2013年3月31日日曜日

8月ヘレスのクルシージョ2/チキ・デ・ヘレス

夏のヘレスのクルシージョの老舗、
チキ・デ・ヘレスのスタジオでは
今年もハビエル・ラトーレやイスラエル・ガルバンの
クルシージョを開催。




◆チキ・デ・ヘレス夏のクルシージョ
8/1(木)〜3(土)
[教]〈b〉チキ・デ・ヘレス
[内容]10時〜11時初級、11時〜12時中級、12時〜13時上級「ヘレスのブレリア集中クラス」
[料]各クラス100ユーロ
8/5(月)〜10(土)
[教]〈b〉ラ・ルピ
[内容]10時30分〜12時中級、12時30分〜14時上級
[料]各クラス185ユーロ
[教]〈b〉チキ・デ・ヘレス
[内容]9時〜10時30分初級、19時〜20時「ヘレスのブレリア」
[料]初級145ユーロ、ブレリア100ユーロ
8/12(月)〜17(土)
[教]〈b〉ハビエル・ラトーレ
[内容]10時30分〜12時中上級、12時30分〜14時上級
[料]各クラス185ユーロ
[教]〈b〉チキ・デ・ヘレス
[内容]19時〜20時「ヘレスのブレリア」
[料]100ユーロ
8/19(月)〜24(土)
[教]〈b〉イスラエル・ガルバン
[内容]9時〜10時30分中上級、10時30分〜12時上級
[料]各クラス185ユーロ
[教]〈b〉チキ・デ・ヘレス
[内容]19時〜20時「ヘレスのブレリア」
[料]100ユーロ
8/26(月)〜31(土)
[教]〈b〉ホアキン・グリロ
[内容]12時〜13時30分中上級、13時30分〜15時上級
[料]各クラス185ユーロ
[教]〈b〉チキ・デ・ヘレス
[内容]9時〜10時30分初級、10時30分〜12時中級
[料]185ユーロ
[場]ヘレス スタジオ・チキ・デ・ヘレ
[問]http://www.chiquidejere.com

2013年3月30日土曜日

イサベル・バジョンの夏のクルシージョenセビージャ


トリアーナといっても
レメディオス地区に近い、
キューバ広場そば。

アンヘル・アティエンサのフラメンコ舞踊教室、アドスで
8月、イサベル・バジョンのクルシージョが開催される。

もともとアンヘルはイサベルとともにこのアカデミアを立ち上げ、
当初は二人が交代で指導にあたっていた。
イサベルがマドリードのコンセルバトリオ(公立舞踊学院)教授に就任したので
こちらのアカデミアからは手をひいたという縁がある。

夏のセビージャは熱いけど
オフシーズンなのでホテルなどは春より安い。
夏休みクルシージョにでかけてみるのもいいかもね。

◆イサベル・バジョン夏のクルシージョ
8/26(月)〜30(金)
[教]〈b〉イサベル・バジョン
[内容]10時30分〜11時30分初中級「トリアーナのタンゴ」、11時30分〜12時30分「身体使いのテクニック」、12時30分〜13時30分中上級「カディスのブレリア」
[場]セビージャ フラメンコ・アドス
[問]www.flamencoados.com


2013年3月29日金曜日

8月ヘレスのクルシージョ1/メルセデス・ルイス


※期間が変更になりました。


8月は夏休み。
セビージャのアカデミアは
ほとんどが夏休みでおやすみ。
でもセビージャから電車で1時間、
ヘレスの町では
クルシージョがたくさん行われています。

毎週金曜日にはフラメンコ公演
ビエルネス・フラメンコス
も行われるということもあるのかな?

◆第7回クルシージョ・バリオ・デ・サン・ミゲル
8/12(月)〜17(土)8/5(月)〜8/10(土)
[教]〈b〉メルセデス・ルイス
[内容]10時30分〜12時中級、12時15分〜13時15分ヘレスのブレリア、13時30分〜15時中級
※全てのクラスにサンティアゴ・ララのギター伴奏がつき、15〜17にはカンテもつく。
※同期間にサンティアゴ・ララのギタークラス、パコ・エル・ガソリーナのカンテクラス、ペリーコ・ナバッロのパーカッションクラスもあり。
[場]ヘレス
[問]www.yantarte.cm、elena@yantarte.com(スペイン語,イタリア語)

2013年3月28日木曜日

オリジナル・フラメンコ・フェスティバルのクルシージョ

8月にマドリードで開催される
そのクルシージョの詳細が発表された。
クラスの受講料には、
第1週のクラスには1枚
それ以降のクラスには1人につき2枚の フェスティバル入場券が含まれる。
申し込みは4月1日よりメールで
cursos@originalflamencofestival.comまで。
会場はマドリードの中心部が予定されているが
スタジオ名などはまだ発表されていない。
 なお2クラス以上の受講は1割引となる。
 

7/31(水)〜8/4(日)
[教]〈b〉メルセデス・ルイス
[内容]9時45分〜11時45分 初中級「アレグリアス」
[料]145ユーロ
[教]bオルガ・ペリセ
[内容]12時15分〜14時15分 中上級「タラント」
[料]145ユーロ 
8/7(水)〜8/11(日)
[教]〈b〉アンヘル・ムニョス
[内容]9時45分〜11時45分 初中級「ファルーカ」
[料]160ユーロ
8/14(水)〜18(日)
[教]〈b〉アデラ・カンパージョ
[内容]9時45分〜11時45分 初中級「タンゴ」
[料]160ユーロ 
[教]〈b〉ラファエル・カンパージョ
[内容]12時15分〜14時15分 中上級「ソレア」
[料]160ユーロ 
8/21(水)〜25(日)
[教]〈b〉レオノール・レアル
[内容]9時45分〜11時45分 初中級「ブレリアス」
[料]160ユーロ 
[教]〈b〉レオノール・レアル
[内容]12時15分〜14時15分 中上級「シギリージャ」
[料]160ユーロ 

2013年3月26日火曜日

カディス大学ヘレス フラメンコ/インタビュー


カディス大学のヘレス・キャンパスで
4月中の毎週木曜日
フラメンコ・アーティストへの公開インタビューが行われる。

4日はドランテス。
11日はホセ・デ・ラ・トマサ。
18日はホアキン・グリロ。
25日はカルメン・リナーレス。

開始はいずれも19時30分。
入場は無料。



2013年3月23日土曜日

オリジナル・フラメンコ・フェスティバルenマドリード


通常スペインの劇場のシーズンは
学校同様秋にはじまり初夏に終わる。
夏はオフシーズン。
町が夏休みでがらんとなってしまう時期には
劇場を閉める、というのが定番だったのだけど、
ここ数年、夏に観光客をも狙ってか、
フラメンコ公演をする劇場が増えている。

去年はじまったオリジナル・フラメンコ・フェスティバル。
昨年はヘレスからのアルティスタが週替わりで登場した。

今年は「フラメンコ・コン・アルマ」をテーマに
舞踊を中心とした4つの公演が
グランビアにあるコンパック劇場でおこなわれるほか
小劇場公演も並行しておこなわれる。

夏にマドリードを訪れるならぜひみてほしい公演ばかりだ。
なお出演者らによるクルシージョも開催予定だ。

◆オリジナル・フラメンコ・フェスティバル
8/1(木)~5(日)「ラス・シンコ・エスタシオネス」
[出]〈b〉ブランカ・デル・レイ,マルコ・フローレス、オルガ・ペリセ,ラウラ・ロサレン、メルセデス・ルイス
8/8(木)~12(日)「アンヘル・デル・ブランコ・アル・ネグロ」
[出]〈b〉アンヘル・ムニョス舞踊団
8/15(木)~19(日)「オリソンテ」
[出]〈b〉ラファエル・カンパージョ、アデラ・カンパージョ
8/22(木)~26(日)「コン・ラ・ムシカ・エン・オトラ・パルテ」
[出]〈b〉ラファエラ・カラスコ舞踊団
[場]マドリード コンパック劇場(Gran Vía, 66. Madrid)
8/4(土)、11(土)、18(土)、25(土)
[出][場]マドリード ガリレオ劇場(Galileo,39. Madrid)
8/6(月)、7(火)「セイス・クエルダス・パラ・ドス・タコネス」
[出]〈b〉コンチャ・ハレーニョ、〈g〉カーノ
8/13(月)、14(火)「センテンシア」
[出]〈b〉ラ・トゥルコ
8/20(月)、21(火)
[出]〈b〉ペドロ・コルドバ
[場]マドリード ペケーニョ・グランビア(Gran Vía, 66. Madrid)



2013年3月22日金曜日

コルドバのギター祭クルシージョ

今年で第33回を迎える
コルドバ・ギター祭。
その魅力のひとつ、クルシージョの詳細が発表された。
申し込みは4月1日から受付がはじまる。
フラメンコ関係のクルシージョは以下の通り。
ほかにもクラシックギターなどのクラスが行われる。


◆コルドバ・ギター祭のクルシージョ
7/1()〜4()10〜14時
[教]〈g〉 ホセ・アントニオ・ロドリゲス
[内容]中級/上級(その判断は講師が行う)
[料]200ユーロ(聴講のみは60ユーロ)

7/1()〜4()10〜13時
[教]〈b〉インマクラーダ・アギラール
[内容]中級/上級「ロンデーニャ」
[料]125ユーロ(フェスティバル舞踊公演入場券含む)


7/2()〜5()10〜13時
[教]〈c〉カリスト・サンチェス
[内容]初級/中級/上級「カンテ・フラメンコのボーカルテクニック」
[料]170ユーロ(フェスティバル舞踊公演入場券含む)


7/5()〜8()10〜14時
[教]〈g〉 マノロ・サンルーカル
[内容]中級/上級
[料]200ユーロ(聴講のみは60ユーロ)
※申し込み時にフラメンコのギターソロ2曲演奏を音楽CDもしくはMP3で提出のこと。

7/6()〜9()10〜13時
[教]〈b〉アントニオ・エル・ピパ
[内容]中級/上級「アルマ・デ・ラ・ソレア」
[料]125ユーロ(フェスティバル舞踊公演入場券含む)



7/8()〜11()11〜14時
[教]〈c〉エスペランサ・フェルナンデス
[内容]中級「カンティーニャ・デ・ピニーニとシギリージャ」
[料]170ユーロ(フェスティバル舞踊公演入場券含む)

7/9()11〜14時
[教]〈g〉トマティート
[内容]初級/中級/上級
[料]60ユーロ


7/10()〜13()10〜14時
[教]〈g〉 フアン・マヌエル・カニサーレス
[内容]中級/上級
[料]200ユーロ(聴講のみは60ユーロ)


7/10()〜13()10〜13時
[教]〈b〉ハビエル・ラトーレ
[内容]中級/上級「ファルーカのスタイルと振り付け」
[料]125ユーロ(フェスティバル舞踊公演入場券含む)

[問]uwww.guitarracordoba.org
festival@guitarracordoba.org



2013年3月20日水曜日

アンダルシア舞踊団グラナダ公演

アメリカ各地を巡演してきた
アンダルシア舞踊団。
これからロンドンのフラメンコ・フェスティバルに出演。

そして4月は
グラナダのアルハンブラ劇場で4日間連続公演を行う。

グラナダ出身のパトリシア・ゲレーロを第一舞踊手とするこの舞踊団
各地での公演活動を重ね
よりよいカンパニーとなっていくことだろう。



4/17(水)〜20(土)21時「メタフォラ」
[出]〈b〉アンダルシア舞踊団
[場]グラナダ アルハンブラ劇場
[料]16ユーロ
[問]前売り www.ticketmaster.es

2013年3月19日火曜日

ランカピーノへのオマージュ

4月8日
セビージャのロペ・デ・ベガ劇場
ランカピーノへのオメナへが行われる。

出演が予定されているのは
フアン・ビジャール、
アルカンヘル、ヘスース・メンデス、アントニオ・レジェス、
ランカピーノ・イーホ、キコ・ペーニャ、
ミゲル・ポベーダ
ギターには
ニーニョヘロ、ヘスース・ゲレーロほか

前売りはこちらからで
21〜35ユーロ。

2013年3月18日月曜日

バルセロナのフラメンコ

バルセロナのフラメンコ愛好会
エル・ドラード主宰のコンサートと講演。
4月から6月までに6回で
入場料は10ユーロ。




4/19(金)22時
[出]〈g〉ペドロ・シエラ
4/25(木)22時
[出]〈c〉ダビ・ラゴス、〈g〉アルフレド・ラゴス
5/9(木)22時
[出]〈b〉マルコ・フローレス,〈c〉メルセデス・コルテス、〈g〉アントニア・ヒメネス
5/30(木)22時「19世紀後半のバルセロナにおけるクラシックギターとフラメンコギター」
講演 ノルベルト・トーレス
6/6(木)22時
[出]〈g〉カルラス・トレパット
6/13(木)22時
[出]〈c〉アルバ・カルモナ、〈g〉マルタ・ロブレス
[場]バルセロナ パルク・サンダル市民センター
[問]www.eldprado-sfb.com

2013年3月17日日曜日

ロシオ・モリーナenアビレス

北スペイン、アストゥリアス地方の町
アビレス
この町の新しいシンボル、
4月27日
ロシオ・モリーナの公演「ダンサオーラ」が行われる。

昨年亡くなった世界的建築家オスカー・ニーマイヤーの設計による
この美しい建物の中の劇場。


これはアビレスのダンス・フェスティバル。
エセナ・アビレス2ダンサ013の開幕を飾る公演となる。

なおこれにさきがけ
3月22日にはアントニオ・ガデス舞踊団公演
「ランゴ」「フラメンコ組曲」も行われる。
「ランゴ」はラファエル・アギラール振り付け作品で
ロルカのベルナルダ・アルバの家を翻案したもの。
ガデスが母役を演じて話題になったのは
スペイン国立バレエ団監督時の話。

2013年3月16日土曜日

パリのビエナル

ビエナルというのは2年に1度という意味。
イタリア語ならビエンナーレ。
がフラメンコ界ではビエナルといえば
セビージャで開催される世界最大のフラメンコ祭。

その後、マラガやオランダでも“ビエナル”となのった
フラメンコ祭が開催されるようになったのはご承知の通り。

そして今年の6月からパリでも
ビエナルが開催されることとなった。
プログラムは以下の通り。

◆ビエナル・デ・アルテ・フラメンコ・パリ
6/19(水)〜22(土)21時(22日のみ19時)「フェデリコ・セグン・ロルカ」
[出]〈b〉エバ・ジェルバブエナ
26(水)19時30分
[出]〈b〉エバ・ジェルバブエナ+カロリン・カールソン、アンドレス・マリン+カデル・アットウ
26(水)21時30分「エンサジョ・フラメンコ」
[出]〈c〉カルメン・リナーレス
28(金)21時、29(土)20時30分「ダンサオーラ」
[出]〈b〉ロシオ・モリーナ
[場]フランス パリ 国立Charillot劇場 Jean Vilarホール
21(金)19時、22(土)17時
[出]フランシスコ・オルトゥーニョ
23(日)15時30分
[出]〈b〉ファミリア・デ・ロス・レジェス
27(木)20時30分、28(金)「デ・ウナ・プラサ」
[出]〈b〉オルガ・ペリセ
[場]フランス パリ 国立Charillot劇場 Gemier ホール
[問]http://theatre-chaillot.fr

2013年3月15日金曜日

モスクワ・フラメンコ・フェスティバル

4月にはロシア、
モスクワでフラメンコ・フェスティバル。
こちらもエバやロシオ、ファルーコと
最強メンバーが出演。
またエバのマスタークラスも開催される。
会場のマリ劇場は
19世紀からの名門。


4/8(月)「ジュビア」
[出]〈b〉エバ・ジェルバブエナ
4/9(火)「ダンサオーラ」
[出]〈b〉ロシオ・モリーナ
4/10(水)
[出]〈b〉ファルーコ
[場]ロシア モスクワ マリ劇場
[問]http://www.flamencofestival.org/ffworld/ff-moscu-2013-108/

2013年3月14日木曜日

ロンドンのフラメンコ・フェスティバル


今年で10周年

今日14日から27日まで
舞踊の殿堂サッドラー・ウエルズ劇場をはじめ各所で
公演を行っている。
プログラムは下記のとおり

3/15(金)、16(土)「アイ!」新作初演
[出]〈b〉エバ・ジェルバブエナ
3/17(日)「アボレンゴ」
[出]〈b〉ファルキート
3/18(月)
[出]〈c〉エストレージャ・モレンテ
3/19(火)「ダンサオーラ」
[出]〈b〉ロシオ・モリーナ
3/20(水)
[出]〈g〉トマティート
3/21(木)、22(金).23(土)「メタフォラ」
[出]〈b〉アンダルシア舞踊団
3/24(日)「ラ・クルバ」
[出]〈b〉イスラエル・ガルバン
3/25(月).26(火)、27(水)「ガラ・フラメンカ」
[出]〈b〉アントニオ・カナーレス、カルロス・ロドリゲス、ベレン・ロペス、ヘスース・カルモナ
[場]ロンドン サッドラー・ウエルズ劇場
3/22(金)「ロマンセス」
[出]〈b〉ラファエル・エステベス、バレリアーノ・パーニョスほか
3/23(土)
[出]〈b〉オルガ・ペリセ
3/24(日)
[出]〈b〉ロシオ・モリーナ
[場]ロンドン リリアン・ベイリス・スタジオ


2013年3月13日水曜日

ヘレスのフェスティバル各賞発表

第17回ヘレスのフェスティバル、
各賞の受賞者が発表された。



観客の投票により選出される
観客賞は
「デ・カル・ビーバ」
マリア・デル・マル・モレーノ

批評家たちの投票で選出される最優秀作品は
イサベル・バジョン
「カプリチョ・デル・ティエンポ」

同じく批評家たちによる新人賞は
ファルキート「アボレンゴ」出演の
カリメ・アマジャ

そしてヘレスのペーニャ協会が選ぶ、
最優秀伴唱賞には
エル・ロンドロ(写真右)

2013年3月11日月曜日

ヘレス・フェスティバル2013エバ・ジェルバブエナ「フェデリコ・セグン・ロルカ」

2013年のヘレスのフェスティバル最終日を飾るのは
エバ・ジェルバブエナ。
第2子出産で舞台から遠ざかっていたエバ。
ヘレスでの舞台復帰は
2年前の夏
グラナダで初演した
「フェデリコ・セグン・ロルカ」

アルハンブラの中にあるヘネラリフェ野外劇場では
数年前から毎年7月から8月にかけて
グラナダゆかりのロルカに関する
フラメンコ公演が開催されており
このジェルバブエナの作品もそのひとつ。

舞台中央にたちはだかる大きな壁
Javier Fergo

裸の男たち
青い絵の具
Javier Fergo

たばこ
喪服の女たち
りんご
Javier Fergo

巨人
Javier Fergo


それぞれに意味があるのだろう。

がエバの踊りを観に来た人にとっては
昔風の衣装で踊ったタンゴと
Javier Fergo

黒い衣装でのソレア
Javier Fergo

あれだけでいい。

フラメンコのエッセンスそのもののような
あの一瞬の表情
あの一瞬の輝き
あのオレ!

作品もコンセプトも何もいらない。
エバのフラメンコだけがあればいい。






2013年3月10日日曜日

ヘレス・フェスティバル2013「AMOR AMOR AMOR+

2013年ヘレスのフェスティバル最終日
19時からはサラ・ラ・コンパニアで
鍵田真由美佐藤浩希フラメンコ舞踊団公演
「AMOR AMOR AMOR」

今年のフェスティバルは経済危機の影響が顕著で
とくにビジャマルタ劇場以外での公演は空席が目立ったが
前日までに入場券が売り切れる好評。

スペイン人なら誰でも知っている
ポピュラーソング、
いわばスペインの歌謡曲をフラメンコにアレンジし
歌い踊るという意外性

はなやかな照明
にぎやかな音楽
楽しい舞台に
地元の観客もスタンディングオーベーション!
おめでとう!








2013年3月9日土曜日

ヘレス・フェスティバル2013アントニオ・マルケス

怪我のため4年間舞台活動を休んでいたというアントニオ・マルケス。
そのブランクをみじんもかんじさせない舞台で
ビジャマルタ劇場に戻って来た。

プログラムのタイトルには
「シエンプレ・アントニオ」とあったが
実際には過去の作品ふたつ「ボーダ・フラメンカ」と「ボレロ」。

舞踊団メンバーもぐっと若返ったようだが
アントニオも昔とかわらない伊達男ぶりで熱演。

「ボレロ」は
国立バレエ団の男性のパソがあちこちに見受けられたけれど
これも彼なりのグラネーロへのオマージュかもしれない。

2013年3月8日金曜日

ヘレス・フェスティバル2013ファルキート

Foto:Javier Fergo

ファルキートはカリメ・アマジャと
「アボレンゴ」
プログラムによると祖先のことで
偉大な祖父ファルーコをもつ彼と
大叔母カルメン・アマジャをもつ彼女。
フラメンコの歴史に残る偉大な踊り手たちの遺産を受け継いだ二人による舞台だ。
ビデオはこちら

エンカルナ・アニージョが揺り椅子に座って歌うナナ
上手下手にわかれて登場した二人で踊るシギリージャ。
ファルキートは舞台一杯をつかって踊るけど
このパレハでもそう。
二人が遠すぎてどっちかしか観られないときがあったのは残念。
で、どうしても目はファルキートの方に。

Javier Fergo
最初にゆっくりゆっくりと手をおろしていく、
その姿だけでオレ!
品格がある。

カリメは新宿「エル・フラメンコ」にでていたのを覚えてる人も多いだろうが
決して下手にでることなく対等にきちんと踊っている。
さすがの度胸と押し出し。
怒濤のサパテアードの応酬にエンカルナの熱唱が絡む。
見事なオープニングだ。

Foto:Javier Fergo

カディスの至宝ペルラのブレリアをファルキートが踊れば
カリメは大叔母のブレリアを
大叔母のきていたような衣装で。
Javier Fergo
小さな顔とその表情に大叔母の面影。
がずっと女性らしい体つきだ。
細かいサパテアードを嵐のように繰り出す。


舞台狭しとかけめぐる
ファルキートのアレグリアスは大好きなのだが
今日はなぜか暗めの照明で夜のアレグリアス、という感じなのがちょっと残念。
ベルナルド・パリージャのバイオリンが
ホアキン・コルテスの時代をおもいおこさせる。
Javier Fergo

ピアノからカンテのサンブラに
再びカリメ。
これもまたカルメン・アマジャ風の衣装で
カルメン風の振付け。
これらカルメン風の振付けはカルメンの振付けにヒントをえたカナーレスのものという。
なるほど。
今回は祖先の遺産というのがいわばテーマだから仕方ないけど
彼女自身の、カルメン風ではない踊りもみてみたい。
Javier Fergo


ギターソロのタランタのあとは
下手のテーブルの上でのファルキートのサパテアード。
カリメ・アマジャのソレア・ポル・ブレリア。
これはかなり彼女の個性がでていたようにも思う。
そしてファルキートのソレア。

祖父から受け継ぐソレア。
カンテを身体にしみこませるように浴びてマルカール
落としどころのかっこよさ。
やっぱファルキートだ!

作品としては踊っているときの顔がみえない照明など
文句もないではないが
フラメンコをしっかりみせる構成で
最後のブレリアまで
フラメンコを十二分に堪能させてくれたのでありました。


Javier Fergo











2013年3月7日木曜日

ヘレス・フェスティバル2013ラファエラ・カラスコ「コン・ラ・ムシカ・エン・オトラ・パルテ」

ラファエラ・カラスコ!
Javier Fergo

いったいなんていうバイラオーラなんだ!
新作
「コン・ラ・ムシカ・エン・オトラ・パルテ」
ほかのところに音楽と
でもまたまたみせてくれた。

マティルデ・コラル門下でマリオ・マジャ舞踊団で活躍。
伝統と革新に学び
自らのスタイルをつくりだしている彼女。
精密、緻密に紡ぎ出された振付けの、
その形の美しさ。
4人のバイラオールと
ミュージシャンともに
照明/舞台デザインのグロリア・モンテシノの力を得て
スタイリッシュで
驚きにみちた素晴らしい舞台をみせてくれたのだ。


オープニングは無伴奏で。
パンタロンにブーツ。
Javier Fergo

そのブーツが青く浮かび上がり不思議な雰囲気。
靴をならし指をならし
コンパスを刻んで行く。
回転。静止。
フラメンコ!
この人のかたちの美しさはいつもながら天下一品だが
コンパスへの入り方にもうならされる。

音楽も何もいらない、
一人だけのフラメンコ。

そこへ歌い手アントニオ・カンポスが
ファンダンゴを歌って入る。
歌によって踊りも変わる。

続くブレリア。
前作でもつかったフレコ、フリンジの幕の後ろ
上手にフラメンコたち、
下手にカメラータ・フラメンコ・プロジェクト。
フラメンコ、ジャズ、タンゴ、クラシックなど
分野の違うミュージシャンたち、
ピアノ、ベース、チェロ、フルート/サックス、パーカッションのグループだ。

4人のバイラオールたち
同じ振付けで踊っていて決め所もぴたっとあっていながら
それぞれの個性がみえる。
次々に繰り出す超絶技。

カーノのギターが奏でるロンデーニャを彩る
ラファエラの黒のバタ・デ・コーラ。
Javier Fergo

サックスと背中合わせで踊る
バイラオールとのデュオ

そして4人のサパテアード。
4人が一体となった群舞の美しさ。
 シンクロしていく動きの美しさ。
Javier Fergo

ピアノとバイラオールとのデュオは
緑色に光る台をバックに映画をみてるような雰囲気。

ヘスース・トーレスのギターでのファルーカは
ラファエラに次々と男たちがからんでいく構成。

コントラバスとバイラオールのデュオは
この日最も拍手をもらった場面だったかもしれない。
岡田昌巳公演で来日しているダビ・コリア。
国立バレエ出身のこの人の動きの、姿形の美しさ。

ディズニーランドのエレクトリックパレードのような
光る靴でのタンギージョ。

シギリージャのリズムでの
飛翔感のある音楽で踊るラファエラ。
 同じリズムでもカンテが入ってシギリージャになると
踊りもかわる。
Javier Fergo


最後は全員が舞台にそろい語り始める。
マイクなしだしわかりづらいが、
みんないろいろいうけどさ、結局はこれだよね、的な感じか。

そうなんです。
結局はこれ。
いい音楽、いい踊り、いい舞台。
フラメンコであるとかないとか
考えたりつぶやいたりしている間に
楽しんだ方が勝ち。

フラメンコは一人でもフラメンコだし
リズムはメロディによって変幻していく







2013年3月5日火曜日

ヘレス・フェスティバル2013ハビエル・バロン&エスペランサ・フェルナンデスv

ハビエル・バロンと
エスペランサ・フェルナンデス。
セビージャを代表するフラメンコ・アーティストが
タッグを組んだ
「エル・クラベ・デ・6」
6という数字をキーワードに
フラメンコの様々な曲を旅する。


バンベーラからベースでのファルーカに踊りがからみ
ギターソロのコロンビアーナ

Javier Fergo
アレグリアスとカンティーニャでは
歌うエスペランサも少し踊ってみせ

シギリージャからマルティネーテでみせた
ハビエルのグラン・アントニオを彷彿とさせるパソ

ロマンセ ブレリア・ポル・ソレアそしてソレア

Javier Fergo
グアヒーラ ビダリータ ハバネラ ティエント ルンバ
このルンバでみせたハビエルの振りの素晴らしさ
Javier Fergo

最後はこれまでやった曲を全部少しづつみせて終わった

Javier Fergo
作品としてはどうなんだろう。
こなれていないところも感じたが初演だからしかたない?

それでもハビエルのフラメンコはやっぱり心地よく酔いました





2013年3月3日日曜日

ヘレス・フェスティバル2013マリア・デル・マル・モレーノ「デ・カル・ビバ」

地元へレス出身のマリア・デル・マル・モレーノは
女性たちのオマージュを
ティア・アニカ・ピリニャーカ、
ローラ・フローレス、
メリメのカルメン
をモチーフにした作品「デ・カル・ビーバ」で。


虐げられて来た女たちを語る女優。
その昔
Jvier Fergo
1970年代の
サルバドール・タボラの「ケヒオ」や
マリオ・マジャの「アイ・ホンド」のような
腕の自由を奪われサパテアードだけで表現するかたち。

ドラム缶の上でのコンパス
前にでようとする女,
マカニータを阻止する男たち。
Javier Fergo

アウセマ(ラベンダー)を焚く香り。

カルメンでは
劇場の合唱団の協力で
オペラの歌曲とフラメンコをかみあわせる。
Javier Fergo

メッセージ性満載の演出の中
タラント、セラーナ、ソレア
黒い衣装のマリアの踊りは
どれも同じようにみえてしまうのはなぜだろう。



Javier Fergo









2013年3月2日土曜日

ヘレス・フェスティバル2013フラッシュ・モブその1

Festival de Jerez

フラッシュモブとは
突然街頭などで行われるパフォーマンス。

ビエナルでもサンタ・フスタ駅で行われたが、
ヘレスは町の中心、アレナル広場で。
第1回は3月2日12時からと12時半から行われた。

そのためのメルセデス・ルイスのタンゴの振付けはフェスティバルのホームページにあり
それをみて振りを覚えれば誰もが参加できるというもの。

スピーカーが設置されるなど
突然感はあまりないかもしれないけれど
  それでも週末の散歩を楽しむヘレスの人たちや
クルシージョ参加者などたくさんの観客を集め、
メルセデスとともに踊る10数人の女性のタンゴ。

経済危機のスペインだから
劇場の入場券はかえなくても
フラメンコを観るのは大好きというヘレスの人たちにも
フェスティバルの雰囲気が味わってもらえただろうし
たくさんの観客の前で踊る事ができた参加者たちも
きっとみな満足していることだろう。

なお第2回はマリア・デル・マル・モレーノのブレリア。
3月9日の予定。
ヘレスにいるならやってみる?

ヘレス・フェスティバル2013エステベス&パーニョス「ラ・コンサグラシオン」

「ラ・コンサグラシオン」
第一部が少し短くなってヘレス・フェスティバルに登場。

サラ・コンパニアでの
「ムニェカス(人形たち)」で
フェスティバルに初登場したのが2007年。
上質なフラメンコと美しいスペイン舞踊を組み合わせた極上の作品で
私たちをあっといわせた。
同年マラガのビエナルで初演した「フラメンコ21」を2008年に
2010年には「ソナタ」を
と、素晴らしいスペイン舞踊の作品を次々にみせてきた。
ほかにも映画「フラメンコ・フラメンコ」や
その舞台版など6年の間に本当になんと多くのことをこなしてきたのだろう。
そしてこの「ラ・コンサグラシオン」だ。

フラメンコと民謡による第一部
ストランビスキーの「春の祭典」の第二部。
国立やアンダルシア州立ではない、
個人のカンパニーにもかかわらず
彼ら二人に10人の群舞、
アントニオ・カナーレス、コンテンポラリーのアントニオ・ルスという大部隊。
歌い手も4人という豪華さ。

この作品は第一部、第二部、そのどれかが欠けても成り立たない。
 農業の作業のいろいろを踊り
毎日の厳しい仕事の中で
休憩時間にはフラメンコを楽しみつつも
ボスに対して立ち上がろうとする農民たちを描く第一部


立ち上がる農民たちと
彼らを抑圧する黒の一隊
そしてその最後を描く第二部

第一部の退屈にも思える日常が
第二部で意味をもってくる。
第一部は第二部の伏線なのだ。

若い踊り手たちの中に入って
作品の一部となりながら
抜群の存在感を示す
アントニオ・カナーレスの重み。
Javier Fergo
グループを率いるラファエル・エステベスのフラメンコ性
Javier 


Javier Fergo

そしてストランビスキーの音楽にのっての
パーニョスの飛翔

Javier Fergo

群舞の跳躍 
Javier Fego


そして追いつめられていく人々
それは今の経済危機の中の人たちの姿にも似て


 スペイン舞踊の現在が
スペイン舞踊の未来が
この作品にはある。