2021年6月23日水曜日

イタリカ国際舞踊祭アンドレス・マリン『エクスタシス/ ラヴェル(ショー・アンダルース)』

イタリカはセビージャ郊外サンティポンセの街にある遺跡で、かつてローマ皇帝二人を産んだ地名。その遺跡を舞台にして1981年に始まった舞踊祭。セビージャ県の主催で、遺跡のほかの県内でも公演が行われる。

今年の幕開けを飾ったのはアンドレス・マリン。

 ©︎Lolo Vasco Festival de Italica

モーリス・ラヴェルの音楽を、フラメンコダンサー、スペイン舞踊ダンサー、バレエダンサーの4人の女性ダンサーと、ピアノとサックス、パーカッションの音楽で踊るという。

日本ではイスラエルがストラヴィンスキー『春の祭典』やってるし、その前にも『恋は魔術師』やってるし、ビエナルではフェルナンド・ロメーロが『牧神の午後』『春の祭典』『ボレロ』踊ってたし、クラシック音楽とフラメンコって今、流行ってるん?

いやいや、もともとフラメンコとクラシックって案外近くて、アンドレスが前日の記者会見で言っていたように、フラメンコダンサーもクラシック音楽でスペイン舞踊を踊るのが普通で、「父は公演に行く時オーケストラ用のスコアも持っていってた」わけで。今でこそフラメンコとスペイン舞踊がそれぞれ、より専門化してるけど、振り返るとそこにあった、ものなのかもしれません。

前に進むため過去を振り返り自分のルーツを確認し新しいものを生み出す、的なことかな、と思うのでありますが、もちろん、過去のクラシコ・エスパニョールとはまた全然違ったアプローチであることは言うまでもないことで。

アンドレス・マリンはフラメンコなんだけど、今回の彼はフラメンコにこだわらずより自由で、面白かった。楽しい、という面白いよりも、興味深い、の方が強いかな。でも本当に面白かったんだよ。


©︎Lolo Vasco Festival de Italica

ダンサーたちはご覧のようにもじもじくん、もしくはショッカーを思い出させる全身黒タイツ。顔も覆っている。フラメンコ二人は靴でわかるけどね。サパテアードや、カスタネット、マントンなども使うけどとにかく動きが、スカートなどの誤魔化しなしにそのまま見えるわけで。それが狙いなのかな。

©︎Lolo Vasco Festival de Italica

アンドレスだけは顔出しで、指揮者的に、場を統率していく感じ。

©︎Lolo Vasco Festival de Italica
©︎Lolo Vasco Festival de Italica

音楽はラヴェル。スペインの音楽にインスパイアされた曲も多いラヴェルで、ソレアのメロディーじゃん、って思った曲があったとアンドレスが言ってたから、途中サックスがソレアのメロディーみたいに演奏してたのも、きっとラヴェルの曲なのでせう。うーん、もっとラヴェル予習していけばよかったかなあ。

黒子ダンサーズは、クリスタル・パイトの『ボディ・アンド・ソウル』で、ラバースーツみたいなのを着てトゥシューズってのがあったけど、ちょっとあれを思い出させる。無名性や異質なものの融合、ってことなのかな。

ビエナルでの『ラ・ビヒリア・ペルフェクタ』でコンセプトや美術を担当したホセ・マヌエル・ペルニゲスが今回も入っていて、おそらく彼のアイデアが色々入っているのでありましょう。

©︎Lolo Vasco Festival de Italica

『ボレロ』はセビージャの作曲家アルベルト・コレテロによる換骨奪胎版を使っていて、これはこれで面白かったけど、音デカすぎ。でも動き的には想定内、かも。

と思ったら最後にバレエダンサーが黒子の衣装脱ぎ捨て全裸トゥーシューズ。筋肉の動きとか見えて面白い、じゃなくて、これも、暗喩なのかなあ。わからん。


とにかく、止まらない妄想/創作力と探索、inquietud y busquedaという感じ。




©︎Lolo Vasco Festival de Italica



©︎Lolo Vasco Festival de Italica


面白いなあ。

で、他のダンサーに気を取られ、いつも気になる首前姿勢もあまり気にならなかったのでありました。


2021年6月18日金曜日

フラメンコ・オン・ファイア

牛追い祭りで有名な北スペイン、パンプローナ。
普段は静かなこの町で毎夏行われるフラメンコ祭、フラメンコ・オン・ファイア。
英語を使ったフェスティバルの名前は、この町出身の歴史に残るフラメンコ・ギタリスト、サビーカスのかつてのアルバムのタイトルから。

そのプログラムが発表されました。


今年は、トゥデラでも1公演行われます。


◇フラメンコ・オン・ファイア

8/25(水)21時30分

[出]〈歌手〉ファレーテ

[場]トゥデラ 

8/26(木)21時30分

[出]〈歌手〉ニーニャ・パストーリ

[場]パンプローナ バルアルテ

8/27(金)20時

[出]〈シンガーソングライター〉ハビエル・ルイバル

[場]パンプローナ ガジャレ劇場

8/27(金)21時30分『ビバ!』

[出]〈b〉マヌエル・リニャン

[場]パンプローナ バルアルテ

8/28(土)21時30分

[出]〈c〉パンセキート、アントニオ・レジェス、イスラエル・フェルナンデス

[場]パンプローナ バルアルテ

8/29(日)21時30分

[出]〈歌手〉ブイカ

[場]パンプローナ バルアルテ

[問]https://www.flamencoonfire.org





 なお、フェスティバルに先駆け、Fオンファイアなるイベントも。下記のほか、ぺぺ・アビチュエラとエンリケ・モレンテの息子キキ・モレンテのコンサートがエステラで開催されるそうですが日程は現在のところ未定だそう。


◇Fオン・ファイア

8/7(土)21時

[出]〈b〉パストーラ・ガルバン、〈g〉ヘスス・カルボネル

[場]ビアナ サン・ペドロ遺跡

8/18(水)21時

[出]〈c〉インディア・マルティネス

[場]パンプローナ ナバラ・アレーナ

[問]https://www.flamencoonfire.org/f-on-fire/

2021年6月17日木曜日

マエストランサ劇場のフラメンコ公演

 昨年のビエナルでは感染拡大もあって会場とならなかったセビージャのマエストランサ劇場。

『カルメン』や『セビリアの理髪師』『ドン・ジュアン』など、いくつものオペラの舞台になったセビージャのオペラハウスであり、セビージャ交響楽団の本拠地で、オペラやバレエなどクラシック公演が多いけど、92年のオープン以来、フラメンコ公演も毎年行われています。

16日、発表になった21〜22年度のプログラムでもフラメンコ公演がいくつか。

11月にはアンダルシア舞踊団がグラナダで初演の新作を上演、12月にはサラ・バラス舞踊団が新作初演し、1月にはラファエラ・カラスコ舞踊団、来年5月には来月マドリードで初演する新作でのスペイン国立バレエ団公演、と舞踊が充実しているのはもちろんのこと、4月にはカルメン・リナーレスのリサイタルも。

楽しみです。




◇マエストランサ劇場のフラメンコ

10/23(土)20時『ランチェーラ・フラメンカ』

[出]〈c, piano〉マリア・トレド、〈g〉クーロ・カラスコ、〈cajón〉イシドロ・スアレス、〈palmas〉フアン・グランデ、ルア・デ・カンタローテほか

11/7(日)20時『エル・マレフィシオ・デ・ラ・マリポサ』

[出]〈b〉アンダルシア舞踊団

12/17(金)、18(土)、19(日)20時 新作初演

[出]〈b〉サラ・バラス舞踊団

2022年

1/30(日)20時『アリアドナ』

[出]〈b〉ラファエラ・カラスコ舞踊団

4/23(土)20時『40アニョス・デ・フラメンコ』

[出]〈c〉カルメン・リナーレス、〈g〉サルバドール・グティエレス、エドゥアルド・エスピン、〈piano〉パブロ・スアレス、〈コントラバス〉ホセミ・ガルソン、〈b〉バネサ・アイバル、〈perc〉カロ・サンペラ、ゲスト〈c〉ミゲル・ポベーダ

5/21(土)20時『ロンボ・イ・アパルテ』

[出]〈c〉マヌエル・ロンボ、〈g〉ペドロ・シエラほか

5/26(木)、27(金)20時『ラ・ベジャ・オテロ』

[出]〈b〉スペイン国立バレエ団

[場]セビージャ マエストランサ劇場

[問]https://www.teatrodelamaestranza.es

2021年6月16日水曜日

ヘレスの夏のフラメンコ公演プログラム

 ヘレスの夏のフラメンコ公演プログラムが発表されました。


さすがというしかない充実のプログラム。

毎週金曜のビエルネス・フラメンコ。

考古学博物館でのフラメンコやフラメンコにインスピレーション受けた音楽だったりのコンサート。

フラメンコに限らないコンサート。

そしてフィエスタ・デ・ラ・ブレリア。

今年は会場がサンティアゴ街近くのアタラジャ庭園となりました。


◇カロー・フラメンコ

○ビエルネス・フラメンコ


7/2(金)22時『モラオ&パリージャ、ギターラ・デ・ヘレス』

[出]〈g〉ぺぺ・デル・モラオ、マヌエル・パリージャ、ディエゴ・デル・モラオ、〈violin〉ベルナルド・パリージャ、〈c〉トマサ・サンティアゴ、〈palmas〉フアン・ディエゴ・バレンシア、フアン・グランデ、〈perc〉アネ・カラスコ

7/9(金)22時『ソラジャ・クラビホ、キエロ・ベルテ・バイラール』

[出]〈b〉ソラジャ・クラビホ、エステル・アランダ、ハイロ・アマジャ、〈c〉フアン・デ・マリア、エル・キニ、〈g〉フアン・ディエゴ、ハビエル・パティーノ

7/16(金)22時『ペーニャ・エル・ペスカエロ、エジャス』

[出]〈b〉パトリシア、イバニェス、〈c〉カルメン・グリロ、マラ・レイ、マヌエル・モネオ、〈g〉フアン・マヌエル・モネオ、ハビエル・イバニェス、特別協力〈violin〉ベルナルド・パリージャ、〈piano〉レイナ・ヒターナ、〈perc〉ペドロ・ナバロ、〈palmas〉ナイム・レアル

7/23(金)22時『ペーニャ・フラメンカ“アミーゴス・デ・エステジャ”、トランスパレンシア』

[出]〈c〉マヌエル・デ・カンタローテ、ゲスト〈c〉カプージョ・デ・へレス、ホセ・バレンシア、〈g〉マヌエル・ヘロ、フェルナンド・デ・ラ・モレーナ・イーホ、ビセンテ・サンティアゴ、〈palmas〉フアン・ディエゴ・バレンシア、マヌエル・カンタローテ、マヌエル・バレンシア、〈perc〉ルイス・デ・ペリキン、〈コーラス〉ファニア・サルサナ、ドローレス・デ・ペリキン、ラ・フンケーラ、フィン・デ・フィエスタ特別協力〈c〉マロコ・ソト、ホセレテ・ムショ・ヒターノ、ホセ・デ・ラ・メルチョーラ、ノノ・デ・ペリキン

7/30(金)22時『ペーニャ・フラメンカ“ラ・ブレリア”、アル・コンパス・デル・カンピージョ』

[出]〈c〉マヌエル・モネオ“バルージョ”、ミゲル・ラビ、エバ・デ・ルビチ、〈b〉カルメン・エレラ、ゲスト〈c〉ホセ・ミヒータ、〈g〉マヌエル・パリージャ、ドミンゴ・ルビチ、〈palmas〉ホセ・ルビチ、マヌエル・カンタローテ

8/6(金)22時第2回カディス、ヘレスとロス・プエルトスのビエナル

[出]第1部〈c〉エスメラルダ・ランカピーノ、〈g〉パコ・レオン、〈palmas〉ホセ・ルビチ、ホセ・ペーニャ、第2部〈c〉ランカピーノ、ビセンテ・ソト、ランカピーノ・イーホ、〈〈g〉〉パコ・セペーロ

[場]ヘレス アタラジャ庭園

[料]15、20ユーロ、3夜回数券40、50ユーロ


○第7回MIMAムシカス・インプロビサーダス・エン・ムセオ・アルケロヒコ


7/7(水)21時30分『メソポタミア・アル・ヘレス、ジョコの旅』

[出]〈ボーカル,g〉ジョコ・ホリアとキャラバン・バンド

7/14(水)21時30分『ティエント・マデラ』

[出]〈g〉ラウル・カンティサノ、〈c〉トマス・デ・ペラーテ、〈コントラバス〉マルコ・セラット

7/21(水)21時30分『ドゥアンド』

[出]〈b〉リカルド・ピニェロ、〈g〉キム・ラモス、〈perc〉ペリーコ・ナバロ

7/28(水)21時30分『トリポラール』

[出]〈b〉クリスティーナ・ホール、〈クラリネット〉グスターボ・ドミンゲス、〈drum〉ボルハ・ディアス

[場]ヘレス 考古学博物館


○ノーチェ・デ・ボエミア※フラメンコ関係のみ

7/17(土)22時『トゥ・カンシオン・エン・ミ・ギターラ』

[出]〈g〉サンティアゴ・ララ、ゲスト〈b〉ヘスース・カルモナ、ゲスト〈c〉ラ・トレメンディータ、〈perc〉ペリーコ・ナバロ、ラファ・ガルシア、弦楽五重奏団他

7/31(土)22時『フラメンコ・リークス』

[出]〈b〉カルラス・ベナベン、〈drums〉ティノ・ディ・ジラルド、〈sax, fl〉ホルヘ・パルド

8/7(土)22時『デジャヴ』

[出]〈c〉マイテ・マルティン、〈g〉アレハンドロ・ウルタード、ホセ・トマス、〈violin〉マルタ・カルドナ、〈perc〉ダビ・ドミンゲス、〈b〉パトリシア・ゲレーロ

[場]ヘレス アタラジャ庭園

[料]20、25ユーロ、3夜回数券50、60ユーロ


○第59回フィエスタ・デ・ラ・ブレリア

8/16(月)『トダ・ウナ・ビダ』

[出]〈c〉ルイス・エル・サンボ、エンリケ・ソト、ぺぺ・デ・ラ・ホアキーナ、ロサリオ“ラ・メルチョーラ”、ホアキン・エル・サンボ、〈g〉ドミンゴ・ルビチ、ミゲル・サラド、〈b〉ティア・ジョジャ、サルバオーラ・デ・レベコ、ティア・バスティアナ、〈palmas〉ラファエル・ロメロ・フンケーラ、クーロ・デ・ラ・ホアキーナ、アリ・デ・ラ・トタ

8/17(火)『ガラ・ホベネス・プロメサス・デ・バイレ,デ・ヘレス』

[出]〈b〉サロメ・ラミレス、アンドレア・トマス、ネレア・ドミンゲス、エウヘニア・ヒメネス、〈c〉マヌエル・モネオ、フアン・デ・ラ・マリア、ホアキン・マリン、〈g〉フアン・マヌエル・モネオ

8/19(木)『フィエスタ・デ・ラ・ブレリア/ホーベン;ヘマ・モネオ、アオラ!』

[出]〈b〉ヘマ・モネオ、ウーゴ・ロペス、ゲスト〈b〉アントニオ・カナーレス、〈c〉フアン・デ・マリア、エセキエル・モントージャ、イスマエル・デ・ラ・ロサ、マヌエル・デ・ラ・ニナ、ラファエル・サンボ、ホセ・モネオ、マロコ・ソト、ミゲル・ラビ、ホセ・バレンシア、イスラエル・フェルナンデス、〈g〉フアン・カンパージョ、ヘスース・アガラード、マヌエル・パリージャ、ディエゴ・デル・モラオ、〈perc〉アネ・カラスコ、フアン・グランデ他

8/20(金)『フィエスタ・デ・ラ・ブレリア/インターナショナル;ヘレス・アベック・パリ』

[出]第1部〈c〉ティア・フアナ・ラ・デル・ピパ、マテオ・ソレア、フェリパ・デル・モレーノ、〈g〉マヌエル・バレンシア、ホセ・ガルベス、サムエリート(パリ)、『子供が婆さんのように踊り、婆さんは踊ると子供のよう』特別ゲスト〈b〉アナ・マリア・ロペス、〈b〉エステル・アランダ、特別協力〈b〉エル・チョロ、マヌエラ・ヌニェス、子供〈b〉トリアーナ・カラスコ、ロシオ・カラスコ、アルマ・アランダ、〈c〉カルメン・グリロ、ミゲル・ラビ、モモ・モネオ、特別協力〈c〉フアナ・ラ・デル・ピパ、マテオ・ソレア、〈g〉フアン・カンパージョ、ホセ・ガルベス、〈palmas〉アリ・デ・ラ・トタ、ハビ・ペーニャ

8/21(土)『フィエスタ・デ・ラ・ブレリア/プラスエラ・ホンダ・イ・カンタオーラ』

[出]〈c〉ルイス・モネオ、マヌエル・バルージョ、ホセ・デ・ロス・カマロネス、ホセ・ミヒータ、ドローレス・アグヘータ、エルー・デ・ヘレス、エル・トロ、トマス・ルビチ、サイラ・マレーナ、〈b〉パトリシア・イバニェス、ロシオ・マリン、サライ・ガルシア、〈g〉ドミンゴ・ルビチ、フアン・マヌエル・モネオ、アントニオ・マレーナ・イーホ、クアドロ

[場]ヘレス アタラジャ庭園

[問]https://flamencodejerez.org/

2021年6月14日月曜日

ヘレス/フラメンコの夜

 シェリーといえば、のティオ・ぺぺの、ゴンサレス・ビアスのボデーガが夏に開催しているティオ・ペペ・フェスティバル。今年は、フラメンコにも近いスペイン歌謡/ポップ系のインディア・マルティネス(8月3日)、イサベル・パントーハ(8月7日)、ロサリオ(8月8日)など、スペインの有名歌手ばかりの出演で、フラメンコ公演はなしか〜と思ったらありました。

フラメンコの公演三つ。同じ会場です。




◇ノーチェス・デ・フラメンコ/ティオ・ペペ

7/29(木)23時15分

[出]〈c〉フアン・ビジャール、へスース・メンデス、イスラエル・フェルナンデス、〈g〉ディエゴ・デル・モラオ

8/11(水)23時15分

[出]〈c〉カプージョ・デ・ヘレス、アントニオ・レジェス、ランカピーノ・チーコ

8/12(木)23時15分

[出]〈c〉マリア・テレモート、アナベル・バレンシア、ラ・タナ

[料]12.9~34.9ユーロ

[場]ヘレス ボデガ・ゴンサレス・ビアス パティオ・デ・ラ・トネレリア

[問]https://www.tiopepefestival.com/es/conciertos/noches-de-flamenco-y-solera

前売りhttps://www.tickentradas.com/fest/solera-y-compas



あ、8月10日に行われるマヌエル・アレハンドロというソングメーカーへのオマージュ公演にはマカニータが出演しますね。他はオペラ歌手やスペイン歌謡歌手ですが。

2021年6月11日金曜日

イタリカ舞踊祭プログラム発表

イタリカの舞踊祭、今年はイタリカのローマ遺跡とともに、アルカラのお城での公演も。

車がないと行きにくいけど、イタリカでのアンドレスに、アルカラではオルガ、バロン、マリア・モレーノ。どれも新作?みたことのないものばかりです。うーん、行きたいなあ。



◇イタリカ舞踊フェスティバル※フラメンコ公演のみ

6/22(火)、23(水)22時30分『エクスタシス/ラベル』

[出]〈b〉アンドレス・マリン、バネサ・アイバル、アンドレア・アントー、クロエ・ブルーレ、ルシア・バスケス、〈piano〉オスカル・マルティン、〈sax〉アルフォンソ・パディージャ、〈perc〉ダニエル・スアレス

[場]セビージャ県サンティポンセ イタリカ ローマ劇場

6/24(木)、25(金)22時30分『ラ・ティエンタ・デ・ラ・レオナ』

[出]〈b〉オルガ・ぺリセ、〈g〉ホセ・マヌエル・レオン、〈c〉アルフレド・テハーダ、エル・マティ、〈b〉マルティン・レイトン、〈perc〉ロベルト・ハエン

[場]セビージャ県アルカラ・デ・グアダイラ カスティージョ

7/10(土)、11(日)22時30分『エントレ・ムヘーレス』

[出]〈b〉ハビエル・バロン、〈g〉サルバドール・グティレス、ハビエル・パティノ、〈c〉メルチョーラ・オルテガ、ナタリア・セグーラ、〈b, c, palmas〉ベアトリス・リベロ、〈エレキベース〉ポポ、〈piano〉ヘスス・ラビジャ、〈perc〉アントニオ・コロネル

[場]セビージャ県アルカラ・デ・グアダイラ カスティージョ

7/15(木)、16(金)22時30分『ベルソ・リブレ/ワーク・イン・プレグレス』

[出]〈b〉マリア・モレーノ、ゲスト〈b〉カルメン・レデスマ、〈c〉ロサリオ・ラ・トレメンディータ、〈g〉フアン

・レケーナ

[場]セビージャ県アルカラ・デ・グアダイラ カスティージョ

[問]http://www.festivalitalica.es/

2021年6月8日火曜日

アモーレス・フラメンコスenマドリード

 ヌエボ・バレエ・エスパニョールをアンヘル・ロハスと一緒に率いていたカルロス・ロドリゲスの作品『アモーレス・フラメンコス』が8日初演。1週間の上演。

主演を務めるマリア・クルスは2001年マドリード生まれだそう。マドリードのエル・ルセーロというスタジオを母とともにやっているそうな。ついに今世紀生まれが主役をする時代になったんですなあ。




◇アモーレス・フラメンコス

6/8(火)~13(日)

[出]〈b〉マリア・クルス、ゲスト〈b〉カルメラ・グレコ

[場]マドリード edpグラン・ビア劇場

[問]https://gruposmedia.com/teatro-edp-gran-via/amores-flamencos/

2021年6月7日月曜日

音楽と博物館/7月のマラガとセビージャ

アンダルシア州の主催する博物館でのコンサート。
昨年はこれが、外出禁止明け、初めての本格的コンサートだったように覚えています。

今年もあります。ポップにシンガーソングライター。そしてフラメンコ。
マラガの博物館は港に近い、元税関だった建物。
セビージャの民族博物館はマリア・ルイサ公園の鳩の集まるアメリカ広場にあるムデハル洋式の建物。
どちらも確か野外なので感染対策もバッチリなはず。


 

ムシカ・イ・ムセオ※フラメンコ関係のみ

7/6(火)22時『ビボス』

[出]〈c〉アルヘンティーナ、

7/7(水)22時『ソレア・ソラ』

[出]〈c〉トマス・デ・ペラーテ

7/8(木)22時

[出]〈voz〉エル・カニホ・デ・ヘレス

7/14(水)22時『ミ・ムシカ』

[出]〈c〉カプージョ・デ・ヘレス

7/15(木)22時『ギタリシモ』

[出]〈g〉ダニエル・カサレス

7/22(木)22時『ロ・ケ・テ・ファルタ』

[出]〈c〉ソレア・モレンテ

[場]マラガ マラガ美術館

[料]15ユーロ

7/6(火)22時『カンテ・イ・プント』

[出]〈c〉マヌエル・ロンボ

7/8(木)22時『ヘラルキア』

[出]〈c〉ホセ・バレンシア

7/15(木)22時『アルマ』

[出]〈c〉エスペランサ・フェルナンデス

7/21(水)22時『エレンシア』

[出]〈g〉ラファエル・リケーニ

[場]セビージャ 民俗博物館

[料]15ユーロ

[問]https://www.juntadeandalucia.es/cultura/agendaculturaldeandalucia/musica-y-museos-mumu-2021

2021年6月6日日曜日

マラガのビエナル

 マラガのビエナルのプログラムが発表となりました。



マラガのビエナルは県の主催で、マラガ市だけでなく、県内のあちこちでフラメンコのイベントが行われるというもの。昔からあるフェスティバルなども組み込んだりしているので、セビージャやヘレス、またラ・ウニオンのように、一つの町で集中して公演が行わるわけではありません。他の町や国からフェスティバル目当てに行くということもあまりないこともあって、あくまで地元の人のためのという感じでありました。出演者も、2007年のみは元ビエナル監督のホセ・ルイス・オルティス・ヌエボが、第一線のアルティスタを集めたプログラムを組んだものの、基本、地元アルティスタ中心という感じで、今ひとつ注目されてなかったような気がします。

今年はマラガ市内、闘牛場を舞台にした開幕ガラに始まり、9月、やはり闘牛場でのマヌエラ・カラスコが娘を踊り手として紹介する公演で閉幕、と、闘牛場を舞台にした公演などもあることにちょっとやる気を感じます。

◇マラガのビエナル

7/9(金)~9/17(金)

7/9(金)21時30分『開会ガラ、レポンペアンド』

[出]〈c〉エル・アルバレス、チャト・べレス、アンパロ・エレディア“ラ・レポンピージャ”、フアニート・ビジャール、ラ・トバラ、ラ・ファビ、マラ・レイ、マリ・ペーニャ、サンブージョ、ラウル・モリーナ、セルヒオ・エル・コロラオ、マヌエル・デ・ラ・クーラ、フアンフラ・カラスコ、エリエ、〈g〉ペドロ・シエラ、アントニオ・モジャ、マノリート・ヘロ、クーロ・デ・マリア、フラン・ビヌエサ、キキ・コルパス、〈〈b〉〉ラケル・エレディア“ラ・レポンパ”、ラ・ルピ、カレーテ・デ・マラガ、ホセ・マジャ、アドリアン・サンタナ、ルイサ・チカノ

[場]マラガ 闘牛場

7/9(金)『ラ・レジェンダ・デル・カナリオ』

[出]〈b〉ホセ・ルセーナ、〈c〉フアン・リベラ、タニア・オルテガ、〈g〉フランシス・マルティン、

[場]マラガ県モンダ コンスティトゥシオン広場

7/10(土)21時30分サラ・バラス舞踊団『モメントス』

[出]〈b〉サラ・バラス、ダニエル・サルテラス、クリスティーナ・アルドン、ロサリオ・ペドラハ、ノエリア・ビルチェス、マルタ・ラ・トロジャ、〈c〉ダビ・デ・ハコバ、ルビオ・デ・プルーナ、〈g〉アンドレス・マルティネス、〈perc〉エル・パハロ、アントン・スアレス、〈管楽器〉ディエゴ・ビジェガス

[場]マラガ 闘牛場

7/11(日)21時『カネラス・イ・パニェーロス』

[出]〈c〉ホセ・カネラ、ペリーコ・パニェーロ、フェルナンド・カネラ。ホセ・パニェーロ、〈b〉ぺぺ・トーレス、〈g〉ぺぺ・デ・プーラ、ルベン・ララ

[場]マラガ県カサベルメハ ポリデポルティボ・アントニオ・サンチェス・フェルナンデス

7/14(水)22時

[出]〈c〉チェロ・ソト、〈g〉イスマエル・ルエダ

[場]マラガ ホテルACマラガ屋上

7/15(木)21時30分

[出]〈c〉ペペ・デ・ルシア、〈g〉ダニ・デ・モロン、〈b〉パストーラ・ガルバン、〈piano〉トニ・ロメーロ、〈palmas〉ロス・メジス、ゲスト〈c〉 アルカンヘル、クララ・モンテス、イスラエル・フェルナンデス

[場]マラガ 闘牛場

7/16(金)

[出]〈c〉マヌエル・ロンボ、ゲスト〈c〉アルヘンティーナ、〈〈b〉〉アルベルト・セジェス、ルイサ・パリシオ

[場]マラガ 闘牛場

7/16(金)『ラ・ジャベ・ケ・アブレ・フラメンコ』

[出]〈c〉ロシオ・ラ・ボテリタ、〈b〉アナ・パストラーナ、〈g〉ルベン・ポルティージョ

[場]マラガ県ウミジャデーロ

7/17(土)21時30分『エスティルペ』

[出]〈b〉アントニオ・エル・ピパ、ゲスト〈c〉ヘスース・メンデス、アントニオ・レジェス、ジョアナ・ヒメネス、サムエル・セラーノ、〈c〉モレニート・デ・イジョラ、ホセリート・モントージャ、ヘスース・デ・ラ・トマサ、ホアキン・フローレス、〈g〉フアン・ホセ・アルバ、ハビエル・イバニェス

[場]マラガ 闘牛場

7/18(金)『ラ・ジャベ・ケ・アブレ・フラメンコ』

[出]〈c〉ロシオ・ラ・ボテリタ、〈b〉アナ・パストラーナ、〈g〉ルベン・ポルティージョ

[場]マラガ県アリアテ

7/21(水)22時

[出]〈c〉ラウラ・ロマン、〈g〉ルベン・レバニエゴ

[場]マラガ ホテルACマラガ屋上

7/23(金)『ラ・ジャベ・ケ・アブレ・フラメンコ』

[出]〈c〉ロシオ・ラ・ボテリタ、〈b〉アナ・パストラーナ、〈g〉ルベン・ポルティージョ

[場]マラガ県カルタマ

7/24(土)

[出]〈c〉ロシオ・バサン、〈piano〉パブロ・ルベン・マルドナード、〈perc〉ロベルト・ハエン、〈palmas〉フアン・グランデ、フアン・ディエゴ・バレンシア

[場]マラガ県リオゴルド

7/28(水)22時

[出]〈c〉ロシオ・ロペス“ラ・ボテリータ”、〈g〉フラン・モジャ、〈perc〉ダビ・ガリアーノ

[場]マラガ ホテルACマラガ屋上

7/30(金)22時『セ・フンデン・ロス・メタレス』

[出]〈c〉ペドロ・エル・グラナイーノ、ランカピーノ・チーコ、〈g〉アントニオ・パトロシニオ、アントニオ・イゲーロ、〈b〉マヌエラ・リオス、〈キーボード〉クリスティアン・デ・モレ

[場]マラガ県コイン クエバス・ルプレストレス

7/31(土)22時

[出]〈c〉へスース・メンデス、アントニオ・レジェス、〈g〉ミゲル・サラード、パコ・レオン、〈b〉ナサレ・レジェス、〈c〉エル・プルガ、エル・ガジ、〈g〉フアン・カンパージョ

[場]マラガ県アラウリン・デ・ラ・トーレ エル・ポルトン

8/1(土)『ラ・ジャベ・ケ・アブレ・フラメンコ』

[出]〈c〉ロシオ・ラ・ボテリタ、〈b〉アナ・パストラーナ、〈g〉ルベン・ポルティージョ

[場]マラガ県アルマチャール

8/4(水)22時

[出]〈c〉リオス・カブリジャーナ、〈g〉アルベルト・トーレス

[場]マラガ ホテルACマラガ屋上

8/6(金)『40アニョス』

[出]〈g〉パコ・ハビエル・ヒメノ、〈c〉アナ・ファルガス、〈b〉ダビ・ペレス、〈fl〉アグスティン・カリージョ、〈palmas〉カルロス・グリロ、ディエゴ・モントージャ、〈perc〉セピージョ

[場]アンテケーラ

8/7(土)

[出]〈c〉チャト・デ・マラガ、〈g〉イスマエル・ルエダ

[場]マラガ県モジーナ

8/7(土)『カネラス・イ・パニェーロス』

[出]〈c〉ホセ・カネラ、ペリーコ・パニェーロ、フェルナンド・カネラ。ホセ・パニェーロ、〈b〉ぺぺ・トーレス、〈g〉ぺぺ・デ・プーラ、ルベン・ララ

[場]マラガ県リンコン・デ・ラ・ビクトリア 市立アウディトリオ

8/11(水)22時

[出]〈c〉マヌエル・デ・クーラ、〈g〉フランシスコ・ビヌエサ

8/12(木)

[出]〈g〉チャパロ・デ・マラガ

[場]マラガ県べレス・マラガ 博物館パティオ

8/14(土)

[出]〈b〉アナ・パストラーナ

[場]マラガ県リオゴルド

8/20(金)『ウン・ビアへ・ア・ロス・レクエルドス』

[出]〈c〉エル・チャト・デ・ベレス、〈b〉マリア・マンサニージャ、〈g〉ペドロ・シエラ、〈piano〉アルベルト・ミラス、〈perc〉エル・チュペーテ。特別協力〈c〉ラ・トバラ

[場]マラガ県トロックス

8/21(土)『イデンティダ』

[出]〈c〉アルフレド・テハーダ、〈〈g〉〉チャパロ・デ・マラガ、アントニオ・デ・ラ・ルス、〈b〉クラウディア・ラ・デブラ、〈perc〉ダビ・ガリアーノ

[場]マラガ県アルダレス エル・カスティージョ

8/26(木)

[出]〈g〉フラン・モジャ、〈c〉ラ・ボテリータ、チェロ・ソト、ミゲル・アストルガ、〈b〉バスティアン・ヒメネス、〈perc〉ダビ・ガリアーノ、〈violin〉ネルソン・ドブラス、〈エレキベース〉エル・バチ

[場]マラガ県べレス・マラガ セロ・デ・サン・クリストバル

8/28(土)『ラ・レジェンダ・デル・カナリオ』

[出]〈b〉ホセ・ルセーナ、〈c〉フアン・リベラ、タニア・オルテガ、〈g〉フランシス・マルティン、

[場]マラガ県コルテス・デ・ラ・フロンテーラ 闘牛場

8/31(火)~9/3(金)第4回カビルド・フラメンコ

[場]マラガ県アルチドーナ

9/1(水)『エスティルぺ・ヒターナ』

[出]〈c〉エル・ボレーコ、エル・プリリ、マイラ・マレーナ、〈g〉ルベン・ララ、チャパロ、〈b〉ルイサ・チカノ、ラモン・エレディア

[場]マラガ県ロンダ

9/3(金)『カチャレリア』

[出]〈g〉フアン・レケーナ、〈エレキベース〉エル・バチ、〈perc〉マヌ・マサエド、ゲスト〈b〉へスース・カルモナ

9/4(土)『ラ・レジェンダ・デル・カナリオ』

[出]〈b〉ホセ・ルセーナ、〈c〉フアン・リベラ、タニア・オルテガ、〈g〉フランシス・マルティン、

[場]マラガ県アロラ セルバンテス劇場

9/4(土)『ウン・バイレ・エン・エル・プエルト』

[出]〈b〉アナ・アルマグロ、〈g〉フアンマ・トーレス、〈perc〉ラウル・エル・ボテージャ、〈voz,piano, エレキギター〉クリスティアン・デ・モレ

[場]マラガ県ネルハ ビジャ・デ・ネルハ劇場

9/10(金)『アルキミア』

[出]〈c〉アントニア・コントレーラス、〈g〉フアン・ラモン・カロ、〈b〉カルメン・カマチョ、〈perc〉ダビ・ガリアノ

[場]マラガ県アラウリン・エル・グランデ

9/14(火)『エピクス』

[出]〈b〉ラ・ルピ、サラ・カルネロ、マリナ・ペレス、〈c〉アルフレド・テハダ、ミゲル・オルテガ、〈g〉オスカル・ラゴ、クーロ・デ・マリア

[場]マラガ セルバンテス劇場

9/17(金)21時30分『アイレス・デ・ムヘル』

[出]〈b〉マヌエラ・カラスコ、マヌエラ・カラスコ・jr、〈〈c〉〉ラ・マカニータ、ラ・タナ、タマラ・アマドール、〈g〉ホアキン・アマドール

[問]http://www.malagaenflamenco.com


◇マラガのビエナルのマスタークラス

7/9(金)~9/17(金)

7/12(月)21時30分『コシーナ・デ・フラメンコ』

[教]講演30分;フアン・ホセ・テジェス、ぺぺ・デ・ルシア、〈fl〉ホルヘ・パルド

[内容]マスタークラス講義『ヌエボ・フラメンコの管楽器とボーカル』60分

7/13(火)21時30分『コシーナ・デ・フラメンコ』

[教]〈エレキベース〉カルラス・ベナベン、〈g〉ホセ・マリア・バンデーラ

[内容]マスタークラス講義『ギターのファルセータ、メロディ、和音で、いかにしてフラメンコにエレキベーースが加わったか』60分

7/14(水)21時30分

[教]〈perc〉ルベン・ダンタス、ホアキン・グリロ

[内容]マスタークラス講義『どのようにしてカホンがフラメンコのパーカッションとなったか。舞踊とカホン』60分

[場]マラガ 闘牛場

[問]http://www.malagaenflamenco.com


2021年6月3日木曜日

ヘレス各賞/作品賞は『ファンダンゴ!』

ヘレスのフラメンコ学会が、ジャーナリストなど専門家の投票により選出する作品賞、今年は『ファンダンゴ!』に決定。

©︎Javier Fergo Festival de Jerez
 
ダビ・ラゴスとダビ・コリア。二人による作品。

すでにビエナルでも作品賞を受賞しているので二冠、ということになりますね。


©︎Javier Fergo Festival de Jerez

ほんと、作品としてのクオリティがめっちゃ高く、どこのオペラハウスに出しても大丈夫、っていうくらいの感じ。音楽、舞踊、そして照明。全てがハイクオリティ。

おめでとうございます。いつの日か日本でもぜひ!


2021年6月2日水曜日

ヘレス各賞/新人賞フロレンシア・オス、ギターはジェライ・コルテス

 ヘレスの各賞、専門家が選ぶ新人賞は双子の姉妹で素敵な作品を作り上げたフロレンシア・オス。チリ出身でアンダルシア舞踊団で活躍、コルドバのコンクールで優勝した実力派。

©︎Javier Fergo Festival de Jerez


専門家が選び、ホセ・イグナシオ・フランコのアカデミアが表彰するギター賞はロシオ・モリーナの作品『アル・フォンド・リエラ』に出演したジェライ・コルテスが受賞しました。1995年アリカンテ生まれで、マドリードなどのタブラオや劇場公演で活躍しているギタリストです。

©︎Javier Fergo Festival de Jerez


おめでとうございます。あとは作品賞だなあ、と思ってたら、新しく、作品のオリジナル音楽作曲賞を作ったので投票してくださいとの依頼。さて。


2021年6月1日火曜日

ヘレス各賞/ペーニャ協会の賞はホセ・バレンシアとレジェス・カラスコへ

ヘレスのフェスティバル、各賞の発表が続きます。

ヘレスのフラメンコのペーニャ協会による、二つの賞、 伴唱賞とペーニャ新人賞はそれぞれ、ホセ・バレンシアとレジェス・カラスコにおくられることとなりました。

ホセ・バレンシアは今年、ソロ・リサイタルもしているのですが、対象となったのは5月21日、ビジャマルタ劇場で行われたヘスース・カルモナ『エル・サルト』での歌唱。

©︎Javier Fergo Festival de Jerez

  フラメンコ界のパバロッティ?!の熱唱は歌詞も聴き取りやすく、公演に欠かせない存在ですね。なお、この賞、2006年にも受賞しているので2度目の受賞となります。この賞を2度受賞するのはヘレスのアントニオ・マレーナ(2005年、2016年)に続いて二人目。

またペーニャ公演シリーズでの新人賞は、最終日22日にドン・アントニオ・チャコンで公演したまだ15歳のレジェス・カラスコ。

公式写真がないので昔の写真貼っときます。2015年だから6年前、9歳?ウニオンのコンクールで青少年賞もらったときのです。



あとは批評家/専門家による、作品賞、新人賞、ギター賞ですね。いつ発表かな?

(投票はもう随分前にしたよ)