2012年12月28日金曜日

イスラエル・ガルバンに美術金賞

イスラエル・ガルバンの
美術功労金メダル受賞が決定した。
 

美術功労金メダルは
芸術および文化に秀でた人におくられる賞で
スペインの教育文化スポーツ省が
識者の会議で選定するもの。
役者やミュージシャン、闘牛士、デザイナーや漫画家などが主に受賞し、
フラメンコでもこれまでに
ホアキン・コルテスやマティルデ・コラル(2006)
マヌエラ・バルガス(2005)、フェルナンダとベルナルダ(2004)
パコ・セペーロ、パケーラ・デ・ヘレス(2003)
にーにゃ・デ・プエブラ(1998)
ホセ・グラネーロ(1996)
らが受賞している。
 
 

2012年12月17日月曜日

ニームのフラメンコ祭


フランス南部ニームのフラメンコ祭が
今年も1月7日から19日まで開催される。
ニーム出身のギタリスト、アントニオ・モジャの公演のほか、
レオノール・レアル、エバ・ジェルバブエナ、オルガ・ペリセ、
ハビエル・バロン、マルコ・フローレスと舞踊公演が充実。
カンテのカルメン・リナーレス公演にもベレン・マジャがゲスト出演する。

そのほかにも
写真展やビセンテ・エスクデーロの絵画展、
映画「モレンテ」上映、
カルメン・レデスマの舞踊、ボボーテのパルマなどクルシージョ、
盛りだくさんの内容だ。



★ニーム・フラメンコ祭
1/7(月)~19(土)
1/9(水)18時30分「フラメンコ・エン・エル・レクレオ」
[出]〈b〉レオノール・レアル
1/11(金)20時「クアンド・ジョ・エラ…」
[出]〈b〉エバ・ジェルバブエナ舞踊団
1/12(土)20時「アル・コンパス・デ・ス・ヘンテ」
[出]〈g〉アントニオ・モジャ
1/13(日)18時30分
[出]〈c〉セリア・ロメーロ、ペドロ・シンタス、〈b〉へスース・オルテガ
1/15(火)20時「ロサ,メタル・イ・セニサ」
[出]〈b〉オルガ・ペリセ
1/16(水)20時「エンサジョ・フラメンコ2012」
[出]〈c〉カルメン・リナーレス、〈b〉ベレン・マジャ
1/17(木)20時「バロン」
[出]〈b〉ハビエル・バロン
1/18(金)20時「デ・トリアーナ・ア・ラス・トレス・ミル。ボボテリア」
[出]〈b〉ボボーテほか
1/19(土)20時「デ・フラメンカス」
[出]〈b〉マルコ・フローレスほか
[場]フランス ニーム 劇場
1/11(金)18時
[出]〈c〉ホセ・メンデス、〈g〉アントニオ・モジャ
[場]フランス ニーム Emmanuel d´Alzon
1/18(金)22時30分「エン・エスタード・プーロ」
[出]〈c, b〉トマシート
1/19(土)17時「クラリダ」
[出]〈c〉ロシオ・マルケス、〈g〉アルフレド・ラゴス
[場]フランス ニーム パロマ・クルブ
1/19(土)22時30分「ピラーレス」
[出]アナ・ペレス
[場]フランス ニーム オデオン
[問]http://www.theatredenimes.com/fest-23-festival_flamenco.html


2012年12月16日日曜日

ベレン・マジャ「アビタシオネス」enマドリ

現在、テアトロ・レアルで
イスラエル・ガルバン「ロ・レアル」出演中の
バイラオーラ、ベレン・マジャ。

彼女の最新作「アビタシオネス」が
今月末,マドリードで上演される。


★「アビタシオネス」
12/27(木)、28(金)、29(土)20時30分
[出]〈b〉ベレン・マジャ
[場]マドリード サラ・トリアングロ
[料]14ユーロ
[問]http://www.teatrotriangulo.com/programa/diciembre-2012/habitaciones.html

2012年12月15日土曜日

セビージャのクリスマスコンサート

セビージャでもクリスマスの雰囲気がどんどん盛り上がってます。
というわけでフラメンコ系クリスマスソングのコンサートもいくつか。
2件目のコンサートはヘレスで上演されて好評だったもの。
去年、今年と日本の公演にも参加した
ヘスース・メンデスがテノールらと共演しています。



 ★マリア・ホセ・サンティアゴ「デ・ヘレス・ア・ベレン」
12/16(日)18時30分
[出]〈c〉マリア・ホセ・サンティアゴ
[場]セビージャ FIBES
[問]http://www.fibes.es/ 


★「ケ・スエナン・コン・アレグリア!」
12/20(木)20時30分
[出]〈c〉ヘスース・メンデス、〈ボーカル〉マヌエル・ロンボ、〈テノール〉イスマエル・ジョルディ
[場]セビージャ FIBES
[問]http://www.fibes.es/ 前売り www.elcorteingles.es

2012年12月14日金曜日

イスラエル・ガルバン「ロ・レアル」

マドリードのテアトロ・レアル、
王宮の前にあるこのオペラハウスで
イスラエル・ガルバンの新作「ロ・レアル」が
12月12日初演された。

2時間10分という長丁場もあってか
途中で退席する人も少なからずいた。
「悪ふざけだ」
と叫ぶ人もいる問題作。

好みはわかれるだろう。
フラメンコやバレエ、という言葉から
一般にイメージするものとは一番遠い舞台だったかもしれない。


テーマはナチスによるジプシー迫害。
日本ではほとんど知られていないが
ナチスの強制収容所にいれられたのはユダヤ人だけではない。
ジプシーもまた迫害の対象だったのだ。


ひゅっ、ひゅっと風を切る細竹の音でソロを踊るイスラエル。
上半身裸だがあばら骨がうきあがっている。

この人の完璧な動き、かたちはどこからくるのだ。


イスラエルの作品にはよくあることだが
物語もなく、説明もない。
闘牛をあつかった「アレーナ」もそうだった。
今回もそうだ。

壊れたピアノ。
そこからのびたリングロープのようなゴム。
何もわからないまま観客はイスラエルと対峙する。
ベレン・マジャはイスラエルその人そのままに踊る。
木靴でフラメンコシューズで。


スペインを愛したナチス幹部の話や映画「愛の嵐」を彷彿とさせる
イサベル・バジョンのセクシーさ。

時代の空気がつくられ
そんな中光に向かって踊るイスラエル。
その刹那。
息もつけない緊張感。
死にいくベレンが指差すのはわたしたち。
そしてわたしたちの目の前に現れる壁。

次はわたしたち。
わたしたちが殺した。
決してひとごとではない。
ふるえがくる。

アカポリシスを描いた「エル・フィナル・デ・エステ・エスタード・デ・コサス」
にも通じるこわさ。



もう一度観に行くつもりだ。







2012年12月10日月曜日

ベレス・マラガのフラメンコ祭




マラガ郊外のベレス・マラガでのフラメンコ・フェスティバル。
フアン・ブレーバは19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍した歌い手で
一時代を築いた名手で
SPレコードの録音が残っている。
彼の出身地ということで
その名を冠したフェスティバルの今年のよびものは
アルカンヘル。

しかしこのポスターのセンスには絶句。。。




★第35回フアン・ブレーバ フラメンコ祭
12/15(土)21時
[出]〈c〉アルカンヘル、アントニオ・ガルシア“エル・ベレーニョ”,ロシ・カンポス、アントニオ・ホセ・フェルナンデス、〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス,アルトゥーロ・ルイス、アントニオ・アンドラーデ、ガブリエル・カブレーラ、〈b〉カレーテ
[場]マラガ県ベレス・マラガ エル・カルメン劇場

2012年12月6日木曜日

サンボンバ・フラメンカenセビージャ

ヘレスのクリスマスといえば
ビジャンシーコとよばれる
クリスマスソングを歌い踊る
サンボンバ
とよばれる宴が名物。
サンボンバとは素焼きの底のない壷の上に革もしくは布をはり
その真ん中に棒を通し
その棒を上下することで摩擦音をだす楽器のこと。
カルロス・サウラ監督「フラメンコ」でも
マカニータが歌う場面ででてきますね。
これを囲んで歌い踊る宴も
サンボンバ
とよばれるのであります。
歌われるのはクリスマスソング。
フラメンコ調のものも民謡調のも。
ヘレスでは誰もが歌う、
本当の意味でのポピュラーソング。

ヘレスのあちこちで楽しまれているこの集いが
いつ頃からか舞台に乗るようになって
あちこちで行われるようになりました。

で今年はロペ・デ・ベガ劇場でも
ニーニョ・デ・ラ・フラグア率いるサンボンバが開催されます。




★サンボンバ・フラメンカ
12/12(水)20時30分
[出]ゲスト〈c〉カプージョ・デ・ヘレス、〈c〉ルシア・モレーノ、アナ・マリア・アルカサル、アラセリ・デ・ラ・サル、ロシオ・トーレス、ヘマ・ラミレス、マヌエル・ガリード、ニーニョ・デ・ラ・フラグア、〈g〉アントニオ’・カリージョ、ノノ・ヘロ、〈perc〉 マヌエル・ガルシア、ホセ・ルビチ
[場]セビージャ ロペ・デ・ベガ劇場
[問]http://www.generaltickets.com/
前売りhttp://www.generaltickets.com/

2012年12月3日月曜日

第1回セビージャ フラメンコ舞踊教室フェスティバル

セビージャの町の中心部、
クーナ通りにあるキンテーロ劇場。
その昔パコ・デ・ルシアのマネージャーだったこともある、
テレビ番組のパーソナリティ、ヘスース・キンテーロがオーナーの小劇場だ。

ここで今月19日、
第1回セビージャ・フラメンコ舞踊教室フェスティバル
Festival de Academia de Baile de Sevilla
が行われる。

出演は
セビージャにある5つのアカデミア、
フラメンコ・ア・ドス(アンヘル・アティエンサ)、
マヌエル・ベタンソス、
アンドレス・マリン“フラメンコ・アビエルト”
アリシア・マルケス、
クリスティーナ・ヘーレン財団フラメンコ芸術学校
から選抜された若手たち。

これをきっかけにブレイクする?


★第1回セビージャ フラメンコ舞踊教室フェスティバル
12/19(水)20時30分
[出]〈b〉ベアトリス・サンティアゴ(ア・ドス)、ラウラ・サンタマリア(ベタンソ)、クリスティーナ・ホール(マリン)、アナ・ペレス(マルケス)、アルベルト・セジェス(ヘーレン財団)、〈c〉アナ・ゴメス、マヌエル・フラメロ、〈g〉J.A.ゴリ・マソ
[場]セビージャ キンテーロ劇場
[料]15ユーロ(教室生徒12ユーロ)
[問]http://www.teatroquintero.com/?a=eve_v&id=418

2012年12月2日日曜日

バジェカスのフラメンコ祭

マドリードのバジェーカス地区のフラメンコ祭は12月末
クリスマスのあとのお楽しみ。


★バジェーカス・フラメンコ
12/27(木)21時
[出]〈c〉アルカンヘル、伴奏〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス、〈c〉ナティ・デ・バジェカス,ッ伴奏〈g〉フアン・デ・マドリ
12/28(金)21時
[出]〈c〉カンカニージャ・デ・マルベージャ、伴奏〈g〉フアン・アントニオ・ムニョス、サラオ・デ・マラガ、〈b〉マリア・フンカル,伴奏〈c〉フアニャーレス、マヌエル・チャコン、〈g〉バシリオ・ガルシア、ジャゴ・サントス
[場]マドリード プエンテ・デ・バジェーカス パコ・ラバル文化センター
[問]http://www.madrid.org/agenda-cultural/cc-paco-rabal/home