2017年8月13日日曜日

ラ・ウニオン2017受賞者発表

ラ・ウニオン決勝の結果は以下の通り。
グループCアンダルシアのカンテ部門/アルフレド・テハーダ(ファルーカ)

グループB/アルフレド・テハーダ(ソレア)

マラゲーニャ/アナベル・デ・ビコ

タランタ/エステル・メリノ

カルタヘネーラ/アルフレド・テハーダ

楽器2位/パブロ・スアレス

舞踊2位/マカレーナ・ラミレス

ギター2位/イスラエル・セレドゥエラ

ギター2位/ルイス・メディーナ

ギター優勝/アレハンドロ・ウルタード

楽器優勝/セルヒオ・デ・ロペ

舞踊優勝/フェルナンド・ヒメネス

ミネーラ優勝/アルフレド・テハーダ

大勝ランパラ・ミネーラ/アルフレド・テハーダ

ラ・ウニオン2017決勝

アストゥリアスの歌手の歌とアストゥリアス地方に名誉賞授与のセレモニーに続き決勝開幕。

パブロ・スアレスのピアノ。アントニオ・カンポスの歌とチェロ、サックス/フルートで作り上げる美しい音楽。グラナイーナ、タランタ、タンギージョの組曲。
続くセルヒオ・デ・ロペはフルートで、マティの歌とダビ・カロのギター、ベースにパーカッションのグループでタランタとブレリア。楽しい音楽。

歌の一番手はアナベル・デ・ビコ。マラゲーニャ、ミネーラ、タランタ、カルタヘネーラ。全て朗々と歌い上げる。大声で一本調子。フラメンコならではの醍醐味は、コンパスとの呼吸、声の強弱、ニュアンスでの表現にもあって、感情がこもったかすれ声にオレもでようというものなのだけどなあ。

踊りはマカレーナ・ラミレスから。タラント。テンペラメント、熱情で引っ張るタイプ。落ちた花を拾って握りしめるのは、昔、椅子を倒しながらも、それを愛情深く起こして優勝したのを思い出す。

ギターはイスラエル・セレドゥエラ。タランタとブレリア。昨日よりずっといい。

マカレーナのアレグリアスはバタとマントンで。どっちもうまいというわけではないのだが、一応こなし、力で持って行く。勢いがある。

カンテの二人目はアルフレド・テハーダ。まずはソレア。続いてファルーカ。ギターはチャパロ。この人はやはりプロとしてキャリアを積んできたから何を歌っても抜群の安定感。これで2部門受賞は確定という感じ。
ミネーラ。声をコントロールしてミネーラの叙情性、優美さを聴かせる。この人は9月のエバ・ジェルバブエナ舞踊団公演で生で見ることができます。

アレハンドロ・ウルタードはタランタとビセンテ風のモダンなスピードの速いシギリージャ。ファンダンゴにも聞こえるしちょっと不思議な曲。曲のまとまりはちゃんとあるし有力候補か。

常連エステル・メリノ。伴奏はオフィシャルギタリスト、ロセンド・フェルナンデス。ミネーラ。大声。アナベルよりは強弱あるかな。でも私はアルフレド・テハーダの方がすきだな。タランタ。タンゴは彼女の気持ちエストゥレマドゥーラのもの。これは良かった。

フェルナンド・ヒメネスのタラント。技術、h構成、表現、すべてが完成形。というくらいにすごい。力強く、優雅で、男らしい。

ルイス・メディーナのミネーラとアレグリアス。彼も今日の方がずっと良かった。
 ペリートのマラゲーニャ。ちょっとスペイン歌謡の歌手的でもある。声を張るなあ〜

最後はフェルナンドのファルーカ。マティ歌、ミゲル・ペレスのギター。オルーコのコンパス。モダンかつ伝統にも敬意を払った素晴らしい振り付け。素晴らしかった。


さてけっかは?




2017年8月12日土曜日

ラ・ウニオン決勝進出者

準決勝が終わったのが深夜3時過ぎ。
そして4時21分、プレスから決勝進出者名が送られてきました。

カンテ
エステル・メリノ;ミネーラ、タランタ、タンゴ
ペリート;マラゲーニャ
レポンピージャ;タランタ
アナベル・デ・ビコ;ミネーラ、カルタヘネーラ、タランタ、マラゲーニャ
アルフレド・テハーダ;ミネーラ、カルタヘネーラ、ソレア、ファルーカ

ギター
イスラエル・セレドゥエラ
アレハンドロ・ウルタード

ルイス・メディーナ


舞踊
フェルナンド・ヒメネス

マカレーナ・ラミレス
楽器
セルヒオ・デ・ロペ;フルート
パブロ・スアレス;ピアノ


私的にはホセ・マルドナードが決勝に進めなかったのが残念だけど、去年もルシア・カンピージョが進めなかったし、フェルナンドも大好きだし、マカレーナも確かに何かを持っているので、まあ納得。
このところ該当者なしも多いギター部門で三人進出は嬉しい限り。
大賞ミネーラには、エステル・メリノ、アナベル・デ・ビコ、アルフレド・テハーダの三人がノミネート。個人的にはアルフレド推し。多分複数の賞を取るでしょう。

決勝の模様はyoutube の公式チャンネルで生中継
https://www.youtube.com/user/CanteDeLasMinas
日本時間朝5時からですね。多分9時前には結果発表?

ラ・ウニオン2017準決勝3日目

m最初はアルゼンチン出身パリ在住のアンドレス・イスリエタ。
チャランゴでのタランタとブレリア。きちんとフラメンコでした!
どんな国のどんな楽器でもフラメンコは可能!


二人目はパブロ・スアレス。ラファエラ・カラスコの旦那様で、彼女の作品などでも活躍のピアニスト。グラナイーナ、カルタヘネーラ、タンギージョと続く組曲。歌でアントニオ・カンポも参加というゴージャスさ。演奏はもちろん素晴らしくついオレが出る。でもこういう風に続けるというのは審査員も想定外なのでは、とちょっと心配。

カンテの一番手はエバリスト・クエバス。昨日のマヌエルの叔父にあたる。
マラゲーニャ、カルタヘネーラ。甥っ子よりは、音程もよく、声の調節もでき、さすが。でも伸ばすし、一本調子。続いてミネーラ。タランタ、ソレア、アレグリア。
ロシオ・ベレン・クエスタは
ウエルバ出身、まずはマラゲーニャ。伸ばし過ぎで長い長い。カラコーレス。裏声みたい。キンキンして聞きづらい。シギリージャ。ここまでですでにひづけが変わる。
そしてようやくバイレ。セビージャのフェルナンド・ヒメネス。エバ・ジェルバブエナ舞踊団やアンダルシア舞踊団で活躍する実力派。男っぽいタラント。重みもあり、素晴らしい。


ギターはイスラエル・セレドゥエラ。バルセロナのタブラオのレギュラー。タランタとソレア。ソリストとしては発展途上。曲がまとまっていない。いろんな要素入れ過ぎてごちゃごちゃ。でも技術はある。

アルフレド・テハーダはグラナダの生まれ。エバの舞踊団で来日予定だ。まずはソレア。声の質がフラメンコ的。続いてファルーカ。ミネーラ、カルタヘネーラ、シギリージャ。

フェルナンドの2曲目はアレグリア。大きな舞台でのソロ。生き生きとたのしんでました。良かった!

ギターはルイス・メディーナ。9月にガルロチに行く予定。技術はあるけど、やっぱ曲のまとまり、落ち着きが今ひとつ。難しいね。2曲目のファンダンゴの方が良かったけどもっとメリハリがはっきりつくともっとよくなるようにも思う。

セビージャ県エシハのキコ・ペーニャ。少年歌手で、ミゲル・ポベーダのプロデュースでcdデビューしたものの、いつの間にか御無沙汰。マラゲーニャ、ティエント、シギリージャ。
バネサ・コロマのタラントは狂気を表現してるのかな。

アントニオ・ホセ・ニエトは
コルドバの人。ソレア、タランタ、ミネーラ、ファンダンゴ・デ・ルセーナ

最後はバネサの黒いバタでのソレアで準決勝は幕をとじました。