの振り付けのタンゴ。ラ・ルピその人が公開トークで語ったところによれば、 カルメンシータという、 アルメリア出身でアメリカで活躍したダンサーと同時代の踊り手たちを描いています。ラ・ルピはカルメンシータについての本を読み、彼女がカフェ・カンタンテでほかの踊り手をみたかったのにできなかったという話が印象に残り、それなら彼女の家にほかの踊り手たちをつれていってしまえ、ということで、この振り付けを考えたとのこと。ちなみにカルメンシータはエジソンによって撮影された初期の映画にその踊っている姿を残しています。彼女が世界で最初に映画に出演した女性。なので、最初はその映画で彼女が踊っているような振りをフラッシュライトの中でみせるところから始まります。
この場面ばかりは事前情報なしには楽しめないかもしれません。といってもプログラムに解説が掲載されているわけではないので、困るかも?
そういうわけなので、この場面のバイラオーラにはすべて名前があり、その踊り手ごとにその経歴にちなんだ衣装を着ている、という実はすごく凝った場面なのであります。ほかのダンサーはラ・カルボネーラ、ラ・コキネーラ、ラ・マレーナ、ラ・マカローナ、ラ・クエンカ、ラ・メホラーナ。といわれてもピンと来る人はごく少ないことでありましょう。 マラガ出身のラ・クエンカだけは男装で有名だったからすぐわかるかもしれません。マントンやアバニコといった小物もつかって変化をつけています。群舞といっても、この場面は個人に焦点がおかれているような感じです。振りは腰を大きくふったり、マントンをくわえたりとちょっとお下品な感じなのですが、国立の踊り手たちがもともとお上品なので、汚い感じにはみえません。
そしてブランカ・デル・レイのマントンのソレア。最初はブランカ自身の作によるマントンを歌った詩(フェリアや結婚式で女性たちを飾り、踊り手たちに椅子におきざりにされる。でも聞いたの。マントンの叫びを。私は踊り続けたいんだという叫びを)を、ブランカ自身による朗読で流れ、それをブランカ自身がマントンで踊ります。 ちなみに今回のマドリード公演ではブランカは1日おきの出演で、彼女が出ない日は続くソレアを踊るプリンシパルのエステル・フラードが詩も踊ります。この秋の日本公演ではブランカは出演しないので、おそらくエステルが両方踊ることになるのでしょう。ひとつひとつの言葉に反応するように動き、マントンをひるがえすブランカ。やがて始まったソレアはエステルのソロ。ブランカの、マントンのソレアを手渡されるという重要な役をみごとにこなしています。重みと風格のあるソレア。音楽のせいか、ブランカがこれまで踊ってきたソレアとは微妙に違います。
通常、舞踊でマントンをつかう場合、三角に折ってとめておくことが多く(このことも詩の中でふれられています。) 彼女もそうして使っていたと思う(今YouTubeのビデオで確認しました)のですが、ここでは折り目をつけず、四角いまま使っているのでよけい難しくなっています。大柄なエステルにあわせたのかもしれません。アンティークのマントン(だと思います)はかなり重いはずですが美しく宙を舞います。この踊りの主役はマントン。というわけで衣装も黒のシンプルなものだし、アクセサリーもからまないようにつけていません。
最後は皆の振り付けによるフィン・デ・フィエスタのブレリア。名場面集のようにそれぞれの場面の出演者によるブレリアがショーケースに並べられる感じ。最後に登場するブランカがマントンをエステルに託して去っていくのは少し寂しい感じだが、ブランカは何度も引退公演をしては舞台に戻ってきている。引き際のいさぎよさはないかもしれない。
筆者はブランカのいる日といない日、両方みましたが、いない日の方がまとまりがあったような気がします。
ビデオはこちら
タイトルの「サグアン」とはアラブ語起源のスペイン語で玄関のこと。
一軒家で、通りに面した扉と、家へとつながる扉の間の空間で、アンダルシアの家ではそこからパティオにつながる場合もあります。
フラメンコへの入り口? フラメンコと新しい世界をつなぐ空間?
この作品ではブランカ・デル・レイ、ラ・ルピ、メルセデス・ルイス、マルコ・フローレス、と4人のフラメンコ舞踊家が振り付けを担当。音楽はヘスース・トーレス。ばらばらな印象にならないよう、演出家も参加、バックに窓をあしらい統一感をもたせました。
オープニングは全員の群舞によるシギリージャ。振り付けはマルコ・フローレス。
シギリージャといえばフラメンコの数多い曲種の中でもシリアスで重厚なものとされる曲で、ここではヘスースのモダンなアレンジで群舞でみせます。フラメンコの常識をくつがえすような、現代的なフラメンコです。男女のパレハばかりでなく、男性と男性、女性と女性、というふうにバラエティにとんだ組み合わせでみせるのも面白く、フラメンコへの先入観、既存の概念が壊される、といえばオーバーでしょうか。スピーディーにみせる、新しいフラメンコ。切れの良さも抜群です。衣装は黒。女性の衣装はひとつずつ微妙に違った非常にこったものです。衣装はヤイサ・ピニージョ。オルガ・ペリセやコンチャ・ハレーニョの衣装をてがけている新進気鋭のデザイナーです。
赤いバタ・デ・コーラの女性が下手から、男性が上手から現れパレハで踊るカンティーニャ・デ・コルドバ。通常アレグリアス・デ・コルドバとよばれる、短調でのカンティーニャはメルセデス・ルイスの振り付け。メルセデスはマルコと違ってカンパニーというよりも個人での舞台が主で、あまり他の人に振り付けたものをみたことがないので興味津々。とくに男性にはどうするのだろう、と思っていたのですが、女性の振りは彼女の踊りそのままという感じで、男性もこれといった突飛なこともなく、それにあわせた感じでありました。
3つめのシーンは男性たちによるグアヒーラ。これも通常、女性によって踊られる曲で多くの場合アバニコを使ってキューバ風な、コロニアルな雰囲気をたたえたものであります。それも5人の男性たちによる群舞ということで驚きは否めません。
が、これが素晴らしかった。私の中では「サグアン」の中で一番かもしれません。この曲がもつ、もともとの性格である、コロニアルな、けだるい雰囲気を失うことなく、男性たちの舞踊曲として見事に仕上げているのには脱帽。荘園で働く男たちなのでしょうか。うーん、想像は広がります。
音楽もグアヒーラに加え、メランコリックなビダリータやミロンガ、男っぽいファルーカのニュアンス、のびやかなコロンビアーナやのりのいい古風なルンバを加えているのも面白い試みです。多種多様なものでありながら、中南米ゆかりの曲という傾向もあってか雑多な感じはしません。そうすることで曲に多彩なニュアンスを与え、ひとつのドラマをみるような感じすらさせます。
国立の踊り手たちがもともともっているポテンシャルにあった振り付けだったというのもあるかもしれません。
続くシーンは最近売り出し中のマラガのバイラオーラ、ラ・ルピの振り付けのタンゴ。ラ・ルピその人が公開トークで語ったところによれば、 カルメンシータという、 アルメリア出身でアメリカで活躍したダンサーと同時代の踊り手たちを描いています。ラ・ルピはカルメンシータについての本を読み、彼女がカフェ・カンタンテでほかの踊り手をみたかったのにできなかったという話が印象に残り、それなら彼女の家にほかの踊り手たちをつれていってしまえ、ということで、この振り付けを考えたとのこと。ちなみにカルメンシータはエジソンによって撮影された初期の映画にその踊っている姿を残しています。彼女が世界で最初に映画に出演した女性。なので、最初はその映画で彼女が踊っているような振りをフラッシュライトの中でみせるところから始まります。
この場面ばかりは事前情報なしには楽しめないかもしれません。といってもプログラムに解説が掲載されているわけではないので、困るかも?
そういうわけなので、この場面のバイラオーラにはすべて名前があり、その踊り手ごとにその経歴にちなんだ衣装を着ている、という実はすごく凝った場面なのであります。ほかのダンサーはラ・カルボネーラ、ラ・コキネーラ、ラ・マレーナ、ラ・マカローナ、ラ・クエンカ、ラ・メホラーナ。といわれてもピンと来る人はごく少ないことでありましょう。 マラガ出身のラ・クエンカだけは男装で有名だったからすぐわかるかもしれません。マントンやアバニコといった小物もつかって変化をつけています。群舞といっても、この場面は個人に焦点がおかれているような感じです。振りは腰を大きくふったり、マントンをくわえたりとちょっとお下品な感じなのですが、国立の踊り手たちがもともとお上品なので、汚い感じにはみえません。
そしてブランカ・デル・レイのマントンのソレア。最初はブランカ自身の作によるマントンを歌った詩(フェリアや結婚式で女性たちを飾り、踊り手たちに椅子におきざりにされる。でも聞いたの。マントンの叫びを。私は踊り続けたいんだという叫びを)を、ブランカ自身による朗読で流れ、それをブランカ自身がマントンで踊ります。 ちなみに今回のマドリード公演ではブランカは1日おきの出演で、彼女が出ない日は続くソレアを踊るプリンシパルのエステル・フラードが詩も踊ります。この秋の日本公演ではブランカは出演しないので、おそらくエステルが両方踊ることになるのでしょう。ひとつひとつの言葉に反応するように動き、マントンをひるがえすブランカ。やがて始まったソレアはエステルのソロ。ブランカの、マントンのソレアを手渡されるという重要な役をみごとにこなしています。重みと風格のあるソレア。音楽のせいか、ブランカがこれまで踊ってきたソレアとは微妙に違います。
通常、舞踊でマントンをつかう場合、三角に折ってとめておくことが多く(このことも詩の中でふれられています。) 彼女もそうして使っていたと思う(今YouTubeのビデオで確認しました)のですが、ここでは折り目をつけず、四角いまま使っているのでよけい難しくなっています。大柄なエステルにあわせたのかもしれません。アンティークのマントン(だと思います)はかなり重いはずですが美しく宙を舞います。この踊りの主役はマントン。というわけで衣装も黒のシンプルなものだし、アクセサリーもからまないようにつけていません。
最後は皆の振り付けによるフィン・デ・フィエスタのブレリア。名場面集のようにそれぞれの場面の出演者によるブレリアがショーケースに並べられる感じ。最後に登場するブランカがマントンをエステルに託して去っていくのは少し寂しい感じだが、ブランカは何度も引退公演をしては舞台に戻ってきている。引き際のいさぎよさはないかもしれない。
筆者はブランカのいる日といない日、両方みましたが、いない日の方がまとまりがあったような気がします。
ビデオはこちら
2015年6月22日月曜日
スペイン国立バレエ新作初演「アレント」&「サグアン」その1
スペイン国立バレエ新作初演は彼らの本拠地ともいえる、マドリードのサルスエラ劇場で。
サルスエラ劇場は国立の劇場で、その名の通り、スペインのオペラ(そういわれてますが、歌じゃない台詞があったりもします)、サルスエラの公演などクラシック音楽公演が多く行われますが、そのほかにスペイン国立バレエや国立ダンスカンパニーなどの公演もほぼ定期的に行われています。たまにフラメンコも。その昔、ホアキン・コルテスやエバ・ジェルバブエナも公演しています。
さて国立バレエ。久々の新作初演です。
昨年12月にラファエル・アギラール振付けの「ボレロ」を初演しましたが、全部新作というのは2年前、マタデーロで初演された「ソロージャ」以来です。
「ソロージャ」は画家ソロージャの絵にインスパイアされてスペイン各地の民族舞踊をまじえてみせる舞踊絵巻、という感じでありました。振付けはバレエ団監督のアントニオ・ナハーロをはじめ、フラメンコはマヌエル・リニャン、民族舞踊はアランチャ・カルモナ、というように複数の振付家でソロージャの世界をえがきました。来月バルセロナのリセウ劇場で上演されます。
その前は2012年の秋で「メデア」再演ともに新作「ホタ」などの公演が行われました。
そしてその前は監督就任初新作公演だった「アンヘル・カイド」「セビージャ組曲」 。2012年3月のことであります。監督就任4年目。さてどんな世界をみせてくれるのでしょうか。
「アレント」はアントニオが「僕のこれまでの作品の中で最もリスクが高かった作品」と語った、スペイン舞踊の作品。スペイン舞踊といっても、伝統的なものとは一線をかくしています。
つまり、昔ながらのバレエシューズで踊るエスクエラ・ボレーラやファリャやグラナドスの音楽で踊るクラシコ・エスパニョールなどを想像していると、まったくちがうものが現れる、ということなのです。これがスペイン舞踊?と思う人もいるかもしれません。
反対にいうと、スペイン舞踊についてなんの知識もない方でも楽しめる舞台になっていると思います。
音楽は、アントニオ・ナハロ舞踊団の音楽を担当してきた(ナハロ振り付けのフィギュアスケートの音楽も担当しているそうです)フェルナンド・エゴスクエのオリジナル曲。アルゼンチン出身で1992年からマドリード在住の作曲家でギタリスト。このマドリード公演ではオーケストラの生演奏なのですが、そこで彼もギターをきかせました。
その曲をジョアン・アルベルト・アマルゴースが編曲。 彼はパコ・デ・ルシアやカマロン、ミゲル・ポベーダらともコラボーレションしている作曲家・編曲家、指揮者。
背を向けた男性ダンサーたち。舞台奥のライトが雲のようにみえる幕の方へとあがっていくオープニング。
深い緑のスーツの男性たちの迫力のるサパテアード。
ギリシャの衣装のようなたっぷりとしたスカートのワンピースの女性たちが夢のように現れる。男女9人ずつによる迫力のある群舞は国立バレエならでは。
円になったり線になったり、男女それぞれ、そしてペアになったりと、さまざまにフォーメーションをかえて、サパテアードとカスタネットをきかせてみせる「オリヘン(起源)」ミュージカルをみているような華やかさでまたたく間に観客を魅了していきます
幕が下がると、風がふんわりとその裾をゆらす。音楽も一転してゆっくりとしたロマンチックな感じに。そこに現れた男女がみせる、クラシコならではの美しい動き。「ルス(光)」と名付けられたこの場面は王道のパ・ド・ドゥ。アラベスクのような、クラシックバレエ的な動きとサパテアードのようなスペイン舞踊ならではの要素が混じり合ってつくりあげられた美しい場面。プリンシパルのフランシスコ・ベラスコの動きには余韻があり、色彩が、ニュアンスがあります。
3番目のシーンは「アニマ(魂) 」5人の魔女のような女たちによる曲。バタ・デ・コーラは巻きスカート状で外したスカートはマントンのように宙に舞う。
続く「アセチョ(待ち伏せ)」は ジャズへのオマージュ? 袖から次々に飛び出してくr弾さーたち。パーカッションがきいた音楽にのって、昔のビッグバンドジャズのようなポーズやインべーダーゲームを思わせるユーモラスな動き。面白い。ダイナミックな男性ならではの群舞。
そこに女性がのったブランコがおりてきて彼女のソロ「セール」へと続く。
白いバタ・デ・コーラのような衣装でゆったりと踊るのは第一舞踊手アローニャ・アロンソ(インマクラーダ・サンチェスとのダブルキャスト)。白いバタ・デ・コーラのガウンを脱ぐとオリーブ色の衣装で軽やかに。カスタネットをつかいつつ舞台狭しと自由に踊る。美しいソロだ。カスタネットの響き。跳躍、回転。現代スペイン舞踊ならではの曲かもしれない。
そのソロが終わり暗転し、再び照明が入ると椅子に座ったダンサーたち。フィナーレは椅子に座ってのサパテアードとカスタネットでのダイナミックな展開でみせてくれる。魔法のようにさまざまに変わるフォーメーション。よくそろって迫力のある群舞でみせてくれる。
40分はまさにあっという間。
古典的なスペイン舞踊の概念をくつがえすような、現代的な舞台作り。
ミュージカルや宝塚のファンなら絶対楽しめること間違いない作品。アントニオ・ナハロはスペイン舞踊をエンターテイメントとし、さらなる観客の獲得へと挑戦しているのだろう。
またスペイン舞踊ファンなら現在のトップダンサーたちならではのテクニックに舌をまくにちがいない。非常に複雑な振り付けをみごとにこなしているダンサーたち。スペイン舞踊をリードするスペイン国立バレエならではの作品だろう。
サルスエラ劇場は国立の劇場で、その名の通り、スペインのオペラ(そういわれてますが、歌じゃない台詞があったりもします)、サルスエラの公演などクラシック音楽公演が多く行われますが、そのほかにスペイン国立バレエや国立ダンスカンパニーなどの公演もほぼ定期的に行われています。たまにフラメンコも。その昔、ホアキン・コルテスやエバ・ジェルバブエナも公演しています。
さて国立バレエ。久々の新作初演です。
昨年12月にラファエル・アギラール振付けの「ボレロ」を初演しましたが、全部新作というのは2年前、マタデーロで初演された「ソロージャ」以来です。
「ソロージャ」は画家ソロージャの絵にインスパイアされてスペイン各地の民族舞踊をまじえてみせる舞踊絵巻、という感じでありました。振付けはバレエ団監督のアントニオ・ナハーロをはじめ、フラメンコはマヌエル・リニャン、民族舞踊はアランチャ・カルモナ、というように複数の振付家でソロージャの世界をえがきました。来月バルセロナのリセウ劇場で上演されます。
その前は2012年の秋で「メデア」再演ともに新作「ホタ」などの公演が行われました。
そしてその前は監督就任初新作公演だった「アンヘル・カイド」「セビージャ組曲」 。2012年3月のことであります。監督就任4年目。さてどんな世界をみせてくれるのでしょうか。
「アレント」はアントニオが「僕のこれまでの作品の中で最もリスクが高かった作品」と語った、スペイン舞踊の作品。スペイン舞踊といっても、伝統的なものとは一線をかくしています。
つまり、昔ながらのバレエシューズで踊るエスクエラ・ボレーラやファリャやグラナドスの音楽で踊るクラシコ・エスパニョールなどを想像していると、まったくちがうものが現れる、ということなのです。これがスペイン舞踊?と思う人もいるかもしれません。
反対にいうと、スペイン舞踊についてなんの知識もない方でも楽しめる舞台になっていると思います。
音楽は、アントニオ・ナハロ舞踊団の音楽を担当してきた(ナハロ振り付けのフィギュアスケートの音楽も担当しているそうです)フェルナンド・エゴスクエのオリジナル曲。アルゼンチン出身で1992年からマドリード在住の作曲家でギタリスト。このマドリード公演ではオーケストラの生演奏なのですが、そこで彼もギターをきかせました。
その曲をジョアン・アルベルト・アマルゴースが編曲。 彼はパコ・デ・ルシアやカマロン、ミゲル・ポベーダらともコラボーレションしている作曲家・編曲家、指揮者。
背を向けた男性ダンサーたち。舞台奥のライトが雲のようにみえる幕の方へとあがっていくオープニング。
深い緑のスーツの男性たちの迫力のるサパテアード。
ギリシャの衣装のようなたっぷりとしたスカートのワンピースの女性たちが夢のように現れる。男女9人ずつによる迫力のある群舞は国立バレエならでは。
円になったり線になったり、男女それぞれ、そしてペアになったりと、さまざまにフォーメーションをかえて、サパテアードとカスタネットをきかせてみせる「オリヘン(起源)」ミュージカルをみているような華やかさでまたたく間に観客を魅了していきます
幕が下がると、風がふんわりとその裾をゆらす。音楽も一転してゆっくりとしたロマンチックな感じに。そこに現れた男女がみせる、クラシコならではの美しい動き。「ルス(光)」と名付けられたこの場面は王道のパ・ド・ドゥ。アラベスクのような、クラシックバレエ的な動きとサパテアードのようなスペイン舞踊ならではの要素が混じり合ってつくりあげられた美しい場面。プリンシパルのフランシスコ・ベラスコの動きには余韻があり、色彩が、ニュアンスがあります。
3番目のシーンは「アニマ(魂) 」5人の魔女のような女たちによる曲。バタ・デ・コーラは巻きスカート状で外したスカートはマントンのように宙に舞う。
続く「アセチョ(待ち伏せ)」は ジャズへのオマージュ? 袖から次々に飛び出してくr弾さーたち。パーカッションがきいた音楽にのって、昔のビッグバンドジャズのようなポーズやインべーダーゲームを思わせるユーモラスな動き。面白い。ダイナミックな男性ならではの群舞。
そこに女性がのったブランコがおりてきて彼女のソロ「セール」へと続く。
白いバタ・デ・コーラのような衣装でゆったりと踊るのは第一舞踊手アローニャ・アロンソ(インマクラーダ・サンチェスとのダブルキャスト)。白いバタ・デ・コーラのガウンを脱ぐとオリーブ色の衣装で軽やかに。カスタネットをつかいつつ舞台狭しと自由に踊る。美しいソロだ。カスタネットの響き。跳躍、回転。現代スペイン舞踊ならではの曲かもしれない。
そのソロが終わり暗転し、再び照明が入ると椅子に座ったダンサーたち。フィナーレは椅子に座ってのサパテアードとカスタネットでのダイナミックな展開でみせてくれる。魔法のようにさまざまに変わるフォーメーション。よくそろって迫力のある群舞でみせてくれる。
40分はまさにあっという間。
古典的なスペイン舞踊の概念をくつがえすような、現代的な舞台作り。
ミュージカルや宝塚のファンなら絶対楽しめること間違いない作品。アントニオ・ナハロはスペイン舞踊をエンターテイメントとし、さらなる観客の獲得へと挑戦しているのだろう。
またスペイン舞踊ファンなら現在のトップダンサーたちならではのテクニックに舌をまくにちがいない。非常に複雑な振り付けをみごとにこなしているダンサーたち。スペイン舞踊をリードするスペイン国立バレエならではの作品だろう。
2015年6月21日日曜日
ベラーノ・デ・ビジャ
マドリードの夏を彩る、ベラーノ・デ・ビジャのプログラム。
今年はフラメンコ公演は王宮の横のサバティーニ公園から移動。
プエンテ・デル・レイがあらたな舞台となり、ここで、前半はカンテやギターのリサイタル。後半は舞踊公演が行われます。
注目したいのはカルメン・リナーレスとカニサーレスの共演。
そしてスペイン国立バレエ団監督を退いたホセ・アントニオのディレクションによる舞踊公演。メルチェ・エスメラルダやフェルナンド・ロメーロらがエスペランサ・フェルナンデスと共演します。さてどんな舞台になるのでしょうか。
◆ベラーノ・デ・ビジャ
7/11(土)22時
[出]〈c〉エストレージャ・モレンテ
7/12(日)22時
[出]〈g〉トマティート
7/13(月)22時
[出]〈c〉マリナ・エレディア
7/14(火)22時
[出]〈c〉エル・シガーラ
7/15(水)22時
[出]〈c〉ホセ・メルセ
7/16(木)22時
[出]〈piano〉ドランテス、〈c〉エル・ペレ
7/17(金)22時
[出]〈c〉アルヘンティーナ
7/18(土)22時
[出]〈c〉エスペランサ・フェルナンデス
7/19(日)22時
[出]〈c〉パリータ
7/20(月)22時
[出]〈c〉カルメン・リナーレス、〈g〉カニサーレス
7/28(火)、29(水)22時「ペルミタメ・バイラルテ」
[出]〈b〉アイーダ・ゴメス舞踊団
7/31(金)、8/1(土)、2(日)「インボカシオネス」
[出]〈b〉メルチェ・エスメラルダ、フェルナンド・ロメーロ、レオノール・レアル、プリミティーボ、〈c〉エスペランサ・フェルナンデス、ミゲル・オルテガ、〈piano〉イバン・メロン、〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス、サルバドール・グティエレス 監督ホセ・アントニオ
[場]マドリード プエンテ・デル・レイ(カサ・デ・カンポ、ロス・バルガス宮殿の前)
7/31(金)21時
[出]〈g〉ライムンド・アマドール
[場]マドリード シルコ・プリセ
[問]http://www.veranosdelavilla.com
今年はフラメンコ公演は王宮の横のサバティーニ公園から移動。
プエンテ・デル・レイがあらたな舞台となり、ここで、前半はカンテやギターのリサイタル。後半は舞踊公演が行われます。
注目したいのはカルメン・リナーレスとカニサーレスの共演。
そしてスペイン国立バレエ団監督を退いたホセ・アントニオのディレクションによる舞踊公演。メルチェ・エスメラルダやフェルナンド・ロメーロらがエスペランサ・フェルナンデスと共演します。さてどんな舞台になるのでしょうか。
◆ベラーノ・デ・ビジャ
7/11(土)22時
[出]〈c〉エストレージャ・モレンテ
7/12(日)22時
[出]〈g〉トマティート
7/13(月)22時
[出]〈c〉マリナ・エレディア
7/14(火)22時
[出]〈c〉エル・シガーラ
7/15(水)22時
[出]〈c〉ホセ・メルセ
7/16(木)22時
[出]〈piano〉ドランテス、〈c〉エル・ペレ
7/17(金)22時
[出]〈c〉アルヘンティーナ
7/18(土)22時
[出]〈c〉エスペランサ・フェルナンデス
7/19(日)22時
[出]〈c〉パリータ
7/20(月)22時
[出]〈c〉カルメン・リナーレス、〈g〉カニサーレス
7/28(火)、29(水)22時「ペルミタメ・バイラルテ」
[出]〈b〉アイーダ・ゴメス舞踊団
7/31(金)、8/1(土)、2(日)「インボカシオネス」
[出]〈b〉メルチェ・エスメラルダ、フェルナンド・ロメーロ、レオノール・レアル、プリミティーボ、〈c〉エスペランサ・フェルナンデス、ミゲル・オルテガ、〈piano〉イバン・メロン、〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス、サルバドール・グティエレス 監督ホセ・アントニオ
[場]マドリード プエンテ・デル・レイ(カサ・デ・カンポ、ロス・バルガス宮殿の前)
7/31(金)21時
[出]〈g〉ライムンド・アマドール
[場]マドリード シルコ・プリセ
[問]http://www.veranosdelavilla.com
2015年6月20日土曜日
クーロ・デ・ウトレーラ死す
クーロ・デ・ウトレーラが6月20日亡くなったそうです。
1927年生まれというから88歳。
ご冥福を祈ります。
本名フランシスコ・ディアス・ガルシア。芸名の通りウトレーラの生まれ。
こどものときから歌い始め、13歳のときペペ・マルチェーナの一座でプロとなり、マノロ・カラコールやフアニート・バルデラマと共演するなど活躍。58年にはコルドバのコンクールで優勝。2009年にはウトレーラのイホ/プレディレクト(秘蔵っこ、名誉市民的な称号)となる。
昨年のビエナルではベテランたちの公演「トダ・ウナ・ビダ」に最年長で出演した。
まじめな歌いっぷりが印象的だった。
コルドバゆかりのアルティスタでアレグリアス・デ・コルドバやファンダンゴ・デ・ルセーナを得意としていた。
1927年生まれというから88歳。
ご冥福を祈ります。
本名フランシスコ・ディアス・ガルシア。芸名の通りウトレーラの生まれ。
こどものときから歌い始め、13歳のときペペ・マルチェーナの一座でプロとなり、マノロ・カラコールやフアニート・バルデラマと共演するなど活躍。58年にはコルドバのコンクールで優勝。2009年にはウトレーラのイホ/プレディレクト(秘蔵っこ、名誉市民的な称号)となる。
昨年のビエナルではベテランたちの公演「トダ・ウナ・ビダ」に最年長で出演した。
まじめな歌いっぷりが印象的だった。
コルドバゆかりのアルティスタでアレグリアス・デ・コルドバやファンダンゴ・デ・ルセーナを得意としていた。
2015年6月19日金曜日
ジャズ祭にエストレージャ・モレンテとニーニョ・ホセーレ
夏はフラメンコ祭だけでなくジャズ祭も多数行われる。
フラメンコ祭はアンダルシア中心だけどジャズ祭は欧州各地で。
スペインでも北部バスク地方のジャズ祭が有名。
バスク地方のビトリアのジャズ祭は今年で39年目。
パコ・デ・ルシアも度々出演したこのフェスティバルに、今年はエストレージャ・モレンテとニーニョ・ホセーレのコンビが出演。
なお、一部はイスラエル出身のマルチ・リード奏者アナット・コーエンが出演する。
◆ビトリア・ジャズ祭
7/17(金)21時
[出]〈c〉エストレージャ・モレンテ、〈g〉ニーニョ・ホセーレ、
[場]ビトリア ポリデポルティボ・メンディソロツア
[料]35ユーロ
[問]https://www.jazzvitoria.com
フラメンコ祭はアンダルシア中心だけどジャズ祭は欧州各地で。
スペインでも北部バスク地方のジャズ祭が有名。
バスク地方のビトリアのジャズ祭は今年で39年目。
パコ・デ・ルシアも度々出演したこのフェスティバルに、今年はエストレージャ・モレンテとニーニョ・ホセーレのコンビが出演。
なお、一部はイスラエル出身のマルチ・リード奏者アナット・コーエンが出演する。
◆ビトリア・ジャズ祭
7/17(金)21時
[出]〈c〉エストレージャ・モレンテ、〈g〉ニーニョ・ホセーレ、
[場]ビトリア ポリデポルティボ・メンディソロツア
[料]35ユーロ
[問]https://www.jazzvitoria.com
2015年6月18日木曜日
マラガ県アラウリン、トーレ・デル・カンテ フラメンコ祭
今週はフラメンコの催しが各地でめじろおし。
セビージャ県アラアルではアル・グルグーのフェスティバルが開催中。
コルドバでは20日、恒例フラメンコの白夜で、一晩中フラメンコが楽しめるし
マラガではアラウリンのフラメンコ祭が行われる。
本格的なフラメンコシーズンの幕開けであります。
◆第42回トーレ・デル・カンテ・フラメンコ祭
6/20(土)22時30分
[出]〈c〉カプージョ・デ・ヘレス、ラ・マカニータ、ヘスース・メンデス、ビルヒニア・ガメス、ロシオ・ルナ、〈g〉ディエゴ・アマジャ、マヌエル・バレンシア、アンドレス・カンシノ、フェルナンド・ロドリゲス、〈b〉アナ・パストラナ
[場]マラガ県アラウリン・デ・ラ・トーレ 市立荘園エル・ポルトン
[問]
セビージャ県アラアルではアル・グルグーのフェスティバルが開催中。
コルドバでは20日、恒例フラメンコの白夜で、一晩中フラメンコが楽しめるし
マラガではアラウリンのフラメンコ祭が行われる。
本格的なフラメンコシーズンの幕開けであります。
◆第42回トーレ・デル・カンテ・フラメンコ祭
6/20(土)22時30分
[出]〈c〉カプージョ・デ・ヘレス、ラ・マカニータ、ヘスース・メンデス、ビルヒニア・ガメス、ロシオ・ルナ、〈g〉ディエゴ・アマジャ、マヌエル・バレンシア、アンドレス・カンシノ、フェルナンド・ロドリゲス、〈b〉アナ・パストラナ
[場]マラガ県アラウリン・デ・ラ・トーレ 市立荘園エル・ポルトン
[問]
2015年6月17日水曜日
セビージャ大学21グラドス フラメンコ
セビージャ大学の文化催事をとりあつかうCICUS
6月は毎週フラメンコ映画が上映されたが、7月は毎週木曜、フラメンコ公演が行われる。
フェルナンド・ヒメネス以外、クリスティーナ・ヘーレン財団出身者がずらりと並ぶ。
◆21グラドス
7/2(木)22時30分
[出]〈b〉ルイサ・パリシオ
7/9(木)22時30分「フラメンコ・ア・トレス」
[出]〈b〉ラ・チョニ、
7/16(木)22時30分
[出]〈c〉ラウラ・ビタル
7/23(木)22時30分
[出]〈b〉アルベルト・セジェス
7/30(木)22時30分
[出]〈b〉タマラ・ルシオ、フェルナンド・ヒメネス
[場]セビージャ CICUS
[料]15ユーロ(セビージャ大学学生は7ユーロ)
[問]http://cicus.us.es
6月は毎週フラメンコ映画が上映されたが、7月は毎週木曜、フラメンコ公演が行われる。
フェルナンド・ヒメネス以外、クリスティーナ・ヘーレン財団出身者がずらりと並ぶ。
◆21グラドス
7/2(木)22時30分
[出]〈b〉ルイサ・パリシオ
7/9(木)22時30分「フラメンコ・ア・トレス」
[出]〈b〉ラ・チョニ、
7/16(木)22時30分
[出]〈c〉ラウラ・ビタル
7/23(木)22時30分
[出]〈b〉アルベルト・セジェス
7/30(木)22時30分
[出]〈b〉タマラ・ルシオ、フェルナンド・ヒメネス
[場]セビージャ CICUS
[料]15ユーロ(セビージャ大学学生は7ユーロ)
[問]http://cicus.us.es
2015年6月16日火曜日
グラナダ ロス・ベラーノス・デル・コラル
グラナダの夏の恒例、ロス・ベラーノス・デル・コラルのフラメンコ見本市。
なんと今年で17回目。
ベテラン、カルメン・レデスマが開幕を飾り、ダビ・デ・ハコバやペドロ・エル・グラナイーノのカンテ・リサイタルや、地元グラナダのアルティスタなどバラエティに飛んだプログラム。数年前から日本からの踊り手たちも参加し、今年はサクラ・フラメンカが出演。
当初7月31日の予定だったが、8月14日の閉幕公演となったようだ。
◆ロス・ベラーノス・デル・コラル
7/27(月)22時30分
[出]〈b〉カルメン・レデスマ
7/28(火)22時30分
[出]〈c〉ダビ・デ・ハコバ
7/29(水)22時30分
[出]〈b〉アマドール・ロハス
7/30(木)22時30分
[出]〈b〉アントニオ・ペルホ
8/3(月)22時30分
[出]〈b〉マリア・ラ・セラーナ
8/4(火)22時30分
[出]〈c〉ペドロ・エル・グラナイーノ
8/5(水)22時30分
[出]〈b〉ハイロ・バルール
8/6(木)22時30分
[出]〈b〉エル・チョロ
8/10(月)22時30分
[出]〈b〉エドゥアルド・ゲレーロ
8/11(火)22時30分
[出]〈b〉オルガ・ペリセ
8/12(水)22時30分
[出]〈b〉ラ・レポンパ
8/13(木)22時30分「ガラ・フラメンコ・デ・グラナダ」
[出]〈c〉トマス・ガルシア、フアン・アンヘル・ティラード、〈b〉アナベル・モレーノ
8/14(金)22時30分
[出]〈b〉サクラ・フラメンカ(〈b〉浅見純子、荻野リサ、大塚香代、吉田久美子+〈g〉エミリオ・マジャ)
[場]グラナダ コラル・デル・カルボン
[料]17ユーロ
[問]www.losveranosdecorral.es
なんと今年で17回目。
ベテラン、カルメン・レデスマが開幕を飾り、ダビ・デ・ハコバやペドロ・エル・グラナイーノのカンテ・リサイタルや、地元グラナダのアルティスタなどバラエティに飛んだプログラム。数年前から日本からの踊り手たちも参加し、今年はサクラ・フラメンカが出演。
当初7月31日の予定だったが、8月14日の閉幕公演となったようだ。
◆ロス・ベラーノス・デル・コラル
7/27(月)22時30分
[出]〈b〉カルメン・レデスマ
7/28(火)22時30分
[出]〈c〉ダビ・デ・ハコバ
7/29(水)22時30分
[出]〈b〉アマドール・ロハス
7/30(木)22時30分
[出]〈b〉アントニオ・ペルホ
8/3(月)22時30分
[出]〈b〉マリア・ラ・セラーナ
8/4(火)22時30分
[出]〈c〉ペドロ・エル・グラナイーノ
8/5(水)22時30分
[出]〈b〉ハイロ・バルール
8/6(木)22時30分
[出]〈b〉エル・チョロ
8/10(月)22時30分
[出]〈b〉エドゥアルド・ゲレーロ
8/11(火)22時30分
[出]〈b〉オルガ・ペリセ
8/12(水)22時30分
[出]〈b〉ラ・レポンパ
8/13(木)22時30分「ガラ・フラメンコ・デ・グラナダ」
[出]〈c〉トマス・ガルシア、フアン・アンヘル・ティラード、〈b〉アナベル・モレーノ
8/14(金)22時30分
[出]〈b〉サクラ・フラメンカ(〈b〉浅見純子、荻野リサ、大塚香代、吉田久美子+〈g〉エミリオ・マジャ)
[場]グラナダ コラル・デル・カルボン
[料]17ユーロ
[問]www.losveranosdecorral.es
2015年6月15日月曜日
セビージャ県アラアル アル・グルグー
オリーブの町、アラアルではフラメンコ祭アル・グルグーが日曜日から開催中。
日曜は地元有志によるエンリケ・モレンテへのオマージュ。
月曜はダニ・デ・モロンのリサイタル。
火曜は地元出身のアルティスタたちによる公演で、踊りのエミリオ・ラミレスほかが出演。
水曜はカンパージョ兄妹による「カンパジェリアス」で日本から帰ってきたばかりのラファエルとフアンにアデラらの公演。
木曜はフェルナンド・ロメロと踊りが続き
金曜はマイテ・マルティン「ロス・ムエルトス・デル・カンテ」
土曜はアルヘンティーナとハビエル・バロン
金曜土曜は野外公演で入場料8ユーロだけどそのほかは劇場で3ユーロと破格の入場料。
ほかにも写真展などもやっています。
日曜は地元有志によるエンリケ・モレンテへのオマージュ。
月曜はダニ・デ・モロンのリサイタル。
火曜は地元出身のアルティスタたちによる公演で、踊りのエミリオ・ラミレスほかが出演。
水曜はカンパージョ兄妹による「カンパジェリアス」で日本から帰ってきたばかりのラファエルとフアンにアデラらの公演。
木曜はフェルナンド・ロメロと踊りが続き
金曜はマイテ・マルティン「ロス・ムエルトス・デル・カンテ」
土曜はアルヘンティーナとハビエル・バロン
金曜土曜は野外公演で入場料8ユーロだけどそのほかは劇場で3ユーロと破格の入場料。
ほかにも写真展などもやっています。
2015年6月14日日曜日
パブロ・オラビデ大学夏のコース
パブロ・オラビデ大学の夏期コースのひとついフラメンコ舞踊をテーマとしたクラスが開講される。会場はセビージャ郊外の町カルモナ。
大学教授やフラメンコ評論家などとともにエバ・ジェルバブエナをはじめ、ラファエラ・カラスコ、イサベル・バジョンらも講演や座談会に参加する。詳細は大学のホームページで。
なお、初日二日目の夜にはミニ公演もあるそうです。
◆パブロ・オラビデ大学夏期コース“フラメンコ舞踊。歴史発展現実”
7/15(水)、16(木)、17(金)
[場]セビージャ県カルモナ パブロ・オラビデ大学カルモナ・キャンパス
[料]70ユーロ
[問]http://www.upo.es
大学教授やフラメンコ評論家などとともにエバ・ジェルバブエナをはじめ、ラファエラ・カラスコ、イサベル・バジョンらも講演や座談会に参加する。詳細は大学のホームページで。
なお、初日二日目の夜にはミニ公演もあるそうです。
◆パブロ・オラビデ大学夏期コース“フラメンコ舞踊。歴史発展現実”
7/15(水)、16(木)、17(金)
[場]セビージャ県カルモナ パブロ・オラビデ大学カルモナ・キャンパス
[料]70ユーロ
[問]http://www.upo.es
2015年6月13日土曜日
ビヨンド・ザ・メモリー/パコ・デ・ルシアの思い出に
各地でパコへのオマージュが行われているが、これはパコの新旧のグループのメンバーが共演するもので、パコのヨーロッパマネージャーをながらくつとめたマイケル肝いりの、いわば決定版。
グラナダのほか、欧州各地で上演予定だ。
グラナダ公演中止になりました。
7/4(土)22時
[出]〈g〉アントニオ・サンチェス、ホセ・マリア・バンデーラ、〈fl,sax〉ホルヘ・パルド、〈bajo〉アライン・ペレス、カルラス・ベナベン、〈perc〉ピラーニャ、ルベン・ダンタス、〈c〉ドゥケンデ、チョンチ、〈b〉グリロ
[場]グラナダ パラシオ・デ・コングレソス サラ・ガルシア・ロルカ
[料]30〜45ユーロ
[問]http://www.pcgr.org/
2015年6月12日金曜日
ロ・フェッロ フラメンコ祭
ロ・フェッロのフラメンコ祭の記者会見がクリスティーナ・ヘーレン財団で開催。
これは今年、フェスティバルが財団に金メダルをおくることを記念してのこと。
なお、同フェスティバルの金メダルは今年、ムルシア大学とグラナダ市にもおくられるとのこと。
ロ・フェッロはムルシア州トーレ・パチェーコの中にある集落で人口三百人。
そこが毎年何千人も集めるフェスティバルを開催し続けているといることは驚くべきこと。
フェスティバルのメインとなるのはコンクールで、7人の準決勝進出者が競う。
現在、予選を実施中で明日は財団のフラメンコ学校出身の山下ゆみえさんが参加するとのこと。
記者会見後ロシオ・ルナがマラゲーニャ、タンゴ、グラナイーナをフェルナンド・ロドリゲスの伴奏で披露。1998年コルドバ県カニャーダ・デル・ラバダン生まれの若手で、今年アルコベンダスのコンクールで優勝した注目株。
なお、記者会見後の懇親会には同校に留学中の日本人学生も姿をみせた。
◆第36回ロ・フェッロ カンテ・フラメンコ祭
7/17(金)~26(日)
7/17(金)22時開会式ほか
7/18(土)22時
[出]〈c〉アルバロ・ロドリゲス、ホセ・デ・ロス・カマロネス、リカルド・デル・モラル、マヌエル・クエバス
7/19(日)22時フラメンコ学校ガラ
[出]〈c〉アントニオ・カルモナ・ガルシア、アンドレス・アルメラ(フェルナンド・ロドリゲス・カンテ学校)、〈b〉トーレ・パチェーコフラメンコ舞踊学校
7/22(水)22時
[出]〈c〉ラウル・エル・バリージャ、ミゲル・デ・テナ、ホセ・ルイス・ディエゲス
7/23(木)22時
[出]〈c〉マリナ・エレディア、ヘマ・ヒメネス、マリア・ホセ・ペレス、ベアトリス・ロメロ
7/24(金)22時
[出]コンクール準決勝+〈b〉ホセ・エスカルピン
7/25(土)22時
[出]コンクール決勝+〈b〉ロ・フェッロ舞踊団、〈g〉アントニオ・カリオン、アントニオ・フェルナンデス“エル・トレロ”
7/26(日)22時
[出]〈c〉アントニオ・カリオンほか
[場]ムルシア ロ・フェッロ フェスティバル会場
[問]http://www.loferroflamenco.com/ 968589469
2015年6月11日木曜日
レアル・アルカサル庭園での夜
セビージャの夏の風物詩、レアル・アルカサル庭園での夜が今年も開催される。
その名の通り、アルカサルの庭園で、古楽、クラシック音楽、フラメンコ、ジャズワールドミュージック などさまざまなコンサートが開催される。
今年の開幕を飾るのはホセ・バレンシア。
そのほかフラメンコではダビ・ラゴス、変わったところではベテラン実力派ギタリスト、マノロ・フランコとバロックギターの共演もある。
開演は22時半だが、庭園には21時から入ることができバルもあるので夕涼みがてら訪れるのもいいかもしれない。
なお、前売はアルカサルのパティオ・デ・バンデーラに面したところで、その翌週のもののみ取り扱い、5ユーロ。満員になることも多いので 当日券よりも前売がおすすめ
◆第16回レアル・アルカサル庭園の夜※開演は22時30分
6/18(木)、7/6(月)、8/10(月)、9/5(土)「ソロ・フラメンコ」
[出]〈c〉ホセ・バレンシア、〈g〉フアン・レケーナ
7/4(土)、7/27(月)、8/17(月)、8/31(月)
[出]〈c〉ダビ・ラゴス、〈g〉アルフレド・ラゴス
8/6(木)
[出]〈g〉マノロ・フランコ、〈バロックギター〉フアン・カルロス・リベラ
[場]セビージャ レアル・アルカサル庭園
[料]6ユーロ(インターネット販売)
[問]http://www.actidea.es/nochesalcazar2015
その名の通り、アルカサルの庭園で、古楽、クラシック音楽、フラメンコ、ジャズワールドミュージック などさまざまなコンサートが開催される。
今年の開幕を飾るのはホセ・バレンシア。
そのほかフラメンコではダビ・ラゴス、変わったところではベテラン実力派ギタリスト、マノロ・フランコとバロックギターの共演もある。
開演は22時半だが、庭園には21時から入ることができバルもあるので夕涼みがてら訪れるのもいいかもしれない。
なお、前売はアルカサルのパティオ・デ・バンデーラに面したところで、その翌週のもののみ取り扱い、5ユーロ。満員になることも多いので 当日券よりも前売がおすすめ
◆第16回レアル・アルカサル庭園の夜※開演は22時30分
6/18(木)、7/6(月)、8/10(月)、9/5(土)「ソロ・フラメンコ」
[出]〈c〉ホセ・バレンシア、〈g〉フアン・レケーナ
7/4(土)、7/27(月)、8/17(月)、8/31(月)
[出]〈c〉ダビ・ラゴス、〈g〉アルフレド・ラゴス
8/6(木)
[出]〈g〉マノロ・フランコ、〈バロックギター〉フアン・カルロス・リベラ
[場]セビージャ レアル・アルカサル庭園
[料]6ユーロ(インターネット販売)
[問]http://www.actidea.es/nochesalcazar2015
2015年6月10日水曜日
レウニオン・デ・カンテ・ホンド
ラ・プエブラ・デ・カサージャのフラメンコ祭、レウニオン・デ・カンテ・ホンド。
◆第47回レウニオン・デ・カンテ・ホンド
7/3(金)23時
[出]〈c〉へロモ・セグーラ、〈g〉ヘスース・ゲレーロ
[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ 市役所広場
7/4(土)23時
[出]〈g〉ボラ、〈コントラバス〉ハビエル・コリーナ、〈perc〉パコ・ベガ
[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ アンダルシア広場
7/7(火)深夜1時
[出]〈c〉マリア・ベルナル、〈g〉フェルナンド・ロドリゲス
[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ ペーニャ
7/8(水)23時
[出]〈c〉ミゲル・デ・テナ、〈g〉パトリロシニオ・イーホ
[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ ビエハ広場
7/8(火)深夜1時
[出]〈c〉フアン・カルデナ、〈g〉CHRISTOPHE BERSIER, TAKASHI PETERSONほか
[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ パセオ・デ・クバ
7/9(木)
[出]〈c〉アナ・ラミレス“ジージャ”、〈g〉アントニオ・ガルシア
[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ ヌエバ広場
7/9(木)深夜1時
[出]〈c〉ペペ・エル・ボレコ、〈g〉アレハンドロ・ラグナ、〈b〉エル・プルギ
[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ フィエラト広場
7/10(金)22時30分
[出]〈b〉エル・フンコ、〈c〉・エル・ガジ、ジョナタン・レジェス、〈g〉ミゲル・ペレス
[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ ラス・メリアス広場
7/10(金)深夜1時
[出]〈c〉フアン・メネセ、〈g〉アントニオ・ガルシア
[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ フランシスコ・モレノ・ガルバン広場7/11(土)23時
[出]〈c〉カンカニージャ・デ・マラガ、エルー・デ・ヘレス、マイテ・マルティン、ホセ・メネセ、〈g〉ラファエル・リケーニ、マヌエル・バレンシア、フアン・ラモン・カロ、アントニオ・コルテス、〈b〉ペパ・モンテス
[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ アシエンダ・ラ・フエンロンギージャ
[問]http://www.ayto-morondelafrontera.org
2015年6月9日火曜日
モリート逝く
カルメン・モントージャの夫でカルメリージャの父、モリートが6月9日亡くなった。
ちょうどマヌエル・モリーナのミサがセビージャのロス・ヒターノスの礼拝堂で行われ、マヌエルとともにモリートの冥福も祈られた。
モリート、本名マヌエル・モンタニェス・ モントージャは1945年バダホス生まれ。こどものときにセビージャに移り住み、セビージャのタブラオやファミリア・モントージャの一員として踊りや歌、パルマで活躍した。
なおモリートの名前で活躍するフラメンコ・アルティスタはほかにもおり、歌い手のフランシスコ・スエロ・ベガやその息子のパーカッション奏者、そしてギタリストで、踊り手イサベル・ロペスのパートナー、ホセ・ルイス・シルバ“モリート” とも別人。
ちょうどマヌエル・モリーナのミサがセビージャのロス・ヒターノスの礼拝堂で行われ、マヌエルとともにモリートの冥福も祈られた。
モリート、本名マヌエル・モンタニェス・ モントージャは1945年バダホス生まれ。こどものときにセビージャに移り住み、セビージャのタブラオやファミリア・モントージャの一員として踊りや歌、パルマで活躍した。
なおモリートの名前で活躍するフラメンコ・アルティスタはほかにもおり、歌い手のフランシスコ・スエロ・ベガやその息子のパーカッション奏者、そしてギタリストで、踊り手イサベル・ロペスのパートナー、ホセ・ルイス・シルバ“モリート” とも別人。
2015年6月7日日曜日
マドリード夏のクルシージョ3/コンチャ・ハレーニョ
コンチャ・ハレーニョの夏のクラスもアモール・デ・ディオスで。
毎日12時からが振り付け、13時からは小物のバリエーション。
なかなか実力がつきそうなクラスであります。
◆コンチャ・ハレーニョ夏のクラス
6/29(月)〜8/28(金)
[教]〈b〉コンチャ・ハレーニョ
[内容]6/29(月)〜7/3(金)12時〜13時ティエントス、13時〜14時バタ・デ・コーラのバリエーション、7/6(月)〜10(金)12時〜13時タンゴス、13時〜14時マントンのバリエーション、7/13(月)〜17(金)12時〜13時ソレア、13時〜14時アバニコのバリエーション、7/20(月)〜24(金)12時〜13時ブレリアス、13時〜14時カスタネットのバリエーション、7/27(月)〜31(金)12時〜13時カンティーニャス、13時〜14時バタ・デ・コーラのバリエーション、8/3(月)〜7(金)12時〜13時ソレア・ポル・ブレリアス、13時〜14時マントンのバリエーション、8/10(月)〜14(金)12時〜13時バンベーラス、13時〜14時アバニコのバリエーション、8/17(月)〜21(金)12時〜13時アバニコのグアヒーラ、13時〜14時カスタネットのバリエーション、8/24(月)〜28(金)12時〜13時タラント、13時〜14時バタ・デ・コーラのバリエーション
[料]各クラス50ユーロ/1週間5時間、2クラス90ユーロ/1週間10時間
[場]マドリード スタジオ・アモール・デ・ディオス
[問]cursoconchaajareno@gmail.com
毎日12時からが振り付け、13時からは小物のバリエーション。
なかなか実力がつきそうなクラスであります。
◆コンチャ・ハレーニョ夏のクラス
6/29(月)〜8/28(金)
[教]〈b〉コンチャ・ハレーニョ
[内容]6/29(月)〜7/3(金)12時〜13時ティエントス、13時〜14時バタ・デ・コーラのバリエーション、7/6(月)〜10(金)12時〜13時タンゴス、13時〜14時マントンのバリエーション、7/13(月)〜17(金)12時〜13時ソレア、13時〜14時アバニコのバリエーション、7/20(月)〜24(金)12時〜13時ブレリアス、13時〜14時カスタネットのバリエーション、7/27(月)〜31(金)12時〜13時カンティーニャス、13時〜14時バタ・デ・コーラのバリエーション、8/3(月)〜7(金)12時〜13時ソレア・ポル・ブレリアス、13時〜14時マントンのバリエーション、8/10(月)〜14(金)12時〜13時バンベーラス、13時〜14時アバニコのバリエーション、8/17(月)〜21(金)12時〜13時アバニコのグアヒーラ、13時〜14時カスタネットのバリエーション、8/24(月)〜28(金)12時〜13時タラント、13時〜14時バタ・デ・コーラのバリエーション
[料]各クラス50ユーロ/1週間5時間、2クラス90ユーロ/1週間10時間
[場]マドリード スタジオ・アモール・デ・ディオス
[問]cursoconchaajareno@gmail.com
2015年6月6日土曜日
マドリード夏のクルシージョ2/第2回ベラノス・フラメンコス
8月のマドリードというとがらーんとして誰もいない、という印象だった。フラメンコのクラスも軒並み夏休みになり、留学生も里帰り、というのが定番だったのだが、今ではだいぶ変わったようで、7月、8月もクラスを行う先生たちの多いこと。
そんな中で1日4クラス集中しておこなうこのクルシージョ。
マドリードの中堅舞踊家アルフォンソ・ロサとマリア・フンカルの主催で彼ら二人のクラスのほか、週代わりのマスタークラスも行われるというもの。
マドリードの夏も熱いですね。
◆第2回ベラノス・フラメンコス
8/3(月)〜28(金)
[教]〈b〉アルフォンソ・ロサ、マリア・フンカル
8/3(月)〜7(金)
[教]〈b〉ラ・ルピ
8/10(月)〜14(金)
[教]〈b〉ラファエル・エステベス
8/17(月)〜21(金)
[教]〈b〉ホアキン・グリロ
8/24(月)〜28(金)
[教]〈b〉オルガ・ペリセ
[場]マドリード アモール・デ・ディオス
[料]4週間550ユーロ(80時間)、2週間400ユーロ(40時間)
[問]veranosflamencosdeamordedios@gmail.com
2015年6月5日金曜日
アルカンヘル「タブラオ」
アルカンヘルが新譜「タブラオ」を録音中。
その名の通り「タブラオ」でのライブ録音。先週はマドリードのコラル・デ・ラ・モレリアで2日にわたり行われ、今週は3日、4日の2日間、セビージャのエル・アレナルで行われた。来週6月12日にはバルセロナのエル・コルドベスで最後の録音が行われる。それぞれの日に歌う曲はさまざまで、その中からベストのものを選んでCDとするとのこと。
小さいところでやりたい気分とタブラオのフラメンコに対する功績に敬意とが合体してこの企画となった。
まずはミゲル・アンヘル・コルテスのギターでマラゲーニャ。
後、ダニ・デ・モロン、ディエゴ・デ・モラオにギターが代わり、この店に出演中のパトリシア・ゲレーロが始めるアレグリアス。
最初はエンジンのかかりがいまいちだったアルカンヘルだけど、だんだん気分がでてくるようだ。
アロスノのギタリスト二人と女性たちでセビジャーナスとファンダンゴ。
休憩をはさんだ第2部は調子も上がる。
キーボード伴奏でのカラコール風サンブラなどその広いレパートリーを披露。
個人的に気にいったのはディエゴ伴奏のソレア。ディエゴの伴奏が素晴らしい。
最後はブレリアで、客席総立ち。
後、エル・チョロやタブラオのアーティストたちも舞台に上がりブレリア大会。
新譜発売は十月ころの予定だそうです。
その名の通り「タブラオ」でのライブ録音。先週はマドリードのコラル・デ・ラ・モレリアで2日にわたり行われ、今週は3日、4日の2日間、セビージャのエル・アレナルで行われた。来週6月12日にはバルセロナのエル・コルドベスで最後の録音が行われる。それぞれの日に歌う曲はさまざまで、その中からベストのものを選んでCDとするとのこと。
小さいところでやりたい気分とタブラオのフラメンコに対する功績に敬意とが合体してこの企画となった。
まずはミゲル・アンヘル・コルテスのギターでマラゲーニャ。
後、ダニ・デ・モロン、ディエゴ・デ・モラオにギターが代わり、この店に出演中のパトリシア・ゲレーロが始めるアレグリアス。
最初はエンジンのかかりがいまいちだったアルカンヘルだけど、だんだん気分がでてくるようだ。
アロスノのギタリスト二人と女性たちでセビジャーナスとファンダンゴ。
休憩をはさんだ第2部は調子も上がる。
キーボード伴奏でのカラコール風サンブラなどその広いレパートリーを披露。
個人的に気にいったのはディエゴ伴奏のソレア。ディエゴの伴奏が素晴らしい。
最後はブレリアで、客席総立ち。
後、エル・チョロやタブラオのアーティストたちも舞台に上がりブレリア大会。
新譜発売は十月ころの予定だそうです。
2015年6月4日木曜日
マドリード夏のクルシージョ1Uフラメンコ
マドリードのフラメンコ学校Uフラメンコの夏のクラスは7月いっぱい。
通年、フラメンコをシステムだてて教えている学校。
ハビエル・ラトーレ門下でスペイン国立バレエ団でも活躍したポルとカナーレスの相手役をもつとめたモニカ。二人ともアントニオ・カナーレス舞踊団の黄金期を支えた踊り手で来日経験もある中堅。
6月15日にはアントニオ・カナーレスのオープンクラスが行われる。
◆Uフラメンコ夏のクラス
●バイレ※中上級対象
7/6(月)〜31(金)
[教]〈b〉モニカ・フェルナンデス、ポル・バケーロ
[内容]11時〜12時テクニカ、12時〜13時カンテを踊る、13時〜14月水金バタ・デ・コーラ/火木はマントン、15時30分〜16時30分火木タブラオ(月水金の同時間はパルマとコンパス)
[教]〈b〉ガラ・ビバンコス
[内容]16時30分〜17時30分スペイン舞踊
[教]第1週〈b〉パロマ・ファントバ、第2週〈b〉ファルー、第3週〈b〉グアダルペ・トーレス、第4週〈b〉アントニオ・カナーレス
[内容]17時30分〜18時30分
[料]全部840ユーロ。第1、3週各265ユーロ、第2週275ユーロ、第4週285ユーロ
[問]http://uflamenco.com/
通年、フラメンコをシステムだてて教えている学校。
ハビエル・ラトーレ門下でスペイン国立バレエ団でも活躍したポルとカナーレスの相手役をもつとめたモニカ。二人ともアントニオ・カナーレス舞踊団の黄金期を支えた踊り手で来日経験もある中堅。
6月15日にはアントニオ・カナーレスのオープンクラスが行われる。
◆Uフラメンコ夏のクラス
●バイレ※中上級対象
7/6(月)〜31(金)
[教]〈b〉モニカ・フェルナンデス、ポル・バケーロ
[内容]11時〜12時テクニカ、12時〜13時カンテを踊る、13時〜14月水金バタ・デ・コーラ/火木はマントン、15時30分〜16時30分火木タブラオ(月水金の同時間はパルマとコンパス)
[教]〈b〉ガラ・ビバンコス
[内容]16時30分〜17時30分スペイン舞踊
[教]第1週〈b〉パロマ・ファントバ、第2週〈b〉ファルー、第3週〈b〉グアダルペ・トーレス、第4週〈b〉アントニオ・カナーレス
[内容]17時30分〜18時30分
[料]全部840ユーロ。第1、3週各265ユーロ、第2週275ユーロ、第4週285ユーロ
[問]http://uflamenco.com/
2015年6月3日水曜日
ホセ・バレンシア「エン・ディレクト」
昨年のビエナル、ロペ・デ・ベガ劇場で初演しそのままライブ録音しCD発売したアルバム「エン・ディレクト」。その発売記念コンサートは6月2日、セビージャのキンテーロ劇場で。
ロペ・デ・ベガ劇場ではアンダルシアの典型的な白壁の家のセットがあったけど、ここではなにもなく、コンサート形式。
プレゴンから最後のブレリアまで休みなく歌い継いでいくホセのエネルギー。
ボボーテをリーダーにしたコンパス隊とギターのフアン・レケーナのコンパスにのって、歌うホセのリズムは全ての人を踊らせてしまうような感じ。
エントレガード、身も心も全てを観客に、フラメンコに捧げて、いやあ、盛り上がりました。
ゲストのエバはタンゴをグラナダのおばあの感じで踊って、マヌエラ・カラスコみたいに櫛を飛ばしましたが、いやあ、雰囲気抜群で素晴らしい。
最後は観客総立ちでございました。
ロペ・デ・ベガ劇場ではアンダルシアの典型的な白壁の家のセットがあったけど、ここではなにもなく、コンサート形式。
プレゴンから最後のブレリアまで休みなく歌い継いでいくホセのエネルギー。
ボボーテをリーダーにしたコンパス隊とギターのフアン・レケーナのコンパスにのって、歌うホセのリズムは全ての人を踊らせてしまうような感じ。
エントレガード、身も心も全てを観客に、フラメンコに捧げて、いやあ、盛り上がりました。
ゲストのエバはタンゴをグラナダのおばあの感じで踊って、マヌエラ・カラスコみたいに櫛を飛ばしましたが、いやあ、雰囲気抜群で素晴らしい。
最後は観客総立ちでございました。
2015年6月2日火曜日
展覧会「アントニオ・ガデス スペイン舞踊の50年」
6月3日から始まるマドリード・フラメンコ。その会場である、マドリード、コロン広場の地下にあるフェルナン・ゴメス劇場のホールでは、アントニオ・ガデス財団のアーカイブによる、「アントニオ・ガデス、スペイン舞踊の50年」という展覧会が開催。
なお6月4日の17時30分よりは、ガデス舞踊団監督ステラ・アラウソのマスタークラス、19時からは財団のメンバーやアントニオ・ナハロスペイン国立バレエ団監督、ロハス&ロドリゲスらによる公開トークも行われる。
マスタークラスの申し込みはfundacion@antoniogades.comまで。
6/3(水)〜30(火)
[場]マドリード フェルナン・ゴメス劇場ホール
[問]http://teatrofernangomez.esmadrid.com
また同フェスティバルの公開トーク及びマスタークラスはほかに以下の通り。
◆フラメンコ・マドリード 公開トーク
6/6(土)終演後
[出]ロハス&ロドリゲス舞踊団
6/10(水)終演後
[出]〈b〉ペドロ・コルドバ舞踊団
6/20(土)終演後
[出]〈b〉ラ・ルピ
6/23(火)終演後
[出]〈b〉ダニエル・ドーニャ
6/2(木)終演後
[出]〈b〉マヌエル・リニャン舞踊団
[場]マドリード フェルナン・ゴメス劇場
[問]http://teatrofernangomez.esmadrid.com
◆フラメンコ・マドリード マスタークラス
6/5(金)、6(土)17時30分、7(日)16時30分
[教]〈b〉ロハス&ロドリゲス舞踊団
6/21(日)17時30分
[教]〈b〉ラ・ルピ
6/25(木)7時30分
[教]〈b〉マヌエル・リニャン舞踊団
6/28(日)17時
[教]〈b〉へスース・カルモナ舞踊団
[場]マドリード フェルナン・ゴメス劇場
[問]http://teatrofernangomez.esmadrid.com
2015年6月1日月曜日
タボラのカルメン、マドリードへ
セビージャの演出家サルバドール・タボラの作品「カルメン」。
コルネットと太鼓によるアンダルシアのオペラという副題のこの作品、18年前のビエナルで初演。以後、日本をはじめ世界各地で上演されている。アンダルシアの聖週間でおなじみの、コルネットと太鼓の楽隊と馬、フラメンコダンサーに歌い手と30人もが舞台上にいるというスペクタクルな作品。
今回は久しぶりのマドリード。カルメンは初代フアナ・アマジャ、2代目ラロ・テハーダ、マリア・デル・マル・ベルランガなどをへて、演出家の孫マリア・タボラらが演じ、相手役のドン・ホセはミステーラ、マルコ・バルガスらが踊ってきたが、さて今回は?
◆「カルメン。オペラ・フラメンカ」
6/2(火)〜7/5(日)火〜金20時30分、土19時と21時30分、日19時
[出]劇団クアドラ(〈b〉マリア・タボラほか)
[場]マドリード コンパック・グラン・ビア劇場
[問]www.gruposmedia.com
コルネットと太鼓によるアンダルシアのオペラという副題のこの作品、18年前のビエナルで初演。以後、日本をはじめ世界各地で上演されている。アンダルシアの聖週間でおなじみの、コルネットと太鼓の楽隊と馬、フラメンコダンサーに歌い手と30人もが舞台上にいるというスペクタクルな作品。
今回は久しぶりのマドリード。カルメンは初代フアナ・アマジャ、2代目ラロ・テハーダ、マリア・デル・マル・ベルランガなどをへて、演出家の孫マリア・タボラらが演じ、相手役のドン・ホセはミステーラ、マルコ・バルガスらが踊ってきたが、さて今回は?
◆「カルメン。オペラ・フラメンカ」
6/2(火)〜7/5(日)火〜金20時30分、土19時と21時30分、日19時
[出]劇団クアドラ(〈b〉マリア・タボラほか)
[場]マドリード コンパック・グラン・ビア劇場
[問]www.gruposmedia.com
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