セビージャ、セントラル劇場でのフラメンコ・ビエネ・デル・スールはエドゥアルド・ゲレーロの「ゲレーロ」。
1983年カディス生まれ。アイダ・ゴメスやジェルバブエナの舞踊団で活躍。
昨年カディスで初演。今年のヘレスのフェスティバルで観客賞に輝いた作品。
ヘレスで私はアレルギーらしき、くしゃみ鼻水に負けて中途退場したので再挑戦。
会場にはエドゥアルドが長年活躍した舞踊団をひきいるエバ・ジェルバブエナ、パコ・ハラーナ夫妻、オヨス夫妻、ロシオ・コラル、ロサリオ・トレド、マルコ・バルガス、ロシオ・モリーナらたくさんのアルティスタたちの顔も。注目度が高い。
白と黒、モノトーンのスタイリッシュな舞台。
こういう作品はビジャマルタよりもセントラルのようなモダンな劇場に合う。
真ん中の黒い床を額縁のように白い道が囲む。
衣装も黒。長いジャケットや短いジャケット、上半身裸になったり、巻きスカートのようなものを腰に巻いたり、変化はつけるが最後の赤と白のリバーシブルのジャケット以外は全部黒。
3人のカンタオーラを舞台装置と群舞の中間のように使うというのは新しい。
つまり歌い手たちは所定の位置に座ってバックを務めるのではなく、舞台上を動き、エドゥアルドの体を支えたり、紐で繋がったり、など、踊ることこそないが、踊りに関わる。
抜群の身体能力を生かしてほぼ1時間半の作品を通して踊り続けるエドゥアルド。
ホアキン・コルテスとエバ・ジェルバブエナとラファエル・アマルゴを足して3で割ったような感じ。
ホアキン的なスタイリッシュさ、エバ的なコンテンポラリーさ、アマルゴ的な大衆性。
でもホアキンのようなカリスマやエバのような深いフラメンコ性とは違う。
どの曲を踊ってもエドゥアルド。曲ではなく、彼自身の表現。
サエタ、マラゲーニャやロンデーニャ、ベルディアルにグラナイナ。ブレリア・ポル・ソレア、紐を使ってのナナ。シギリージャ、タンゴ。そして流行歌。
満員の観客は大喝采。
よく作られた作品だと思う。熱演していた。
でもなんだか釈然としない気がするのはなぜだろう。
単なる趣味の違い? 相性?
私がフラメンコを観て興奮するのは、アルティスタの、コンパスの微妙な間合いの取り方だったり、アルティスタ同士の掛け合いの妙だったり。踊り手の姿勢、形の美しさだったり、歌い手の声の絞り方やメロディの落とし方。
そういったものがあまり感じられなかったからかな。
いや、姿勢やコンパス感が悪いわけでは無論ない。でも、なんだろう、それで感心はしても、感動はさせてくれなかったのだ。私の方の問題かもしれない。
終演後、古い知り合いと話したのだけど、いっぱい見ていることによって、求めるものが高くなりすぎている、というのはやっぱりあるかもしれない。
2017年4月27日木曜日
2017年4月26日水曜日
コルドバ フラメンコの白夜
週末、夜通しフラメンコの公演を楽しめるコルドバ、フラメンコの白夜。
今年で第10回。
コルドバ市内各所での野外公演はすべて無料。
ということもあって、市民がたくさんやってくる。
おめあての公演がある場合は早めに会場に到着しておく方がいいかも。
今年で第10回。
コルドバ市内各所での野外公演はすべて無料。
ということもあって、市民がたくさんやってくる。
おめあての公演がある場合は早めに会場に到着しておく方がいいかも。
◇第10回コルドバ フラメンコの白夜
6/17(土)
22時30分
[出]〈c〉カルメン・リナーレス、マリナ・エレディア、アルカンヘル
[場]テンディージャ広場
23時「2016コンクール優勝者」
[出]〈g〉クリート、〈c〉ホセ・アニージョ、〈b〉バルージョ
[場]サン・バシリオ中庭
23時「ムヘレス・アル・カンテ」
[出]〈c〉イサ・ドゥラン、ロシオ・デ・ディオス、ニーニャ・デ・エスペホ、インマ・デ・ラ・ベガ、エレナ・モラレス、ロシオ・ルナ、ルシア・レイバ、ベロニカ・モジャノ、クリスティナ・ペドロサ
[場]アルハリージャ広場
23時「ベンテ・コンミーゴ」
[出]ラス・ミガス
[場]エレナ・モジャノ庭園
24時「ロック・マイ・レゲエ」
[出]マリオ・ディアス
24時「ウナ・ミラダ・レンタ」
[出]〈b〉アナ・モラーレス
[場]カラオラの塔周辺
24時30分「コルドバのギター製作者に捧げる」
[出]〈g〉メレンゲ、フアンマ・エル・トマテ、ホセ・トマス、ヘスス・ゴメス、ホセ・ルイス・アントリ、フアニ・マルティン
[場]コルドバ オレンジの中庭
1時「レジェンダス」
[出]〈c〉ペドロ・エル・グラナイーノ、〈fl.sax〉ホルヘ・パルド、〈g〉パトロシニオ・イーホ
[場]サン・アグスティン広場
1時「フラメンコとモロッコのポピュラーミュージック」
[出]シモ・バサウィ
[場]コンパス・デ・サン・フランシスコ
2時「ヒタネリア」
[出]〈c〉ローレ・モントージャ、エル・ペレ、エル・カジ
[場]コレデーラ広場
3時30分「オリヘン」
[出]〈c〉マヌエル・ロンボ
5時
[出]〈c〉ミゲル・カンペジョ
[場]プエルタ・デル・プエンテ
[問]http://www.lanocheblancadelflamenco.cordoba.es
2017年4月20日木曜日
アルコベンダス・フラメンカ
フラメンコの新しい才能を発掘しようというコンクール、アルコベンダス・フラメンカ、ヌエボス・タレントス。
マドリード郊外の街、アルコベンダスの市役所が主催するもので、
ビデオで気軽に応募できる新しいタイプのコンクールだ。
その今年の優勝者が発表された。
カンテ部門の優勝はぺぺ・エル・ボレーコ。
2001年6月生まれというからまだ15歳。セビージャのプエブラ・デ・カサージャ生まれで、すでに各地のコンクールで入賞している期待の星。
舞踊部門はカディス県チクラナ出身、マカレーナ・ラミレス。アントニオ・エル・ピパの舞踊団で活躍している若手。
ギター部門はダビ・カロ。92年アルメリア生まれでコルドバの音楽院フラメンコ・ギター科卒業。
なお、優勝者によるガラ公演は15月26日19時からアルコベンダスで行われる。
なお出場者全員のビデオはまだホームページで閲覧可能なので、自分で誰がいいか見てみるのもの面白い。
マドリード郊外の街、アルコベンダスの市役所が主催するもので、
ビデオで気軽に応募できる新しいタイプのコンクールだ。
その今年の優勝者が発表された。
カンテ部門の優勝はぺぺ・エル・ボレーコ。
2001年6月生まれというからまだ15歳。セビージャのプエブラ・デ・カサージャ生まれで、すでに各地のコンクールで入賞している期待の星。
舞踊部門はカディス県チクラナ出身、マカレーナ・ラミレス。アントニオ・エル・ピパの舞踊団で活躍している若手。
ギター部門はダビ・カロ。92年アルメリア生まれでコルドバの音楽院フラメンコ・ギター科卒業。
なお、優勝者によるガラ公演は15月26日19時からアルコベンダスで行われる。
なお出場者全員のビデオはまだホームページで閲覧可能なので、自分で誰がいいか見てみるのもの面白い。
2017年4月19日水曜日
パコ・デ・ルシアギターの出会いenアルヘシラス
アルヘシラスでのフラメンコ祭、パコ・デ・ルシア ギターの出会いも今年で4回目。
パコもかつてコンサートを行った、マリア・クリスティナ公園を舞台に1週間、公演が行われる。他にもギターや舞踊のクラス、講演、コンクール、写真展などイベントがたくさん。
パコもかつてコンサートを行った、マリア・クリスティナ公園を舞台に1週間、公演が行われる。他にもギターや舞踊のクラス、講演、コンクール、写真展などイベントがたくさん。
◇第4回パコ・デ・ルシア ギターの出会い
7/17(月)22時「バイランドテ」
[出]〈b〉ウルスラ・ロペス、タマラ・ロペス
7/18(火)22時
[出]「リサイタル」〈c〉アルカンヘル、「カンシオン・アンダルサ」〈g〉ホセ・マリア・バンデラ
7/19(水)22時
[出]〈c〉ミゲル・ポベーダ
7/20(木)20時
[出]アル・ディ・メオラ
7/21(金)22時
[出]〈g〉トマティート
7/22(土)22時30分「パコ、ロス・フラメンコス・テ・カンタン」
[出]〈c〉ディエゴ・カラスコ、カプージョ・デ・ヘレス、フェルナンド・ソト、フェリパ・デル・モレーノ、〈g〉ディエゴ・デル・モラオ、〈b〉エンリケ・パントハ
[場]アルヘシラス マリア・クリスティナ公園
[問]http://www.encuentropacodelucia.com
2017年4月16日日曜日
モンドマルサンのフラメンコ祭
今年で第29回を迎える、フランス、モンドマルサンのフラメンコ祭。
メインイベントとなる以下の公演の他にも、ハビエル・ラトーレのマスタークラスを始め、ルイサ・パリシオらによる舞踊、ミゲル・ペレスらによるギター、アリシア・ヒルとラウラ・ビタルによるカンテ、バンドレーロによるカホン、プルガらによるコンパスなどクラスも充実。
バスク地方にほど近い山間の小さな町がフランス各地はもちろん、ドイツやイタリアなどからも駆けつけたフラメンコ好きであふれるこのフェスティバル。
外国のフェスティバルとしてはおそらく一番の歴史を誇る。
フラメンコが好きなのは日本人だけじゃないのであります。
メインイベントとなる以下の公演の他にも、ハビエル・ラトーレのマスタークラスを始め、ルイサ・パリシオらによる舞踊、ミゲル・ペレスらによるギター、アリシア・ヒルとラウラ・ビタルによるカンテ、バンドレーロによるカホン、プルガらによるコンパスなどクラスも充実。
バスク地方にほど近い山間の小さな町がフランス各地はもちろん、ドイツやイタリアなどからも駆けつけたフラメンコ好きであふれるこのフェスティバル。
外国のフェスティバルとしてはおそらく一番の歴史を誇る。
フラメンコが好きなのは日本人だけじゃないのであります。
◇第29回モンドマルサン フラメンコ祭
7/3(月)21時「アケル・シルベリオ」
[出]〈b〉アンダルシア舞踊団
[場]フランス モンドマルサン エスパス・ミッテラン
7/4(火)20時
[出]「リサイタル」〈c〉マリナ・エレディア、「アビソ・バイレ・デ・ヒタノス」〈b〉エル・チョロ
7/5(水)20時「カテドラル」
[出]〈b〉パトリシア・ゲレロ
7/6(木)20時
[出]「ADN」〈b〉ロサリオ・トレド、「エン・ファミリア」〈g〉ぺぺ・アビチュエラ、ホセミ・カルモナ、フアン・カルモナ、〈c〉ぺぺ・ルイス・カルモナ
7/7(金)20時
[出]「カンテ・ホンド」〈c〉ペドロ・エル・グラナイーノ、「カラ・イ・クルス」〈b〉バルージョ
7/8(土)20時「ガラ・フラメンカ」
[出]〈b〉フアナ・アマジャ、オルガ・ペリセ、ヘスス・カルモナ、パトリシア・ゲレロ
[場]フランス モンドマルサン カフェ・カンタンテ
[問]https://arteflamenco.landes.
2017年4月9日日曜日
コルドバのギター祭クルシージョ発表
今年のコルドバのギター祭のクルシージョの詳細が発表された、フラメンコ関係のクラスは以下の通り。
◇コルドバ・ギター祭
6/30(金)~7/2(日)
[教]〈g〉ニーニョ・デ・プーラ
[内容]10~14時 中上級「フラメンコ・ギターのテクニック」
[料]180ユーロ
7/2(日)~4(火)
[教]〈g〉フアン・マヌエル・カニサーレス
[内容]10~14時 中上級
[料]180ユーロ
7/5(水)~8(土)
[教]〈g〉ホセ・アントニオ・ロドリゲス
[内容]10~14時 中上級
[料]200ユーロ
7/6(木)~9(日)
[教]〈g〉マノロ・サンルーカル
[内容]10~14時 中上級
[料]200ユーロ
[場]コルドバ ゴンゴラ劇場
6/30(金)~7/2(日)
[教]〈b〉破ビエル・ラトーレ
[内容]10~13時 中上級「オメナへ・ア・エンリケ・モレンテ」
[料]125ユーロ
7/8(土)、9(日)
[教]〈b〉ラファエラ・カラスコ
[内容]11~14時 中上級「カンティーニャ」
[料]125ユーロ
[場]コルドバ アセルキア劇場
7/5(水)
[教]〈g〉セラニート
[内容]19~21時 全レベル
[料]10ユーロ
[場]コルドバ グランテアトロ サラ・テラレス
[問]https://www.guitarracordoba.org/cursos-2017/todos-los-cursos/
2017年4月8日土曜日
スーマ・フラメンカ2017プログラム発表
マドリード共同体のフラメンコ祭、スーマ・フラメンカのプログラムが発表された。
今年は5月1日のビセンテ・アミーゴのリサイタルに始まり、その後は毎年恒例のように、6月6日から24日まで、マドリード市内、カナル劇場などを中心に多数のコンサートが行われる。
エバ・ジェルバブエナやマヌエラ・カラスコ、ヘレスのフェスティバルで素晴らしい公演を見せたダビ・コリアなど第一線のアルティスタが多数登場する。
この時期にマドリードに来る人は是非!
◇スーマ・フラメンカ2017
5/1(月)「メモリア・デ・センティード」
[出]〈g〉ビセンテ・アミーゴ
[場]マドリード 王立劇場
6/6(火)20時30分「ラ・ビダ・デ・アルティスタ」
[出]〈c〉アルヘンティーナ
6/7(水)20時30分「ガラ・フラメンカ」スペイン初演
[出]〈b〉フアナ・アマジャ、ヘスス・カルモナ、パトリシア・ゲレロ、〈c〉ロシオ・マルケス、エルミニア・ボルハ、ミゲル・ラビ、ジョナタン・レジェス、〈g〉ビクトル・トマテ、ダニエル・フラド、〈perc〉パコ・ベガ
6/8(木)20時30分「カルネ・イ・ウエソ」マドリード初演
[出]〈b〉エバ・ジェルバブエナ、クリスティアン・ロサーノ、マリアノ・ベルナル、ダビ・コリア、フェルナンド・ヒメネス、アンヘル・ファリニャ、〈g〉パコ・ハラナ、〈c〉アルフレド・テハダ、フアン・ホセ・アマドール、エンリケ・エル・エストレメーニョ、〈perc〉アントニオ・コロネル
6/9(金)20時30分
[出]〈c〉ダビ・デ・ハコバ、〈g〉カルロス・デ・ハコバ、〈g、ベース、マンドラ、キーボード〉ジョナタン・ロサダ、〈perc〉アントニオ・ロサダ
6/10(土)20時30分「デハメ・ケ・テ・バイレ」マドリード初演
[出]〈b〉メルセデス・ルイス、〈c〉ダビ・ラゴス、ダビ・カルピオ、〈g〉サンティアゴ・ララ、〈perc〉ペドロ・ナバロ、〈palmas〉ハビエル・ペーニャ、ラファエル・ラモス
6/11(日)19時30分「デ・ブロンセ・イ・オロ」世界初演
[出]〈c〉カプージョ・デ・ヘレス、アントニオ・レジェス、ドゥケンデ
[場]マドリード カナル劇場サラ・ロハ
6/10(土)23時「ロサダ&マジャ」
[出]〈g〉イバン・ロサダ、ヘロニモ・マジャ、〈c〉ホセリート・モントージャ、〈b〉モニカ・フェルナンデス、〈perc〉ルキ・ロサダ、アントニオ・ロサダ
[場]マドリード カフェ・ベルリン
6/11(日)20時「デスヌーダ」
[出]〈c〉マリア・メスクレ、〈g〉ヘスス・ゲレロ、ジョニ・ヒメネス、〈piano〉パブロ・ルベン・マルドナド、〈perc〉パキート・ゴンサレス
[場]マドリード圏エル・エスコリアル レアル・コリセオ・デ・カルロスIII
[料]10~15ユーロ
6/13(火)20時30分「エル・エンクエントロ」マドリード初演
[出]〈b〉ダビ・コリア、アナ・モラーレス、フロレンシア・オリャン、パウラ・コミトレ、ラファエル・ラミレス、〈g〉アントニオ・カンポス、エル・ロンドロ、〈g〉ヘスス・トーレス、ホセ・ルイス・メディナ、〈perc〉ダニエル・スアレス
6/14(水)20時30分「フラメンコス・レヘンダリオス」世界初演
[出]〈c〉アウロラ・バルガス、パンセキート、〈g〉ミゲル・サラド、〈palmas〉チチャリート、ラファ、〈fl〉フアン・パリージャ
6/15(木)20時30分「ヒターノス・デル・メディテラネオ」マドリード初演
[出]〈piano〉ドランテス、〈perc〉ハビ・ルイバル、タクシム・トリオ
6/16(金)20時30分「ファミリア・カルモナ」世界初演
[出]〈g〉ぺぺ・アビチュエラ、ホセミ・カルモナ、フアン・カルモナ、カルロス・アビチュエラ、フアン・アビチュエラ・ニエト、〈c〉ぺぺ・ルイス・カルモナ他
6/17(土)20時30分
[出]〈b〉マヌエラ・カラスコ、〈c〉エンリケ・エル・エストレメーニョ、ルビオ・デ・プルーナ、タニェ、エセキエル・モントージャ、〈g〉ホアキン・アマドール、フアン・カンパージョ、マヌエル・デ・ラ・ルス、〈perc〉ホセ・カラスコ
6/18(日)19時30分「パルケ・デ・マリア・ルイサ」マドリード初演
[出]〈g〉ラファエル・リケーニ、ゲスト〈b〉ハビエル・バロン他
[場]マドリード カナル劇場サラ・ベルデ
6/22(木)20時30分「フィルマメント」
[出]〈c〉ロシオ・マルケス、〈ピアノ〉ダニエル・マレンテ、〈sax〉フアン・ヒメネス、〈perc〉アントニオ・モレーノ
6/24(土)20時30分
[出]〈b〉マリア・モレーノ、〈c〉エンリケ・エル・エストレメーニョ、アントニオ・カンポス、、マティアス・ロペス、〈g〉ホセリート・アセド
6/25(日)19時30分「ヒロネス・デ・ヒタネリア」
[出]〈b〉ぺぺ・トーレス、ヘマ・モネオ、〈c〉ルイス・モネオ、エンリケ・エル・エストレメーニョ、アントニオ・ビジャール、〈g〉パコ・イグレシアス、フアン・モネオ、〈perc〉ミゲル・チェジェネ
[場]マドリード エル・パボン/カミカゼ劇場
6/23(金)20時30分
[出]〈perc〉パキート・ゴンサレス、〈ウッドベース〉パブロ・マルティン、〈violin〉アレシス・レフェブレ、〈g〉ホセ・マヌエル・レオン
[場]マドリード 服飾博物館
6/24(土)
[出]〈c〉マリア・テレモート、〈g〉ノノ・ヘロ、〈palmas〉ダニ・ボニージャ、マヌエル・バレンシア
[場]マドリード レシデンシア・デ・エストゥディアンテス
6/24(土)
[出]〈g〉ヘスス・デル・ロサリオ、マリオ・モントージャ、〈perc〉ルキ・ロサダ
[場]マドリード ロペ・デ・ベガの家博物館
6/24(土)
[出]〈c〉アルカンヘル、〈g〉ダニ・デ・モロン、サルバドール・グティエレス、〈b〉パトリシア・ゲレロ
[場]マドリード ラサロ・ガルディアーノ博物館庭園
[問]www.madrid.org/sumaflamenca
2017年4月6日木曜日
ヘーレン財団フラメンコ学校移転
1996年、セビージャに開校したクリスティーナ・ヘーレン財団フラメンコ芸術学校。
舞踊やギターだけでなくカンテのコースもある、世界で最初の総合フラメンコ学校だが、その本拠がトリアーナのプレサ通り、サンタ・アナ教会近くに移転した。
サンタ・クルス街の古いお屋敷を改装して誕生したが、その後カンテとギターはベティスのスタジアム近くに移転。舞踊はスペースの問題でフンカルという、また離れたところで活動するなど、不便な状態が続いていた。
それが今回、昔お菓子屋さんだったビルを買い取り全面的に改装。総面積1500平米の中には9つの教室と、収容100人の小ホール、パティオなどがある。
舞踊コースはミラグロス・メンヒバルやハビエル・バロン、
カンテは写真のカリスト・サンチェスやフアン・ホセ・アマドール、
ギターはペドロ・シエラやニーニョ・デ・プーラ、パコ・コルテス、エドゥアルド・レボジャールらが教鞭をとる。
日本人も頑張ってます。弾いているのはゆなさん。
現在、スペインをはじめ、世界40か国からの生徒たち、100人以上が学んでいるという。
10月から6月までの年間クラスの他、7月にはクルシージョも開催している。
これまでの卒業者/在籍経験者からは、ウニオンのコンクールで優勝したヘマ・ヒメネス、ロシオ・マルケス、セリア・ロメロ、ヘロモ・セグーラ、マリア・ホセ・ペレス(以上カンテ)、ラ・ピニョーナ(バイレ)をはじめ、ルイサ・パリシオ、ラウラ・ビタル、アルヘンティーナ、ヘスース・コルバチョら多くのプロたちが巣立っていった。
舞踊やギターだけでなくカンテのコースもある、世界で最初の総合フラメンコ学校だが、その本拠がトリアーナのプレサ通り、サンタ・アナ教会近くに移転した。
サンタ・クルス街の古いお屋敷を改装して誕生したが、その後カンテとギターはベティスのスタジアム近くに移転。舞踊はスペースの問題でフンカルという、また離れたところで活動するなど、不便な状態が続いていた。
それが今回、昔お菓子屋さんだったビルを買い取り全面的に改装。総面積1500平米の中には9つの教室と、収容100人の小ホール、パティオなどがある。
舞踊コースはミラグロス・メンヒバルやハビエル・バロン、
カンテは写真のカリスト・サンチェスやフアン・ホセ・アマドール、
ギターはペドロ・シエラやニーニョ・デ・プーラ、パコ・コルテス、エドゥアルド・レボジャールらが教鞭をとる。
日本人も頑張ってます。弾いているのはゆなさん。
現在、スペインをはじめ、世界40か国からの生徒たち、100人以上が学んでいるという。
10月から6月までの年間クラスの他、7月にはクルシージョも開催している。
これまでの卒業者/在籍経験者からは、ウニオンのコンクールで優勝したヘマ・ヒメネス、ロシオ・マルケス、セリア・ロメロ、ヘロモ・セグーラ、マリア・ホセ・ペレス(以上カンテ)、ラ・ピニョーナ(バイレ)をはじめ、ルイサ・パリシオ、ラウラ・ビタル、アルヘンティーナ、ヘスース・コルバチョら多くのプロたちが巣立っていった。
2017年4月5日水曜日
アルヘンティーナ「ロス・ビエントス・ケ・アキ・メ・トラエン」
1984年ウエルバ生まれの歌い手、アルヘンティーナのリサイタルはセントラル劇場での、フラメンコ公演シリーズ、フラメンコ・ビエネ・デル・スールの一環で。
伴奏はヘレスのボリータとヘスース・ゲレーロ。パルマでトロンボとメジという布陣。
ブレリアに始まり、無伴奏で歌うマリアーナからのタンゴはレポンパやピジャージョなど様々なスタイルを歌い継いでいく。
セラーナは最後、アップテンポで追い上げる。マラゲーニャからのアバンドラオ。ミロンガ。ブレリア・ポル・ソレア。
音程もリズムもいい。声のコントロールもできている。上手いんだけどオレ!がほとんどかからない。どの曲も熱唱。みんな同じ感じなのだ。
フラメンコは曲種ごとの性格を表現するのも演者の役割だと思うのだけど、シギリージャもアレグリアも皆同じ顔、同じ表情で歌う。
技術はあるのだけど、それを曲の表現に、感情、心の表現に結びついていないのだ。
すっごく残念。上手いのにもったいないなあ。もう一段階段登れるはずなんだけどなああ。
双子のメジたちのファンダンゴ・デ・ウエルバからのラ・タララ。伴奏は最初がボリータ、後でヘスース。同じフレーズ引くと差がはっきり見えてしまう。
トロンボもひと踊り。一番フラメンコな瞬間だ。
その間にドレスを着替えたアルヘンティーナと、来週からの聖週間にちなんで、聖週間の行進曲をエンリケ・モレンテが歌詞をつけて歌った「アマルグーラ」へ。
そしてトナー・デ・クリスト。
シギリージャ。カラコーレス。どれも一緒。
そして最後は再びブレリア。ローレ・イ・マヌエルの曲やフェルナンダらが歌った歌詞などいろいろ歌う。
1時間半。お腹いっぱい。なので、アンコールのファンダンゴは聴かずに席を立つ。
昔より上手になっているし、各地で活躍しているし、この日もほぼ満員の盛況だった。お客さんは喜んでいたようだけど、本当オレ!がほとんどかからない。ってのが全てを象徴しているような。
外に出ると同じく、アンコール聴かずに家路を急ぐ、地元紙の評論家2名。
彼らは何て書いたかな。
昔、ほかの歌い手の事を、「音程もいい、コンパスもいい。でも僕には届かないんだよ、悪いね」ってかいたことがあったけど、それと同じ感じ。
そりゃ下手な歌を聴くよりはいいけれど、うまくても何も伝わってこない歌はもういいや。
ペジスコ、ひねりがあるフラメンコを聴きたいよお。
伴奏はヘレスのボリータとヘスース・ゲレーロ。パルマでトロンボとメジという布陣。
ブレリアに始まり、無伴奏で歌うマリアーナからのタンゴはレポンパやピジャージョなど様々なスタイルを歌い継いでいく。
セラーナは最後、アップテンポで追い上げる。マラゲーニャからのアバンドラオ。ミロンガ。ブレリア・ポル・ソレア。
音程もリズムもいい。声のコントロールもできている。上手いんだけどオレ!がほとんどかからない。どの曲も熱唱。みんな同じ感じなのだ。
フラメンコは曲種ごとの性格を表現するのも演者の役割だと思うのだけど、シギリージャもアレグリアも皆同じ顔、同じ表情で歌う。
技術はあるのだけど、それを曲の表現に、感情、心の表現に結びついていないのだ。
すっごく残念。上手いのにもったいないなあ。もう一段階段登れるはずなんだけどなああ。
双子のメジたちのファンダンゴ・デ・ウエルバからのラ・タララ。伴奏は最初がボリータ、後でヘスース。同じフレーズ引くと差がはっきり見えてしまう。
トロンボもひと踊り。一番フラメンコな瞬間だ。
その間にドレスを着替えたアルヘンティーナと、来週からの聖週間にちなんで、聖週間の行進曲をエンリケ・モレンテが歌詞をつけて歌った「アマルグーラ」へ。
そしてトナー・デ・クリスト。
シギリージャ。カラコーレス。どれも一緒。
そして最後は再びブレリア。ローレ・イ・マヌエルの曲やフェルナンダらが歌った歌詞などいろいろ歌う。
1時間半。お腹いっぱい。なので、アンコールのファンダンゴは聴かずに席を立つ。
昔より上手になっているし、各地で活躍しているし、この日もほぼ満員の盛況だった。お客さんは喜んでいたようだけど、本当オレ!がほとんどかからない。ってのが全てを象徴しているような。
外に出ると同じく、アンコール聴かずに家路を急ぐ、地元紙の評論家2名。
彼らは何て書いたかな。
昔、ほかの歌い手の事を、「音程もいい、コンパスもいい。でも僕には届かないんだよ、悪いね」ってかいたことがあったけど、それと同じ感じ。
そりゃ下手な歌を聴くよりはいいけれど、うまくても何も伝わってこない歌はもういいや。
ペジスコ、ひねりがあるフラメンコを聴きたいよお。
2017年4月4日火曜日
ダニエル・カサレス「パロ・サント」
マエストランサ劇場でのダニエル・カサレス公演。
と言っても、マエストランサ劇場のフラメンコ公演としてプログラムされたわけではない、特別プログラム。劇場を借りての自主公演のようなものか。
フラメンコと聖週間をドッキングさせる、とうたっていたのであります。
幕があくと舞台いっぱいに一昨年結成されたという、トリアーナ交響楽団が並ぶ。
主役のギタリストと指揮者が登場。椅子に座ろうとすると大きな雑音。いやあ、幸先悪いわ、と思ったら、その後も床置きマイクがダニエルが足でリズムをとるその音を拾ったのか、雑音がでて、舞台で演奏中にも関わらず、音響さんが出てきてマイクを外したり、で気が散る気が散る。
ついでに言えばギターはマイクで大音量なのに、オケの後ろには音響板がセットされているわけでも、オケの間にマイクが仕込んであるわけでもなく、フォルティシモで演奏した時以外はほぼ聞こえない。なんのためのオケなんだか。上手に並んだ聖週間音楽の楽隊の4人の奏者の、コルネット(金管楽器)はもともと屋外で演奏していることもあり大きく響くのでありますが。と終わった序曲。
続くグアヒーラはビセンテ風にしたいのかなあ。テクはある。でもセンスがない。
とここまでが四部構成の一部。
二部はギターソロのビダリータに始まる。それをゲストのラ・ルピが、バタ・デ・コーラにマントンでマルカールしていく。ラ・ルピは年齢のせいもあるのかかなりふくよかになっていて、バタもマントンも、セビージャ派を見慣れた目からするとちょっと乱暴。バタける足が見えるってありえん。
続いてもゲストの歌い手ロシオ・マルケスが歌うタンゴ。そこにバイオリン、オケのコンマスも加わるんだけど、そのセンスのなさも凄い。そしてギターソロでブレリア。
その間も照明は当たっていないものの、オケは舞台の上。
三部は第2ギターとパルマも務めるマヌエル・ペラルタのサエタから。なぜかマイクを付けていないので、声をひそめるようにするところが聞こえない。ま、サエタはマイクなしだしな。と思ったら続いてパーカッションの伴奏で、キリスト像のポーズを入れて踊るセルヒオ・アランダ。姿勢が悪い。なぜか持ってたワイヤレスマイクを途中で投げ捨てる。え?音響さんつける相手間違ったわけ?
オケの後ろにコルネット楽隊の大部隊が登場して、ギター、オケ、楽隊と舞台上に百人以上。コルネット楽隊は超迫力でございました。
でもコルネットの音にはマイク使ってもギターの音はかき消されるので、なんというか、意味がないような。で、ここでもロシオが登場して歌ったのだけど、照明で顔が陰になりるわ、声もほぼ聞き取れない。でもとりあえず地元の人気楽隊が出たこともあってか盛り上がる。
四部はまたオケとギター。
メロドラマの映画音楽みたいな感じ。あ〜疲れた。
おそらく普段、フラメンコの舞台など見たことがないお客さんは喜んでいたようだけど、フラメンコ通な人たちは私同様、文句タラタラでございました。
通し稽古したのかなあ、とつい疑問に思ってしまうような、技術ミスだらけの公演でございました。なんだかねえ。内容がよくてもお客さんがそれほど入らない公演と、内容はどうでもお客さんが入る公演。いろいろ難しいですなあ。
と言っても、マエストランサ劇場のフラメンコ公演としてプログラムされたわけではない、特別プログラム。劇場を借りての自主公演のようなものか。
フラメンコと聖週間をドッキングさせる、とうたっていたのであります。
幕があくと舞台いっぱいに一昨年結成されたという、トリアーナ交響楽団が並ぶ。
主役のギタリストと指揮者が登場。椅子に座ろうとすると大きな雑音。いやあ、幸先悪いわ、と思ったら、その後も床置きマイクがダニエルが足でリズムをとるその音を拾ったのか、雑音がでて、舞台で演奏中にも関わらず、音響さんが出てきてマイクを外したり、で気が散る気が散る。
ついでに言えばギターはマイクで大音量なのに、オケの後ろには音響板がセットされているわけでも、オケの間にマイクが仕込んであるわけでもなく、フォルティシモで演奏した時以外はほぼ聞こえない。なんのためのオケなんだか。上手に並んだ聖週間音楽の楽隊の4人の奏者の、コルネット(金管楽器)はもともと屋外で演奏していることもあり大きく響くのでありますが。と終わった序曲。
続くグアヒーラはビセンテ風にしたいのかなあ。テクはある。でもセンスがない。
とここまでが四部構成の一部。
二部はギターソロのビダリータに始まる。それをゲストのラ・ルピが、バタ・デ・コーラにマントンでマルカールしていく。ラ・ルピは年齢のせいもあるのかかなりふくよかになっていて、バタもマントンも、セビージャ派を見慣れた目からするとちょっと乱暴。バタける足が見えるってありえん。
続いてもゲストの歌い手ロシオ・マルケスが歌うタンゴ。そこにバイオリン、オケのコンマスも加わるんだけど、そのセンスのなさも凄い。そしてギターソロでブレリア。
その間も照明は当たっていないものの、オケは舞台の上。
三部は第2ギターとパルマも務めるマヌエル・ペラルタのサエタから。なぜかマイクを付けていないので、声をひそめるようにするところが聞こえない。ま、サエタはマイクなしだしな。と思ったら続いてパーカッションの伴奏で、キリスト像のポーズを入れて踊るセルヒオ・アランダ。姿勢が悪い。なぜか持ってたワイヤレスマイクを途中で投げ捨てる。え?音響さんつける相手間違ったわけ?
オケの後ろにコルネット楽隊の大部隊が登場して、ギター、オケ、楽隊と舞台上に百人以上。コルネット楽隊は超迫力でございました。
でもコルネットの音にはマイク使ってもギターの音はかき消されるので、なんというか、意味がないような。で、ここでもロシオが登場して歌ったのだけど、照明で顔が陰になりるわ、声もほぼ聞き取れない。でもとりあえず地元の人気楽隊が出たこともあってか盛り上がる。
四部はまたオケとギター。
メロドラマの映画音楽みたいな感じ。あ〜疲れた。
おそらく普段、フラメンコの舞台など見たことがないお客さんは喜んでいたようだけど、フラメンコ通な人たちは私同様、文句タラタラでございました。
通し稽古したのかなあ、とつい疑問に思ってしまうような、技術ミスだらけの公演でございました。なんだかねえ。内容がよくてもお客さんがそれほど入らない公演と、内容はどうでもお客さんが入る公演。いろいろ難しいですなあ。
2017年4月2日日曜日
アルバ・モリーナ、ロサリオ・トレド
4月1日、セビージャのロペ・デ・ベガ劇場では一部二部で全く違う二人のアルティスタが公演。
一部はアルバ・モリーナ。ローレ・モントージャとマヌエル・モリーナの娘だ。彼女が両親の歌を歌うというのがこのコンサート。ホセ・アセドの伴奏でオープニングの「ディメ」から「シレンシオ」「ロメロ・ベルデ」「アルムタミ」など数々の名曲を歌い上げた。本人も舞台で話していたように難しい曲を親譲りの音程の良さ、声の伸びの良さで見事にこなしていた。ギターはマヌエルのをアレンジした感じだが、うーん、どうなんでしょう。
アンコールでは母ローレ、母のいとこカルメリージャも舞台に上がりパルマを。キリッとしたモントージャ家秘伝のパルマで盛り上げ、最後はローレも一曲歌い、観客は熱狂。
休憩を挟んでロサリオ・トレド「エル・プルソ・デ・ADN」
2年前、ヘレスで見た「ADN」からフアン・ビジャールを抜いて、ちょっと短くした感じ。
ロサリオの踊りがしっかりしているから、芝居仕立てなこんな作品も悪くない。
ギターのラファエル・ロドリゲス。カンテのダビ・パロマール、パルマとパーカッションのロベルト・ハエン。4人だけの舞台でロサリオが踊るのはアレグリアス、ルンバ、ロサリオが歌い踊るタンギージョ。最後はマントンのカーニャ。
ヘレスの時より、よりコンパクトによりフラメンコにまとめて見せた。
一部はアルバ・モリーナ。ローレ・モントージャとマヌエル・モリーナの娘だ。彼女が両親の歌を歌うというのがこのコンサート。ホセ・アセドの伴奏でオープニングの「ディメ」から「シレンシオ」「ロメロ・ベルデ」「アルムタミ」など数々の名曲を歌い上げた。本人も舞台で話していたように難しい曲を親譲りの音程の良さ、声の伸びの良さで見事にこなしていた。ギターはマヌエルのをアレンジした感じだが、うーん、どうなんでしょう。
アンコールでは母ローレ、母のいとこカルメリージャも舞台に上がりパルマを。キリッとしたモントージャ家秘伝のパルマで盛り上げ、最後はローレも一曲歌い、観客は熱狂。
休憩を挟んでロサリオ・トレド「エル・プルソ・デ・ADN」
2年前、ヘレスで見た「ADN」からフアン・ビジャールを抜いて、ちょっと短くした感じ。
ロサリオの踊りがしっかりしているから、芝居仕立てなこんな作品も悪くない。
ギターのラファエル・ロドリゲス。カンテのダビ・パロマール、パルマとパーカッションのロベルト・ハエン。4人だけの舞台でロサリオが踊るのはアレグリアス、ルンバ、ロサリオが歌い踊るタンギージョ。最後はマントンのカーニャ。
ヘレスの時より、よりコンパクトによりフラメンコにまとめて見せた。
2017年4月1日土曜日
カルメン・リナーレス「エンクエントロ」
セビージャのオペラハウス、マエストランサ劇場ではビエナルなどのフェスティバルを除き、毎年3回、フラメンコ公演が開催される。
そのうちの一つがこのカルメン・リナーレス公演。
ピアノ、チェロ、フルート(クラリネット、アルトサックス)、パーカッションというカメラータ・フラメンコ・プロジェクト(本来はこれにウッドベースが加わる)と、ミゲル・アンヘル・コルテスのギターによるファリャの「恋は魔術師」に始まり、ノーベル賞受賞の詩人フアン・ラモン・ヒメネス、内戦時に暗殺されたフェデリコ・ガルシア・ロルカの死を歌い、最後はフラメンコで締めるまで2時間たっぷり聴かせてくれた。
少ない楽器で聴かせる「恋は魔術師」。もっと小さい会場なら良かったかもなのだが、オペラハウスではちょっと貧相に聞こえてしまうのが残念。また、踊り、バネサ・アイバルが入り、イスラエル・ガルバン風な感じとかもあるのだが、コンパスも形も悪くはないのだが、踊りではなくて動きにしか見えない。つまり、その動きに意味がない。センティードがない。挙げ句の果て、照明はカルメンの顔にも影をつくり、踊り手に至ってはうすら明かりの中だ。ん〜。
カルメンは熱唱。詩がきちんと聞こえてくるように歌う。さすが。
ミゲル・アンヘルの長いソロの後、トナー、ミラブラス、ブレリア。
フラメンコ歌手のコンサートで、フラメンコに至るまで1時間以上待たせたけれど、フラメンコもさすがの出来でありました。
しかし、上演時間といい、照明といい、見せ方を工夫する必要は大いにあり、でございましょう。
そのうちの一つがこのカルメン・リナーレス公演。
ピアノ、チェロ、フルート(クラリネット、アルトサックス)、パーカッションというカメラータ・フラメンコ・プロジェクト(本来はこれにウッドベースが加わる)と、ミゲル・アンヘル・コルテスのギターによるファリャの「恋は魔術師」に始まり、ノーベル賞受賞の詩人フアン・ラモン・ヒメネス、内戦時に暗殺されたフェデリコ・ガルシア・ロルカの死を歌い、最後はフラメンコで締めるまで2時間たっぷり聴かせてくれた。
少ない楽器で聴かせる「恋は魔術師」。もっと小さい会場なら良かったかもなのだが、オペラハウスではちょっと貧相に聞こえてしまうのが残念。また、踊り、バネサ・アイバルが入り、イスラエル・ガルバン風な感じとかもあるのだが、コンパスも形も悪くはないのだが、踊りではなくて動きにしか見えない。つまり、その動きに意味がない。センティードがない。挙げ句の果て、照明はカルメンの顔にも影をつくり、踊り手に至ってはうすら明かりの中だ。ん〜。
カルメンは熱唱。詩がきちんと聞こえてくるように歌う。さすが。
ミゲル・アンヘルの長いソロの後、トナー、ミラブラス、ブレリア。
フラメンコ歌手のコンサートで、フラメンコに至るまで1時間以上待たせたけれど、フラメンコもさすがの出来でありました。
しかし、上演時間といい、照明といい、見せ方を工夫する必要は大いにあり、でございましょう。
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