2011年4月21日木曜日

パストーラ・ガルバンとラファエル・カンパージョ

今、最も旬なバイラオーラ、
パストーラ・ガルバンと
正統派男性舞踊の
ラファエル・カンパージョ

この二人が出演しているのは
サンタ・クルス街にある古いお屋敷のパティオに
畳3畳ほどの舞台がつくられ
観客がそれを三方から取り囲む、
というかたちのスペース。
飲食のサービスがあるわけではないから
タブラオではない。
かといって劇場でもない。
折り畳み椅子が並べられた広いパティオに入るのは
120人くらいまでだろうか
音響もなく
照明もシンプルなこのスペースで
毎日行われているフラメンコ公演は
セビージャの注目のダンサーが日替わりで登場する。
踊り手は一人か二人。
歌い手一人
ギタリスト一人。
とあくまでシンプル
だがだからこそみえてくるものもある。

タラント〜タンゴのカンテソロ
パストーラのソレア・ポル・ブレリア
ギターソロは美しく繊細なロンデーニャ
ラファエルのアレグリアス
そしてフィン・デ・フィエスタ

1時間ほどの舞台だが
素顔のフラメンコがみえてくる。

パストーラはもうほんとうに、
なんでこんなにも、っていうくらいフラメンカ
間合いの良さ、呼吸の良さ
形の美しさ
“おきゃん”という言葉が思い浮かぶ
グラシアもたっぷり

ラファエルは
マノリート・ソレールの精神を誰よりもうけつぎ
抜群のリズム感と美しい姿勢、動きで
コンパスの中を自由に遊びまわる
その気持ちよさ

ヘロモ・セグーラののびのある声と
フアン・カンパージョの繊細なギター

いやいやこれが15ユーロって
絶対お得でございます


なおビデオ撮影は禁止。
写真も最後のフィン・デ・フィエスタのみです!

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