2012年12月28日金曜日

イスラエル・ガルバンに美術金賞

イスラエル・ガルバンの
美術功労金メダル受賞が決定した。
 

美術功労金メダルは
芸術および文化に秀でた人におくられる賞で
スペインの教育文化スポーツ省が
識者の会議で選定するもの。
役者やミュージシャン、闘牛士、デザイナーや漫画家などが主に受賞し、
フラメンコでもこれまでに
ホアキン・コルテスやマティルデ・コラル(2006)
マヌエラ・バルガス(2005)、フェルナンダとベルナルダ(2004)
パコ・セペーロ、パケーラ・デ・ヘレス(2003)
にーにゃ・デ・プエブラ(1998)
ホセ・グラネーロ(1996)
らが受賞している。
 
 

2012年12月17日月曜日

ニームのフラメンコ祭


フランス南部ニームのフラメンコ祭が
今年も1月7日から19日まで開催される。
ニーム出身のギタリスト、アントニオ・モジャの公演のほか、
レオノール・レアル、エバ・ジェルバブエナ、オルガ・ペリセ、
ハビエル・バロン、マルコ・フローレスと舞踊公演が充実。
カンテのカルメン・リナーレス公演にもベレン・マジャがゲスト出演する。

そのほかにも
写真展やビセンテ・エスクデーロの絵画展、
映画「モレンテ」上映、
カルメン・レデスマの舞踊、ボボーテのパルマなどクルシージョ、
盛りだくさんの内容だ。



★ニーム・フラメンコ祭
1/7(月)~19(土)
1/9(水)18時30分「フラメンコ・エン・エル・レクレオ」
[出]〈b〉レオノール・レアル
1/11(金)20時「クアンド・ジョ・エラ…」
[出]〈b〉エバ・ジェルバブエナ舞踊団
1/12(土)20時「アル・コンパス・デ・ス・ヘンテ」
[出]〈g〉アントニオ・モジャ
1/13(日)18時30分
[出]〈c〉セリア・ロメーロ、ペドロ・シンタス、〈b〉へスース・オルテガ
1/15(火)20時「ロサ,メタル・イ・セニサ」
[出]〈b〉オルガ・ペリセ
1/16(水)20時「エンサジョ・フラメンコ2012」
[出]〈c〉カルメン・リナーレス、〈b〉ベレン・マジャ
1/17(木)20時「バロン」
[出]〈b〉ハビエル・バロン
1/18(金)20時「デ・トリアーナ・ア・ラス・トレス・ミル。ボボテリア」
[出]〈b〉ボボーテほか
1/19(土)20時「デ・フラメンカス」
[出]〈b〉マルコ・フローレスほか
[場]フランス ニーム 劇場
1/11(金)18時
[出]〈c〉ホセ・メンデス、〈g〉アントニオ・モジャ
[場]フランス ニーム Emmanuel d´Alzon
1/18(金)22時30分「エン・エスタード・プーロ」
[出]〈c, b〉トマシート
1/19(土)17時「クラリダ」
[出]〈c〉ロシオ・マルケス、〈g〉アルフレド・ラゴス
[場]フランス ニーム パロマ・クルブ
1/19(土)22時30分「ピラーレス」
[出]アナ・ペレス
[場]フランス ニーム オデオン
[問]http://www.theatredenimes.com/fest-23-festival_flamenco.html


2012年12月16日日曜日

ベレン・マジャ「アビタシオネス」enマドリ

現在、テアトロ・レアルで
イスラエル・ガルバン「ロ・レアル」出演中の
バイラオーラ、ベレン・マジャ。

彼女の最新作「アビタシオネス」が
今月末,マドリードで上演される。


★「アビタシオネス」
12/27(木)、28(金)、29(土)20時30分
[出]〈b〉ベレン・マジャ
[場]マドリード サラ・トリアングロ
[料]14ユーロ
[問]http://www.teatrotriangulo.com/programa/diciembre-2012/habitaciones.html

2012年12月15日土曜日

セビージャのクリスマスコンサート

セビージャでもクリスマスの雰囲気がどんどん盛り上がってます。
というわけでフラメンコ系クリスマスソングのコンサートもいくつか。
2件目のコンサートはヘレスで上演されて好評だったもの。
去年、今年と日本の公演にも参加した
ヘスース・メンデスがテノールらと共演しています。



 ★マリア・ホセ・サンティアゴ「デ・ヘレス・ア・ベレン」
12/16(日)18時30分
[出]〈c〉マリア・ホセ・サンティアゴ
[場]セビージャ FIBES
[問]http://www.fibes.es/ 


★「ケ・スエナン・コン・アレグリア!」
12/20(木)20時30分
[出]〈c〉ヘスース・メンデス、〈ボーカル〉マヌエル・ロンボ、〈テノール〉イスマエル・ジョルディ
[場]セビージャ FIBES
[問]http://www.fibes.es/ 前売り www.elcorteingles.es

2012年12月14日金曜日

イスラエル・ガルバン「ロ・レアル」

マドリードのテアトロ・レアル、
王宮の前にあるこのオペラハウスで
イスラエル・ガルバンの新作「ロ・レアル」が
12月12日初演された。

2時間10分という長丁場もあってか
途中で退席する人も少なからずいた。
「悪ふざけだ」
と叫ぶ人もいる問題作。

好みはわかれるだろう。
フラメンコやバレエ、という言葉から
一般にイメージするものとは一番遠い舞台だったかもしれない。


テーマはナチスによるジプシー迫害。
日本ではほとんど知られていないが
ナチスの強制収容所にいれられたのはユダヤ人だけではない。
ジプシーもまた迫害の対象だったのだ。


ひゅっ、ひゅっと風を切る細竹の音でソロを踊るイスラエル。
上半身裸だがあばら骨がうきあがっている。

この人の完璧な動き、かたちはどこからくるのだ。


イスラエルの作品にはよくあることだが
物語もなく、説明もない。
闘牛をあつかった「アレーナ」もそうだった。
今回もそうだ。

壊れたピアノ。
そこからのびたリングロープのようなゴム。
何もわからないまま観客はイスラエルと対峙する。
ベレン・マジャはイスラエルその人そのままに踊る。
木靴でフラメンコシューズで。


スペインを愛したナチス幹部の話や映画「愛の嵐」を彷彿とさせる
イサベル・バジョンのセクシーさ。

時代の空気がつくられ
そんな中光に向かって踊るイスラエル。
その刹那。
息もつけない緊張感。
死にいくベレンが指差すのはわたしたち。
そしてわたしたちの目の前に現れる壁。

次はわたしたち。
わたしたちが殺した。
決してひとごとではない。
ふるえがくる。

アカポリシスを描いた「エル・フィナル・デ・エステ・エスタード・デ・コサス」
にも通じるこわさ。



もう一度観に行くつもりだ。







2012年12月10日月曜日

ベレス・マラガのフラメンコ祭




マラガ郊外のベレス・マラガでのフラメンコ・フェスティバル。
フアン・ブレーバは19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍した歌い手で
一時代を築いた名手で
SPレコードの録音が残っている。
彼の出身地ということで
その名を冠したフェスティバルの今年のよびものは
アルカンヘル。

しかしこのポスターのセンスには絶句。。。




★第35回フアン・ブレーバ フラメンコ祭
12/15(土)21時
[出]〈c〉アルカンヘル、アントニオ・ガルシア“エル・ベレーニョ”,ロシ・カンポス、アントニオ・ホセ・フェルナンデス、〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス,アルトゥーロ・ルイス、アントニオ・アンドラーデ、ガブリエル・カブレーラ、〈b〉カレーテ
[場]マラガ県ベレス・マラガ エル・カルメン劇場

2012年12月6日木曜日

サンボンバ・フラメンカenセビージャ

ヘレスのクリスマスといえば
ビジャンシーコとよばれる
クリスマスソングを歌い踊る
サンボンバ
とよばれる宴が名物。
サンボンバとは素焼きの底のない壷の上に革もしくは布をはり
その真ん中に棒を通し
その棒を上下することで摩擦音をだす楽器のこと。
カルロス・サウラ監督「フラメンコ」でも
マカニータが歌う場面ででてきますね。
これを囲んで歌い踊る宴も
サンボンバ
とよばれるのであります。
歌われるのはクリスマスソング。
フラメンコ調のものも民謡調のも。
ヘレスでは誰もが歌う、
本当の意味でのポピュラーソング。

ヘレスのあちこちで楽しまれているこの集いが
いつ頃からか舞台に乗るようになって
あちこちで行われるようになりました。

で今年はロペ・デ・ベガ劇場でも
ニーニョ・デ・ラ・フラグア率いるサンボンバが開催されます。




★サンボンバ・フラメンカ
12/12(水)20時30分
[出]ゲスト〈c〉カプージョ・デ・ヘレス、〈c〉ルシア・モレーノ、アナ・マリア・アルカサル、アラセリ・デ・ラ・サル、ロシオ・トーレス、ヘマ・ラミレス、マヌエル・ガリード、ニーニョ・デ・ラ・フラグア、〈g〉アントニオ’・カリージョ、ノノ・ヘロ、〈perc〉 マヌエル・ガルシア、ホセ・ルビチ
[場]セビージャ ロペ・デ・ベガ劇場
[問]http://www.generaltickets.com/
前売りhttp://www.generaltickets.com/

2012年12月3日月曜日

第1回セビージャ フラメンコ舞踊教室フェスティバル

セビージャの町の中心部、
クーナ通りにあるキンテーロ劇場。
その昔パコ・デ・ルシアのマネージャーだったこともある、
テレビ番組のパーソナリティ、ヘスース・キンテーロがオーナーの小劇場だ。

ここで今月19日、
第1回セビージャ・フラメンコ舞踊教室フェスティバル
Festival de Academia de Baile de Sevilla
が行われる。

出演は
セビージャにある5つのアカデミア、
フラメンコ・ア・ドス(アンヘル・アティエンサ)、
マヌエル・ベタンソス、
アンドレス・マリン“フラメンコ・アビエルト”
アリシア・マルケス、
クリスティーナ・ヘーレン財団フラメンコ芸術学校
から選抜された若手たち。

これをきっかけにブレイクする?


★第1回セビージャ フラメンコ舞踊教室フェスティバル
12/19(水)20時30分
[出]〈b〉ベアトリス・サンティアゴ(ア・ドス)、ラウラ・サンタマリア(ベタンソ)、クリスティーナ・ホール(マリン)、アナ・ペレス(マルケス)、アルベルト・セジェス(ヘーレン財団)、〈c〉アナ・ゴメス、マヌエル・フラメロ、〈g〉J.A.ゴリ・マソ
[場]セビージャ キンテーロ劇場
[料]15ユーロ(教室生徒12ユーロ)
[問]http://www.teatroquintero.com/?a=eve_v&id=418

2012年12月2日日曜日

バジェカスのフラメンコ祭

マドリードのバジェーカス地区のフラメンコ祭は12月末
クリスマスのあとのお楽しみ。


★バジェーカス・フラメンコ
12/27(木)21時
[出]〈c〉アルカンヘル、伴奏〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス、〈c〉ナティ・デ・バジェカス,ッ伴奏〈g〉フアン・デ・マドリ
12/28(金)21時
[出]〈c〉カンカニージャ・デ・マルベージャ、伴奏〈g〉フアン・アントニオ・ムニョス、サラオ・デ・マラガ、〈b〉マリア・フンカル,伴奏〈c〉フアニャーレス、マヌエル・チャコン、〈g〉バシリオ・ガルシア、ジャゴ・サントス
[場]マドリード プエンテ・デ・バジェーカス パコ・ラバル文化センター
[問]http://www.madrid.org/agenda-cultural/cc-paco-rabal/home

2012年11月30日金曜日

マノロ・サンルーカルに捧げる



 ベテランギタリスト、マノロ・サンルーカル

パコ・デ・ルシアとともに一時代を築いた彼に捧げるコンサートが
12月10日
セビージャで行われる。

なおこの種の催しでは入場料などで集まったお金は
アルティスタにおくられるが
今回は
セビージャの修道院と慈善食堂に寄付されるのだという。
さすがマエストロ!





★マノロ・サンルーカルの名誉に捧げる
12/10(月)20時30分
[出]〈c〉アルカンヘル、アルヘンティーナ、〈g〉ダビ・カルモナ、ニーニョ・デ・プーラ、マノロ・フランコ、〈b〉エバ・ジェルバブエナ、ファルキートほか
[場]セビージャ マエストランサ劇場
[問]www.teatrodelamaestranza.es

2012年11月28日水曜日

グラナダ フラメンコの出会い


グラナダで行われる
フラメンコの出会い
という名のフェスティバル。
フアン・アンドレス・マジャが監督をつとめ
自身が出演するマリオのアマルゴ公演に注目!





★第13回エンクエントロス・フラメンコス
12/1(土)20時30分
[出]〈c〉ホセ・メルセ
12/3(月)22時
[出]〈g〉ニーニョ・ホセーレ
12/4(火)22時
[出]〈c〉インディア・マルティネス
12/5(水)22時「オメナへ・ア・ラファエル・ファリーナ」
[出]〈c〉アントニオ・コルテス
12/6(木)、7(金)22時マリオ・マジャの思い出に「アマルゴ」
[出]〈b〉フアン・アンドレス・マジャ、ディエオ・ジョリ、〈c〉ジョアナ・ヒメネスほか
12/8(土)22時
[出]〈b〉フアン・アンドレス・マジャ、グラナダ市オーケストラ
[場]グラナダ イサベル・ラ・カトリカ劇場
[問]電話958221514

2012年11月27日火曜日

ウエルバ山間部でフラメンコ


11月16日
バレータの公演でオープンした
ウエルバ県サンタ・アナ・ラ・レアルのサラ・ラスパ。

12月も以下の公演が予定されている。


★サラ・ラスパ
12/7(金)20時30分
[出]〈c〉ロサ・アンヘレス、ティノ・バンデルスマン
12/21(金)20時30分
[出]〈c〉エル・ニーニョ・デ・エルチェ、〈g〉ホセ・マヌエル・トゥデラ
[場]ウエルバ県サンタ・アナ・ラ・レアル サラ・ラスパ
[問]http://salaraspa.jimdo.com

2012年11月26日月曜日

グアダルペ・トーレス マドリード公演

マドリードのタブラオや
マルコ・フローレスなどのカンパニーで活躍中の若手バイラオーラ。
その作品がマドリードのパコ・ラバル文化センターで公演される。

ダニ・デ・モロンの音楽に
プルガとモイ・デ・モロンの歌。





★「アクエルダテ・クアンド・エントンセス」
12/1(土)20時
[出]〈b〉グアダルペ・トーレス、〈c〉モイ・デ・モロン、アントニオ・エル・プルガ、〈g〉ダニ・デ・モロン
[場]マドリード パコ・ラバル劇場
[料]7ユーロ
[問]http://www.madrid.org/agenda-cultural/cc-paco-rabal/home



2012年11月25日日曜日

マイレーナ黄金の鍵から50年

アントニオ・マイレーナが
カンテ黄金の鍵を授賞してから50年。

その記念の催しとして
11月27日
セビージャのセントラル劇場にてガラ公演が行われる。

出演は
カンテにホセ・デ・ラ・トマサ、ホセ・ガラン、
ナノ・デ・ヘレス、ポラコ、アントニオ・レジェス、
バイレにミラグロス・メンヒバル、
ギターにマノロ・フランコ、アントニオ・カリオン、
アントニオ・イゲロ、マヌエル・エレラ

入場料15ユーロはカリタスに寄付される。

2012年11月24日土曜日

カルロス・カルボネル カディス公演

カディス出身のバイラオール、
カルロス・カルボネルが
生まれ故郷のカディスでソロ公演
「8コディゴス」を行う。

マヌエラ・カラスコと共演したり
バルセロナのタブラオ、コルドベスに出演したり。

すでに中堅どころといったところか。



★カルロス・カルボネル「8コディゴス」
11/30(金)21時
[出]〈b〉カルロス・カルボネル
[場]カディス セントラル・レチェーラ 
[料]12ユーロ
[問]http://laciudad.cadiz.es

2012年11月23日金曜日

マラガ ピカソ美術館でのフラメンコ公演

ピカソ美術館というと
若き頃の習作から晩年の陶器までそろう
バルセロナのものが有名だが、
その生地マラガにもあるのを知っているだろうか。

旧市街の邸宅を改造したもので
地下には遺跡。
収蔵品はバルセロナやパリほど充実していないが
企画展や講演などイベントなども定期的に行っている。

そのひとつがフラメンコ・エン・ピカソ。
ピカソ美術館でのフラメンコ公演だ。
美術館内のホールで上演される。
入場料は6ユーロと手軽。
今年はマラガの若手アルティスタがずらっと並ぶ。





★フラメンコ・エン・ピカソ
11/30(金)21時「ドン・フアン・エス・ドン・ホセ」
[出]〈c〉ビルヒニア・ガメス
12/14(金)21時「クアデルノ・デ・ミ・ギターラ」
[出]〈g〉パコ・ハビエル・ヒメノ
3/15(金)21時「デスデ・エル・アルマ・アスタ・ラ・ボカ」
[出]〈c〉ロシオ・バサン
4/19(金)21時「エン・クラベ・デ・3ポル4」
[出]〈b〉ルイサ・パリシオ
[場]マラガ ピカソ美術館
[料]6ユーロ(ネットでは手数料0.9ユーロプラス)
[問]http://www2.museopicassomalaga.org

2012年11月22日木曜日

自治博物館でフラメンコ

セビージャ郊外
支倉常長の銅像が建つ
コリア・デル・リオはハポン,日本という名字をもつ人多く住む、
川辺の町。
その町のアンダルシア自治博物館でフラメンコのイベントが行われる。

フラメンコ・エン・エル・ムセオ
と題されたこのイベント
入場無料です。



★フラメンコ・エン・エル・ムセオ
11/23(金)19時
講演 ホセ・ルイス・オルティス・ヌエボ
[出]〈b〉アルベルト・セジェ、〈c〉アナ・ゴメス、〈g〉ハビ・ゴメス
[場]セビージャ県コリア・デル・リオ 自治博物館
[料]無料
[問]http://maa.centrodeestudiosandaluces.es/

2012年11月21日水曜日

マドリード・エン・ダンサ

マドリード共同体のダンス・フェスティバル、
マドリード・エン・ダンサ。
11月7日にはじまったこのフェスティバルも終盤。
マドリード郊外の劇場で
ダニエル・ドーニャとマヌエル・リニャン主宰のカンパニー、
プロジェクトGRの公演が行われる。
なお同カンパニーは
すでに10日にマハダホンダで公演している。
フラメンコ関連ではほかにもヘスース・カルモナや
カルロス・チャモロらが公演した。


★ プロジェクトGR<11/24(土)20時
[場]マドリード圏アルコベンダス テアトロ・アウディトリオ・シウダ・デ・アルコベンダス
11/25(日)20時
[場]マドリード圏トレホン・デ・アルドス ホセ・マリア・ロデロ劇場
[問]http://www.madrid.org/madridendanza/2012/index.html


2012年11月20日火曜日

第17回ヘレスのフェスティバル プログラム発表


来年のヘレスのフェスティバルのプログラムがついに発表!

入場券の前売りは11月27日からです。




★第17回ヘレスのフェスティバル
2/22(金)3/9(日)
2/22(金)21時開幕ガラ「ラス・シンコ・エスタシオネス」
[出]〈b〉ブランカ・デル・レイ、マルコ・フローレス、オルガ・ペリセ、ラウラ・ロサレン、メルセデス・ルイス
[場]ビジャマルタ劇場
2/23(土)19時「パラ・ティ・ミ・カンテ…ケ・エス・ミ・リベルタ」
[出]〈c〉アントニオ・マレーナ、〈b〉マリア・デル・マル・モレーノ
[場]サラ・コンパニア
2/23(土)21時「アフェクトス」
[出]〈b〉ロシオ・モリーナ、〈b〉ロサリオ“ラ・トルメンディータ”
[場]ビジャマルタ劇場
2/24(日)19時
[出]〈g〉ラモン・トルヒージョ、〈piano〉ラ・レイナ・ヒターナ
[場]サラ・パウル
2/24(日)21時「ジャント・ポル・イグナシオ・サンチェス・メヒアス」
[出]〈b〉アンダルシア舞踊団
[場]ビジャマルタ劇場
2/24(日)24時
[出]〈b〉ハビエル・ラトーレ,ウーゴ・ロペス
[場]サラ・コンパニア
2/25(月)19時
[出]〈c〉ダビ・カルピオ
[場]パラシオ・ビジャビセンシオ
2/25(月)21時「ナランハ・アマルガ」
[出]〈b〉レオノール・レアル、ゲスト〈c〉ロシオ・マルケス
[場]ビジャマルタ劇場
2/26(火)19時「ドス・グロリア・ドス」
[出]〈c〉マルケス“エル・サパテーロ”、アントニオ・ルイス“エル・カルピンテーロ”
[場]パラシオ・デ・ビジャビセンシオ
2/26(火)21時「アブリエンド・プエルタス」
[出]〈b〉マリア・ホセ・フランコ
[場]サラ・コンパニア
2/27(水)19時
[出]〈c〉ランカピーノ・チーコ
[場]パラシオ・デ・ビジャビセンシオ
2/27(水)21時「カプリチョス・デル・ティエンポ」
[出]〈b〉イサベル・バジョン舞踊団
[場]ビジャマルタ劇場
2/27(水)24時「コン・コリエンテ」
[出]〈b〉アンヘレス・ガバルドン
[場]サラ・コンパニア
2/28(木)19時「アレルヤ・エロティカ」
[出]〈b〉ロサリオ・トレド、〈c〉ホセ・バレンシア、〈g〉ダニエル・メンデス
[場]サラ・パウル
2/28(木)21時「ビベンシアス」
[出]〈b〉アントニオ・エル・ピパ舞踊団
[場]ビジャマルタ劇場
2/28(木)24時「コローレス・ディスティントス」
[出]〈c〉ビセンテ・ソト“ソルデーラ”
[場]サラ・コンパニア
3/1(金)19時「ソブレビビレ」
[出]〈c〉エセキエル・ベニテス
[場]サラ・パウル
3/1(金)21時「ラ・コンサグラシオン」
[出]〈b〉エステベス/パーニョス舞踊団、ゲスト〈b〉アントニオ・カナーレス、アントニオ・ルス
[場]ビジャマルタ劇場
3/1(金)24時
[出]〈b〉アナベル・モレーノ、ラケラ・オルテガ
[場]サラ・コンパニア
3/2(土)19時「マヌエラ・コン・エル・アルマ」
[出]〈g〉サンティアゴ・ララ、ゲスト〈c〉ダビ・ラゴス、ヘスース・メンデス
[場]サラ・パウル
3/2(土)21時「デ・カル・ビーバ」
[出]〈b〉マリア・デル・マル・モレーノ舞踊団、ゲスト〈c〉ラ・マカニータ
[場]ビジャマルタ劇場
3/2(土)24時
[出]〈b〉マカレーナ・ラミレス
[場]サラ・コンパニア
3/3(日)19時「エン・ミス・カバーレス」
[出]〈b〉ホセ・ガラン、ゲスト〈c〉マヌエル・モリーナ
[場]サラ・パウル
3/3(日)21時「エン・クラベ・デ6」
[出]〈b〉ハビエル・バロン、〈c〉エスペランサ・フェルナンデス
[場]ビジャマルタ劇場
3/3(日)24時
[出]〈b〉ホセ・ガルバン、ハビエラ“ラ・モレーノ”
[場]サラ・コンパニア
3/4(月)19時
[出]〈c〉マリ・ペーニャ、ラ・タナ
[場]パラシオ・デ・ビジャビセンシオ
3/4(月)21時「ラ・オトラ・ピエル」
[出]〈b〉ウルスラ・ロペス舞踊団、ゲスト〈c〉ヘスース・メンデス
[場]ビジャマルタ劇場
3/4(月)21時「コンスエロ・デ・ペーナス」
[出]〈b〉マヌエラ・リオス
[場]サラ・コンパニア
3/5(火)19時
[出]〈c〉メルチョーラ・オルテガ
[場]パラシオ・ビジャビセンシオ
3/5(火)21時「クーナ・ネグラ&ブランカ」
[出]〈b〉ヘスース・カルモナ
[場]サラ・コンパニア
3/6(水)19時
[出]〈c,g〉リカルド・フェルナンデス
[場]パラシオ・ビジャビセンシオ
3/6(水)21時「コン・ラ・ムシカ・ア・オトラ・パルテ」
[出]〈b〉ラファエラ・カラスコ
[場]ビジャマルタ劇場
3/6(水)24時「アブリエンド・プエルタス」
[出]〈b〉フアン・パッラ、アナ・マリア・ガルシア
[場]サラ・コンパニア
3/7(木)19時「センテンシア」
[出]〈b〉ラ・トゥルコ
[場]サラ・コンパニア
3/7(木)21時「アボレンゴ」
[出]〈b〉ファルキート、カリメ・アマジャ
[場]サラ・コンパニア
3/8(金)19時
[出]〈g〉ハビエル・パティーノ、ゲスト〈b〉アンヘル・ムーニョス
[場]サラ・パウル
3/8(金)21時「シエンプレ・アントニオ」
[出]〈b〉アントニオ・マルケス
[場]ビジャマルタ劇場
3/8(金)24時「ソロ・フラメンコ」
[出]〈c〉ホセ・バレンシア、ゲスト〈b〉ホアキン・グリロ
[場]サラ・コンパニア
3/9(土)19時「アモール・アモール・アモール」
[出]〈b〉鍵田真由美、佐藤浩希舞踊団
[場]サラ・コンパニア
3/9(土)21時「フェデリコ・セグン・ロルカ」
[出]〈b〉エバ・ジェルバブエナ舞踊団
[場]ビジャマルタ劇場
3/9(土)24時「トマシート・エン・エスタード・プーロ」
[出]〈c,b〉トマシート
[場]サラ・コンパニア
[問]http://wwwwww.villamarta.com・http://wwwwww.festivaldejerez.es

2012年11月19日月曜日

マヌエル・モネオにパルマ・デ・プラタ

11月16日アルへシラスにて
ヘレスのベテラン・カンタオール、マヌエル・モネオに
第20回アルへシラス市パルマ・デ・プラタ賞がおくられた。

この賞はアルへシラスのペーニャ、
ソシエダ・デル・カンテ・グランデが主宰するもので
授賞式にはアルへシラス市長も列席。
バルージョやマカレーナら息子や間儀たちも出演し華を添えた。

2012年11月18日日曜日

アンドレス・ペーニャ カディス公演

ヘレス出身のアンドレス・ペーニャ、
カディスのピラール・オガージャ。
二人の踊り手による作品
「カディス・デ・ラ・フロンテーラ」

かつてヘレスのフェスティバルで上演されたこの作品が
カディスのファリャ大劇場で再演される。

カディスとヘレス
永遠のライバルでもあるこのふたつの町を結ぶフラメンコ。

日本でも人気のアンドレスはこの後
来日して
島村香さんの公演に出演予定。



★「カディス・デ・ラ・フロンテーラ」
11/22(木)21時
[出]〈b〉アンドレス・ペーニャ、ピラール・オガージャ
[場]カディス ファリ大劇場
[料]513ユーロ
[問]http://laciudad.cadiz.es



2012年11月17日土曜日

ラテングラミーはパコ・デ・ルシアに

2011年度のラテングラミー賞
授賞式が11月15日ラス・べガスで行われ
フラメンコ部門の受賞作は
パコ・デ・ルシア
「エン・ビーボ・コンシエルトス
エスパーニャ 2010」
に決定した。



ヨーロッパツアー中のパコに代わり、
長男が賞を受け取った。


ちなみにほかの候補作は
「メキシコ・フラメンコ」
ディアナ・ナバーロ「フラメンコ」
ニーニョ・ホセーレ「エル・マル・デ・ミ・ベンターナ」
アントニオ・コルテス「クアンド・キエラス」

2012年11月16日金曜日

ペルロ・デ・トリアーナに捧げる

1926年生まれというから今年86歳。
フラメンコの作詞家としても知られる歌い手、ペルロ・デ・トリアーナ。
その彼に捧げる公演が
火曜日、セビージャのロペ・デ・ベガ劇場で行われる。



★オメナへ・アル“ペルロ・デ・トリアーナ”
11/20(火)20時30分
[出]〈c〉チケテテ、エスペランサ・フェルナンデス、パコ・タラント、マヌエル・モリーナ、〈g〉セラニート、リカルド・ミーニョ、マノロ・エレーラ、アントニオ・モジャ、〈b〉マティルデ・コラル、クリスティーナ・オヨス、ペパ・モンテス、ピラール・アストラ、〈piano〉ペドロ・リカルド・ミーニョほか
[場]セビージャ ロペ・デ・ベガ劇場
[料]11〜15ユーロ
[問]前売り http://www.generaltickets.com/

2012年11月15日木曜日

オトーニョ・フラメンコen エストレマドゥーラ


フラメンコの本場はアンダルシア
でも隣接するエストレマドゥーラやムルシアにもフラメンコはある。
中でもポルトガルと国境を接するエストレマドゥーラ地方には
タンゴ・エストレメーニョやハレオなどのフラメンコ曲もある。
アルティスタでも
ポリーナ・デ・バダホス、ラモン・エル・ポルトゥゲス、グアディアナ、
ラ・カイタなどなど。

そのエストレマドゥーラ地方のフエンテ・デル・カントで
フラメンコ祭
第9回オトーニョ・フラメンコが開催中。

11月10日の公演を終え、
11月17日にはカセレス出身のラケル・カンテーロのリサイタル、
11月24日は地元アーティストの公演があり、
12月1日にはベテラン舞踊家エル・ペレグリーノに捧げる公演が行われる。

出演もペレグリーノ本人をはじめ
現在新宿「エル・フラメンコ」出演中のヘスース・オルテガ、
ギターにハビエル・コンデ、ファミリア・バルガスなど
エストレマドゥーラのオールスター。


2012年11月14日水曜日

エスクエラ・ボレーラが文化遺産に

スペイン舞踊4本柱のひとつ
エスクエラ・ボレーラがスペインの歴史遺産、文化遺産に登録された。

17世紀、
フランスやイタリアなどの宮廷舞踊の影響を受けて生まれ
18世紀
スペインの民族舞踊とまざりあいかたづくられ
19世紀
アンダルシアの舞踊とまざりあい黄金期を迎えた。


上のビデオの45秒から1分20秒あたりが
エスクエラ・ボレーラのパレハです。
これはアイーダ・ゴメス舞踊団の
「ペルミテメ・バイラルテ」
エスクエラ・ボレーラやクラシコなど
美しいスペイン舞踊の作品です。



なおこの文化遺産のリストには
ほかにも
エスクエラ・セビジャーナ・デ・バイレや
マラガ山間部のベルディアーレスの祭りが登録されており、
また
ウエルバのファンダンゴや
ヘレスのサンボンバ、
グラナダのサンブラも登録申請中である。

2012年11月13日火曜日

カマロン 1950−1992

今年が没後20年にあたる
現代フラメンコの伝説的カンタオール、
カマロン・デ・ラ・イスラ。

今も多くの歌い手に影響を与え続けている彼についてのイベントが
アンダルシア・フラメンコの日に
カマロンの生まれ故郷、カディス県サン・フェルナンドで行われる。

11月15日は
マラガでのカマロンを描いた本の出版発表にはじまり、
映画「ティエンポ・デ・レジェンダ」上映
アンダルシア8県のペーニャの公演とつづき

11月16日には
テレビ番組「リト・イ・へオグラフィア・デル・カンテ」の
ホセ・マリア・ベラスケス・カステルの講演、
ファウスティーノ・ヌーニェスやリカルド・パチョンらによるふたつの座談会
そしてマリナ・エレディアのリサイタル
が行われる。


ほかにもカマロンのペーニャではホセ・パッラの公演、
またベンタ・デ・バルガスでは
ランカピーノに「レジェンダ・デル・フラメンコ」賞がおくられ
地元アルティスタの公演が行われる。



2012年11月12日月曜日

第9回トーレロドネス・フラメンコ祭

11月15日から17日まで
マドリード郊外トーレロドネスで
第9回を数えるフラメンコ祭が開催される。

今年は
「モレンテ+もレンテ」
と題し
主役はモレンテ。

亡くなったエンリケのドキュメンタリーが上映されるほか
息子ホセ・エンリケ・モレンテや
娘エストレージャ・モレンテのコンサートが行われる。


★第9回トーレロドネス・フラメンコ祭
9/15(木)20時ドキュメンタリー「モレンテ・ラ・パシオン」
[料]無料
9/16(金)21時
[出]〈c〉ホセ・エンリケ・モレンテ.アルカンヘル
[料]20ユーロ
9/17(土)12時「フラメンコ・エン・ファミリア」
[出]〈b〉シルビア・マリン
[料]無料
9/17(土)21時
[出]〈c〉エストレージャ・モレンテ
[料]30ユーロ
[場]マドリード圏トーレロドネス
[問]www.torrelodones.es

2012年11月10日土曜日

ヘレス フラメンコ国際週間

11月10日から16日までヘレスで
フラメンコ国際週間という催しが開催される。


10日から16日まで
レアル・アカデミア・デ・サン・ディオニシオで
フラメンコの写真展が開催されるほか

10日
12時には中央図書館でマリロ・モレーノのお話
「チキ、フラメンコを踊りたかった蛇」
20時30分からはクラウストロ・サント・ドミンゴで
パコ・セペーロのリサイタル。
22時30分にはペーニャ・ティオ・ホセ・デ・パウラで
ホアキン・サンボとアブラアム・サンボのコンサート。

11日
12時からセントロでフラッシュモブ
20時30分からはサラ・コンパニアで
ホセ・メンデスのリサイタル。

12日
20時30分からはクラウストロ・サント・ドミンゴで
フラメンコ・フュージョン・グループ、シネティケタの公演

13日
18時にはソコ・デ・アルテサニアで座談会

16日
22時30分からペーニャ・ブレリアで
タマラ・タニェのリサイタル

20日
20時30分からはレアル・アカデミア・デ・サン・ディオニシオで
「ヘレスのソレア」についての講演があり
それにヘスース・メンデスも華を添えるとか。

このほかダマフアナでも10,11、15日の13時半からと
16日の16時からフラメンコ公演がある。

全ての催しは入場無料

2012年11月9日金曜日

ラファエル・カンパージョ


ホセ・バレンシアがギターなしで歌い上げるマラゲーニャ
すっとまっすぐ伸ばした腕で
ゆっくりマルカールしていく。
腰は落とし重心は下。
伝統的な姿勢で
男らしく美しく踊る。
ギター伴奏のようにきめどころで入るサパテアードの美しさ。
強弱だけではない音色がある。
リズムがアップしたアバンドラオスで
刻むリズムの絶妙さ。
コンパスの中
音をつかみ、はなす、その間の良さ。

ホセ・バレンシアのソレアをはさんで
タラント。
重みと深み、深刻さをもつこの曲を
重厚にみせる。
靴音のひとつひとつのセンティード。
ただ早いだけのサパテアードとはひと味もふた味も違う。

そして最後のタンゴの色っぽさ。
ふとした目線や首のかしげ方。
振り返り方。
かたちって大切。
そして間の良さ。
童顔のせいか,大人の色気というより
やんちゃな感じで
それもまたいい。
トリアーナ・プーラが踊っていたような
性的な動きを茶化したような仕草のタンゴのグラシアを
ずっとずっと洗練させてみせている、とでもいうのかな。

弟フアン・カンパージョのギターソロ、
ロンデーニャは
ギターのロンデーニャの祖、ラモン・モントージャ、
中興の祖、パコ・デ・ルシアに敬意をはらい目配せしながら
現代の、彼の曲になっているという感じ。

そして最後はアレグリアス。
ホセ・カラスコのパーカッションソロに続く
アレグリアスのエネルギッシュなこと。
全身で語りかけてくるバイレ・マスクリーノに思わずオレ!


コロカシオン(姿勢)
サパテアード
ブラソ
ペソ
センティード
どれが欠けてもフラメンコはなりたたない。

ラファエル・カンパージョは
今黄金期。
先日ビエナルの閉幕ガラやカサ・デ・メモリアでみたときも思ったが
今が一番いいと思う。
タブラオ等で踊っていることもあって
コンディションも抜群。
気力体力充実で最高の状態。
旬のアルテにふれてこちらの気分も昂揚。
元気にしてくれるバイレです。

物語もコンセプトも何もないシンプルなフラメンコ。
上質なフラメンコだから
それでじゅうぶん。


2012年11月8日木曜日

明日はラファエル・カンパージョ


明日
11月8日木曜日は
セビージャのカハソル文化センターで
ラファエル・カンパージョ


今一番すごいバイラオール。
期待まんまん

2012年11月6日火曜日

「アレルヤ・エロティカ」再演

ビエナル、ヒラルディージョ賞で
最優秀作品賞を受賞した
「アレルヤ・エロティカ」

ロサリオ・トレド主演のこの作品が
11月23日
セビージャで
再演される。

会場はこの作品を制作した劇団TNTの本拠


出演はロサリオのほかに
歌い手、ホセ・バレンシア
ギタリスト、ダニ・デ・モロン。

なおヘレスのフェスティバルでも上演予定とか。

2012年11月2日金曜日

スペイン国立バレエ団マドリード公演その2「メデア」

これまでにつくられた、
あまたあるフラメンコ舞踊のドラマ作品の中でも屈指の作品
「メデア」
が国立バレエの舞台に帰って来た。

ギリシア悲劇に材をとり
普遍的な男女の物語を
マノロ・サンルーカルの美しい音楽とともに
フラメンコのテクニックをつかって語って行くこの作品。

マヌエラ・バルガスのために
ホセ・グラネーロが振付け
初演されたのは1984年。
その後
メルチェ・エスメラルダ、
アナ・ゴンサレス、
ローラ・グレコ、
マリベル・ガジャルド、と
演じてきたこの大役を
今回のマドリード公演でローラ.グレコとダブルキャストで
エステル・フラードが初めて演じている。

また相手役のイアソンも
アントニオ・アロンソ、
ホセ・アントニオ、
そして今回もこの役を演じているフランシスコ・ベラスコに引き続き、
マリアーノ・ベルナルがこちらもダブル・キャストで演じた。
  
エステルは元国立バレエ団第一舞踊手。
フラメンコを得意とし期待されたが
役にあまり恵まれず2年前に退団
それがアントニオ・ナハロ新監督のもと
プリンシパルとしてフランシスコ・ベラスコとともに復帰。
メデアの大役を踊ることになった。


ローラがはじめて踊ることになったときも
こんな若い子が本当にできるのだろうかと思った者だったが
正直、どんなメデアになるのか不安もあった。
が、彼女は彼女のメデアをしっかりつくっていた。

今やベテランとなったローラが
もともと魔女であったメデアの
エキセントリックな感じを強く感じさせる
重厚で神秘的、エキゾチックなメデアであるのに対し、
エステルはひたすらイアソンを慕う
一人の女としてのメデア。
それがイアソンの拒絶とクレオンテらによる侮辱で
物狂いの世界へと入って行く、
という感じが自然で
はっきりした顔立ちもあって遠くからでもその表情の変化がよくわかる。
,
相手役をつとめるマリアーノ・ベルナルも
元国立バレエ団ソリスト。
かつてマリア・パヘス振付けの「イルシオンFM」で主役の王子様を踊るなどしたが
彼も一時退団しジェルバブエナ舞踊団やオヨス監督下などに出演していた。
今回は第一舞踊手のオーディションに合格しての復帰。
若いころの線の細さがきえ風格がでた。
重みが必要なイアソンという役所を見事に踊っている。
ファルーカについての時にもかいたが
この人はとにかく形が美しい。
アントニオ・アロンソやホセ・アントニオらとはひと味ちがった、
まだ若く野心あふれる男に描かれている、という感じ。

二人の愛のパ・ド・トゥも官能的で美しい。


唯一気になったのは音楽の演奏。
これまでマドリード公演のときは
作曲のマノロ本人がきてオーケストラと共演していたのだが
今回はバレエ団のギタリスト3人がオケとの共演で演奏。
そのせいもあってかテンポや微妙な間がオリジナルとは違い
もともとの演奏が身体にしみこんでいる私にはちょっとつらかった。
美しいメロディもマノロのあの音があってこそのものだなあ、と。
予算のせいかマノロの年齢のせいかわからないが残念だった。


2012年10月31日水曜日

スペイン国立バレエ団マドリード公演その1

スペイン国立バレエ団マドリード公演は
「スペイン舞踊の古典」
と題したプログラム。

スペイン舞踊とは
文字通りスペインの舞踊のことだけど、
公立舞踊学校でスペイン舞踊を専攻すると

エスクエラ・ボレーラ、
フラメンコ、
民族舞踊、
クラシコ・エスパニョール(ダンサ・エスティリサーダ)

という

大きく4つの分野のものを学ぶことになる。
(学校ではこのほかにクラシックバレエなどの授業もあるがそれはまた別の話)

エスクエラ・ボレーラは
バイレ・デ・パリージョ、カスタネットの踊りともいわれる、
カスタネット、跳躍と回転が特徴的な、
ロマンチックバレエとも縁の深い古典的な踊り。

フラメンコはスペイン南部アンダルシアで生まれ
今や世界中で楽しまれる世界文化遺産。

そしてアラゴンのホタをはじめ、バスクやガリシアなど
スペイン各地に伝わる民族舞踊。

そして
クラシコ・エスパニョールとよばれる、
もとはフラメンコやボレーラなどのテクニックをつかいクラシック曲を踊ったもので
今はクラシック曲に限らないこともありダンサ・エスティリサーダともよばれるもの。

今回はその4つをきちんとみせるプログラムだ。

最初は「パソ・ア・クアトロ」
フランンス語でいえばパ・ド・キャトル。
4人で踊るエスクエラ・ボレーラの作品。
スペイン舞踊史の偉人グラン・アントニオの振付けで
カスタネットを鳴らし、ロマチックバレエのような衣装で踊る。
昔の絵からぬけでたような美しさだ。

続いては
「ファルーカ」
日本では「フラメンコ組曲」のうちの一曲として長年親しまれた、
フラメンコのスタンダードナンバー。
昔ながらの腰高のパンタロンにベスト、フリルのついたシャツという姿も伝統的なら
振付けも伝統的。
3人の男性舞踊手の中心で踊るのは
第一舞踊手として国立にかえってきたマリアーノ・ベルナル。
その姿の美しさは特筆ものだ。

3曲めはビクトリア・エウへニア、ベティ先生振付けの
「ビバ・ナバーラ」
踊るのはゲストのベテラン、カルメン・クビージョ。
カスタネットの音が美しい。

第一部の最後はアラゴンの民族舞踊ホタ。
ホタの歌手も生で歌い雰囲気を盛り上げる。
ホタを舞台芸術に高めた名手、故ペドロ・アソリンの娘による
父に捧げた振付けはみごたえがある群舞。
跳躍、細かい足の動きも面白い。
元気が出てくる感じだ。
あまり日本で上演されない演目だが
スペインを知る上では欠かせないものだろう。

そして20分の休憩をはさんでいよいよ「メデア」だ。
つづく

2012年10月29日月曜日

ペーニャ・フェルナンド・テレモート フラメンコの夜

スペインで一番最もペーニャが多い町ヘレス。
11月には新市街にある
ペーニャ・フェルナンド・テレモートで
フラメンコの夜と題して
毎週金曜日リサイタルが開催される。

出演はダビ・ラゴス、ミヒータら地元ヘレスのアルティスタだ。



なお
12月5日はサンボンバとよばれる
ビジャンシーコの集いも開かれる。




★ペーニャ・フェルナンド・テレモート第12回フラメンコの夜
11/2(金)22時30分
[出]〈c〉ダビ・ラゴス、〈g〉アルフレド・ラゴス
11/9(金)22時30分
[出]〈c〉ミヒータ・イーホ、〈g〉アントニオ・イゲロ
11/16(金)22時30分
[出]〈c〉マテオ・ソレア、〈g〉アントニオ・イゲロ
11/23(金)22時30分
[出]〈c〉フェリパ・デル・モレーノ、〈g〉マヌエル・バレンシア
[場]ヘレス/デ・ラ・フロンテーラ ペーニャ・フェルナンド・テレモート

2012年10月28日日曜日

第17回ビエナル ヒラルディージョ賞

10月30日マエストランサ劇場での公演で閉幕した第17回ビエナル。
そのヒラルディージョ賞の受賞者が発表された。

各部門の受賞者は以下の通り。

カンテ/ホセ・バレンシア
伴唱/ホセ・アンヘル・カルモナ(「ロサ、メタル,セニサ」)
バイレ/マリア・パヘス
トーケ/アントニオ・レイ、ダニ・デ・モロン
伴奏ギター/フアン・レケーナ
最優秀作品/「アレルヤ・エロティカ」
最優秀振付/「コンサグラシオン」
最優秀演出/フアン・クルス「ロマンセス」
最優秀音楽/「ラス・イダス・イ・ラス・ブエルタス」
新人/パトリシア・ゲレーロ
マエステリア/ハビエル・ラトーレ
ビエナル魔法の瞬間/エル・ペレのソレア
審査員特別賞/「ラ・プンタ・イ・ラ・ライス」



2012年10月27日土曜日

中田佳代子カディス公演

バルセロナ在住の日本人バイラオーラ、
中田佳代子。
2009年アレグリアス舞踊コンクールで2位に入賞した彼女が
第2の故郷カディスのペーニャで公演する。





★中田佳代子カディス公演
11/23(金)21時30分
[出]ソロ〈c〉ラ・ピトゥ、〈b〉中田佳代子、〈g〉フアン・ラモン・オルテガ、〈c〉エル・プルガ
[場]カディス ペーニャ・ペルラ・デ・カディス
[料]10ユーロ
[問]www.laperladecadiz.es

2012年10月26日金曜日

モライートがヘレスの“お気に入り”に

3月26日ヘレスの市議会で
モライートに
“お気に入りの子”の称号がおくられることが
全会一致で決定した。

2011年8月惜しまれながら世をさったモライート。
10月にヘレスで開催された彼に捧げる公演から
この称号を彼にという動きがおこり
1年後の今日
ようやく決定した。


おめでとうモラオ。


パトリシア・ゲレーロ「アルバイシンから」


アンダルシア舞踊団第一舞踊手のパトリシア・ゲレーロ。
グラナダ出身の22歳。
踊り手の母、サッカー選手の父。
3歳で踊り始め
8歳ではペーニャの舞台で踊り
15歳でウブリケのコンクールで優勝し、
17歳でラ・ウニオンのコンクールで優勝。
同年マリオ・マジャの「アマルゴ」に出演。
翌年セビージャに移り住み
タブラオ「ロス・ガジョス」などに出演。
2010年ルベン・オルモのカンパニーに参加し
今年アンダルシア舞踊団第一舞踊手に抜擢された。

これ以上ないほどに順調なキャリア。
その彼女初めてセビージャの劇場でソロ公演。
期待は高まる。

公演は期待以上のものだった。


赤いドレスにカラニェ帽でのマラゲーニャからアバンドラオ。
情感こめてマルカールしていくその姿の美しさ。
なかでも回転は特筆もの。
キレのよさ、スピード、頭の位置など
完璧!
アバンドラオになってからは民族舞踊的な足取りもあったり。
いやいやみせてくれます。

ガジとモイ、
二人のモロン出身の歌い手たちのトナーに続き
ギターのみのグラナイーナは
大判のマントンをつかって優雅に。
「トランキーロ・アルボロト」でのルベン・オルモのマントンづかいを
思わせるようなところもあり
いやいやこれも見事の一言だ。

タランタのカンテソロのあとは
グラナダのタンゴを。
18世紀の昔から
洞窟で踊っているおばあさんたちのパソが
抜きん出たテクニックで現代風に甦る。

歌のソレアから
黒の夜会服のようなラメ入りの衣装で
ソレア・ポル・ブレリア。
足技がこれでもかと爆発する。

いやいや。
抜群のテクニック。これで22歳。
観ながらエバやサラが22歳のときはどうだったろう、
などとおもいだしはじめる。

サラははつらつとした魅力にあふれていたけどテクニックはこれほどなかった。
エバは技術はすごかったけどひっこみじあんな感じで
これほど客席とコミュニケートしてなかった。

いやいや末恐ろしい若手である。

今度はストレートな
ソレアやアレグリアス、シギリージャなんかをみてみたい。


記者会見で
作品について説明するパトリシア。
話し方も明確で頭の良さがよくわかる。


2012年10月25日木曜日

ホセ・ブラス・ベガ逝く

10月24日マドリードで
フラメンコ研究家ホセ・ブラス・ベガが亡くなった。
70歳だった。

イスパボックス社で民族音楽を担当し
数々のフラメンコの録音を世に送って来た。
1984年にイスパボックス社からでた
「マグナ・アントロヒア・デ・フラメンコ」の編集や
フラメンコ百科事典(マヌエル・リオス・ルイスとの共著)
をはじめ
アントニオ・チャコンやアウレリオ・セジェスの伝記、
「マドリードのフラメンコ」「セビージャのカフェ・カンタンテ」などの
研究書を著した。

またマドリードのセントロ、
サンタ・アナ広場につながるプラド通りに
フラメンコ関係の書籍では世界一の古書店をかまえ
世界中のアフィシオナードや研究者を助けてきた彼。

10月25日午後4時
マドリードのアルムデナ墓地で荼毘にふされ
後、サモラに埋葬される。