2012年3月3日土曜日

へレス・フェスティバル2012 8日目夜 ヘレス・アル・カンテ

名盤「カンタ・ヘレス」の現代版を、
との思いから生まれたCD「ヘレス・アル・カンテ」
そのプレゼンテーションをかねての舞台。
CD同様、北スペイン、バスク地方の銀行がスポンサーとなっている。

オープニングはロンダ・デ・トナー。
4人の歌い手が舞台に並び立ち、
一人ずつ歌っていく。

ルイス・エル・サンボのあったかみのある声。
トルタのどこか哀しみをたたえた声。
マヌエル・モネオの渋い声。
アグヘータの太古の響き。
それぞれの個性が際立ち
それぞれに素晴らしい。
Foto; Javier Fergo
トルタは座骨神経痛とかで
杖をつき椅子につかまりの熱唱だった。


下手にテーブル。
テーブルの上には瓶とコップ。
“ヘレスもの”でおなじみの情景だ。
酒とフラメンコ。

椅子に座って歌い始める、
ルイス・エル・サンボ、
カプージョ、
そしてモネオ。
無伴奏のブレリア・パラ・エスクチャール。
ギターなしで、居酒屋で歌う日常の再現。


上手でフェルナンド・デ・ラ・モレーナがシギリージャを
マヌエル・バレンシアの伴奏で。

下手でルイス・エル・サンボがフェルナンド・モレーノの伴奏で
マラゲーニャ。
フェルナンド・モレーノは体調が悪いのか
いつもの彼のギターではない。

上手でモネオがバルジートの伴奏でソレア。

下手のテーブルで
トルタとカプージョ。
マヌエル・バレンシアの伴奏で
トルタのアレグリアスはカディスの軽妙さよりもヘレスの深み。
ソニケーテがすごい、ニーニョ・ヘロの伴奏で
カプージョのティエント/タンゴはぴかいち。
Foto;Javier Fergo

       ファンダンゴからブレリアへとつながり、
ブレリア。
トルタのブレリアの力強さ。
それに誘われ踊り出すカプージョ。
この人はやっぱエンターテイナー。

上手にアグヘータ。
マヌエル・バレンシアの伴奏で
ソレア、シギリージャ。
ぜんぜん枯れていない。
シギリージャの伴奏にけちつけたり、
ギタリストからかったり。
オレ様ぶりも昔通り。
ファンダンゴ
調子にのってまたファンダンゴとシギリージャ。
すでにフィン・デ・フィエスタのためにスタンバイしている
ほかのギタリストたちや歌い手のことなど
つゆとも気にせぬ。
また、それが彼の売りなわけで。

ようやくたどりついたフィン・デ・フィエスタ。
カプージョが歌い踊り、
フェルナンド・デ・ラ・モレーナのグラシアに
パルメーロのボーが踊る。
Foto;Javier Fergo
アグヘータのブレリアはゆっくりで
パルメーロも一休み。

Foto;Javier Fergo

これだけの顔ぶれがそろうのはめったにない。
が、
フィン・デ・フィエスタでは水のボトルがとびかい、
モネオのファミリーだとかいうおじさんが飛び入りで登場したものの
歌が踊り向きではなかったためとまりそうになったり、
田舎のフェスティバルのよう。
それがいい、という人もいるだろうけど、
舞台という意味ではどうなんだろうね。
最後にフェルナンド・テレモートと
モライートの写真が舞台奥に映し出されて
アグヘータ以外の出演者と観客が拍手。


幕開きのトナーでは
おおっ!
と思わせたものの緊張感は最後まで続かなかった。
劇場公演での作品というのは難しいね。




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