2011年4月30日土曜日

ダニ・デ・モロンとアルフレド・ラゴス

4月28日木曜日
セビージャのテアトロ・セントラルでの
「フラメンコ・ビエネ・デル・スール」は
火曜日に引き続きギターが主役。
ダニ・デ・モロンとアルフレド・ラゴス。
伴奏を中心に活躍の中堅ギタリスト二人の登場だ。

舞台には椅子が二脚。
ただそれだけ。

最初に登場しダニの4曲。
続くアルフレドの4曲。
デュオで1曲
いずれもギター一本のみ。
バイレやカンテはもちろん、パーカッションもパルマすらない。
素のギターのみである。
こんなリサイタルは数年前のビエナルでのヘラルド・ヌーニェス以来。


ダニ・デ・モロンは故郷モロンの先輩、
ディエゴ・デ・モロンのスタイルを彷彿とさせる、
一種悪魔的な、黒い魂をそのままさしだしたようなシギリージャがすごかった。
火曜にきいたチクエロの破綻のない、きちんと構成された“曲”と対照的。
ディエゴのコピーをしているのではない。
同じファルセータを弾いているわけではない。
だが、その哲学というか、曲想というか、が
ディエゴを思い起こさせるのだ。
土地の力?

最後のブレリアでも
チクエロが聴き手を意識して曲をつくっているように思えるのに比べ
自分の思いのままにぶつけてくるような印象。
だがそれがまたムイ・フラメンコなのだ。
一種、自分勝手なようにみえて
フラメンコの芯の部分にがっつり着ている感じ。
重み。深み。自由さ。
すごみのあるフラメンコ魂だ。

アルフレド・ラゴスはロンデーニャからカーニャへとすすむ
ロンデカーニャ、さとうきびのラムという意味にもなるしゃれたタイトルの曲から。
イスラエル・ガルバンとの公演で聴きなじんだメロディが
あらわれてはきえていく。
フラメンコのかたちを崩すことなく
抜群の安定感で飛ばして行く
ソレア。ファンダンゴ。ブレリア。
ヘレス生まれでヘレスの香りももちろんあるのだが
あちらこちらにビセンてやパコの文法があらわれる。

まったくスタイルの違う二人のデュオも面白く
最後はゲストのパストーラが華をそえた。


チクエロもだけど
ふだん伴奏で踊りや歌の影にかくれがちの彼ら、ギタリストたちの実力を
みせつけるこのような公演。
これからも続けてほしい。

2011年4月29日金曜日

プレミオス・デ・ムシカはエンリケ・モレンテに

プレミオス・デ・ムシカの
フラメンコ部門賞は
エンリケ・モレンテ「モレンテ+フラメンコ」に決定


元バイラオーラのラ・シーカも
新人賞と新人作家賞を受賞!
おめでとう!






2011年4月28日木曜日

チクエロとドゥケンデ

ミゲル・ポベーダらへの伴奏や
日本では小島章司の片腕としての活躍で知られるチクエロ。
そのリサイタルにドゥケンデがゲスト出演したのは
4月26日セビージャ セントラル劇場
ソロで5曲、カンテと5曲にアンコールのアレグリアスまで
たっぷりと聴かせてくれた。

ソロアルバムも2枚出しているのだからいまさらながらに、なのだが、
改めてソリストとしての、実力のほどを感じさせる舞台。
イサアク・ビゲラスのパーカッション
エリザベス・ジェックスのヴィオラとの3人での曲、
「ア・トレス」は流れるように進む。
映画のサウンドトラックのような感じで
いろいろな情景がうかんでくるようだ。
フラメンコではまだあまりみない楽器ヴィオラは
バイオリンよりも自己主張がなく
低めの音もあってかバイオリンよりも
ギターとなじみがいい。

続くタランタは心にしみる。
伝統をモチーフにしつつモダンで独創的。
はじまりがめちゃくちゃかっこいいアレグリアス。
音を少しずつ重ねていくような
ブレリアもファルセータの羅列ではなく
構成をしっかり考え創られた曲である。
小島章司舞踊団「セレスティーナ」で使われていたタンギージョも
メロディアスでつい口ずさんでしまう。
耳なじみの良いメロディをつくる力
構成を考えて作曲できる力
センスのよさ
そして自分の表現したいものを自在に表現できるだけのテクニック
そのすべてをもっているギタリストなのだ。

後半はドゥケンデが登場。
最初はソレア。
伴奏での演奏も素晴らしい。
前へ出過ぎず、かといって後ろへも下がりすぎず。
絶妙なバランスだ。
ドゥケンデとのコンビレーションもよく、
かつてのペレとビセンテ・アミーゴを思い出す。
続くはシギリージャ
ここでも伝統と個性/現代性が同居。
ファンダンゴ
そして劇場に来ていたペペ・デ・ルシアに捧げたブレリア。
ドゥケンデの声の勢いに圧倒される。
最後は全員でタンゴ。

ギター公演には珍しく満員の
客席が明るくなっても拍手はなりやまず
アンコールでアレグリアス。

いやいや素晴らしいコンサートでした。

2011年4月26日火曜日

アントニオ・エル・ピパのクルシージョen セビージャ

聖週間も終わったセビージャですが
フェリアまで1週間。
なんとなく浮き足たつ毎日。

フェリア後の週末
5月20日(金)、21日(土)、22日(日)に
セビージャのエレナ・パチョンのスタジオで
アントニオ・エル・ピパの集中クラスが行われます。
中級は
金 18時〜19時半、土11時〜12時半、18時〜19時半 日11時〜12時半
上級は
金19時半〜21時、土12時半〜14時、19時半〜21時、日12時半〜14時
のそれぞれ計6時間で料金は175ユーロ。

申し込み、問い合わせは下記まで。
  • helena_pachon@hotmail.com

2011年4月25日月曜日

フラメンコ・アーティストから日本へのメッセージ1 de flamencos a Japón.


3月に行われた
マドリードでのフラメンコ・オイ賞授賞式
セビージャでのふたつのフラメンコ支援イベント
そして記者会見などのときにフラメンコ・アーティストから
スケッチブックに書いてもらったメッセージと
日の丸との写真をYouTubeにアップしました。

スペインのフラメンコたちも
日本を応援しています。

100年近い日本とフラメンコの歴史
このビデオにでてくるアルティスタたちも皆
日本公演をしたり日本人の生徒がいたり、と
日本との関わりが深く
誰もが皆、日本に
心を寄せています。

スペインからのエールが日本に届きますように。

フラメンコはひとつの家族です。

2011年4月24日日曜日

グラナダでも日本支援公演!



先日も4月26日火曜日の
5月12日にはグラナダのイサベル・ラ・カトリカ劇場で
グラナダのフラメンコたちによる
フラメンコ公演が行われます。

★ハポン・ソリダリダ・フェスティバル
5/12(木)21時
[出]〈c〉ハイメ“エル・パロン”、フアン・ピニージャ、ルイス・カルモナ・アビチュエラ、ホセ・フェルナンデス、ラファエラ・ゴメス、イレーネ・モリーナ、イサベル・カルモナ、セルヒオ“コロライート”、ラウル・サカイ、イバン・センテニージョ、〈b〉フアン・アンドレス・マジャ、イバン・バルガス、ハビエル・マルトス、ベロ・フェルナンデス、ピラール・ファハルド、ビオレタ・ルイス、高橋英子、正路あすか、渡辺えいこ、〈g〉ラファエル・アビチュエラ、フアン・アビチュエラJr、ホセーレ・デ・ラ・ロサ、セサル・クベーロ、ペペ・マジャ、ペレテ・フェルナンデス、メルチョール・コルドバ、ピメンティージョ
アラベアンダルシ音楽〈piano〉菊池舞、〈violin〉ヨシダマヤほか
[場]グラナダ イサベル・ラ・カトリカ劇場
[料]12〜20ユーロ
[問]http://www.facebook.com/photo.php?fbid=1880156437035&set=o.141153222624468&type=1&theater#!/event.php?eid=141153222624468


2011年4月22日金曜日

プレミオス・デ・ムシカ

スペイン音楽アカデミーによる、
スペインのグラミー賞とでもいうべき

5月18日、マドリードのコリセウム劇場において行われる
第15回の式典で
フラメンコ普及の功績をかわれ
特別賞が行われる。

なお今年の受賞者4月28日に発表予定。
フラメンコのベストアルバム部門では
カニサーレス「クエルダス・デ・アルマ」
エンリケ・モレンテ「モレンテ+フラメンコ」
ホセ・メルセ「ルイド」
また新人歌手部門で
元バイラオーラのラ・シーカも候補にあがっている。

2011年4月21日木曜日

パストーラ・ガルバンとラファエル・カンパージョ

今、最も旬なバイラオーラ、
パストーラ・ガルバンと
正統派男性舞踊の
ラファエル・カンパージョ

この二人が出演しているのは
サンタ・クルス街にある古いお屋敷のパティオに
畳3畳ほどの舞台がつくられ
観客がそれを三方から取り囲む、
というかたちのスペース。
飲食のサービスがあるわけではないから
タブラオではない。
かといって劇場でもない。
折り畳み椅子が並べられた広いパティオに入るのは
120人くらいまでだろうか
音響もなく
照明もシンプルなこのスペースで
毎日行われているフラメンコ公演は
セビージャの注目のダンサーが日替わりで登場する。
踊り手は一人か二人。
歌い手一人
ギタリスト一人。
とあくまでシンプル
だがだからこそみえてくるものもある。

タラント〜タンゴのカンテソロ
パストーラのソレア・ポル・ブレリア
ギターソロは美しく繊細なロンデーニャ
ラファエルのアレグリアス
そしてフィン・デ・フィエスタ

1時間ほどの舞台だが
素顔のフラメンコがみえてくる。

パストーラはもうほんとうに、
なんでこんなにも、っていうくらいフラメンカ
間合いの良さ、呼吸の良さ
形の美しさ
“おきゃん”という言葉が思い浮かぶ
グラシアもたっぷり

ラファエルは
マノリート・ソレールの精神を誰よりもうけつぎ
抜群のリズム感と美しい姿勢、動きで
コンパスの中を自由に遊びまわる
その気持ちよさ

ヘロモ・セグーラののびのある声と
フアン・カンパージョの繊細なギター

いやいやこれが15ユーロって
絶対お得でございます


なおビデオ撮影は禁止。
写真も最後のフィン・デ・フィエスタのみです!

2011年4月20日水曜日

ハポン・エン・エル・コラソン。マドリードでの日本支援公演

セビージャでは3月26日30日4月2日
そして4月10日にも二人の日本人バイラオーラ、
石川慶子、内田好美両氏が出演した公演がありましたが
マドリードでも多くのフラメンコ舞踊家たちが参加する
日本支援公演が行われます

心に日本
と題されたこの公演の詳細は以下の通り。
日本人アルティスタ、
イケダアキコ、ナガミネハルカ、オーノマユコ、フジモトヤヨイ
も参加します。


4/26(火)21時
[出]〈b〉アルフォンソ・ロサ、カルメラ・グレコ、インマクラーダ・オルテガ、ホアキン・ルイス、ラ・タティ、ラ・トゥルコ、ローラ・マジョ、マルコ・フローレス、マリア・フンカル、メルチェ・エスメラルダ、ミゲル・カーニャ、ペドロ・コルドバ、〈c〉フアン・トレビーニョ、〈g〉エル・ボラ、バシリオ・ガルシア、アントニオ・エスパニャデーロ、アントニオ・ガバレほか
[場]マドリード コレヒオ・メディコ・デ・マドリード(Santa Isabel, 51)
[料]25ユーロ以上の寄付金
[問]www.japonenelcorazon.com 



2011年4月19日火曜日

コルドバ フラメンコの白夜

昨年、
萩原淳子と屋良有子に高木亮太がバイレ。
カンテには広重ゆか、ギターに徳永健太郎と

日本人クアドロも出演した
ノーチェ・ブランカ・デ・フラメンコ
フラメンコの白夜が
今年も6月18日から19日にかけて
コルドバ市で開催されます。

 市内各所での公演をはじめ
ゲリラ的なパフォーマンスや
展覧会など
町中がフラメンコ色に染まります。

エバ・ジェルバブエナが
昨年はエンリケ・モレンテが歌ったテンディージャ広場で
ニーニャ・パストーリとインディア・マルティネスが
レプブリカ・アルヘンティーナ通りで
モレンテとの共演でも知られるロックグループ、
ラガルティーハ・ニックはロス・プラネータスによる
エンリケ・モレンテへのオマージュ。
アセルキア劇場ではミゲル・ポベーダ
サン・フランシスコ広場ではディエゴ・カラスコ
メスキータではホセ・アントニオ・ロドリゲスが
と主なものだけでもじゅうぶんみごたえがありまする。


2011年4月18日月曜日

第11回ララチ・フラメンコ


今年で第11回を迎えるララチ・フラメンコ。
セビージャではじまり
現在はパリでも行われている
若手舞踊家たち中心のフェスティバルだ。
今年も6月9日から12日まで
セビージャのアラメーダ劇場で開催予定。

出演は
初日、6月9日木曜日が
セビージャ出身、
ファミリア・フェルナンデスやオヨス舞踊団で活躍した
マヌエラ・リオスと

コルドバ生まれでセビージャに自身のスタジオをかまえる
アントニェーテ

歌はモイとホセ・バレンシア
ギターにパコ・イグレシアス


6月10日金曜日は
マドリードの王立舞踊学校出身で
アンダルシア舞踊団やマリア・パヘス舞踊団で活躍した
グアダルペ・トーレス

カンテにイスマエル・デ・ラ・ロサとフアン・ホセ・アマドール
ギターにビクトル・トマテ
パーカッションにキケ・テロン


6月11日土曜日は
マドリードのコラル・デ・ラ・モレリアなどで活躍する
タラゴナ生まれの24歳
ベレン・ロペス

カンテはサウル・キロ、ダビ・デ・ハコバ
ギターにカルロス・ヒメネス
パーカッションにラファエル・ヒメネス


6月12日日曜日は
カステジョン生まれでラファエル・アマルゴ舞踊団などで経験を積んだ、
リドン・パティーニョ



カンテ、アンヘリカ・レイバ、ギター、カルロス・オルガス
パーカッションがアマドール・ロサーダ

全日開演は22時
入場料は14ユーロ
前売りはこちら

2011年4月16日土曜日

BBKフラメンコ

北スペイン、バスク地方の大都市ビルバオで
今年も恒例BBKフラメンコ公演シリーズが開催される。
BBKは地元の銀行。
ビルバオ在住のアフィシオナード有志が企画してはじまったこの公演シリーズ
今年もバラエティにとんだプログラムだ。
最も注目したいのは最終回。
イスラにポベーダだって?
うわ。
これは旅する価値のある公演でございます。



BBKフラメンコ
54(水)20時「マエストロス;フォスフォリート」
[出]〈c〉フォスフォリート、〈g〉アントニオ・ソト
518(水)20時「ファミリア・カンタオーラ;レブリーハのペーニャ家」
[出]〈c〉イネス・バカン、ペドロ・ペーニャ、カルメン・バルガス、〈g〉ペドロ・マリア・ペーニャ+講演テレ・ペーニャ
6/1(水)20時「舞踊における男性」
[出]〈b〉マノロ・リニャン、〈c〉アントニオ・カンポス、イスマエル・デ・ラ・ロサ、〈g〉アントニア・ヒメネス、アルカディア・マリン+講演フアン・ピニージャ
615(水)20時「ティオ・ボリーコ」
[出]〈c〉ルイス・エル・サンボ、フアニジョロ、〈g〉ミゲル・サラド+講演ホセ・マリア・カスターニョ
629(水)20時「フェルナンド・テレモートに捧げる」
[出]〈b〉イスラエル・ガルバン、アンヘリータ・ゴメス、〈c〉ミゲル・ポベーダ〈g〉アルフレド・ラゴス、アントニオ・イゲロ、マヌエル・バレンシアほか
[場]ビルバオ サラBBK
[問]www.bbk.es

2011年4月15日金曜日

第51回カンテ・デ・ラス・ミーナス国際フェスティバル

聖週間を前に
大きなフェスティバルのプログラム発表が続く

カンテ・デ・ラス・ミーナス祭のプログラム発表は
4月14日
マドリードのタブラオ、コラル・デ・ラ・モレリアで。


エンリケ・モレンテに捧げられる
今年のプログラムは
以下の通り。


★第51回カンテ・デ・ラス・ミーナス国際フェスティバル
83(水)〜13(土)
83(水)「ラ・ウニオンの日」
84(木)「前回コンクール優勝者ガラ」
[出]〈c〉ミゲル・オルテガ、〈g〉フランシスコ・モンカジョ、〈b〉へスース・フェルナンデス、〈piano〉アブドン・アルカラス
85(金)「オレ・イ・アーメン」
[出]〈c〉ピティンゴ
86(土)「エン・コンシエルト」
[出]〈c〉エストレージャ・モレンテ
87(日)「プーロ・フラメンコ」
[出]〈b〉ファルキート
88(月)
[出]「ルス・デ・ギア」〈g〉トマティート、「マントンのソレア」〈b〉ブランカ・デル・レイ
8/9(火)「フラメンコ」
[出]〈c〉ディエゴ・エル・シガーラ
810(水)、11(木)、12(金)コンクール準決勝
813(土)コンクール決勝
[場]ムルシア ラ・ウニオン
[問]http://www.fundacioncantedelasminas.org


ピティンゴ、エストレージャ
ファルキート、トマティート、シガーラと
みごとに人気スターを集めたプログラム。
今年も多くの人でにぎわうことだろう。

2011年4月14日木曜日

スーマフラメンカ プログラム発表!


マドリード共同体主催によるスーマ・フラメンカ。
今年で6回目を迎える、ビエナルやヘレス・フェスティバル、ラ・ウニオンに並ぶ、
フラメンコのメガ・フェスティバルです。

そのプログラムが4月13日に発表となりました。
フラメンコとそのほかの国の音楽の競演が今年の特徴だとか。
ルーマニア、ハンガリー、イスラエル、そしてフランスの音楽家たちがやってきます。




★フェスティバル・スーマ・フラメンカ
69(木)2030分「モレンテ・エン・コンシエルト」
[出]〈c〉エストレージャ・モレンテ
610(金)2030分「ダンサオーラ」
[出]〈b〉ロシオ・モリーナ
611(土)2030分「フラメンコ・エン・ラ・フロンテーラ」
[出]〈g〉ニーニョ・ホセーレ、「フエゴス・デ・ミ・コラソン」〈ヴォーカル〉マルタ・シェベスチェーン
612(日)2030分「フラメンコ・エン・ラ・フロンテーラ」
[出]「3フラメンコス」ディエゴ・エル・シガーラ、「ルーマニアの管楽器の天才たち」ファンファーレ・シャバーレ
614(火)2030分「バイレス・アレグレス・パラ・ペルソナス・トゥリステス」
[出]〈b〉ベレン・マジャ、オルガ・ペリセ
615(水)2030
[出]「ソニドス・ブランコス」〈c〉フアン・バルデラマ、「オロール・ア・ティエラ」〈c〉アルカンヘル
[場]マドリード カナル劇場

616(木)2030分「フラメンコ・エン・ラ・フロンテーラ」「セファラド」
[出]〈ボーカル〉イダン・ライチェル、〈c〉ディエゴ・ゲレーロ
617(金)2030分「コン・シエルト・グスト」
[出]〈b〉ラファエラ・カラスコ
618(土)・19(日)12時「エル・フラメンコ・エン・クアトロ・エスタシオネス」
[出]〈b〉シルビア・マリン
618(土)2030分「ヴァニラとチョコレート」
[出]〈c〉ローレ・モントージャ、マリア・トレド
619(日)2030分「コンベルサシオネス・ペンディエンテス」
[出]〈b〉アンヘル・ロハス
621(火)2030分「エンサジョ・フラメンコ2012
[出]〈c〉カルメン・リナーレス
[場]マドリード アバディア劇場

625(土)20時「ラ・リネア・デル・スール」
[出]〈コントラバス〉ルノー・ガルシア・フォンス
[場]マドリード圏エル・エスコリアル カルロス3世のレアル・コリセオ
629(水)20時「ムエルテ・シン・フィン」
[出]〈g〉カニサーレス、〈c〉アルカンヘル、〈b〉ラ・モネータ

630(木)20
[出]「カーニョ・ロト」〈g〉エル・エントリ、「オリヘン」〈b〉ニノ・デ・ロス・レジェス
71(金)20
[出]「マドリード・フラメンコ・ホーベン」〈c〉エル・ピクラベ、ダビ・デ・ハコバ、サウル・キロス、ガブリエル・デ・ラ・トマサ、ミゲル・トレア、〈g〉マリオ・モントージャ、〈perc〉モリート、ルキ・ロサーダ、〈b〉アウシ・フェルナンデス、ケリアン・ヒメネス
7/2(土)20
「ロホ・イ・ロサ」〈g〉アグスティン・カルボネル“エル・ボラ”
[場]マドリード パコ・ラバル文化センター

72(土)22時「ルス・デ・ギア」
[出]〈g〉トマティート
[場]マドリード圏ブイトラゴ・デ・ロソジャ パティオ・デ・アルマス
[問]http://www.madrid.org/sumaflamenca/2011/index.html








このほかにもカサ・パタスやコラル・デ・ラ・モレリアといったタブラオでも
協賛公演が行われるようです。


6月のマドリードを訪れるなら要チェックの催しですね

2011年4月13日水曜日

フラメンコ短編映画フェスティバル


4月13日
セビージャのオーディオビジュアルのメガストア、フナックにおいて
第2回フラメンコ短編映画フェスティバル、FFLCの
プレゼンテーションが
アンダルシア自治政府文化長官、クリスティーナ・オヨス
第一回の優勝者ヘスース・プルポンらを迎え開催された。

フラメンコをテーマとした15〜30分の短編映画を現在公募中で
締め切りは8月22日!
優勝者には2000ユーロの賞金がおくられます。
コンクール/審査は9月中旬にマドリードで行われる予定。
すでにチリやアルゼンチンからの応募があるとか。
昨年もスペインよりも外国からの方が応募が多かったそう。
今年は日本からもあるといいですね。

コンクールの詳細等はオフィシャルHPでどうぞ

2011年4月12日火曜日

アントニオ・ナハッロが国立バレエ団芸術監督に


アントニオ・ナハッロが
次期スペイン国立バレエ団芸術監督に
決定しました。

9月1日から
現監督のホセ・アントニオに代わり、
5年間
国立バレエ団を率いていくことになります。

1975年11月22日生まれの35歳。
マドリードのコンセルバトリオを優秀な成績で卒業し
ラファエル・アギラールらの舞踊団で経験を積み
1997年国立バレエ団入団。
2002年まで在団し第一舞踊手として活躍。

日本ではフィギュアスケートのステファン・ランビエルへの
振り付け家としての方が有名かもしれません。

スペインのさまざまな舞踊を取り上げ
若い観客を獲得していきたいというプランが
ほかの15人の候補者よりも認められたのでしょう。

新しい国立バレエ団に期待したいものです。

アマドール・ロハス「マンダラ」


セビージャ郊外、ロス・パラシオス出身のアマドール・ロハス
サルバドール・タボラ劇団「カルメン」や
セビージャのタブラオ、
マヌエラ・カラスコやエバ・ジェルバブエナ舞踊団を経て
アントニオ・カナーレスと共演。
女流画家フリーダ・カーロを描いた作品「カーロ・カロ」では
彼自身がフリーダを踊り
話題をよんだ。


4月19日から5月日まで
マドリードのコリセウム劇場で
ゲストに
作品「マンダラ」を上演。

2009年4月にはセビージャので初演、
昨年、世界遺産のカタルーニャ音楽堂で初演されたもので
こちらにアメリカ公演のビデオがアップされている。


2011年4月11日月曜日

ホアキン・コルテス「カレ」


2009年3月にバルセロナ、4月にマドリードで上演された
ホアキン・コルテスの作品「カレ」
これまでの作品「ジプシーパッション」(1995)
「ソウル」(1999)、「ライブ」(2001)
「ミ・ソレダ」(2006)の名場面を集めた
総大成ともいうべき作品とか。
メキシコなどでの巡演を経て
この5月、マドリードで再演される。


ホアキン・コルテス「カレ」
5/5(水)〜22(日)19時30分、金土は19時30分と21時30分の2回公演※月火休演
[出]〈b〉ホアキン・コルテスほか
[場]マドリード ハーゲンダッツ・カルデロン劇場
[料]28〜55ユーロ※カヴァやグッズプレゼントなどのサービスのあるVIPゾーン130ユーロ
[問]http://www.teatrohaagen-dazs.es/cale-joaquin-cortes.html

2011年4月10日日曜日

メルチェ・エスメラルダ美術功労金章

スペイン文化省がおくる
メダジャ・デ・オロ・アル・メリト・エン・ラス・ベジャス・アルテス
美術功労金章の今年度の受賞者の一人に
メルチェ・エスメラルダが選出された。

歌手や俳優、作家、画家、建築家、
漫画家、舞踊家、シェフ、闘牛士、
作曲家、音楽家、映画監督、画廊経営者、
ファッションデザイナー、脚本家、
振付家、写真家、編集者、劇団、美術館など
幅広い分野から
文化芸術に功労があったとされる受賞者を選出している。

フラメンコ関係ではこれまでに
1981年マリエンマ、
1982年ピラール・ロペス、
1983年アントニオ・ガデス、
1988年マリア・デ・アビラ、
1989年ホセ・ウダエタ、
1991年グラン・アントニオ、
1992年パコ・デ・ルシア、
1994年にロサリオ
1996年ホセ・グラネーロ、
1998年ニーニャ・デ・ラ・プエブラ、
2003年パコ・セペーロ、パケーラ・デ・ヘレス、
2004年ホセ・アントニオ
2005年カルメン・リナーレス、エンリケ・モレンテ、マヌエラ・バルガス、
2006年マティルデ・コラルとフォスフォリート、
2009年ホアキン・コルテス
らが受賞している。

2011年4月9日土曜日

フンコ、スサーナ、ローリ・フローレス

クリスティーナ・オヨス舞踊団でながらく活躍した
エル・フンコとスサーナ・カサス夫妻
その二人がタブラオ、ロス・ガジョスでの先輩
ローリ・フローレスをゲストに迎えた作品
「ミランド・アル・パサード」
過去をみつめて

ギターによる伝統的な伴奏と
パーカッションによるモダンな伴奏の間をいきかい
自らの伝統とモデルノの葛藤を描いたスサーナのシギリージャ

フンコのタラント
fotografía: Remedios Málvarez

スサーナはマントンとアバニコをつかって
バタ・デ・コーラのグアヒーラ
 fotografía: Remedios Málvarez

ロンデーニャやベルディアーレスなど
アバドラオのメドレーのカンテソロのあと
ローリ・フローレスによる
バタとカスタネットでのシギリージャ!

ゆっくりゆっくり
間合いをとって
美しい腕の動きをみせ
みごとなカスタネットをきかせ
ラファエル・ロドリゲスの古風なトーケと
絶妙なバランスをみせて踊るローリの素晴らしさ

 fotografía: Remedios Málvarez

タブラオ中心に活躍してきて
(新宿「エル・フラメンコ」にも出演し
CDもありますね!)
劇場出演も10数年振りというローリの
本物のアルテにハレオがとぶ

客席には
オヨス夫妻、マノロ・マリン、ミラグロス・メンヒバル、ロシオ・コラルと
セビージャの舞踊の大御所どころがならぶのも納得

フンコのソレアは
いきいきしたブレリアが特徴的
スサナはガジとフアン・ホセ・アマドールのナナを
マントンをこどもにみたてたスサーナが踊る
最後は全員でのアレグリア
ここでもローリの美しいポーズと手の動きに
目を奪われる

ベテランの力
それをフューチャーした心意気
もう一度見てみたい

2011年4月8日金曜日

ティオ・マリアノに捧ぐ

ティオ・マリアノことマリアノ・ビサラガは
ビルバオ生まれでマドリード育ち。
1950年代にアンダルシアにやってきて
セビージャに居を定めたのは今からおよそ50年前。
セビージャのトレス・ミルとよれる、
ヒターノたちも多く住み
失業、ドラッグなどの問題も山積みの地区で
こどもたちの教育に心をくだいたパトリアルカ、
すなわちヒターノたちのゴッドファザー的存在だったのだという。

2005年に亡くなった彼へのオマージュとして
ジプシー女性協会が主催したこの公演、
彼の血をひく歌い手、マリア・ビサラガのブレリアではじまった。
伴奏はアントニオ・モジャとニョニョ。

続き若手バイラオール、ルビオのソレア。
兄オルコともどもばりばりのファルキート系だ。

客席は9割がヒターノで
めちゃめちゃのりがいい。
決まりどころで拍手
ハレオもかかるなど
最近のフラメンコ公演ではあまりない熱があるのが楽しい。

最近はすっかりご無沙汰だったギタリスト、
カルロス・エレディア&グループがタンゴ2曲

モロンのバイラオール、ペペ・トーレスもソレア。
落ち着いた正統派的存在。

アルカンヘルはミゲル・アンヘル・コルテスの伴奏でソレアとアレグリアス。
アレグリアスのはじめ、リズムだけの伴奏でうたいはじめる
その声の伸びが美しい。

赤い靴のフアン・デ・フアンは
ファビオラ、ラ・タナ、マリア・ビサラガらの伴唱でハレオ。
というか、ハレオ・エストレメーニョ風にはじめるのだが
歌がロマンセにもっていかれたりするのはご愛嬌。
プンタでの連続打ち、つまりつま先だちなど
珍しい技がいろいろ。

レメディオス・アマジャの熱唱に続き登場したのはファルキート
光沢のある白いカジュアルなスーツに黒のシャツ、と
マイケル・ジャクソンを彷彿とさせる衣装で
ペドロ・シエラ、ニョニョの伴奏で
ファビオラ、ラ・タナ、マリア・ビサラガらをバックに
みせてくれたアレグリアスの素晴らしかったこと!

舞台を一歩で横断してしまっているかのような
瞬間移動のような足取りのすごさ
それこそムーンウォークのようなパソもでてきて
思わずにやり
めっちゃくちゃフラメンコで何度もオレ!

ファビオラ、ラ・タナ、マリア・ペーニャと歌い継ぎ
そこにカルメン・レデスマが絡むと
全員が登場
司会の漫才コンビ、ロス・モランコスのブレリアに
レメディスがからみ
ルビオのソロのあとは
全員が怒濤のブレリア
終演は0時をまわっていたという。。。

しかしあのファルキートをみることができたというだけで
幸せな気分で家路につけたのでありました。
やっぱいいなあ、ファルキート。 


2011年4月7日木曜日

ベレン・マジャ&オルガ・ペリセ「バイレス・アレグレス・パラ・ペルソナス・トゥリステス」

悲しい人のための楽しい踊り
とでも訳すのだろうか。
ベレンとオルガによるこの作品、
昨年のヘレス・フェスティバルでも上演され
オルガの新人賞受賞のきっかけともなったもの。


バタ・デ・コーラでアレグリアスを踊るベレンがふと立ち止まる
かと思うと笑いだす

悲しいときにアレグリアスを踊れる?

踊り手でない私にはわからない。
でもそんなことを問いかけているような

ガリシア民謡からベルディアーレス
マラゲーニャ
ファンダンゴス・デ・ウエルバ

音楽的に
しりとりのようにつながっていく曲の数々

これはなにも新しい趣向ではなく
ハビエル・バロン「メリディアナ」など
いろいろな作品で行われており
最近の流行、といってもいいかもしれない。

ベレンのソレア・ポル・ブレリア
ホセ・バレンシアのブレリアのソロ
ソレア

ベレンとオルガは
ソロでデュオで踊り続ける
どこかさめた目線が感じられる

オルガのシギリージャ
この人の身体能力の高さ
テクニックの素晴らしさ
そしてそれが表現につながることに脱帽

カバレス
グアヒーラ
タンゴスが速度を落としティエントスへ
カルタへネーラ

そしてアレグリアス
雨音
髪も衣装も濡れたベレンが舞台を横切る
雨は涙?


志はかう。
ベレンもオルガも
ミュージシャンたちも好演。
だが作品として最高のものかというと疑問
私の中の悲しみと
舞台の上の悲しみが交差することがないのはなぜだろう。

2011年4月6日水曜日

フラメンコ自分自身を語る「ハビエル・ラトーレ」


アンダルシア国際大学主催の
「フラメンコ自分自身を語る」も今年で6年目。
これまで秋に行われていたが今年は春。
会場も旧万博会場カルトゥハから
カテドラルそばのセビージャ県の家に。
時間も午後だし入場無料と
参加しやすくなりました。

初日はハビエル・ラトーレが登場。
4歳で踊り始め
歌って踊る少年スターとして
バレンシア各地を巡演したこども時代

アントニオ・ガデス率いるスペイン国立バレエ団をみて圧倒され
マドリード上京
国立バレエ団学校や
アモール・デ・ディオスに学び
国立バレエ団団員 ソリスト 第一舞踊手
とのぼりつめたマドリード時代

退団後
バレンシアそしてマジョルカのタブラオを経て
コルドバへ
自身の舞踊団をたちあげ
コルドバのコンクールで3賞受賞

foto: Kyoko Shikaze en Tablao Zambra

ドラッグの罠に落ちるも再起
ラ・ウニオンのコンクールに優勝
「オメガ」「ポエタ」「コサス・デ・パジョ」と
振付家としても本格的に活躍をはじめ
ジェルバブエナやカナーレスにも振り付け
名作「リンコネテ・イ・コルタディージョ」
国立バレエ団「ロコ」
そして小島章司「セレスティーナ」

波乱にとんだ人生
でも
いつでもしっかり自分をもっていた
ハビエルならではの語りに
それぞれの舞台を思い出し
うーん
遠い日々も
転んでも
すべてがアルテに還元されてる

コジマと「セレスティーナ」を熱く語るハビエルに
私の目頭も熱くなる



2011年4月4日月曜日

ペーニャス・デ・グアルディアen セビージャ

ビエナル・フラメンコ主催のペーニャス・デ・グアルディア
今年も4日から開催されます。
入場料はこれまで土折の6ユーロで
22時開演。
水曜日のトーレス・マカレーナだけは21時開演です
気軽にペーニャの雰囲気とフラメンコを楽しめる催しなので
観光客でもぜひ。

プログラムは以下の通り。

4/4(月)[場]カンテス・アル・アイレ(Castiila,47. Triana)
4/13(水)[場]トーレス・マカレーナ(Torrijano, 29)
5/19(木)[場]ピエス・プロモ(Darsena, 22)
[出]〈c,b〉アントニオ・サンティアゴ、マラ・レイ、〈g〉アントニオ・レイ、〈palmas〉ホセ・レイ

4/6(水)[場]トーレス・マカレーナ(Torrijano, 29)
4/11(月)[場]カンテス・アル・アイレ(Castiila,47. Triana)
4/28(木)[場]ペーニャ・フラメンカ・セロ・デ・アギラ(Tomás Pérez, 61)
[出]〈b〉アナベル・リベロ、〈c〉ホルヘ・エル・カナステーロ、モイ・デ・モロン、〈g〉ルベン・ロメロ

4/7(木)[場]ピエス・プロモ(Darsena, 22)
4/25(月)[場]カンテス・アル・アイレ(Castiila,47. Triana)
4/27(水)[場]トーレス・マカレーナ(Torrijano, 29)
[出]〈b〉ホセ・フェルナンデス、〈c〉クーロ・フェルナンデス、ボリータ、〈g〉パコ・フェルナンデス

4/14(木)[場]ニーニョ・デ・ラ・アルファルファ(Castellar,52)
5/9(月)[場]カンテス・アル・アイレ(Castiila,47. Triana)
5/18(水)[場]トーレス・マカレーナ(Torrijano, 29)
[出]〈b〉カルメン・リオス、〈c〉ハビエル・フローレス・エル・インディオ、ラ・チャブカ、〈g〉エウヘニオ・イグレシアス

5/11(水)[場]トーレス・マカレーナ(Torrijano, 29)
5/12(木)
5/16(月)[場]カンテス・アル・アイレ(Castiila,47. Triana)
[出]〈b〉ラ・ルピ、〈c〉エル・ガジ、マヌエル・デ・クーラ、〈g〉クーロ・デ・マリア

5/23(月)[場]カンテス・アル・アイレ(Castiila,47. Triana)
5/26(木)[場]フモサ3(Jumoza, 3)
6/1(水)[場]トーレス・マカレーナ(Torrijano, 29)
[出]〈b〉セルヒオ・ゴンサレス、〈c〉へスス・フローレス、ダビ・デ・ロス・サントス、〈g〉クーロ・バルガス

5/25(水)[場]トーレス・マカレーナ(Torrijano, 29)
5/30(火)[場]カンテス・アル・アイレ(Castiila,47. Triana)
6/2(木)[場]ニーニョ・デ・ラ・アルファルファ(Castellar,52)
[出]〈b〉ルナ・ファビオラ、〈c〉へスス・フローレス、エル・ガジ、〈g〉クーロ・バルガス

2011年4月3日日曜日

ロペ・デ・ベガ劇場のフラメンコ


春になって
セビージャのフラメンコも花盛り。
といった公演のほかにもいくつもの公演が行われています。
ロペ・デ・ベガ劇場でも以下のように
いくつものフラメンコ公演が予定されています。


ロペ・デ・ベガ劇場のフラメンコ
45(火)21時「バイレス・アレグレス・パラ・ペルソナス・トゥリステス」
[出]〈b〉ベレン・マジャ、オルガ・ペリセ、〈c〉ホセ・バレンシア、ミゲル・オルテガ、ヘスース・コルバチョ、〈g〉ハビエル・パティーノ、アントニア・ヒメネス
[料]421ユーロ

46(水)21時「ティオ・マリアノ、シエンプレ・コン・ノソトロス」
[出]〈b〉オルコ、ペペ・トーレス、フアン・デ・フアン、ファルキート、トロンボ、カルメン・レデスマ、〈c〉ローレ・モントージャ、マカリネス、ラ・タナ、フアン・ホセ・アマドール、マリア・ビサラガ、アルカンヘル、エルミニア、レメディオス・アマジャ、ペドロ・グラナイーノ、〈g〉ミゲル・イグレシアス、エウヘニオ・イグレイシアス、ホセ・アルセド、アントニオ/モレーノ、ビクトル・トーレス、ペドロ・シエラ、ピリピ、ラモン・アマドール、ペドロ・ペーニャ、アントニオ・モジャ、リカルド・モレーノ、カルロス・エレディアほか
[料]925ユーロ

517(火)21時 新作初演
[出]〈b〉ロシオ・モリーナ

524(火)21時「ソロ・イ・アマルゴ」
[出]〈b〉ラファエル・アマルゴ

527(木)、28(金)21時「ラ・グロリア・デ・ミ・マレ」
[出]〈b〉ラ・チョニ、〈c〉アリシア・アクーニャ、〈g〉ラウル・カンティサーノ、ゲスト〈c〉マヌエル・ロンボ
[料]421ユーロ
[問]http://www.teatrolopedevega.org/

2011年4月1日金曜日

Flamencos de Sevilla por Japón

無事終了しました。

foto; Charo Corrales. Bienal de Flamenco

出演者のみなさん
おこしになって頂いた方々
お手伝いをして頂いたみなさん
ほんとうにどうもありがとうございました。


開場を待つ人々があふれる入り口に
そして客席には
セビージャ在住のクラシックピアニスト、松村未英氏
この日のために特別に録音してくれた
日本のうたが響く。
日本人にはなつかしい、
スペイン人にとってもやさしいメロディが
この夜の美しいプレリュードだった。

徳永健太郎、康次郎兄弟のブレリアにはじまり

バイレに
荒巻奈々子、西内佐知子、
パルマに俵由紀
カンテは
山川マサヒロ、山下裕見江、
ギターは
俵英三、徳永健太郎、徳永康次郎、木村なおあき、大谷いさみ
という13人によるアレグリアス

 foto; Charo Corrales. Bienal de Flamenco


観客の熱い拍手をうけていました。
アデラ・カンパージョのソレアは
犠牲者への鎮魂のようにもみえ
ペドロ・シエラの弾く
痛みを共有するかのようなシギリージャ
そしてエネルギーの爆発のようなブレリア


エスペランサ・フェルナンデスも悲しみのシギリージャ
そして元気をくれるアレグリアス
foto; Charo Corrales. Bienal de Flamenco

肝っ玉の据わったブレリアと歌い
続くフィン・デ ・フィエスタがすごかった

foto; Charo Corrales. Bienal de Flamenco

靴を脱いで踊ったアナ・モラーレスにはじまり
数えきれないほど日本に行ったというマルコ・バルガス、


やはり途中で靴をぬいだムイ・フラメンカなパストーラ
foto; Charo Corrales. Bienal de Flamenco

ムーチョ・アルテなホセ・ガルバン
カルメン・レデスマが
foto; Charo Corrales. Bienal de Flamenco

日本と縁の深いナタリア・マリンのカンテで踊ったの迫力
ハビエル・バロンの粋
それを支えたペドロ・シエラやフィティ、徳永兄弟のギターと
ハビエル・リベラやクリスティアン・ゲレロの歌

エンリケやヘスース・ゲレロ、ミゲル・ペレス、
エンリケ・エストレメーニョらは仕事の関係で
ラファエル・カンパージョは家族の事情で
来ることができなかったけど
その魂はしっかりそこにいたよ


ありがとう
ほんとうにありがとう


日本にも元気のエール
届いたかな


最後になりますが
ビエナル・フラメンコと
アラメーダ劇場
音響のDr. ケリー
舞台監督のエミリア
ボランティアで受付をしてくれたみなさん
アルティスタたち
ほんとうにどうもありがとうございました

集まった2755.52ユーロ
(そのほかに直接口座に入金してくださっている人がいるので
このイベントとしての義援金はもう少し多くなりますが)
公演翌日に日本大使館の口座に入金しました。

これで終わりではありません。
マドリードやコルドバでも大規模な支援イベントが企画されています。

マドリード、フエンラブラーダのライブハウスでも
3月26日にイベントが開催されました。

バレンシアでは4月7日クラシックの支援コンサートが予定されています。
ほかにもレオンでも企画が進行中とか
みんなのなにかできないか、
という心がどんどんかたちになっていきます
遠いスペインだけど
思いは届くはず