2014年9月30日火曜日

ロシオ・モリーナ「ボスケ・アルドラ」

マエストランサ劇場でのロシオ・モリーナ公演
「ボスケ・アルドラ 」はビデオではじまる。
深い森。湖。
その森を馬に乗り 狩猟犬とともに疾走するロシオ。
やがて湖に落ちるとスクリーンが上がり
そこには湖に落ちた姿勢と同じロシオが。
舞台も木がたちならび枯れ葉でおおいつくされたような森となっている。

 この9月にリヨンのダンス・ビエンナーレで初演されたこの作品、
リヨンのほか、マルセイユやマドリードのダンス祭や
フランスのいくつかの劇場、そしてビエナルの共同制作。
これだけ沢山の協力を得られたのはロシオ・モリーナというダンサーの実力ゆえだろう。
 彼女はフラメンコという枠組みをこえていく。
それを象徴しているのがこの作品だ。

サパテアードなどフラメンコのテクニックをつかっているものの
音楽自体もフラメンコはごく一部に使われているだけだし
コンパスも不在。
音楽はギターよりもトロンボーンとドラムス/パーカッションが中心。
Bienal. A. Acedo

面を頭につけたロシオ。
森の中での動物の営みのようなダンス。
エドゥアルド・ゲレーロとフェルナンド・ヒメネス、
ジェルバブエナの「クアンド・ジョ・エラ」で闘鶏を踊った二人が
ここでも動物のように踊る。
そのみごとなテクニック。
トロンボーンは狐狩りの角笛のようでも猟犬のようでもある。
しっかりつくりこんだ質の高い作品だとは思うが
フラメンコ好きには敷居が高いというか、
薄明かりと単調さに眠気を誘われたのも事実だ。
最後になってソレアのメロディが登場し
最後にソレアを踊ってそれまでのシーンを忘れさせてしまうエバみたいになるかと思えば
ソレア自体も本格正統のソレアではなく換骨奪胎されたようなもので欲求不満。
それでもロシオの見事なテクニックは十二分に堪能できる。
機械のように打ち出すサパテアード。ものすごいのひとことだ。

最後は飛び出したロシオが高下駄の熊みたいなものに銃で撃たれておしまい。

ロシオの身体能力、テクニックはすごいけど
うーん結局何がいいたかったんだろう、と思っていた終演後
ロビーであったバイラオーラ、北島歩さんが教えてくれた
「もののけ姫だよ」
その瞬間、疑問氷解。
あ、これはロシオによる「もののけ姫」へのオマージュなんだ。
もしくはロシオ版「もののけ姫」
  
森をかける動物
昨夜はきづかなかったがこうしてみると髪型は阿修羅像のようでもありますね。

Bienal. A. Acedo
なおセットもないので
たぶんリハーサル映像ではないかと思うがこんなビデオがありました。

ちなみに劇場を出たところで会った
グローバル・フラメンコの批評家シルビア・カラドももののけ姫、といい
二人の一致にびっくり。
彼女の批評はこちら(スペイン語)



2014年9月29日月曜日

セグンド、パコ・ハラーナ、リケーニ、マノロ・フランコ、カナーレス「...イ・セビージャ」

パコにオマージュ、にもかかわらず
ギター公演が非常に少ない今回のビエナル。
だがついに珠玉のようなトーケにめぐりあえた。

セビージャのアーティストを集めた「...イ・セビージャ」
伝説の天才ラファエル・リケーニのソレアに始まり
カンテ伴奏の名手マノロ・フランコの美しいグアヒーラ、
エバ・ジェルバブエナ舞踊団のパコ・ハラーナはブレリアの最後に
パコ・デ・ルシア「シルヤブ」をはさむというオマージュも。
ギターの部の最後に弾いたのはアマルグーラ。
聖週間の行列の行進曲を
フラメンコギターの為にアレンジしたもので
これがまあ、本当に本当に美しかったのであります。
Bienal A. Acedo
ビデオがアップされたのでぜひご覧下さい。

カンテの部はセグンド・ファルコンが
トナを歌い登場し
マノロ・フランコ伴奏でシギリージャ、
パコ・ハラーナ伴奏でトリアーナのソレア
リケーニ伴奏でマラゲーニャ、
ファンダンゴは三人が一節ずつ伴奏。
なんという豪華なギター。

バイレの部はアントニオ・カナーレス
シギリージャではじめ
踵にライトを仕込んだ靴と袖口のあたりに赤のフリンジのついた衣装でタンゴ。
歌はプラテアオとインマ・カルボネラ、クリスティナ・サンチェスの女性コーラス
最後はセグンドが歌ってソレア。
それをずっと伴奏する3人。
舞踊伴奏ではやはりパコが誰よりも早く反応する。さすが。
Bienal Antonio Acedo
 カナーレスの力強いサパテアード、カリスマ。
でも今日の主役は前に出る歌い手や踊り手ではなく
一歩下がって控えている3人。

ギターというとモラオやパリージャのヘレス、
アビチュエラ一族のグラナダ、
ビセンテ・アミーゴのコルドバなどにくらべ
誰もあまり口にすることがなかったセビージャだが
こんなにすごい宝が眠っていたのであります。
ニーニョ・リカルドの伝統を受け継ぐ
今やベテランとなったギタリストたち。

次回のビエナルではセビージャのギターに重心をおいて
今日の3人+αでぜひ公演してほしい。

2014年9月28日日曜日

ファミリア・フェルナンデス 雨天中止

今年の秋は雨が多い。
通常10月はともかく9月はそれほど雨が降ることはないのだが
とうとう公演中止になってしまいました。

私が知る限りオテル・トリアーナの公演が雨天中止になったことはないのでありますが。

ファミリア・フェルナンデス「レエンクエントロ」は
久々の家族の再会、共演ということで
出演者も観客も楽しみにしていたのでありますが
残念な結果に。

今にもふりだしそうな空をみながら
ペペ・エル・クラータにつらなる、
家族の歴史を語りはじめ、ロマンセへと入ったところで
かなりふりだし中止に
最後にエスペランサがみごとなシギリージャを歌ってくれた。
Bienal A. Acedo

Bienal A. Acedo
ちなみに入場券は払い戻し。
ネットでかった人はネットで返金され
窓口で買った人は窓口へいくこと。

それにしてもトリアーナのファミリアの夜に雨なんて
ほんとつれないトリアーナの空

エル・ペレ「ペレアンド・イ・プント」

マエストランサ劇場は豪華なゲストを迎えたペレのリサイタル。

マヌエル・シルベリオとニーニョ・セベ 、
コルドバ出身の二人のギタリストにライトがあたるだけの暗い舞台に
ルビオ・デ・プルーナの声が響くオープニング。

エル・ペレの最初の歌はトナ。
1990年発表のアルバム「ポエタ・デ・エスキナス・ブランダス」収録のタイトル曲だ。
なつかしさでいっぱいになる。
マラゲーニャスはゲスト、ドランテスの伴奏で。
先日のリサイタルの演奏にも感じた透明感のある彼独特の世界が
フラメンコの歌声をみごとにサポートしていく。
 
シギリージャスはシルベリオの伴奏。
声量をいかして見事に歌い上げる。
ソレアもさまざまなスタイルを自在に歌う。
そしてまたソレア。
今度はゲストのファルキートとの共演でなのだが
ファルキートの踊りのために歌うというより
ファルキートがペレの歌を踊るという感じ。
ファルキートは先日の自身が主役の好演よりもずっと素晴らしい。
 より重みがあり、いつもの彼らしい。
回転にしてもコンパス感にしてもきれがあって思わずオレ!とうなってしまう。

先週結婚式をあげたばかりのエンカルナ・アニージョは
花嫁衣装のような白い衣装でペレとともに現れ「エル・アルマ」というカンシオンを。
Foto; Bienal A. Acedo写真はリハーサル時のもの

のびやかなアレグリアス、
そしてサンブラでは3人目のゲスト、モネータが踊る。
ドランテスのピアノとベルナルド・パリージャのバイオリン、
ペレの歌声、モネータの足取り。
こちらもまた魔法のような瞬間だった。
タンゴでも前述のアルバム収録の「ヒネーテ・デ・ネグラ・カパ」を歌ったりと
過去と今をいったりきたりするようなリサイタル。
バックのホリゾントにはコルドバのメスキータやアラブ文様、
グラナダのアルハンブラ宮殿などの写真がうつしだされていたのも悪くない。
ブレリアではモネータが、ファルキートが、エンカルナが踊る。
アンコールではペレもひとふり。

気持ちのいい、素晴らしいリサイタルでありました。

2014年9月27日土曜日

チクエロ、モンセ・コルテス、マヌエル・モリーナ、レメディオス・アマジャ

出演予定のドゥケンデが病気で出演できず
バルセロナのフラメンコの予定が
バルセロナ+トリアーナとなったオテル・トリアーナの公演。

トップバッターはチクエロ。
タランタではじまり、アレグリアス、ブレリアス。
後半2曲はパルマにカルロス・グリロとロンドロ。
ギターソロにあう会場とはいえないが、
抜群のテクニックを駆使、きれいな音でしっかりきかせるフラメンコだ。

二番手はモンセ・コルテス。
セビージャで歌うのはひさしぶり。
ビダリータ、シギリージャ…
本調子が出ない。
最後、ソレアでゲストのペペ・トーレスが出演したときが一番よかった。
なおペペはこのビエナル3回目の出演。
踊り伴唱 の歌手やギタリスト以外でこんなに出演するのは珍しい。

ローレ・イ・マヌエルで全国区の人気を得たマヌエル・モリーナ。
トリアーナ育ちでトリアーナッ子に人気のアルティスタ。
吟遊詩人のようにギターを手に歌い上げる詩がまたいい。


Foto; Bienal. A. Acedo
トリをつとめたのはレメディオス・アマジャ。
トリアーナに生まれ育った彼女は
シタール伴奏でのナナにはじまり

Bienal. A. Acedo

カンテス・デ・レバンテ、タンゴ、ブレリア。
迫力満点。
気持ち良さそうに歌い上げた。

2014年9月26日金曜日

エストレージャ・モレンテ「フラメンコ・シンフォニコ」

エストレージャ・モレンテとセビージャ交響楽団の競演はマエストランサ劇場で。
この公演はオーケストラ公演の定期会員公演の第一回でもあり
 観客も定期会員が多く、いつものビエナル公演とは違うおもむき。

プログラムは
ペペ・アビチュエラ伴奏のフラメンコ
休憩
オーケストラによるトゥリーナ「ダンサス・ファンタスティカス」
オーケストラ伴奏でエストレージャが歌う「7つのスペイン歌謡」
休憩
オーケストラによるロベルト・ジェラール作曲フラメンコ風ディヴェルティスマン「 アレグリアス」
オーケストラでエストレージャが歌うファリャ「恋は魔術師」
と盛りだくさん。
20時半開演で終演は23時半でございました。

トナ・デ・クリスト
ティエント
ソレアレス
シギリージャ
ペペ・アビチュエラの少ない音で雰囲気をだしていく伴奏にのせて
伸びやかな美しい声で歌い上げる。
ところどころに父エンリケの面影が見え隠れする。
 観客が冷たい感じで彼女の通常の公演のような
“のり”がみえないうちに終わってしまったのは残念だが
このあとに控える曲数を考えればしょうがないのだろう。

Bienal. A. Acedo
セビージャ出身の作曲家トゥリーナの作品は
第3楽章のでさびのところが一番よくしられているのでは?
7つの歌謡はアマルゴースのオーケストレーションが?
エストレージャは一曲一曲、抜群の表現力で色彩をあたえていく。
エストレージャの叔父二人がパルマでアントニオ・コロネルがカホンで参加。
指揮者の前に陣取っているのが面白い。

カタルーニャ出身ロベルト・ジェラールの作品は初めて聴いたが
ファリャらスペイン国民楽派につらなるだけあり
なかなか興味深い。
スペイン舞踊の振り付けに似合いそうだ。
「恋は魔術師」
 赤と黒の豪華な衣装に黒いレースのマンティージャをまとって登場したエストレージャ。
カルメン/リナーレス、マイテ・マルティン、ヒネサ・オルテガ、
エスペランサ・フェルナンデスら、多くのカンタオーラたちが挑戦してきた曲。
エストレージャも前にも歌っている。
歌うだけではなく指をならしたり
火祭りの踊りでは客席におりて踊るというサプライズも。
もともとフラメンコ舞踊劇の音楽として発表され
アルヘンティーナとビセンテ・エスクデーロが初演したものだし
面白い試みだろう。

それにしてもエストレージャのゆるぎないカリスマ。
堂々たる風格。すごいアルティスタです。
 

2014年9月25日木曜日

ヘスース・メンデス、アントニオ・レジェス「カンタオーレス」

スペインでフラメンコのアフィシオナードといえば
まずカンテ好きのことであって
舞踊やギターは二次的なものとしてみていることが多い。
スペイン以外の国のアフィシオンとは反対ですね。
そんな地元のアフィシオナードがたくさん観客席にいたのが昨夜の公演。
いいハレオがたくさんかかるのは地元ファンが多いから。
外国人客ばかりだとそうはいかない。

ヘスース・メンデスとアントニオ・レジェス。
若手カンタオール二人のリサイタル。
ヘスースは1984年ヘレスの生まれ。
アントニオは1975年チクラナ生まれ。
 まずはヘスースがロマンセのはいったトナ。
マヌエル・バレンシアの伴奏で
ヘレスらしいブレリア・ポル・ソレア。
タランタをはさんだシギリージャは
ギターのイントロからなかせる。
ヘスースは朗々とした太く美しい声で熱唱する。
 そして最後はピアノの伴奏でサンブラ。
 父のいとこ、パケーラをおもいおこさせるうたいっぷり。

アントニオ・レジェスも同じようにトナで始め、
カディスらしいアレグリアス、
そしてソレア、タンゴとつなげる。
カマロン的な歌い回しなのだがカマロンだけではなく
ほかの歌い手の影響も感じさせる。
ギターはヘレスのアントニオ・イゲーロ。
最後はやはりピアノ伴奏でマノロ・カラコール風サンブラ。

Foto Bienal Antonio Acedo
それぞれのパートを終え二人並んで
まずはファンダンゴ、そしてブレリア。
ヘスースはパケーラのように前にでてマイクなしで歌い
圧倒的な声量をみせつければ
アントニオも前にでて。ただ彼は前のサンブラのときのマイクをつけている。
ギターも一緒にひいているのだが、
イゲーロにはスタンドマイクがあり、
ピンマイクだけのマヌエル・バレンシアの音があまりきこえず残念。

二人の若手カンタオールのコンサートだが
声のトーンの違いもあってか
かけあいで歌うなどはなく、
juntos pero no revueltos
一緒だけどまじわりあうことのないコンサートだが
それぞれの個性が際立つ
気持ちのいい公演だった。

2014年9月24日水曜日

カルメン・リナーレス、ホルヘ・パルド、カルラス・ベナベン、ティノ・ディ・ジラルド「クアトロ」

カルメン・リナーレスといえば
「アントロヒア」を代表作にもつ正統派カンタオーラの大御所。
その彼女が元パコ・デ・ルシア・セクステットのホルヘ・パルドらと共演。
さてどんな舞台に?
と興味をひかれ夜11時にセントラル劇場に。

 いやいや素晴らしいコンサートでした。
前日のドランテ+ガルシア・フォンスのコンサートが
フラメンコから羽ばたき飛び出し宇宙の彼方にいってしまうのに対し
こちらのコンサートはフラメンコから離れても帰って来るのであります。

Bienal. A.Acedo


ティノのドラムの刻むコンパス、
歌うようなホルヘのフルート、サックス。
時に歌い、時にリズム隊となるカルラス。
彼らとカルメンの声のハーモニー。
 ファンダンゴ。
そしてアルバム「ラミート・デ・ロクーラ」に収録されていた
ミロンガ,
ブレリアではペペ・トーレスが登場しみごとな足さばきをみせる。
この人の舞台の歩き方の美しさは天下一品。
そして膝下の美しさも。
ホルヘとカルメンのカンテス・デ・レバンテの共演。
カルラスのベースのイントロによるグラナイーナ。
シギリージャ。
タンゴ。
そしてブレリア。
 
 気持ちのよい夜でした。

2014年9月23日火曜日

ドランテス&ルノー・ガルシア=フォンス「フラメンコ・ア・コルデス」

世にも美しいコンサートだった。

Foto; Bienal. A.Acedo
 ドランテスのピアノと
ルノー・ガルシア・フォンスのコントラバス。
ただそれだけ。
二人だけの舞台なのだが今までのどのコンサートよりも濃密な
音楽空間がつくりだされていた。

ティエントやブレリアなどフラメンコが顔をだしたかと思うと
自由に地平をかけめぐり大空の彼方にきえていく。
そんな感じ。
フラメンコの規則にしばられるでなく自由な展開をみせていくのだ 。
ジャズのインプロのような感じでもあるし
映画音楽のようなメロディアスな感じもある。

スペイン系フランス人ルノーは
コントラバスをアラブのウードのようにきかせるかとおもえば
ギターのようにかきならし、打楽器のようにうちならし
さまざまな顔をみせながら心地のよい音楽で劇場をいっぱいにする。

美しく質の高い音楽にすっかり魅了された夜でありました。

2014年9月22日月曜日

マヌエラ・カラスコ「ナトゥラレサ・ヒターナ。ヒターナ・モレーナ」

マヌエラ・カラスコの新作はマエストランサ劇場で。
火、風、水、土という4大要素をテーマに
前回のビエナルでロサリオ・トレドを、今回メルチェ・エスメラルダを演出した
フアナ・カサードが演出。

上手に真四角の1メートルくらいの高さの舞台のようなもの。
下手にはミュージシャンたちが2段に、ひな壇のように並んでいる。
ギターはプログラムにあるイグレシアス兄弟ではなく
パコ・ハラーナ、マヌエル・デ・ラ・ルス、フアン・カンパージョ。
ちなみにマヌエラの夫君ホアキン・アマドールは病気のため出演不可能だったそうだ。

娘サマラが母に歌うカンテ・デ・レバンテにはじまり
タラント。
オレンジとピンク(?) の、
袖にエルビス・プレスリーのようにフレコ/フリンジをつけた
華やかな衣装は
“火”の象徴?
普通タラントといえば地味な、まじめな感じの衣装が多い、
というかそれがお約束なのにこの自由さ。
フレコに櫛をひっかけおとすのもマヌエラらしい。
いつもきちんと櫛やらなんやらきれいにつけて登場するのに
激しい踊りで絶対舞台のあちこちに飛ばしてしまう。
ちなみに今回はふたつの櫛のひとつは舞台に、
もうひとつはフレコにからまったまでした。
昔のタブラオや舞踊団なら罰金ものの失態なのだけど
マヌエラの場合はやっぱね、って感じというのもこの人らしい。

ブルー系の衣装で
マルケシータ、サライ・デ・ロス・レジェス、ローレ・デ・ロス・レジェス
という3人のバイラオーラによるロンデーニャ。
ベテラン、マルケシータ、勢いのあるサライ、まだどこか不安定なローレ
という組み合わせはなにゆえ?
 と、ここからが“風”
ディエゴ・アマドール登場。
カマロンの「カナステーラ」を弾き語りしマヌエラが踊る。
Foto Bienal A.Acedo

ファンダンゴをはさんでソレア・ポル・ブレリア。
最後にソレアを踊るのはわかっているのにここでソレア・ポル・ブレリア。
なんか不思議だが悪くない。
力がある。

“水”はアレグリアス。
また3人のバイラオーラが同じ衣装にマントンで登場。
それぞれ青系ではあるもののまったく違うテイストのマントンで統一感0。
マヌエラも踊る。

“土”はソレア。
ゲストのミゲル・ポベーダがタンゴを歌い観客をわかせる。
そしてソレア。
いつもの ソレア。
なのにあきない。
ミゲルは踊りに歌うことは少ないし、
それもマヌエラということで緊張しているようだった。
それにしてもマヌエラの存在感。
これぞフラメンコという決めポーズの数々。
マヌエラを見ずしてフラメンコを語ることなかれ、であります。




2014年9月21日日曜日

ペペ・トーレス&ハイロ・バルール「バイレ・デ・フロンテーラ」

オテル・トリアーナの公演はモロンのアルティスタたち。
ペペ・トーレスとハイロ・バルールというバイラオール二人に加え、
歌い手ガジとモイ、
ギターのダニ・デ・モロン、と、
今のモロンを代表するアルティスタたちが勢揃い。
そこにディエゴ・デ・モロンやエル・カルピンテーロといったベテラン、
ラファエル・デ・ウトレーラ夫人でオヨス舞踊団で活躍したカルメン・ロサーノ。
そしてフアン・ホセ・アマドールやエウヘニオとパコのイグレシアス兄弟という、
なんとも頼もしい布陣。


エスペランサ・フェルナンデスみたあとタパ等食べて寄り道して
開演にまにあわずオープニングとディエギートを見逃したのは痛恨の極み。

でもそのあとのペペ・トーレスがすごかった。
昔ながらの男性舞踊の伝統を感じさせる、
きちっとした中にもゆとりがあるというか、
やわらかさがある。
男らしくてやさしくて。いやいや魅力的でございました。
カルピンテーロの味のあるカンテ
カルメン・ロサーノの迫力ある踊りっぷり
ダニのギターソロ
そしてハイロのアレグリアス。
ちょっと太ったせいもあるのか、お父さん、ラモン・バルールを彷彿とさせる。
フィン・デ・フィエスタにいたるまで
前日とうってかわってこの夜はプロによる
質のいいフラメンコで楽しませてくれた。
Foto Bienal. A. Acedo

エスペランサ・フェルナンデス「デ・ロ・ホンド・イ・ベルダデロ」

アルカサルでのエスペランサ・フェルナンデスのリサイタル。

Foto;Bienal. Antonio Acedo

幕開きはゲストのバイラオーラ、白いバタ・デ・コーラのアナ・モラーレスと
若手女性歌手ロシオ・マルケスを迎えてのペテネラ

Foto; Bienal. Antonio Acedo
縁起が悪いといわれるペテネラだが
 父クーロ・フェルナンデスが
マヌエラ・バルガス舞踊団でマヌエラに歌った曲だという。
なのでマヌエラのイメージの白いバタ・デ・コーラ。
アナの表現力、形の美しさは素晴らしい。
そしてエスペランサとロシオの声の対比も。

ソレア、カーニャ、ムルシアーナ、カンティーニャとカディスのブレリア。
ギターソロをはさんで
サラマーゴの詩を歌い上げグアヒーラ。
マリアーナからグラナダのタンゴ。
シギリージャ。
男装のアナが踊るセラーナ。
そしてブレリア。

バラエティにとんだプログラムはエスペランサの努力のたまものだろう。

2014年9月20日土曜日

コンチャ・バルガス「フィエスタ・エン・レブリーハ」

19日の23時45分からはオテル・トリアーナ。
フィエスタ・エン・レブリーハ。

オテル・トリアーナはホテルではなく
共同住宅。
昔ながらの平屋建てやではなく3階建てだが長屋のようなもの。
そこの大きな中庭、
ふだんは住民の駐車場になっているところに舞台を設営するのであります。

客席の奥の方にはバルもあり
主催者やマネージャー、アーティスト等関係者が多くたむろしています。
私もたいていバルにいて友人とおしゃべりしたりしつつみているのでありました。
劇場できちんと静かに見るフラメンコもいいけれど
杯を手に友とみるフラメンコも大好きです。

この日はコンチャ以外はセミプロというかアフィシオナードという感じで
ゆるい感じですすみます。


Foto;Bienal. Antonio Acedo


レブリーハのフラメンコは音程、コンパスとも独特の感覚。


アンダルシア・フラメンコ舞踊団「イマヘネス」

マエストランサ劇場での
バレエ・アンダルース・デ・フラメンコ、アンダルシア・フラメンコ舞踊団の新作
「イマヘネス」初演。
アンダルシア舞踊団は今年で創立20周年であり、それを記念しての作品。
ビエナルの当初発表されたプログラムには入っておらず
7月末になって加わったためと
21時半からアルカサルでトマティートのコンサートがあったことで
お客の入りはあまりよくなく残念。
また通常20時半からの公演がこの日だけ20時開演ということで
遅れてきた人も多かったようだ。

椅子に座ってサパテアードをふむラファエラ。
そして舞踊団。
椅子でのヌメロを得意とした初代監督マリオ・マジャへのオマージュだ。
(マリオの椅子でのサパテアードはこのビデオでみることができる。 )
ラファエラの、そしてダンサーたちのかたちが
マリオの姿とぴったり重なる。
かいぐりかいぐりのように腕をぐるぐる回す。
胸の下に掌を下にしてのポーズ
ななめ上をみあげるそのかたち。
マリオの舞踊団で活躍し
この舞踊団の設立メンバーでもあったラファエラの師への敬慕がじんとくる。
マリオの舞台をみたことはないかもしれない若い舞踊団メンバーも
みごとにマリオを踊っている。

2番目のシーンはマリア・パヘスの代表作「アンダルシアの犬」でつかった、
カンテラをさげて登場する。
フラメンコ以外の曲もフラメンコで踊ってみせる「アンダルシアの犬」は
衝撃的だった。だがその振り付けをなぞることなく進む。
ソリストである、アナ・モラーレスとダビ・コリアのデュエットが美しい。

ホセ・アントニオへのオマージュは国立バレエでも上演した
カルメン・アマジャへのオマージュである「レジェンダ」でつかった
長い長い白のバタ・デ・コーラで。

Foto Bienal. Antonio Acedo

バタづかいには定評のあるラファエラでもこれを空にとばすのは不可能。
それも美しいさばきをみせて舞台を横切る。
女性たちの群舞による白のバタ・デ・コーラでのファルーカ。
それに重なるアナ・モラーレスの赤いバタでのタンゴ・デ・マラガ。

クリスティーナ・オジョス「南への旅」の
沢山のトランクの上でサパテアードするのは
長身のウーゴ・ロペス。
跳躍も回転も美しく思わずオレ!
ダビ・コリアの静止から静止へとうごいていく
ゆっくりとした美しい動きもオレ!

最後はマントンでルベン・オルモスへ。
黒いマントンをラファエラからアナ、アナからダビ、ダビからラファエラ、
そしてウーゴへと手渡していくのは
アートを次の世代へと受け継いで行くことの象徴のようだ。
照明も衣装もただひたすら美しく
細部にまで気を配った素晴らしい作品。
もう一度みてみたい。




2014年9月19日金曜日

メルチェ・エスメラルダ「ウルティマ・パラーダ」

23時からのセントラル劇場公演。
満員の客席を埋めた大方はメルチェ目当ての人だろう。
私が彼女を初めてみたのは国立バレエ団時代で
そのずっと前、セビージャやマドリードのタブラオで活躍していた頃、
美貌のバイラオーラとして伝説的な存在でございました。
カルロス・サウラ監督の映画「フラメンコ」で踊ったグアヒーラでもわかるように
優雅で女性的な踊り手。
ぐっと胸をそらせたカンブレの美しさ。
見て美しい姿勢はやる方には苦しいものも多いはずだが
きちんとした美しいかたちの大切さを大事にするバイラオーラ。
最近は舞台でみることがすくなくなっただけに期待は大きかった。


幕があくと舞台の両側には土嚢がつまれている。
戦争の町。
ボケロンが歌うサンブラのあと
舞台奥の壁があがり奥から旅行鞄をさげた女がやってくる。
くたびれた衣服。
つかれた女。
その女が踊りだす。

Foto;Bienal. Antonio Acedo
あの華やかで優雅なメルチェはいない。
  ソレア、シギリージャ、タンゴ、グアヒーラ。
フラメンコの断片がちりばめられ
そこで一瞬、ほんの一瞬の輝きを美しいポーズでみせたりはするが。

ベテラン・カンタオール、ボケロンも熱演。
 ギターのヘスース・ゲレーロも美しく作品を彩る。

Foto;Bienal. Antonio Acedo
 戦争で愛する人たちに別れを告げられなかった人たちへのオマージュ、
なのだろう。
繰り返し伝えられる戦争の悲劇。

ただこの1時間の作品はメルチェのための作品には思えない。
演出のフアナ・カサードはアントニオ・ガデス舞踊団出身らしいが
メルチェをいかすことよりも
自分の主張の方に重きをおいた作品造りを行ったように思う。

黒いストッキングで老婆のように踊る彼女をみたかった人はいるのだろうか。

2014年9月18日木曜日

マリア・パヘス「シエテ・ゴルペス・イ・ウン・カミノ」

マエストランサ劇場でのマリア・パヘス公演は
新作「シエテ・ゴルペス・イ・ウン・カミノ」初演。
といってもこの新作はマリアの、2007年から7年のアンソロジー、
つまり総集編。
だから「ウトピア」の白地に墨絵のバタ・デ・コーラのアレグリアスや
赤いドレスのグラナイーナ、群舞のトリージャ/ソレア
など、既に、それもつい最近みたものがはいっていたのですね。

というのも終演後友達と離していてアンソロジーだよ、と言われてわかったという。
プログラムを読めばそこにかいてあったのですが、
ばたばた開演間際に来てゆっくりプログラムを読む間もなくみたので気づかなかった。
プログラムや解説をよむと先入観はいっちゃうし、
と開演前に読まない方も多いと思いますが
目を通しておいたほうがいいこともありますね。
反省。
Foto;Bienal. Antonio Acedo

で、作品。
いろいろな言葉で語られる詩を踊る「ラ・パラブラ」
与謝野晶子
「秋風や戦初まり港なるただの船さへ見て悲しけれ」
という今年の夏みつかった歌。
ということはこの振り付け自体新しい?
それとも「フラメンコ・イ・ポエシア」のアレンジ?

そこに広がるのは
マリア・パヘスならではのシンプルでスタイリッシュな世界。
衣装の色もモノトーンが多く、
ワンピース、膝丈のタイトスカートなど
形もすっきり、すとんとした形が中心。
舞台装置はなく照明で舞台を彩っていくが
その照明も華やかな色彩ではなく白を多用するなどシンプル。
群舞の動きは複雑に交差する。
一人一人の短いソロもあるが決して一人が目立つことはない。
スターはマリア一人。

マリアが舞踊団の日常をおもしろおかしく歌うタンギージョは
タンギージョというよりローラ・フローレスの元祖ラップ(?) 的で楽しい。
カスタネットの技は天下一品だ。
姿勢が少しかがむような感じになりがちなのが気になったが
やわらかな上体の動きは健在。
あの骨がないような動きはフラメンコ的な動きとはちがうが
彼女の個性だろう。

最後は舞台下手奥へと道が示され
これからも新しい道を歩いて行くだろうことが示唆されて終わる。
アンソロジーだけにひとつのテーマにそっているわけではないのだが
マリアの美学が作品全体をつらぬいている。

 

2014年9月17日水曜日

マイテ・マルティン「ポル・ロス・ムエルトス・デ・カンテ」

ロペ・デ・ベガ劇場デマイテ・マルティンのリサイタル
タイトルを直訳すると
「カンテの死人たちに」
とちょっとアグレッシブ

故人たちの遺産をうたいついでいきます。
最初はニーニャ・デ・ラ・プエブラの「カンパニジェーロス」
マイテの繊細な声によくにあいます。

「今、心臓がのどのところまであがってきています。
あるべき場所に落ち着くといいのだけど」
と緊張していると語るマイテ。
次の曲紹介までとちる。

2曲目はカルメン・アマジャが歌ったサンブラ「ラ・タナ」
といっても歌はそうでも歌い方をまねすることはまったくなく
彼女流のうたいかた

あるときメキシコのバーで流れてきた曲が
地元のポピュラーソングペテネラだったと語り
「メキシコとアンダルシアの」ペテネラを。
ティエント・タンゴには
パストーラ、ニーニャ・デ・ロス・ペイネスやレポンパなど
様々なアルティスタが登場する。
彼女が敬愛するペペ・マルチェーナのグアヒーラ「ミ・ムラタ」
ブレリアはカンシオンのメドレーのようで
フェルナンダ、ベルナルダが歌ったカルメン・アマジャへのオマージュや
(オリジナルはラファエル・ファリーナ)
「ロマンセ・デ・ラ・レイナ・メルセデス」など。

続く
リビアーナ、セラーナ、バンベーラ、ファンダンゴ・デ・フラスキート・ジェルバブエナ
がこの夜で最も熱い拍手をうけていた。
ファンダンゴ・デ・ウエルバ、
フラメンコではなくアルゼンチンのフォルクローレ歌手ユパンキの
「ミロンガ・デ・ソリタリオ」

そして最後はマヌエル・パレハ・オブレゴンのセビジャーナス.
映画「セビジャーナス」でマティルデ・コラルに
ピアノの弾き語りで 歌ったのがマヌエル・パレハ・オブレゴン。
あの映画で1番目と3番目に歌ったセビジャーナス+2つ。
これもセビージャの人なら最後のきめとかはっきり出すと思うのだけど
ボレロ風というか流すように歌うのが面白い。

フアン・ラモン・カロとホセ・ルイス・モントンのギターも
ひたすら甘く、繊細にマイテの声を縁取っていく。

 メランコリックで物悲しく美しいコンサート。
力強さやひねり、野性などを望む人にはむかないけれど
ジャズボーカルやボレロ(ラテン・バラード) みたいな
こんなフラメンコ公演もあっていいのでは。

2014年9月16日火曜日

ファルキート「ピナセンダ」


ファルキートは新作「ピナセンダ」でマエストランサ劇場に登場。
ピナセンダとはヒターノの言葉でアンダルシアのこと。
で、アンダルシア8県にちなんだ曲を選択。
 といってもウエルバ県をうたうファンダンゴで
ファンダンゴ・ペルソナル(エル・ルビオ)を歌ったり
タラントといいながらカルタへネーラにいったりで詰めは甘い。
ま、細かいことは気にしないことにしよう。
 でも照明は全体的に薄暗く顔が影になるし
音響のバランスが悪く歌詞もききとりにくい。
そんななかファルキートは踊り続ける。

開幕のソレア・ポル・シギリージャでは舞台前面で
ファンダンゴではテーブルの上で

Foto;Antonio Acedo Bienal
叔母ピラールがゲスト出演したタンゴは舞台中央で
だがいつもの生彩に欠けるような気がしたのは気のせいだろうか。
いつものように舞台をすべるように動き
歌い手一人一人と会話するように踊り
闘牛でするような蛙跳びをみせ
長髪なびかせ回転する。
が例えば
去年のヘレスのフェスティバルでみせたような
風格や重みがあまり感じられない。
あのときはオレ!満載だったのにね。
舞台前面にでてぱっと両手を広げるのは
観客の喝采をまつ ホアキン・コルテスのようだ。
前からこんなんしてましたっけ?
回転のキレも悪いし軸もずれるし
アレグリアスで
おお、というデタジェはあったけど
なんか物足りない。

もっとも大方の観客は熱狂
フィン・デ・フィエスタでは写真やビデオとりまくっていました。
(撮影禁止されているんですけどね。YouTubeにアップされてます)
いやめちゃくちゃだというわけではもちろんないんだけど
これよりもずっといいファルキートを何度も観ているせいだとは思うけど
わたし的には、なんか不完全燃焼の一夜でありました。

2014年9月15日月曜日

イスラエル・ガルバン「フラ.コ.メン」その2

幕はあいている。
下手奥にティンパニやシロフォンなど打楽器が並び
真ん中の下手よりにも大太鼓がふたつ転がっている。
下手手前には譜面台。

開演前に音楽を奏でていたというが
それは私はみていない。
開演。

譜面台にむかって譜面をめくり
「男らしく踊る」
「フラメンコじゃない」
「妹はヒターナ」
「父はヒターノじゃない」
とか言いながら黒いコルセットをつけたイスラエルが踊る。
それをバイオリンのエロイサが英語に訳していく。
「これはそう」
「これはちがう」
 客席に笑いがもれる。


白い男性用のフラメンコシューズを笛のようにふくかと思えば
それを叩き割る。
フラメンコの型を彼はこわしたのだ。
コルセットを外したのも彼を締め付けるものから解放されたということ。

イスラエルは自由だ。
パーカッションやサックスで、バイオリンで演奏されるのは
フラメンコだったり不協和音だったり。
その中でイスラエルは自由にフラメンコを描きだす。

アメリカのワークソングがトリージャに重なる。
酔っぱらいのようにファンダンゴを歌い
ペラーテにからむ。
そのペラーテが歌うのは意味の無い、どこの言葉でもないフラメンコ。
意味はなくても身体にしみてくるのはなぜだろう。
声?フラメンコの魔法?

セルネータのソレアで有名なレトラ
Fui una piedra   私は石だった
Perdi mi centro 中心を失った
Me alojaron al mar 海に放られた
al cabo de mucho tiempo 長いときが過ぎて
mi centro vine encontrar 私の中心が私をみつけにきた

をソレアだけでなくほかのリズムにものって繰り返し歌われる。
これは彼の今の気持ち?

角笛や闘牛をテーマにしたレトラの数々は「アレーナ」を思い起こさせる。
ベルディアーレスは「エル・フィナル・デ・エスタドス・コサス」だったか。
「ロ・レアル」でベレン・マジャが踊った曲も
金色のビーズのようなものの上で踊った。
ある意味これはイスラの自伝、自画像なのかもしれない。


それにしても楽しかった。
前作「ロ・レアル」がヒターノ迫害という重いテーマだったこともあるのか
すべてから解放された楽しい作品。
イスラエルの食わず嫌いにも絶対おすすめであります。

ビデオはこちら

ちなみにタイトルですが
フラメンコ、からの言葉遊びで順番いれかえて
フラコ、細身の男性というふうに読めるけど
フラ コ メン
と離しているからフラ(メンコ)  カンパニー メン
ともよめるなあ

イスラエル・ガルバン「フラ.コ.メン」

イスラエル最高!
いまだに口角上がりっ放しでございます。

「フラ.コ.メン」は昨年ラ・ウニオンのフェスティバルで初演された作品ですが
出演者も内容も一新。
マネージャーいわく「同じだけど一緒じゃない」そうです。

1時間半ずっと舞台にでっぱなしのイスラエル。
彼を支える音楽家たちも歌を歌えばパーカッションも叩き
バイオリンをひけば通訳もし笛もふく。
パーカッション叩けば身体も叩いて踊りだし
ギターもひけば曲芸もパーカッションも
サックスも、牛の角もふくわ、
歌うわ、踊るわ、太鼓たたくわ、
と八面六臂の大活躍。
舞台に出ている人も楽しみ
観客も楽しむ。
スペインのお祭り感満載の1時間半でございました。

シギリージャ、ソレア、アレグリア、セビジャーナス、タンゴ、ブレリア
フラメンコも満載だけど
アメリカのワークソングからトリージャにいったり
シギリージャを歌詞でなく音で歌ったり
パソドブレでみんなが踊ったり
「ロ・レアル」 でベレンが踊った曲を踊ったり
アロスノの民族舞踊があったり
「アポカリプシス」のベルディアーレス
これまでの作品に対する目配せやら
家族をネタにしたり、と、
イスラエルがこれまでの人生とともに底にいると言う感じでございます。

最後は白地に赤の水玉の衣装。
観客はスタンディングオーベーション。

イスラエルの自由なフラメンコは最高。

ロ・レアルのような重いテーマのあとにきた
笑いに満ちたフラメンコ

もうこの1作品だけでビエナルはよかったといえそうです。



Foto Antonio Acedo/Bienal

2014年9月14日日曜日

「V.O.R.S. ヘレス・アル・カンテ」

初日の公演が休憩ありの4時間なら
2日目の公演は休憩なしで3時間超。
なんともハードなビエナルの幕開け。

V.O.R.S. とはVery Old Rare Sherryの略で
30年以上のシェリーにのみ許される称号。
というわけでヘレスのベテランたちが登場したこの公演
2012年、すでに同じタイトルでの公演が行われているが
出演者も構成、曲目、曲順、いろいろ変わっている。
 マヌエル・モネオのトナーに始まり
フアナ・ラ・デル・ピパとカプージョが舞台下手に。
白い衣装のフアナはティエント〜タンゴ。
伴奏はマヌエル・パリージャ。
この人昔はホアキン・コルテスの伴奏とかもしてたのだが、
ヘレスに帰ってほんとうにお父さんのフアンににてきた。
 
カプージョはファンダンゴ。
彼は観客を楽しませる、本当のアルティスタだ。
その伴奏をするニーニョ・ヘロがまたいい。
ほかの誰とも違う間合い。
マヌエル・パリージャが音を詰め込んで行くのに対し
ペリキンは少しの音なんだけれど絶妙な呼吸で思わずオレ!なのであります。      二人でブレリア。

フェルナンド・デ・モレーナはモライートに捧げるシギリージャ。
シギリージャといえばモラオの絶品のギターを思い出さずにはいられない。
今日の伴奏はディエゴ・ルビチ。
そしてブレリア。 
カプージョもそうだけど、フェルナンドも面白いレトラの載せ方をしてくるのが楽しい。


ルイス・デ・サンボはソレア・ポル・ブレリア。
ファンダンゴ、そしてブレリア。

上手にマヌエル・モネオが登場し弟トルタに捧げるソレア。
そしてシギリージャ。
伴奏はバルジート。
まさに正統派。
Foto;Antonio Acedo/Bienal  
マカニータは乾いた感じのマラゲーニャ
ソレア、ブレリアではフェルナンダの歌ったレトラを歌っていたのが珍しい。
伴奏はマヌエル・パリージャ。

アグヘータは彼らしくブレリア・パ・エスクチャル、
シギリージャ、マルティネーテ、ファンダンゴ。
受けに気をよくしたのかファンダンゴは山ほど歌った。
伴奏はアントニオ・ソト。

シギリージャ、ソレア、ファンダンゴ、ブレリア。
同じ曲種が繰り返されワンパターン感は否めない。
どれもヘレスのフラメンコといえば、の曲だし
しょうがないのかもしれないけれど
見せ方にもうちょっと工夫があってもよかったのではないだろうか。

まるで昔の村のフラメンコ祭。
アルティスタが一人ずつでてきて2曲ずつ歌う、
っていうだけを劇場で延々みせられるのは正直つらい。
これだけのアルティスタたちをまとめるのがたいへんなのはわかるが
それにしても、である。
 
フィン・デ・フィエスタのブレリアで
パルメーロのボーやチチャロたちがみせたウナ・パタイータが
 これまた絶品で
ようやく私のヘレスにふれた気がした。
最後、袖に引っ込もうというところで
バックにテレモート、モライート、トルタの顔が映し出される。
ヘレスはあまりにも大きいものを失ってしまった。


 

2014年9月13日土曜日

ビエナル「開幕ガラ。グラナダ、セビージャ、ヌエバジョルク」

ビエナル2014もいよいよ開幕。
8時半開演の公演の終演は12時半。
休憩をはさんでいるとはいえ堂々3時間超の長丁場。
途中で帰る人がいたのもいたしかたないところか。

Foto Antonio Acedo/Bienal
 エンリケの三人のこども、
エストレージャ、ソレア、ホセ・エンリケをはじめ
カルメン・リナーレス、エル・ペレ、フアン・ホセ・アマドール、
アルカンヘル、トマス・デ・ペラーテ、
イスラエル・ガルバンとハビエル・ラトーレ、
アルフレド・ラゴス、ダニ・デ・モロン、
をはじめ、
ピアノのパブロ・スアレス、
イスラエル・ガルバンとたびたび共演している現代音楽のプロジェクト・ロルカや
映画「ブランカニエベス」で主題歌を歌ったシルビア・ペレス・クルスまで
出演者も大勢。
エンリケが歌った曲が中心で
エンリケの姿が重なる。
Foto:Kyoko Shikaze




ちょっと首を傾げて斜め上をみて歌うエンリケ。
ギタリストに微笑むエンリケ。

いろんなことを思い出した。
あれはいつのビエナルだったろう。
この同じマエストランサ劇場で彼が歌う日、
客席にたくさんのギタリストがかけつけたこと。
 映画「フラメンコ」撮影の時、あのシギリージャにびっくりして
パコ・デ・ルシアとそのグループに一生懸命説明したこと。
実はそのシギリージャを94年のビエナルですでにきいていたこと。
(そのときはシギリージャだときづいてなかった)
グラナダで観たエンリケとマリオ・マジャとマノロ・サンルーカルの三人の舞台。
 ビエナルでのエストレージャの舞台を並んで一緒にみたこと。
ラ・ウニオンで彼の前でリケーニとセビジャーナスを踊ったこと。

ギターも歌もパルマもなく、
エンリケがアルバム「オメガ」でやったように
口でリズムをとる、イスラエルのソロ。
ギター2台でのマラゲーニャ。
カルメンとソレアのレジェンダ・デル・ティエンポ。
と、1部でもいい場面があったが、
2部がよかった。
かつて「オメガ」の舞台で共演したラトーレの風格のあるタラント。
そのラトーレがアンダルシア舞踊団に振り付けた
「ファンタシア・デ・カンテ・ホンド」を歌い上げるアルカンヘル。
エンリケの影響をよくいわれる彼だが、
彼らしい突き抜けるようなのびやかさで、みごとに自分のものにしている。
それを伴奏するのはオーケストラではなくプロジェクト・ロルカ。
映画「フラメンコ」のシギリージャを
エストレージャが歌い、イスラエルが踊った。
そのすばらしさ。
アルカンヘルとペレのファンダンゴ合戦。
シルビアの「ペケーニョ・バルス・ビエネス」から始まるメドレーは
エンリケの曲に新しい命を与えた。
そして最後のロンダ・デ・トナ。
全員が輪になって次々に歌い上げる。

聖週間の行進曲「アマルグラ」が何度も登場するのは
追悼の象徴なのだろうか。

たしかに長過ぎる。
 でもエンリケのたしかな遺産をかいまみることができた、
いいガラだったと思う。
天国のエンリケの微笑みが見えるようだ。

Foto;KyokoShikaze

2014年9月12日金曜日

ビエナル ギタリストの出会い/パコ・デ・ルシアに

 ダニ・デ・モロン、マヌエル・デ・ラ・ルス、マヌエル・バレンシア
プロたちにまじって
アフィシオナードやこどもたちも

ヒラルダをのぞむ市役所裏のサン・フランシスコ広場
そこにギタリストたちが集まってパコの曲をひき
故人を偲びたたえるというイベントでありました。

いわばギターのフラッシュモブ

なんですがまあみにきた人たちはギタリスト用に用意された椅子に勝手に座り、
きこえない、と文句をいう
ま、ギターという楽器自体、太鼓のような大きな音を出す楽器じゃありませんから
きこえないのもしょうがないとは思うのですが
入場料をはらったわけでもないのに
文句たらたらってどうよ。

最後はペペ・デ・ルシアがひとふし歌ってくれましたが
いやあ、イベントってむずかしゅうございますね。

2014年9月11日木曜日

ビエナルの展覧会

ビエナル関連の展覧会もたくさん開かれています。


パコ・デ・ルシアの写真やビデオ、手紙などが展示された
フエンテ・イ・カウダル ソブレ・パコ・デ・ルシアは
ビエナルのオフィスがありコンサート会場ともなっている
エスパシオ・サンタ・クラーラで
11時〜14時、18時〜21時 日午後休み。10月5日まで。

エンリケ・モレンテの写真展
エンリケ・ドンデ・マナ・ラ・フエンテは
これもビエナル関連の公演がいくつか行われる、
セビージャ大学の文化事業局とでもいうべきCICUS
11時〜21時、土、日休み。10月3日まで。
住所はMadre de Dios, 1

これまでのビエナルのポスター展は市役所で
10時〜14時、17時〜20時30分 、土午後、日休み。10月4日まで

犬の虐待、捨て犬に反対するキャンペーンをかねた
犬とアルティスタたちがポーズするポスターは
 カテドラルの前のコンスティトゥシオン通りで
10月8日まで

カハソル財団のフエベス・フラメンコスの写真をとりつづけている
レメディオス・マルバレスの写真展は
9月18日から10月31日まで
カハソル文化センターで。
11時〜14時、18時〜21時で日祭午後と月曜が休み

また
9月19日からはマエストランサ劇場で
アンダルシア・フラメンコ舞踊団の20年の歴史を記念する写真展をロビーで開催。
元カナルスールのパコ・サンチェスによるフラメンコ写真が開催

カナルスールラジオでは
コルドバの新聞のカメラマン、トニ・ブランコの写真展
「フラメンコルドバ」が開催。
9月15日から30日まで
11時〜14時、18時〜21時までで土日祭の午後は休み
ここはセントラル劇場に近いので
行くときに寄ってもいいかもしれない。

無料のものが多いのでセビージャにいらしたらぜひ

2014年9月9日火曜日

ビエナル野外無料公演/イベント

 いよいよ今週末からはじまるビエナル。
劇場での公演のほかに
市内のあちこちで開催される無料公演/イベントがいくつか。
公演は15分から30分の小品だけど
実力派が顔を並べる。
ギターとカンテをバックにした昔ながらのフラメンコではなく
エレクトリックミュージックやチェロだったり、
コンテンポラリーがかかわってきたりという意欲作。

青字は1時間の無料フラメンコ教室。
そして最後はパストーラ・ガルバン振り付けのフラッシュモブ。

ビエナルを前に少しずつ日本からのアフィシオナードも
到着しつつあるセビージャ。
お時間がある人はこんなイベントにもぜひ。


★ビエナル野外無料公演/イベント
9/13(土)18時「モノクロモ」
[出]〈b〉クリスティーナ・ホール、アナ・ペレス、〈チェロ〉イスラエル・ファウスト・マルティネス
[場]セビージャ ビルヘン・デ・ロス・レジェス広場
9/13(土)19時「デル・ティロン」
[出]〈b〉アンヘレス・ガバルドン+ウルラリオ(フルート、クラヴィコード、コントラバス)
[場]セビージャ プエルタ・デ・ヘレス
9/14(日)12時「バイラモス?ポル・タンゴス」
[出][教]〈b〉アリシア・マルケス
[場]セビージャ ヌエバ広場

9/20(土)18時「スクンボ」
[出]〈b〉ルナ・ビルチェス、〈g〉カラカフェ、〈palmas〉ボボーテ、
[場]セビージャ パセオ・デ・ラ・オ
9/20(土)19時「アスタ・エル・ホンド」
[出]〈c,b〉アリシア・アクーニャ、〈g〉ラウル・カンティサノ、〈コンテンポラリー〉マヌエル・カニャーダ
[場]セビージャ マリア・ルイサ公園
9/21(日)12時「バイラモス?ハレオス」
[出][教]〈b〉フアン・ポルビージョ
[場]セビージャ トーレ・デ・ロス・ペルディゴネス

9/27(土)18時「ソンブラス・デ・トゥ・ソンブラ」
[出]〈b〉ラ・チョニ
[場]セビージャ ムエジェ・デ・ヌエバ・ジョルク
9/27(土)19時「エル・ベルボ・エン・トゥ・ボカ」
[出]〈b〉レオノール・レアル
[場]セビージャ パセオ・クリストバル・レオン
9/28(日)12時「バイラモス? ポル・ブレリア」
[出][教]〈b〉フアン・パレデス
[場]セビージャ メトロポル・パラソル

10/4(土)18時「ラ・ゴタ」
[出]〈b〉サラ・カレーロ、〈c〉ヘマ・カバジェーロ
[場]セビージャ アメリカ庭園
10/4(土)19時「we all need to say Goodbye-Adios」
[出]〈b〉ロサンナ・テラッチアノ
[場]セビージャ グアダルキビル庭園
10/5(日)12時「フラッシュモブ」
[出]〈b〉パストーラ・ガルバン
[場]セビージャ ヌエバ広場
[問]http://www.labienal.com

2014年9月8日月曜日

サルモレホ・フラメンコ

オリーブオイルで有名なコルドバのグラナダよりの町、バエナ。
そこでのフラメンコ祭も今年で38回目。
農村部で根強い人気を誇るカブレーロ、
若手人気カンタオーラ、ウエルバ出身アルヘンティーナ、
地元コルドバのフリアン・エストラーダという顔ぶれです。

ウトレーラのポタへ、レブリーハのカラコラ、
モロンのガスパチョなど食べ物の名前がついたフラメンコ祭は多いので
コルドバ名物サルモレホ!もいい感じ。


◆第38回サルモレホ・フラメンコ
9/30(火)21時30分
[出]〈c〉エル・カブレーロ、アルヘンティーナ、フリアン・エストラーダ、エドゥアルド・タリファ、〈g〉ラファエル・ロドリゲス、マノロ・シルベリア、ボリータ、〈b〉ベレン・アリサ
[場]コルドバ県バエナ カセタ・ムニシパル
[問]638058530

2014年9月7日日曜日

第53回アントニオ・マイレーナ・カンテ・ホンド・コンクール結果

9月5日、マイレーナ・デアルコールのカサ・パラシオで行われた
第53回アントニオ・マイレーナ・カンテ・ホンド・コンクール。
若手を対象にしたマヌエル・マイレーナ賞(賞金600ユーロ) は
アンドレス・フェルナンデスに、

カリスト・サンチェス賞(賞金1500ユーロ)は
ホセ・ガルシア・ビルチェス

カサ・デル・アルテ・フラメンコ・アントニオ・マイレーナ賞(賞金2000ユーロ)は
ボネラ・イーホ

そして
アントニオ・マイレーナ賞 (賞金2000ユーロ)は
ドミンゴ・エレリアスやマヌエル・ロメーロをおさえ
ルビオ・デ・プルーナが受賞した。

彼の歌うビデオはこちら

来日経験もあるルビオは本名アントニオ・フローレス・コルテス。
1983年コルドバ生まれ。
小さいときにセビージャ県プルーナに移りそこで育つ。
2006年セビージャに移り、
ペーニャやマヌエラ・カラスコやファルーコ一家などの伴唱 で活躍。
2008年プエルトジャノのコンクールで優勝。
2012年にパコ・デ・ルシアのグループに参加し2年間に渡り活躍した。
 
 

2014年9月6日土曜日

第1回フェスティバル・フラメンコ・アルテルナティーボ




★第1回フェスティバル・フラメンコ・アルテルナティーボ
9/18(木)「サル・ケ・テ・キエロ・ベル・バイラル」
9/23(火)「ビバ・エル・カフェ・カンタンテ」
[出]〈b〉アナ・モジャ、ハビエラ・ラ・モレーノ、マレーナ・アルバ、〈c〉クリスティーナ・ソレール、〈g〉ペドロ・バラガン
9/25(木)「ウノ」

9/30(火)
[出]〈b〉ルイサ・パリシオ
10/2(木)「バイラメ」
[出]〈b〉マティルデ・アントン、レア・リナーレス
[場]セビージャ サラ・セロ劇場
[問]http://www.salacero.com/

2014年9月5日金曜日

エル・ビソ・デ・アルコール カンテ・グランデ祭

 セビージャ県エル・ビソ・デ・アルコールでのフラメンコ祭。
セビージャ市ではビエナル開催中だけど
各地のフェスティバルなどもいろいろありますね。





★エル・ビソ・デ・アルコール第34回カンテ・グランデ祭
9/13(土)21時30分
[出]〈c〉イネス・バカン、ランカピーノ・チーコ、アントニオ・コルチョン、インマクラーダ・マルティン、〈g〉ペドロ・マリア・ペーニャ、アントニオ・イゲーロ、マヌエル・エレーラ、ホセ・ルイス・スコット、ゲスト〈c、g〉マヌエル・モリーナ、〈b〉マリア・ヘスース・ボニージャ
[場]セビージャ県エル・ビソ・デル・アルコール コンスティトゥシオン公園
[問]http://www.elvisodelalcor.org/

2014年9月4日木曜日

「ティタニウム」再演

ロハス&ロドリゲス舞踊団による作品「ティタニウム」がこの秋再演される。

ヒップホップとフラメンコの共演で話題をよんだ作品だ。

ビデオはこちらから。




◆ロハス&ロドリゲス舞踊団「ティタニウム」
9/18(木)〜10/12(日)
[出]〈b〉ロハス&ロドリゲス舞踊団
[場]マドリード リアルト劇場 Gran Via,54
[問]91-541-9166

2014年9月3日水曜日

ビエナル パコ・デ・ルシアに関するイベント

ビエナル開幕前日の12日に
セビージャのサン・フランシスコ広場で
プロ、アマを問わずギタリストたちが
パコ・デ・ルシアの作品を演奏するというイベントが行われる。



今年のビエナルはパコへのオマージュということで、
今週金曜からはパコに関する展示が開始。

パコについてのシンポジウムも9月22日から26日まで
FIBES(国際会議場) で開催。
こちらの方には
共演者やマネージャー、友人など多彩な顔ぶれが登場。
詳細はこちら
参加費は30ユーロ。