2014年12月31日水曜日

よいお年を

トルタが亡くなって今日でちょうど1年。
2014年はパコ・デ・ルシアが亡くなって
いつまでも忘れられない年となるでしょう。

ほかにもフラメンコ研究家のフェリクス・グランデ、
歌い手のシルベリオ・エレディア、
ヘレスのマリア・バラ、
ギタリスト、クーロ・デ・ヘレス、
歌い手エル・ガルバンソ、
メキシコ出身のスペイン舞踊家ロベルト・ヒメネス、
伯爵家に嫁いだヒターナ舞踊家、ラ・ヒターナ・ブランカ
アメリカ出身のティモ・ロサーノ、
ルンバの王様ペレ
舞踊伴唱 を得意としたマノロ・リモンら
多くのフラメンコたちがこの世を去った。

パコの兄アントニオ・サンチェスや
ドイツでドローレス・アグヘータの公演を実現したミゲル、
トリアーナのフェステーロ、ヘロモなど
私の友達たちも今はもういない。

訃報ばかり伝えているようでいやなときもあったけど
考えてみれば21世紀を代表する歌い手が生まれた、というニュースを
書くことは不可能なわけだし
結婚や出産のニュースをのせるのもなんだし、
しょうがないのかもね。

2015年がすてきなこと楽しいこといっぱいの
素晴らしい年となりますように。
 
 

2014年12月30日火曜日

フラメンコなお正月?

トリアーナ橋を渡ってすぐのプレサ通りのサラ・トロニオ。
マヌエラ・カラスコの大きな写真が目印のこの店は
マヌエラの娘婿の店。

ふだんは11時頃に開店し
12時すぎに1回目のショー。
セビジャーナスやルンバ主体ですが
時にはフラメンコ・フラメンコも

ここで1月2日はイスマエル・エル・ボラ
3日には より多数のアルティスタが出演予定とか。


2014年12月29日月曜日

「恋は魔術師」

マヌエル・デ・ファリャが作曲した「恋は魔術師」
1915年に初演されて百周年ということで
年をまたいで王立劇場でバレエ団公演が行われるが
そこに歌い手エストレージャ・モレンテと
ギターのペドロ・シエラが出演。

ビクトル・ウジャテの「恋は魔術師」は
1994年、セビージャのマエストランサ劇場で初演されているが
今回は衣装や装置を一新
またファリャの「ナナ」「ポロ」「アストゥリアナ」なども加わっているそう。




◆「恋は魔術師」1/2(金)、3(土)20時、土曜は17時もあり。
[出]マドリード州立ビクトル・ウジャテバレエ団、〈c〉エストレージャ・モレンテ、〈g〉ペドロ・シエラ
[料]34〜111ユーロ
[問]http://www.teatro-real.com

2014年12月28日日曜日

ベティ先生に捧げる

若き日グラン・アントニオ舞踊団で活躍し
結婚後は舞踊教師として
多くの後進を育ててきたビクトリア・エウヘニア、ベティ先生。
スペイン国立バレエ団監督をもつとめた彼女に捧げる夕べが
マドリード郊外アルコベンダスの町で行われる。
この町の舞踊教室を主催する人たちのほか
国立バレエソリストのアンヘル・ロドリゲスと
同バレエ団リハーサル監督のマリベル・ガジャルドも出演するそう。



◆オメナヘ・ア・ビクトリア・エウヘニア“ベティ”
1/17(土)19時
[出]〈b〉エレナ・ミニョ、エレナ・マルティン、ヘスス・ロサノ、ビルヒニア・ギニャレス、アンヘル・ロドリゲス、マリベル・ガジャルド
[場]マドリード圏アルコベンダス ラ・エスフェラ市民センター
[問]http://www.alcobendas.org

2014年12月27日土曜日

ベレン・マジャのくるしーじょenバレンシア

バレンシアでベレン・マジャのクルシージョが行われる。
中上級のバタ・デ・コーラは10時から11時半で60ユーロ
中級のタラントは11時半から13時半で80ユーロ。
両方受けたら120ユーロ。

値段以上の価値はありそう。

2014年12月25日木曜日

ベテランたちの共演enセビージャ

マエストランサ劇場ではビエナル以外でも
毎年3件前後のフラメンコ公演が行われている。
1947年生まれのカネラ
1945年生まれのボケロンとグアルベルト、
1944年生まれのメレンゲとパコ・デル・ガストール、
1942年生まれのメネセ、
1941年生まれのカレーテ、
1940年生まれのパコ・タラントと
60代後半から70代のベテラン現役アーティストが集まった公演。
特別協力で50代のギタリスト、ラモン・アマドールも参加。
またヘレス、サンティアゴ街の婆様クアドロも来るという。

ベテランたちの底力楽しみであります。


◆「メモリア」
1/17(土)20時30分
[出]〈c〉カネラ・デ・サン・ロケ、エル・ボケロン、ゴメス・デ・ヘレス、ホセ・メネセ、パコ・タラント、〈g〉メレンゲ・デ・コルドバ、パコ・デル・ガストール、〈b〉カレーテ・デ・マラガ、〈シタール〉グアルベルト、特別協力〈g〉ラモン・アマドール
[場]セビージャ マエストランサ劇場
[料]26〜46ユーロ
[問]http://www.teatrodelamaestranza.es

2014年12月24日水曜日

イスラエル・ガルバン「フラ。コ。メン」マドリード公演

ビエナルで好評だったイスラエル・ガルバンの新作が
マドリードにやってきます。
会場はアクラム・カーンとの共演作「トロバカ」を上演したカナル劇場。





◆イスラエル・ガルバン「フラ。コ。メン」
1/8(木)〜10(土)20時11(日)18時
[出]〈b〉イスラエル・ガルバン、〈c〉ダビ・ラゴス、トマス・デ・ペラーテ、〈g〉からカフェ、〈violin〉エロイサ・カントン、プロジェクト・ロルカ
[場]マドリード カナル劇場サラ・ロハ
[問]www.teatroscanal.com

2014年12月23日火曜日

アイーダ・ゴメス舞踊団マドリード公演

2012年初演された
アイーダ・ゴメスの「アダリ」が
新年1月20日から
マドリードのマタデーロで上演されます。

マタデーロはマドリードの南部、マンサナーレス川沿いにある総合文化施設で
20世紀には実際にマタデーロ、屠殺場だったところ。
96年に閉鎖され2007年に文化施設としてオープン。
展覧会やコンサートなどさまざまな催しが行われている。
この公演が行われるナベ・エスパニョールは
昨年スペイン国立バレエも公演したところ。


 このビデオはリハーサルのものでビデオクリップはこちら


◆アイーダ・ゴメス舞踊団「アダリ」
1/20(木)~2/1(日)20時※日曜は19時
[出]〈b〉アイーダ・ゴメス舞踊団
[場]マドリード マタデーロ/ナベ・エスパニョール
[問]http://www.mataderomadrid.

2014年12月22日月曜日

ホセ・メルセ新春コンサート

1月3日
バジャドリードでホセ・メルセの新春コンサートが開催される。
1998年第10回ビエナル閉幕公演で初演されたもので
指揮は作曲したホセ・ミゲル・エボラ。




◆「ミステリオス;ラ・パシオン・ペルペトゥア」
1/3(土)20時
[出]〈c〉ホセ・メルセ、マリア・メスクレ、カスティージャ・イ・レオン管弦楽団
[場]アウディトリオ・ミゲル・デリベス
[料]15〜30ユーロ
[問]http://www.auditoriomigueldelibes.com/

2014年12月21日日曜日

ラ・チョニ&バルマ

セビージャ出身のバイラオーラ、ラ・チョニが
サーカス劇団バルマと一緒に
2005年に初演した作品
「マルガマ」をセビージャで再演する。

ビデオはこちら


◆「マルガマ」
12/23(火)、26(金)~28(日)、1/2(木)、3(金)18時※28日のみ12時
[出]〈b〉ラ・チョニ、バルマ
[場]セビージャ セントラル劇場
[問]http://www.juntadeandalucia.es/culturaydeporte/teatrocentral/

2014年12月20日土曜日

ムルシアのスペイン舞踊公演

ムルシアのエスパシオ・パティコで
クリスマス明けの26日
スペイン舞踊の公演が行われます。

出演はパブロ・エヘア、モニカ・イグレシアス、
アンヘル・ロドリゲス、インマ・サンチェス。

スペイン国立バレエの団員たちです。
 パブロ・エヘアがムルシア出身という縁かな。

ちなみに国立バレエはクリスマス休暇中です。




2014年12月19日金曜日

ガデス舞踊団バジャドリード公演

アントニオ・ガデス舞踊団バジャドリード公演は
「ランゴ」と「フラメンコ組曲」

ラファエル・アギラール振り付けの「ランゴ」は
ロルカの「ベルナルダ・アルバの家」が原作。
ガデスが女装で母親役を演じて話題をよんだのはもう30年以上も前のこと。
「フラメンコ組曲」は日本でもおなじみだった作品。


ガデスが亡くなっても
その遺産はうけつがれていく。


★アントニオ・ガデス舞踊団「ランゴ」「フラメンコ組曲」
12/19(金)、20(土)20時30分、21(日)19時30分
[出]〈b〉アントニオ・ガデス舞踊団
[場]バジャドリード カルデロン劇場
[料]20~45ユーロ
[問]http://www.tcalderon.com/

2014年12月18日木曜日

クーロ・フェルナンデスの50年(写真追加)

歌い手クーロ・フェルナンデス歌手生活50周年記念のオマージュ
「クーロ・フェルナンデスの50年」は
セビージャのFIBES
国際展示/会議場のオーディトリアム、大劇場。
会場が広いだけに満員とはならなかったものの
なかなかの入り。
それはそうだろう。
セビージャの誇るベテラン・カンタオールのために
超一流のフラメンコ がこぞって集まっているのだから。

オメナへ、オマージュという
誰かに捧げられた公演というのはよくあるのだが
たいていは出演アーティストがそれぞれ得意の一曲なりをする、
いわばフェスティバル形式なのが普通。
だが今回は監督にホセ・アントニオを迎え
しっかり構成してあった。

愛娘エスペランサ・フェルナンデスが歌うナナに始まり、
長男パコ・フェルナンデスのギターソロと弾き語り、
次男ホセ・フェルナンデスの「ソレア・ポル・ブレリア」と続く。
ホセに歌うトレメンディータは幼い頃
当時トリアーナに住んでいたフェルナンデス一家と親しかったのだという。
彼女の熱唱、存在感がすごかった。

無伴奏の歌を歌い継いで行くのは
フアン・ホセ・アマドール、ホセ・バレンシアそしてマリナ・エレディア。
パストーラは赤い上着とパンタロンというかタイツ的なぴちっとしたパンツで
マリアーナ。
旦那さんクリスティアン・ゲレロとヘスース・コルバチョの歌。
ギターはラモン・アマドール(ムイ・フラメンコで素晴らしい!)
イスラエルぽい振りなんだけど

トレメンディータとセグンド・ファルコンのタンゴ。
トリアーナのタンゴとなっていたけどセグンドはモレンテ系のレトラ大杉。
ここでもトレメンディータがセグンドくっちゃってました。

先のビエナルでエスペランサが父クーロのマヌエラ・バルガスへの歌をイメージして
つくったというペテネラが再演。
今回も白いバタ・デ・コーラのアナ・モラーレスと。
ミゲル・アンヘル・コルテスのギターが美しく響く中
舞うアナの形の動きの美しさ。

アルカンヘルのカーニャをはさんで
ファルーのタンゴ。
これも先のビエナルのパストーラ・ガルバンの公演で彼が踊ったもの。
いやあ、いいです。
ムイ・フラメンコでムイ・セビージャ。
ところどころカナーレスの振りみたいな感じもあったりで
(靴ふくやつとかね)
満足満足。
歌はファビです。

そしてエバ・ジェルバブエナのシギリージャ。
 歌はフアン・ホセ・アマドール、ホセ・バレンシア、アルカンヘル。
歌ごとの踊りのニュアンスがかわる。
いつもながらの超絶テクニック。
利き足でばかりということがないバランスのよいサパテアード。
高速サパテアードでもしっかりアクセントがついていたりと
音に色がある。
聞いているだけで気持ちがいい。
そしてentrega。
身を捧げる、というのでしょうか、
全身全霊のフラメンコ。
静かなマルカへから高揚のサパテアードへ。
すごいです

カンティーニャはマリナ・エレディアの歌で
アントニオ・カナーレス。

踊りに入る直前のちょっとした動きがすごかった。
短めのパンタロンに長めの赤シャツ+黒ジャケット。
たしかに体型をよくみせてるけどジャケットぬいだらいまいちした。
シャツのシルエットが女物っぽいのであります。

マヌエラ・カラスコのソレア。

歌うのはフアン・ホセ・アマドール、ホセ・バレンシア、セグンド。
マヌエラも縦縞の衣装はいまいちだったけど
さすがのソレア、いつものソレアでしっかり締めてくれました。
エスペランサが歌うジェレン・ジェレン。

ヒターノたちの国歌のようなものでおしまい。


アンコールで登場したこの日の主役
クーロ父ちゃんは
ブレリアのパルマでひと踊り。


トリアーナの仲間で昔一緒にメキシコ公演にいったという
マヌエル・モリーナが歌い
拍手の中終演。
まだ続く中幕が降りるという強制終了だったけど
これそうでもしないと朝まで続いたことでしょう。

クーロ父ちゃんが
「これ、こんなすごい人たちがみんな僕のために、なんだよね」
といって涙ぐむ。

2時間半気持ちのよい公演でした。

なおギタリストの名前がかいてないのは
席が遠くて顔がよくみえなかったので
プログラムにある人が本当にいたのかちょっとよくわからないからでございます。
すみません。

photos por ADAM NEWBY

2014年12月17日水曜日

ポレア・フラメンカ

今週の金曜日17時から
セビージャはトリアーナ、サン・ハシント通りで
フラメンコ公演。
クリスマスソング中心かな?
 


◆第4回ポレア・フラメンカ「パスクア・イ・ソン」
12/(金)17時
[出]〈c〉アンパロ・ラガレス、ラウラ・マルチェナ、イスマエル“エル・ボラ”、サマラ・カラスコ、〈b〉ルシア“ラ・ピニャーナ”、〈g〉ダニ・ボニージャ、ホセ・アセド、〈perc〉ハビエル・テルエル
[場]セビージャ サン・ハシント通り
[料]無料
[問] www.labienal.com

2014年12月16日火曜日

フラメンコ・ビエネ・デル・スール プログラム発表

アンダルシア州のフラメンコ公演シリーズ、
フラメンコ・ビエネ・デル・スールの
プログラムが発表されました。
ベテランから若手までバラエティにとんだプログラムです。





★フラメンコ・ビエネ・デル・スール
2/23(月)「ギターラ・デル・カル」
[出]〈g〉ディエゴ・デ・モロン、ペペ・アビチュエラ
3/2(月)「アシ・カンタ・ヘレス」
[出]〈c〉ラ・マカニータ
3/9(月)「パストーラ・バイラ」
[出]〈b〉パストーラ・ガルバン
3/16(月)「ポル・ケ・カンタモス」
[出]〈c〉ロシオ・マルケス
3/23(月)「パトラス」
[出]〈b〉アナ・カリ
4/13(月)「カプリチョス・デル・ティエンポ」
[出]〈b〉イサベル・バジョン
4/20(月)「レシクラルテ」
[出]〈b〉アナ・モラーレス
5/4(月)「ラ・テンタシオン・デ・ポー」
[出]〈b〉ルベン・オルモ
5/11(月)
[出]〈c〉エル・ペレ
[場]グラナダ アランブラ劇場
[問]http://www.juntadeandalucia.es/culturaydeporte/teatroalhambra

2/24(火)「ミ・エレンシア」
[出]〈b〉ラ・ファルーカ
3/3(火)「アントロヒア」
[出]〈c〉ホセ・メネセ
3/10(火)
[出]〈c〉カプージョ・デ・ヘレス
3/17(火)「ADN」
[出]〈b〉ロサリオ・トレド
3/24(火)「ロルカ・ムエルト・デ・アモール」
[出]〈b〉ダビ・モラーレス
4/7(火)「モロン・バイラ」
[出]〈b〉フアナ・アマジャ
4/14(火)「ラス・カンパーナス・デル・オルビド」
[出]〈b〉アルベルト・セジェス
5/5(火)「パセオ・デ・ラス・シプレセス」
[出]〈g〉フアン・カルロス・ロメーロ
5/12(火)「ア・ミ・マネラ」
〈c〉アントニオ・レジェス
[出]未定
[場]セビージャ セントラル劇場
[問]http://www.juntadeandalucia.es/culturaydeporte/teatrocentral/

3/6(金)
[出]〈g〉ホセ・アントニオ・ロドリゲス
3/20(金)「フラメンコ・クラシコ」
[出]〈c〉マイテ・マルティン
4/10(金)「フラメンコス・ポル・デレチョ」
[出]〈b〉アントニオ・デ・ベロニカ
4/17(金)「カサ・ルイバル」
[出]〈c〉ハビエル・ルイバル
4/24(金)第5回アンダルシア青少年コンクール優勝者ガラ
[出]〈b〉フリオ・ゴンサレス、〈c〉トマス・ガルシア、〈g〉ルイス・メディナ
[場]マラガ カノバス劇場
[問]http://www.juntadeandalucia.es/culturaydeporte/teatrocanovas

2014年12月14日日曜日

スペイン国立バレエ団ポスエロ公演

スペイン国立バレエのポスエロ公演。
ポスエロはマドリードの郊外の町で
テラスハウスや一軒家がずらーっと並ぶ典型的なベッドタウン。
この町のショッピングセンターの隣にある劇場での公演。

「リトモス」「ビバ、ナバッラ」「ファルーカ」「ボレロ」
休憩はさみ
「グリト」
というプログラム。

1984年、名作「メデア」とともに初演されたという「リトモス」は
アルベルト・ロルカの振付け。音楽はホセ・ニエトのオリジナル。
先だって行われた国立バレエのガラのために
ホセ・アントニオがきて振り移ししたそうだ。

美しい動き。
たっぷりしたスカートの広がり。
サパテアードの響き。
30年の時を経ても決して古びない。
スペイン舞踊の名作のひとつだろう。

ベティ先生振付けの民族舞踊「ビバ、ナバッラ」
1978年初演からカルメン・クビジョが踊り
一昨年の国立バレエによる初演時も彼女が踊っていたのだが
今回はバレエ団ソリスト、ミリアム・メンドーサが。
踊り手が若くなった分より軽快になり別の曲のようだ。

日本で何度も上演されている男3人の「ファルーカ」。
フアン・キンテーロの振付けのこの曲を
フラン・ベラスコ、エドゥアルド・マルティネス、ホセ・マヌエル・ベニテスで。
ホセ・マヌエル・ベニテスの細部が素晴らしい。

そして一部の締めは「ボレロ」
ただし日本公演でおなじみのホセ・グラネーロ振付けの「ボレロ」ではなく
ラファエル・アギラール振付けの「ボレロ」で国立バレエの初演になる。
衣装はオリジナルのものにインスパイアされた新作だ。
グラネーロ版のような華やかな装置はない。
椅子に座った、扇を手にした女性の群舞の中に
上半身裸の男性、ソリストのセルヒオ・ベルナルが現れ、
見事なソロをみせる。
途中、女性たちも少し動くが
その半分以上が彼のソロ、という感じ。
鍛え抜かれた美しいダンサーの筋肉が衣装以上の衣装。
バレエダンサーもかくやという彼の動きに目が離せない。
半ばを過ぎ登場する男性群舞の迫力。
カオスの中の終幕。
振付けはシンプルでバレエ団のポテンシャルをいかしきっていない感があるが
セルヒオの魅力でみせる一曲となった。

アントニオ・カナーレス振付け「グリト」は衣装が一新し
振付けすら新しくみえるのが面白い。


2014年12月13日土曜日

エスペランサ・フェルナンデス慈善コンサート


セビージャ郊外、ボルムホスの町で
今日18時30分から
エスペランサ・フェルナンデスと
ミゲル・アンヘル・コルテスのコンサートが開催。

教会で行われ
入場料代わりに5ユーロの寄付。
教会とカリタスに寄付されます。

時間が早いのでバスで往復できますね

2014年12月12日金曜日

展覧会「ビダス・ヒターナス」enヘレス

ヒターノたちの生活の写真展
「ビダス・ヒターナス」。
これまでにマドリードやグラナダ、バレンシア、
リスボン、ウィーンなどで開催されてきたこの展覧会が
ヘレスにやってくる。

展覧会は写真を中心に書籍やレコード、
旗なども展示される。

下のビデオはこの春、
バレンシアでの展覧会でのもの。
 




◆展覧会「ビダ・ヒターナ」
12/19(金)〜2/15(日)9時30分〜15時
[場]カディス県ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ パラシオ・デ・ビジャビセンシオ
[料]無料
[問]http://www.accioncultural.es/es/actividades/vidas-gitanas-lungo-drom

2014年12月11日木曜日

ベレン・マジャ カナリア公演

ベレン・マジャの新作「ジャ」
のカナリア諸島サンタ・クルス・デ・テネリフェ公演がこの日曜行われる。



◆ベレン・マジャ「ジャ!(エンサジョス)」
12/14(日)18時、20時30分
[出]〈b〉ベレン・マジャ、〈g〉ラウル・カンティサノ、〈c〉ニーニョ・デ・エルチェ
[場]グラン・カナリア サンタ・クルス・デ・テネリフェ ビクトリア劇場
[問] www.elteatrovictoria.com

2014年12月10日水曜日

「トロバカ」パリ公演

イスラエル・ガルバンとアクラム・カーンの作品「トロバカ」が
パリのラ・ビリャ劇場で上演されます。

フラメンコのイスラエル・ガルバンと
インド舞踊にルーツをもつアクラム・カーン。
 二人の競演は見逃してはなりませぬ。

6月マドリード公演のときの話はこちらに。


サラ・バラスも同時期パリで新作初演。
クリスマス休み、フラメンコたちはパリにぜひ。

★「トロバカ」
12/16(火)~1/5(月)20時30分 (日)は15時 12/19、24、25、29、1/1は休演
[出]〈b〉イスラエル・ガルバン、アクラム・カーン
[場]パリ ラ・ビリャ劇場
[問]http://www.theatredelaville-paris.com/spectacle-akramkhanisraelgalvantorobaka-767

2014年12月9日火曜日

サラ・バラス巴里公演

2ヶ月に渡るマドリード公演を無事終えたサラ・バラスは現在新作制作中。
 このクリスマスにパリで初演予定です。

タイトルは「ボセス」
今年2月急逝したパコ・デ・ルシアをはじめ
カマロン、アントニオ・ガデス、エンリケ・モレンテ、モライートら
彼女も親交があったフラメンコの先駆者たちに捧げた作品。

サラだからこそ知る彼らの声を
彼女の声、フラメンコ舞踊で歌い上げたもの。

 どんな作品になるか楽しみです。

スペイン国内でも
カディスやビルバオでの公演が決まっているようです。

◆サラ・バラス舞踊団「ボセス。フラメンコ組曲」
12/22(金)~1/11(土)20時※日は17時。但し最終日は17時と20時12/24.25、1/1、6は休演。
[出]〈b〉サラ・バラス、ゲスト〈b〉ホセ・セラーノ
[場]パリ シャンゼリゼ劇場
[料]15~68ユーロ
[問]http://www.theatrechampselysees.fr/

2014年12月8日月曜日

エル・ガジのリサイタル

モロンの歌い手、エル・ガジのリサイタルは
セビージャ郊外アルカラ・デ・グアダイラで。
ゲストにアルカラ出身ハビエル・バロンと
同郷モロンのペペ・トーレスら。

舞踊伴唱 で活躍中の彼。
ソロでどんな顔をみせてくれるのか楽しみだ。




◆エル・ガジ リサイタル「デ・カル・イ・アルベロ」
1/24(土)
[出] 〈c〉エル・ガジ、ゲスト〈b〉ハビエル・バロン、ペペ・トーレス、ゲスト〈g〉パコ・デ・アンパーロ、〈g〉パコ・イグレシアス、〈キーボード〉ラモ ン・サンティアゴ、〈エレキベース〉チェチュ・シエラ、〈palma〉 エセキエル・レイナ、エミリオ・カスタニェダ、〈perc〉チェジェネ
[場]セビージャ県アルカラ・デ・グアダイラ グティエレス・デ・アルバ劇場
[問]電話355681504

2014年12月7日日曜日

ラ・モネータのクルシージョenセビージャ


現代にグラナダらしさを伝え続ける踊り手
ラ・モネータが
1月、セビージャでクラスを行います。
月曜から木曜の午後で
会場はフアン・ポルビージョのスタジオ。

16時からは初級でタンゴ、
17時からは上級のブレリア
18時からは中級のハレオ・エストレメーニョ。

ウエブはこちら
予約は電話で
954422293

なお19時からはソラジャ・クラビホの中上級、タラントのクラスもあります。

また2月の午後はマリベル・ラモスのクラスの予定。

2014年12月5日金曜日

ヘレスのサンボンバをセビージャでも

セビージャでもヘレスのサンボンバの雰囲気が味わえます、
というコンサートがあります。
市役所のあるサン・フランシスコ広場のカハソルで
12月22日と23日、イブ直前の開催です。

ビデオは今年マドリードで公演したときのもので
出演者は変わっている可能性があります。

もともとのみんなで歌い踊る感じとは違って
みせるサンボンバですね。


◆「サンボンバ・ヘレサーナ」
12/22(月)、23(火)21時
[出]〈g〉アントニオ・イゲーロほか
[場]セビージャ カハソル サロン・デ・アクトス(サン・フランシスコ広場)
[料]12、18ユーロ
[問]前売り http://www.ticketmaster.es

2014年12月4日木曜日

ヘレスのサンボンバ

クリスマスと言えばサンボンバ。
サンボンバは底を抜いた壷の上に革をはり
そこに通した棒を上下させることで摩擦音を出すスペイン独特の楽器。
 ビデオでみるとわかるかな?

ヘレスのビジャンシーコ(クリスマスソング)につきもののこの楽器から
クリスマスソングを歌う催しそのものもサンボンバとよばれるようになった。
もともとはヘレス独特のもので
セビージャでもビジャンシーコは歌うものの
その集いを
サンボンバとはよばなかったと思うのだが
最近ではこの名前が使われることもあるようだ。

ヘレスではもともとペーニャやファミリーで、
また近所の人たちとサンボンバをすることが多かったのだが
それが今では観光資源にもなっているし
舞台で披露されることも多い。

そのきっかけのひとつは
ヘレスの銀行、カハ・デ・ヘレスが二十数年に渡って出し続けた
ビジャンシーコのレコード。
パリージャをギタリストにマカニータやモノらが参加して
最初はヘレスで昔から歌われている
ポピュラーなものを録音していたのだが
 カディス県に伝わるロマンセをアレンジしたものなども加わり
レパートリーはどんどん増えた。
その歌詞をどんだけ知ってるかがサンボンバを楽しめるかどうかの鍵かも。
基本的にソロで歌うフラメンコとちがい
皆で一緒に歌うものだから。
 もちろんソロデ歌うこともありますけどね。
タンゴ・ルンバやブレリアのものもあり
踊りだすのも楽しい。

その昔 TBSラジオの取材でヘレスは
カジェ・ヌエバのフンカレスで録音したことがあったが
あのテープ、今もどこかにあるのだろうか。


サンボンバが今年もすでに
ヘレス中で開催されている。 

リストはこちら
毎日のようにどこかで開催されてるわけだが
一番多いのは13日だという。
あちこちはしごも可能。
入場無料のものもあればレストランでお客向けのものもあるし

5日のペーニャ・ラ・ブレリアのように
入場料代わりに1キロの食品を慈善食堂のためにもっていくというところもある。


フラメンコ好きにおすすめはやはりペーニャのサンボンバ。
ぜひ一度。



2014年12月3日水曜日

パコの霊廟が完成

2月に突然の訃報で驚かせたパコ・デ・ルシア。
その霊廟が完成し12月2日
未亡人や二人の遺児、
市長、兄ペペ・デ・ルシア、トマティートらが列席のもと
一般にも公開された。

タイル画の下に顔の像、
大きな棺のような形の上には組まれた手。
その足下右手にはギター
そこにはパコの友人だった
フェリクス・グランデの言葉
「伝統を受け入れるけれが背く」
が刻まれている。


写真はこちら
(地元紙のページだが1枚ごとに広告が開いてちょっとみにくい)

霊廟はアルへシラスの海のそばの古い墓地にある。

2014年12月2日火曜日

ファルキートのクルシージョenバダホス


12月20日、21日の両日、バダホスの
ヘスース・オルテガのスタジオで
ファルキーとのクルシージョが行われる。
中級は12時から13時半まで
上級は13時半から15時まで

1クラス70ユーロ。
両方受けると120ユーロ。

申し込みは電話で660476092まで。

バダホスはポルトガルと国境を接する、スペイン西部、
エストレマドゥーラ地方の町。
セビージャからはバスで3時間ほど。


 

2014年12月1日月曜日

オランダのビエナル

オランダのビエナルのプログラム。
なかなかのラインアップ。



◆オランダのビエナル
「ロス・インビタドス」
1/16(金)20時15分
[出]〈b〉ベレン・マジャ
1/17(土)「ダンサ220V」
[出]〈b〉ダビ・コリア、バレリアーノ・パーニョス、アントニオ・ルス
[場]ロッテルダム schouwburg
[問]http://www.rotterdamseschouwburg.nl
1/22(木)20時15分「ア・ミ・ティエンポ」
[出]〈c〉マリナ・エレディア
[場]アムステルダム muziekgebouw
[問]http://www.muziekgebouw.nl
1/23(金)20時15分「デ・ファリャ・フラメンコ」
[出]〈g〉フアン・マヌエル・カニサーレス
[場]アムステルダム muziekgebouw
[問]http://www.muziekgebouw.nl
1/25(日)15時30分「ヤトラ」
[出]〈b〉アンドレス・マリン
[場]デン・ハーグ lussent dansteater
[問]http://www.ldt.nl
1/28(水)20時「ペレアンド」
[出]〈c〉エル・ペレ、〈b〉ファルキート
[場]アムステルダム koninklijk theatre carré
[問]https://carre.nl/
1/30(金)20時15分
[出]〈c〉ラ・トレメンディータ、モタメディ
[場]アムステルダム muziekgebouw
[問]http://www.muziekgebouw.nl
2/2(月)、2/3(火)20時30分「トロバカ」
[出]〈b〉イスラエル・ガルバン、アクラム・カーン
[場]アムステルダム stadsshouwburg
[問]http://stadsschouwburgamsterdam.nl
[問]http://www.flamencobiennale.nl