2012年3月1日木曜日

ヘレス・フェスティバル2012 6日目 メルセデス・ルイス

最近発表された労働法に反対する人たちのデモで
交通がマヒしたヘレスの町を横断し
サラ・コンパニアでメルセデス・ルイス。

入場券はだいぶ前から売り切れ
自由席のため
劇場前には良い席を求める人たちの長い列。

イスラエル・ガルバンが
このサラ・コンパニアで
「エダ・デ・オロ」を初演してはじめた、
踊り、歌、ギター
3人だけの舞台に
メルセデスもトライ

ギターでブレリアがはじまり
舞台奥真ん中からメルセデスが登場
指をならしてマルカール。
ギターの音がやみ
一人で踊る。
サパテアードが音楽のよう。
フラメンコ舞踊はパーカッション

Foto;Javier Fergo

ヘレス出身ソングライター、マヌエル・アレハンドロの
「プロクロ・オルビダルテ」
(あなたを忘れようとする)
をブレリアのリズムにのせてダビ・ラゴスが歌う
ブラソの動きでマルカールしていくメルセデス。
そこにギターが加わり三人で。
やがてヘレスのブレリアとかわり
ギターなしのカンテソロに

ギターソロがはじまり
そこにカスタネットでからむメルセデス。
白いバタ・デ・コーラで
ペテネーラ。
長いフレコが目立つマントン。
Foto;Javier Fergo
 バタ・デ・コーラはデザインの問題だと思うのだが、
地をはうばかりで高く舞わない。

カンテソロはトナー。
そこにギターが加わりカバーレス
黒いバタ・デ・コーラのメルセデスが加わり
シギリージャ。

カスタネットもつかうが
伝統的なたたき方とはちょっと違う感じ。
またバタはペテネーラ同様
地をはうばかり。
せっかくのバタ・デ・コーラが
もったいない。

カンテソロのプレゴンからブレリア、
そしてカラコーレスは男装で。
Foto;Javier Fergo
ここで3人がフラッシュのような暗転で
位置をかえてのポーズがあったので
ここでおしまいと思いきや
ギターソロ、
メディア・グラナイーナのカンテを
マルカールしていく


メルセデスはすでに自分のスタイルをもつ踊り手だから
よけいな事だとは思うが
どうしても気になるのは衣装。
腰下までぴったりした衣装はここ数年の流行だが
踊りでこれをつかう場合、動きが制限され、美しくなくなることも多々ある。
サパテアードの前などでスカートをつかむ場合、
メルセデスはいつもかがむ。
これもたっぷりとした衣装なら
そのまま手でとってあげる、
もしくは膝でちょっと蹴ってですむことだ。
そういったことまで考えて衣装を選ぶべきでは?
またカラコーレスになぜ男装で暗い色の衣装?
伝統を破るのが悪いとはいえないが
それが意味のないものというなら問題だ。
セビージャのちゃんとした衣装屋の衣装で踊る彼女がみてみたい、
と思うのはぜいたくだろうか。




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