2016年11月28日月曜日

ビジャロサのコンクール優勝者

タブラオ、ビジャロサのコンクール決勝が11月27日に行われ、
その結果、クリスティーナ・アギレラが優勝。2位はパウラ・コミトレ。


クリスティーナは1992年グラナダ生まれ。マリキージャ門下で、地元グラナダのタブラオを中心に活躍している。

パウラは1994年セビージャ生まれ。舞踊学校で学び、ラファエラ・カラスコ監督のアンダルシア舞踊団で活躍した。

2016年11月25日金曜日

コルドバのコンクール優勝者!

コルドバのコンクールの優勝者が決定した。

カンテはホセ・アニージョ。カディス出身で、日本でもおなじみの歌い手。


バイレはフアン・アントニオ・フェルナンデス・モントージャ“エル・バルージョ”
亡きピラール“ファラオナ” の息子、つまりファルーコの孫でファルキートの従兄弟。
一昨年にはラ・ウニオンのコンクールでも優勝している。


ギターはフランシスコ・プリエト“クリート”。コルドバ出身。


2016年11月23日水曜日

タブラオ、ビジャロサの舞踊コンクール

マドリードのタブラオ、ビジャロサのコンクールも今年で第5回。
18歳以上で、ビジャロサに出演したことがない人ならプロアマ問わず出場できます。
今週末に準決勝、決勝が行われます。

準決勝は26日と27日の15時15分からで、ビデオによる予選を勝ち抜いた出場者は以下の通り。

26日
ホセ・マリア・ビーニャス/カディス
イレーネ・コレア/マドリード
エレナ・オジェロ/セビージャ
インカ・ディアス/アルメリア
27日
パウラ・コミトレ/セビージャ
グロリア・ロサリオ/セビージャ
クリスティーナ・アギレラ/グラナダ
ゴンサロ・キンテーロ/セビージャ

27日の準決勝終了後、四人の決勝進出者が選出され、22時30分から決勝に臨みます。
優勝者には1000ユーロ、準優勝には500ユーロの賞金とタブラオに1週間出演の権利が。

セビージャの人、強いですねえ。
昨年はルシア・ルイバルとマリアナ・マルティネスが同点優勝、準優勝がルイス・デ・ウトレーラ。
2014年はロレナ・オリバ 、準優勝はパルミラ・ドゥランとクララ・グティエレス。
2013年はアゲダ・サアベドラ、準優勝はマリビ・ブランコとフロレンシア・オリアン

さて今年の結果は?

2016年11月19日土曜日

コルドバのコンクール決勝進出者

第21回コルドバのコンクールの予選通過者が発表された。
予選は11日から17日まで行われ、決勝は20日から23日まで行われる。

カンテ;87人参加
ホセ・アニージョ(1978カディス)
マカレーナ・デ・ラ・トーレ(1979ウエルバ)
ミゲル・デ・ラ・トレア(1977バルセロナ)
サラ・サラード (1982ヘレス)

ギター;27人参加
アグスティン・カルボネル(1967マドリード)
マヌエル・モンテーロ(1980コスタリカ)
フランシスコ・プリエト“エル・クリート”(1984コルドバ)
ホセ・トマス(1988シウダ・レアル県メンブリージョ)

バイレ;13人参加
バルージョ(1990セビージャ)
ホセ・マルドナード(1985バルセロナ)
マリア・モレーノ(1986カディス)
クラウディア・クルス(1986カディス)


2016年11月12日土曜日

アンダルシア舞踊団オーディション結果

ラファエル・エステベスが新監督に就任した アンダルシア舞踊団のオーディションの結果が発表された。
188めいの応募者の中から 書類選考で選出された73名が、3日間にわたるオーディションが行われ、その中から選ばれたのは以下の7名。

マルティ・コルベラ・マルティネス
ボルハ・コルテス・プリド
ナディア・デニス・ゴンサレス・ティンゲリアン
アルベルト・セジェス・エルナンデス
カルメン・クリスティーナ・ヤネス・メヒアス
イレネ・コレア・ドゥランゴ
エドゥアルド・レアル・ルイス

アルベルト、カルメン、エドゥアルドの三人はラファエラ・カラスコ監督のもとも、舞踊団員として活躍。エドゥアルドはその前のルベン・オルモ監督時代から3期連続の舞踊団員だ。

なお、来年の夏、アルハンブラの野外劇場で公演される予定の作品「アケル・シルベリオ」は2月24日、ヘレスのフェスティバルの開幕を飾る予定。



2016年11月8日火曜日

ペパ・デ・ベニート逝く

歌い手ペパ・デ・ベニートがセビージャで, 11月7日に亡くなったそうだ。
1937年生まれというから79歳。
 

本名ホセファ・ペーニャ・レジェス。
カンティーニャにその名を残すピニーニの孫。すなわち、フェルナンダ、ベルナルダ、イネス・バカンの父バスティアンのいとこ。
芸名は父ベニートからで、父も歌ったが、プロではなかった。
ペパもお金をもらって舞台に出ることはあっても、常に、いい意味での素人っぽさがあった。
生まれた時からフラメンコとともに生きてきた彼女を表舞台へと引っ張って行ったのは、 イネスの兄で、亡くなったギタリスト、ペドロだ。
アルバム、「Noches gitanas en Lebrija」(1991)、「Cantos de Forges y de fiestas」 (1992)、 「Le Clan de Pinini」 (1997)に参加。
99年にはアントニオ・モジャの伴奏で、ソロアルバムもリリースしている。

ソレア、カンティーニャ、ファンダンゴ、ブレリア等と、そのレパートリーは決して広くないが、他の人にはない、味わいが魅力だった。中でもナナ、子守唄は、母心そのもののようなあったかさがあって絶品だった。



2016年11月6日日曜日

サクロモンテ

いよいよ公開のドキュメンタリー映画「サクロモンテ」

いやあ、面白かった。

スペイン生活足掛け30年の私ですが、実はグラナダはそんなに知らない。
洞窟フラメンコは何度も見に行ったし、劇場や野外公演はグラナダで何度も見てる。
フィエスタに入れてもらったこともないわけではないんだけれど。
でもそれはいつでもお客さんとしてで、生活してるのとは違う。グラナダのフラメンコの中に入り込んだことはなかった。
ということもあって、サクロモンテのフラメンコを支えてきた人たちと、サクロモンテのフラメンコに関わった人たちの証言をとても興味深く見ることができた、のかな、と思う。

トレイラーを見ていると、インタビュー中心のように思えるのだが、実際は結構たくさんフラメンコの踊りや歌がちりばめられているので、昔語りにあまり興味のない人でも楽しめることだろう。

インタビューの中から浮き上がってくるのは貧しかったヒターノたちの暮らし。その中で生活のために踊り続けてきたアルティスタたち。踊ることが好きというのはもちろんだが、やはりお金は大切。

だいたいフラメンコの歴史のはじめ、だって、最初は仲間内で楽しんでいた、その歌や踊りをお金を出してみたいという人がいて、一つのアルテ、芸術として成立したわけだし、ね。お金あってのアルテ。アルテの進展にお金は欠かせない。お金をもらい、生活が安定することによって、その技も磨かれる。専心することで成長する。

んだけど、お金のことをいうのは品がない、というよう考えもあり、難しい所なわけです。
でも、それは持ってる人の話で、持ってない人にはなりふり構わず、の必要もあるわけで。

ほんのすこし前まで、グラナダの洞窟フラメンコに行くと、ヒターナのおばちゃんがやってきてアバニコやらおもちゃのカスタネットを売ろうとしてきたもんだ。あれも、すこしでも稼いで、ということだったんだよね。今はそんな押し売りはない、と思うけど、ね。

そして証言のなかで、観光客が喜ぶから、というのもあるのか、舞台で子供が最後スカート捲りした云々、健康なエロも印象的。
生命力の強さ、なのかも。
病気や愛する人の死など、いろんなこと、あったけど、今ここに生きている。
そんな人生が、生命力がフラメンコの根本だよなあ。

というのは私の感想。

見る人それぞれにいろんなこと考えさせられるに違いない。
オススメです。

個人的にはチョンチ・エレディアの一節がグッと来た。パコ・デ・ルシアのグループで活躍してた彼女。ブレリアやタンゴのイメージが強いのですがイヤイヤどうして

http://www.uplink.co.jp/sacromonte/








2016年11月3日木曜日

再びガルロチ

再びガルロチ。新宿伊勢丹会館6階。日本ばかりかスペインのフラメンコの歴史の一ページを刻んだ「エル・フラメンコ」を引き継いで開店したタブラオ。舞台の位置や基本的な客席の配置は変わっていないけど、舞台の後ろの窓を開けて夜景が見えたり、壁を黒くしたりで、ちょっとモダンになった。ウエイターさんの制服もディズニーランド風?から本式レストラン風にカッコよくなったし。

今度は一部。18時に入って、まずはメニューを吟味。
コースもあるけど、連れがスープはいらないなあ、といい、私も同意し、アラカルトで頼むことに。タパを幾つかを前菜代わり。そしてメインにパエジャ一人前とイベリコ豚のロースト。本当はもう一個お魚も貰おうかと思ったのですが、ぶたさん2人前くらいありますよ、量おおいかもしれません、と言われ今回はやめました。良心的。
ワインもソムリエさんと相談で選びました。3人だったので1本じゃ足りなくてコパ、グラスで追加。というのもできるのは便利。

ショーが始まる前にタパをつまんでワイン飲んで、おしゃべり。ショーが始まる前に食べ終わることはできませんでしたが、やっぱ美味しい。カジョス、スペイン風もつ煮込みもクセがない上品なお味。マッシュルームも再び頼みました。
パエジャは一人前から頼めるのでそうしましたが、2人前にしとけばよかったかな。

さてショー。一部はしっかり作りこんである、という感じ。
プレゼンテーション、の形の美しさはさすが。
最初はルシアのシギリージャ。前回、二部で踊ってたのを見たし、今年の夏、ラ・ウニオンのコンクールでも見ていたのだけど、なんど見ても、その美しい形に惚れ惚れ。カスタネットの音に色彩をつけていく、強弱で音色を変えていくのもいいなあ。
インマクラーダ・アランダのタラントの前に、このルシアがマントン技を見せるのだが、これも良かった。三角の形にして止めて使うことが多いマントンだが、四角のまま、最初は三角折で、その後は四角で使う。美しい。
インマクラーダのタラントも、前回見たソレア・ポル・ブレリアよりも良かった。こっちの方が品があって、小花柄のスカートに長いエプロンという衣装で踊るのも、またタラントらしいタラント。
ヘスースはソレア。超テクニックなのに、それを全部詰め混んで見せる、ということはしないで、動かない、何もしないスペースをおくというスタイルは上級上等。フラメンコの歌やギター、コンパスに敬意を払っていっているのが感じられる。フラメンコが好きな人ならでは、でございますね。

今回もあっという間のショーでありました。
文句を言うとしたら、唯一写真撮影可能なフィン・デ・フィエスタが短すぎたってことくらい?

また行きます。




2016年11月1日火曜日

コルドバのコンクール

スペインでもっとも古い歴史を誇る、コルドバのコンクール。1956年に始まり、3年に1度の開催なので、今年で第20回。

なお、今年の審査員はカンテがカリスト・サンチェス、マイテ・マルティン、アルカンヘル、ギターがセラニート、ホセ・アントニオ・ロドリゲス、ヘラルド・ヌニェス、バイレがラファエラ・カラスコ、イサベル・バジョン、ファルキート。これに審査員長で劇場支配人らが加わる。

なお、期間中のコンサートを含むプログラムは以下の通り。
予選観覧は無料。

◆第20回コルドバのコンクール
11/16(水)20時30分「ガラ・プレミオス・デ・オノール」
[出]〈b〉ブランカ・デル・レイ、〈c〉フォスフォリート、〈g〉マノロ・サンルーカル
[料]招待
11/18(金)20時30分「アパレンシアス」
[出]〈b〉エバ・ジェルバブエナ舞踊団
11/19(土)20時30分
[出]〈g〉ダニ・デ・モロン、〈c〉エル・ペレ、マリナ・エレディア、アントニオ・レジェス、ドゥケンデ
11/20(日)~23(水)コンクール決勝
[料]8ユーロ
11/24(木)20時30分「ロルカ、ムエレ・デ・アモール」
[出]〈b〉ダビ・モラーレス
11/25(金)20時30分「ナサレノ・イ・オリバレス、フォスフォリートの人生と作品に近づく」
[出]〈c〉ダビ・ピノ
11/26(土)コンクールガラ公演
[場]コルドバ グラン・テアトロ

11/6(日)18時「マルガマ1.1」
[出]〈b〉ラ・チョニ、バルマ劇団
[料]6ユーロ
11/11(金)~13(日)17時カンテ予選
11/14(月)、15(火)17時バイレ予選
11/17(木)17時 ギター予選
[料]無料
[場]コルドバ ゴンゴラ劇場
[問]www.teatrocordoba.org
[問]http://www.nacionaldearteflamenco.es/