2017年4月20日木曜日

アルコベンダス・フラメンカ

フラメンコの新しい才能を発掘しようというコンクール、アルコベンダス・フラメンカ、ヌエボス・タレントス。
マドリード郊外の街、アルコベンダスの市役所が主催するもので、
ビデオで気軽に応募できる新しいタイプのコンクールだ。
その今年の優勝者が発表された。

カンテ部門の優勝はぺぺ・エル・ボレーコ。
2001年6月生まれというからまだ15歳。セビージャのプエブラ・デ・カサージャ生まれで、すでに各地のコンクールで入賞している期待の星。


 舞踊部門はカディス県チクラナ出身、マカレーナ・ラミレス。アントニオ・エル・ピパの舞踊団で活躍している若手。


ギター部門はダビ・カロ。92年アルメリア生まれでコルドバの音楽院フラメンコ・ギター科卒業。


なお、優勝者によるガラ公演は15月26日19時からアルコベンダスで行われる。

なお出場者全員のビデオはまだホームページで閲覧可能なので、自分で誰がいいか見てみるのもの面白い。


2017年4月19日水曜日

パコ・デ・ルシアギターの出会いenアルヘシラス

アルヘシラスでのフラメンコ祭、パコ・デ・ルシア ギターの出会いも今年で4回目。
パコもかつてコンサートを行った、マリア・クリスティナ公園を舞台に1週間、公演が行われる。他にもギターや舞踊のクラス、講演、コンクール、写真展などイベントがたくさん。



◇第4回パコ・デ・ルシア ギターの出会い
7/17(月)22時「バイランドテ」
[出]〈b〉ウルスラ・ロペス、タマラ・ロペス
7/18(火)22時
[出]「リサイタル」〈c〉アルカンヘル、「カンシオン・アンダルサ」〈g〉ホセ・マリア・バンデラ
7/19(水)22時
[出]〈c〉ミゲル・ポベーダ
7/20(木)20時
[出]アル・ディ・メオラ
7/21(金)22時
[出]〈g〉トマティート
7/22(土)22時30分「パコ、ロス・フラメンコス・テ・カンタン」
[出]〈c〉ディエゴ・カラスコ、カプージョ・デ・ヘレス、フェルナンド・ソト、フェリパ・デル・モレーノ、〈g〉ディエゴ・デル・モラオ、〈b〉エンリケ・パントハ
[場]アルヘシラス マリア・クリスティナ公園

[問]http://www.encuentropacodelucia.com

2017年4月16日日曜日

モンドマルサンのフラメンコ祭

今年で第29回を迎える、フランス、モンドマルサンのフラメンコ祭。
メインイベントとなる以下の公演の他にも、ハビエル・ラトーレのマスタークラスを始め、ルイサ・パリシオらによる舞踊、ミゲル・ペレスらによるギター、アリシア・ヒルとラウラ・ビタルによるカンテ、バンドレーロによるカホン、プルガらによるコンパスなどクラスも充実。
バスク地方にほど近い山間の小さな町がフランス各地はもちろん、ドイツやイタリアなどからも駆けつけたフラメンコ好きであふれるこのフェスティバル。
外国のフェスティバルとしてはおそらく一番の歴史を誇る。

フラメンコが好きなのは日本人だけじゃないのであります。




◇第29回モンドマルサン フラメンコ祭
7/3(月)21時「アケル・シルベリオ」
[出]〈b〉アンダルシア舞踊団
[場]フランス モンドマルサン エスパス・ミッテラン
7/4(火)20時
[出]「リサイタル」〈c〉マリナ・エレディア、「アビソ・バイレ・デ・ヒタノス」〈b〉エル・チョロ
7/5(水)20時「カテドラル」
[出]〈b〉パトリシア・ゲレロ
7/6(木)20時
[出]「ADN」〈b〉ロサリオ・トレド、「エン・ファミリア」〈g〉ぺぺ・アビチュエラ、ホセミ・カルモナ、フアン・カルモナ、〈c〉ぺぺ・ルイス・カルモナ
7/7(金)20時
[出]「カンテ・ホンド」〈c〉ペドロ・エル・グラナイーノ、「カラ・イ・クルス」〈b〉バルージョ
7/8(土)20時「ガラ・フラメンカ」
[出]〈b〉フアナ・アマジャ、オルガ・ペリセ、ヘスス・カルモナ、パトリシア・ゲレロ
[場]フランス モンドマルサン カフェ・カンタンテ

[問]https://arteflamenco.landes.

2017年4月9日日曜日

コルドバのギター祭クルシージョ発表

今年のコルドバのギター祭のクルシージョの詳細が発表された、フラメンコ関係のクラスは以下の通り。


◇コルドバ・ギター祭
6/30(金)~7/2(日)
[教]〈g〉ニーニョ・デ・プーラ
[内容]10~14時 中上級「フラメンコ・ギターのテクニック」
[料]180ユーロ
7/2(日)~4(火)
[教]〈g〉フアン・マヌエル・カニサーレス
[内容]10~14時 中上級
[料]180ユーロ
7/5(水)~8(土)
[教]〈g〉ホセ・アントニオ・ロドリゲス
[内容]10~14時 中上級
[料]200ユーロ
7/6(木)~9(日)
[教]〈g〉マノロ・サンルーカル
[内容]10~14時 中上級
[料]200ユーロ
[場]コルドバ ゴンゴラ劇場

6/30(金)~7/2(日)
[教]〈b〉破ビエル・ラトーレ
[内容]10~13時 中上級「オメナへ・ア・エンリケ・モレンテ」
[料]125ユーロ
7/8(土)、9(日)
[教]〈b〉ラファエラ・カラスコ
[内容]11~14時 中上級「カンティーニャ」
[料]125ユーロ
[場]コルドバ アセルキア劇場

7/5(水)
[教]〈g〉セラニート
[内容]19~21時 全レベル
[料]10ユーロ
[場]コルドバ グランテアトロ サラ・テラレス

[問]https://www.guitarracordoba.org/cursos-2017/todos-los-cursos/

2017年4月8日土曜日

スーマ・フラメンカ2017プログラム発表

マドリード共同体のフラメンコ祭、スーマ・フラメンカのプログラムが発表された。

今年は5月1日のビセンテ・アミーゴのリサイタルに始まり、その後は毎年恒例のように、6月6日から24日まで、マドリード市内、カナル劇場などを中心に多数のコンサートが行われる。

エバ・ジェルバブエナやマヌエラ・カラスコ、ヘレスのフェスティバルで素晴らしい公演を見せたダビ・コリアなど第一線のアルティスタが多数登場する。
この時期にマドリードに来る人は是非!



◇スーマ・フラメンカ2017
5/1(月)「メモリア・デ・センティード」
[出]〈g〉ビセンテ・アミーゴ
[場]マドリード 王立劇場
6/6(火)20時30分「ラ・ビダ・デ・アルティスタ」
[出]〈c〉アルヘンティーナ
6/7(水)20時30分「ガラ・フラメンカ」スペイン初演
[出]〈b〉フアナ・アマジャ、ヘスス・カルモナ、パトリシア・ゲレロ、〈c〉ロシオ・マルケス、エルミニア・ボルハ、ミゲル・ラビ、ジョナタン・レジェス、〈g〉ビクトル・トマテ、ダニエル・フラド、〈perc〉パコ・ベガ
6/8(木)20時30分「カルネ・イ・ウエソ」マドリード初演
[出]〈b〉エバ・ジェルバブエナ、クリスティアン・ロサーノ、マリアノ・ベルナル、ダビ・コリア、フェルナンド・ヒメネス、アンヘル・ファリニャ、〈g〉パコ・ハラナ、〈c〉アルフレド・テハダ、フアン・ホセ・アマドール、エンリケ・エル・エストレメーニョ、〈perc〉アントニオ・コロネル
6/9(金)20時30分
[出]〈c〉ダビ・デ・ハコバ、〈g〉カルロス・デ・ハコバ、〈g、ベース、マンドラ、キーボード〉ジョナタン・ロサダ、〈perc〉アントニオ・ロサダ
6/10(土)20時30分「デハメ・ケ・テ・バイレ」マドリード初演
[出]〈b〉メルセデス・ルイス、〈c〉ダビ・ラゴス、ダビ・カルピオ、〈g〉サンティアゴ・ララ、〈perc〉ペドロ・ナバロ、〈palmas〉ハビエル・ペーニャ、ラファエル・ラモス
6/11(日)19時30分「デ・ブロンセ・イ・オロ」世界初演
[出]〈c〉カプージョ・デ・ヘレス、アントニオ・レジェス、ドゥケンデ
[場]マドリード カナル劇場サラ・ロハ

6/10(土)23時「ロサダ&マジャ」
[出]〈g〉イバン・ロサダ、ヘロニモ・マジャ、〈c〉ホセリート・モントージャ、〈b〉モニカ・フェルナンデス、〈perc〉ルキ・ロサダ、アントニオ・ロサダ
[場]マドリード カフェ・ベルリン

6/11(日)20時「デスヌーダ」
[出]〈c〉マリア・メスクレ、〈g〉ヘスス・ゲレロ、ジョニ・ヒメネス、〈piano〉パブロ・ルベン・マルドナド、〈perc〉パキート・ゴンサレス
[場]マドリード圏エル・エスコリアル レアル・コリセオ・デ・カルロスIII
[料]10~15ユーロ

6/13(火)20時30分「エル・エンクエントロ」マドリード初演
[出]〈b〉ダビ・コリア、アナ・モラーレス、フロレンシア・オリャン、パウラ・コミトレ、ラファエル・ラミレス、〈g〉アントニオ・カンポス、エル・ロンドロ、〈g〉ヘスス・トーレス、ホセ・ルイス・メディナ、〈perc〉ダニエル・スアレス
6/14(水)20時30分「フラメンコス・レヘンダリオス」世界初演
[出]〈c〉アウロラ・バルガス、パンセキート、〈g〉ミゲル・サラド、〈palmas〉チチャリート、ラファ、〈fl〉フアン・パリージャ
6/15(木)20時30分「ヒターノス・デル・メディテラネオ」マドリード初演
[出]〈piano〉ドランテス、〈perc〉ハビ・ルイバル、タクシム・トリオ
6/16(金)20時30分「ファミリア・カルモナ」世界初演
[出]〈g〉ぺぺ・アビチュエラ、ホセミ・カルモナ、フアン・カルモナ、カルロス・アビチュエラ、フアン・アビチュエラ・ニエト、〈c〉ぺぺ・ルイス・カルモナ他
6/17(土)20時30分
[出]〈b〉マヌエラ・カラスコ、〈c〉エンリケ・エル・エストレメーニョ、ルビオ・デ・プルーナ、タニェ、エセキエル・モントージャ、〈g〉ホアキン・アマドール、フアン・カンパージョ、マヌエル・デ・ラ・ルス、〈perc〉ホセ・カラスコ
6/18(日)19時30分「パルケ・デ・マリア・ルイサ」マドリード初演
[出]〈g〉ラファエル・リケーニ、ゲスト〈b〉ハビエル・バロン他
[場]マドリード カナル劇場サラ・ベルデ

6/22(木)20時30分「フィルマメント」
[出]〈c〉ロシオ・マルケス、〈ピアノ〉ダニエル・マレンテ、〈sax〉フアン・ヒメネス、〈perc〉アントニオ・モレーノ
6/24(土)20時30分
[出]〈b〉マリア・モレーノ、〈c〉エンリケ・エル・エストレメーニョ、アントニオ・カンポス、、マティアス・ロペス、〈g〉ホセリート・アセド
6/25(日)19時30分「ヒロネス・デ・ヒタネリア」
[出]〈b〉ぺぺ・トーレス、ヘマ・モネオ、〈c〉ルイス・モネオ、エンリケ・エル・エストレメーニョ、アントニオ・ビジャール、〈g〉パコ・イグレシアス、フアン・モネオ、〈perc〉ミゲル・チェジェネ
[場]マドリード エル・パボン/カミカゼ劇場

6/23(金)20時30分
[出]〈perc〉パキート・ゴンサレス、〈ウッドベース〉パブロ・マルティン、〈violin〉アレシス・レフェブレ、〈g〉ホセ・マヌエル・レオン
[場]マドリード 服飾博物館

6/24(土)
[出]〈c〉マリア・テレモート、〈g〉ノノ・ヘロ、〈palmas〉ダニ・ボニージャ、マヌエル・バレンシア
[場]マドリード レシデンシア・デ・エストゥディアンテス

6/24(土)
[出]〈g〉ヘスス・デル・ロサリオ、マリオ・モントージャ、〈perc〉ルキ・ロサダ
[場]マドリード ロペ・デ・ベガの家博物館

6/24(土)
[出]〈c〉アルカンヘル、〈g〉ダニ・デ・モロン、サルバドール・グティエレス、〈b〉パトリシア・ゲレロ
[場]マドリード ラサロ・ガルディアーノ博物館庭園

[問]www.madrid.org/sumaflamenca

2017年4月6日木曜日

ヘーレン財団フラメンコ学校移転

1996年、セビージャに開校したクリスティーナ・ヘーレン財団フラメンコ芸術学校。
舞踊やギターだけでなくカンテのコースもある、世界で最初の総合フラメンコ学校だが、その本拠がトリアーナのプレサ通り、サンタ・アナ教会近くに移転した。
サンタ・クルス街の古いお屋敷を改装して誕生したが、その後カンテとギターはベティスのスタジアム近くに移転。舞踊はスペースの問題でフンカルという、また離れたところで活動するなど、不便な状態が続いていた。
それが今回、昔お菓子屋さんだったビルを買い取り全面的に改装。総面積1500平米の中には9つの教室と、収容100人の小ホール、パティオなどがある。

舞踊コースはミラグロス・メンヒバルやハビエル・バロン、

カンテは写真のカリスト・サンチェスやフアン・ホセ・アマドール、

ギターはペドロ・シエラやニーニョ・デ・プーラ、パコ・コルテス、エドゥアルド・レボジャールらが教鞭をとる。

日本人も頑張ってます。弾いているのはゆなさん。

現在、スペインをはじめ、世界40か国からの生徒たち、100人以上が学んでいるという。
10月から6月までの年間クラスの他、7月にはクルシージョも開催している。

これまでの卒業者/在籍経験者からは、ウニオンのコンクールで優勝したヘマ・ヒメネス、ロシオ・マルケス、セリア・ロメロ、ヘロモ・セグーラ、マリア・ホセ・ペレス(以上カンテ)、ラ・ピニョーナ(バイレ)をはじめ、ルイサ・パリシオ、ラウラ・ビタル、アルヘンティーナ、ヘスース・コルバチョら多くのプロたちが巣立っていった。

2017年4月5日水曜日

アルヘンティーナ「ロス・ビエントス・ケ・アキ・メ・トラエン」

1984年ウエルバ生まれの歌い手、アルヘンティーナのリサイタルはセントラル劇場での、フラメンコ公演シリーズ、フラメンコ・ビエネ・デル・スールの一環で。

伴奏はヘレスのボリータとヘスース・ゲレーロ。パルマでトロンボとメジという布陣。
ブレリアに始まり、無伴奏で歌うマリアーナからのタンゴはレポンパやピジャージョなど様々なスタイルを歌い継いでいく。
セラーナは最後、アップテンポで追い上げる。マラゲーニャからのアバンドラオ。ミロンガ。ブレリア・ポル・ソレア。

音程もリズムもいい。声のコントロールもできている。上手いんだけどオレ!がほとんどかからない。どの曲も熱唱。みんな同じ感じなのだ。
フラメンコは曲種ごとの性格を表現するのも演者の役割だと思うのだけど、シギリージャもアレグリアも皆同じ顔、同じ表情で歌う。
技術はあるのだけど、それを曲の表現に、感情、心の表現に結びついていないのだ。
すっごく残念。上手いのにもったいないなあ。もう一段階段登れるはずなんだけどなああ。

双子のメジたちのファンダンゴ・デ・ウエルバからのラ・タララ。伴奏は最初がボリータ、後でヘスース。同じフレーズ引くと差がはっきり見えてしまう。
トロンボもひと踊り。一番フラメンコな瞬間だ。

その間にドレスを着替えたアルヘンティーナと、来週からの聖週間にちなんで、聖週間の行進曲をエンリケ・モレンテが歌詞をつけて歌った「アマルグーラ」へ。
そしてトナー・デ・クリスト。
シギリージャ。カラコーレス。どれも一緒。
そして最後は再びブレリア。ローレ・イ・マヌエルの曲やフェルナンダらが歌った歌詞などいろいろ歌う。
1時間半。お腹いっぱい。なので、アンコールのファンダンゴは聴かずに席を立つ。

昔より上手になっているし、各地で活躍しているし、この日もほぼ満員の盛況だった。お客さんは喜んでいたようだけど、本当オレ!がほとんどかからない。ってのが全てを象徴しているような。

外に出ると同じく、アンコール聴かずに家路を急ぐ、地元紙の評論家2名。
彼らは何て書いたかな。
昔、ほかの歌い手の事を、「音程もいい、コンパスもいい。でも僕には届かないんだよ、悪いね」ってかいたことがあったけど、それと同じ感じ。
そりゃ下手な歌を聴くよりはいいけれど、うまくても何も伝わってこない歌はもういいや。
ペジスコ、ひねりがあるフラメンコを聴きたいよお。

2017年4月4日火曜日

ダニエル・カサレス「パロ・サント」

マエストランサ劇場でのダニエル・カサレス公演。
と言っても、マエストランサ劇場のフラメンコ公演としてプログラムされたわけではない、特別プログラム。劇場を借りての自主公演のようなものか。
フラメンコと聖週間をドッキングさせる、とうたっていたのであります。

幕があくと舞台いっぱいに一昨年結成されたという、トリアーナ交響楽団が並ぶ。
主役のギタリストと指揮者が登場。椅子に座ろうとすると大きな雑音。いやあ、幸先悪いわ、と思ったら、その後も床置きマイクがダニエルが足でリズムをとるその音を拾ったのか、雑音がでて、舞台で演奏中にも関わらず、音響さんが出てきてマイクを外したり、で気が散る気が散る。
ついでに言えばギターはマイクで大音量なのに、オケの後ろには音響板がセットされているわけでも、オケの間にマイクが仕込んであるわけでもなく、フォルティシモで演奏した時以外はほぼ聞こえない。なんのためのオケなんだか。上手に並んだ聖週間音楽の楽隊の4人の奏者の、コルネット(金管楽器)はもともと屋外で演奏していることもあり大きく響くのでありますが。と終わった序曲。
続くグアヒーラはビセンテ風にしたいのかなあ。テクはある。でもセンスがない。
とここまでが四部構成の一部。

二部はギターソロのビダリータに始まる。それをゲストのラ・ルピが、バタ・デ・コーラにマントンでマルカールしていく。ラ・ルピは年齢のせいもあるのかかなりふくよかになっていて、バタもマントンも、セビージャ派を見慣れた目からするとちょっと乱暴。バタける足が見えるってありえん。
続いてもゲストの歌い手ロシオ・マルケスが歌うタンゴ。そこにバイオリン、オケのコンマスも加わるんだけど、そのセンスのなさも凄い。そしてギターソロでブレリア。
その間も照明は当たっていないものの、オケは舞台の上。

三部は第2ギターとパルマも務めるマヌエル・ペラルタのサエタから。なぜかマイクを付けていないので、声をひそめるようにするところが聞こえない。ま、サエタはマイクなしだしな。と思ったら続いてパーカッションの伴奏で、キリスト像のポーズを入れて踊るセルヒオ・アランダ。姿勢が悪い。なぜか持ってたワイヤレスマイクを途中で投げ捨てる。え?音響さんつける相手間違ったわけ?
オケの後ろにコルネット楽隊の大部隊が登場して、ギター、オケ、楽隊と舞台上に百人以上。コルネット楽隊は超迫力でございました。
でもコルネットの音にはマイク使ってもギターの音はかき消されるので、なんというか、意味がないような。で、ここでもロシオが登場して歌ったのだけど、照明で顔が陰になりるわ、声もほぼ聞き取れない。でもとりあえず地元の人気楽隊が出たこともあってか盛り上がる。

四部はまたオケとギター。
メロドラマの映画音楽みたいな感じ。あ〜疲れた。

おそらく普段、フラメンコの舞台など見たことがないお客さんは喜んでいたようだけど、フラメンコ通な人たちは私同様、文句タラタラでございました。

通し稽古したのかなあ、とつい疑問に思ってしまうような、技術ミスだらけの公演でございました。なんだかねえ。内容がよくてもお客さんがそれほど入らない公演と、内容はどうでもお客さんが入る公演。いろいろ難しいですなあ。








2017年4月2日日曜日

アルバ・モリーナ、ロサリオ・トレド

4月1日、セビージャのロペ・デ・ベガ劇場では一部二部で全く違う二人のアルティスタが公演。

一部はアルバ・モリーナ。ローレ・モントージャとマヌエル・モリーナの娘だ。彼女が両親の歌を歌うというのがこのコンサート。ホセ・アセドの伴奏でオープニングの「ディメ」から「シレンシオ」「ロメロ・ベルデ」「アルムタミ」など数々の名曲を歌い上げた。本人も舞台で話していたように難しい曲を親譲りの音程の良さ、声の伸びの良さで見事にこなしていた。ギターはマヌエルのをアレンジした感じだが、うーん、どうなんでしょう。
アンコールでは母ローレ、母のいとこカルメリージャも舞台に上がりパルマを。キリッとしたモントージャ家秘伝のパルマで盛り上げ、最後はローレも一曲歌い、観客は熱狂。

休憩を挟んでロサリオ・トレド「エル・プルソ・デ・ADN」
2年前、ヘレスで見た「ADN」からフアン・ビジャールを抜いて、ちょっと短くした感じ。
ロサリオの踊りがしっかりしているから、芝居仕立てなこんな作品も悪くない。
ギターのラファエル・ロドリゲス。カンテのダビ・パロマール、パルマとパーカッションのロベルト・ハエン。4人だけの舞台でロサリオが踊るのはアレグリアス、ルンバ、ロサリオが歌い踊るタンギージョ。最後はマントンのカーニャ。
ヘレスの時より、よりコンパクトによりフラメンコにまとめて見せた。

2017年4月1日土曜日

カルメン・リナーレス「エンクエントロ」

セビージャのオペラハウス、マエストランサ劇場ではビエナルなどのフェスティバルを除き、毎年3回、フラメンコ公演が開催される。
そのうちの一つがこのカルメン・リナーレス公演。

ピアノ、チェロ、フルート(クラリネット、アルトサックス)、パーカッションというカメラータ・フラメンコ・プロジェクト(本来はこれにウッドベースが加わる)と、ミゲル・アンヘル・コルテスのギターによるファリャの「恋は魔術師」に始まり、ノーベル賞受賞の詩人フアン・ラモン・ヒメネス、内戦時に暗殺されたフェデリコ・ガルシア・ロルカの死を歌い、最後はフラメンコで締めるまで2時間たっぷり聴かせてくれた。

少ない楽器で聴かせる「恋は魔術師」。もっと小さい会場なら良かったかもなのだが、オペラハウスではちょっと貧相に聞こえてしまうのが残念。また、踊り、バネサ・アイバルが入り、イスラエル・ガルバン風な感じとかもあるのだが、コンパスも形も悪くはないのだが、踊りではなくて動きにしか見えない。つまり、その動きに意味がない。センティードがない。挙げ句の果て、照明はカルメンの顔にも影をつくり、踊り手に至ってはうすら明かりの中だ。ん〜。

カルメンは熱唱。詩がきちんと聞こえてくるように歌う。さすが。
ミゲル・アンヘルの長いソロの後、トナー、ミラブラス、ブレリア。
フラメンコ歌手のコンサートで、フラメンコに至るまで1時間以上待たせたけれど、フラメンコもさすがの出来でありました。

しかし、上演時間といい、照明といい、見せ方を工夫する必要は大いにあり、でございましょう。

2017年3月31日金曜日

ヘレスのフェスティバル批評家賞と新人賞

ヘレスのフェスティバルの批評家及びジャーナリストの投票によって選ばれる批評家賞と新人賞。
批評家賞はオルガ・ペリセ「ラ・エスピナ・ケ・キソ・セール、フロール・オ・ラ・フロール・ケ・ソニョ・コン・セール・バイラオーラ」に、
 Javier Fergo para Festival de Jerez


新人賞は「アラス・レクエルドス」をサラ・コンパニアで上演したマリア・モレーノに決定した。
Javier Fergo para Festival de Jerez

2017年3月30日木曜日

エル・フンコ「パ・フラメンコ・ジョ」

セビージャ、セントラル劇場のフラメンコ・ビエネ・デル・スール、3月28日はエル・フンコの登場。ゲストにスサナ・カサス、って嫁やん。

カディスからの列車が到着しました、というアナウンスがあって、革ジャン、ロックTシャツにジーパンという格好のフンコが登場。マノロ・マリンのスタジオに行かなきゃ、などと語る。
ここはトリアーナのアルトサーノ広場?というところから、トリアーナの人という設定のガジらがアカペラで歌い、ブレリアのソロ。
小芝居は、彼の、そこからの人生を振り返る、という設定の作品なのかと思ったのだけど、そういうわけでもないようだ。

ミゲル・ペレスのギターソロかと思ったらファルーカ。
スタンダードなファルーカをちょっとアレンジした感じ。背が高いせいか、首がちょっと下向きなのが気になる。
続いて、スサナのシギリージャ。カスタネットを使って踊るのは、かつてこの劇場でゲストで出演した、今は亡きロリ・フローレスへのオマージュ?
だとしたら、そのカスタネットを踏んだりするのはよく分からない。

カンテソロでのビダリータ。ヘスース・フローレスは フラメンコ舞踊博物館のタブラオなどで見かける歌い手だが、劇場で歌うレベルかどうか疑問。これ、ヘレスの時も思ったけれど。リズムも、音程もいまいち。ガジのレベルには到底及ばない。モイが日本に行ってるせいで彼が起用されたんじゃないかと思ったり。

全員が丸く座って、というのはタブラオ風ということらしい。
フンコはタラント。ファルーカに続いての2拍子系。
スサナはソレア。こちらも続いて3拍子シリアス系をバタで。
カンテのファンダンゴの間にバタを脱いだスサナとフンコのパレハでのカーニャ。
伝統的なスタイル。なんだけど、男性がちゃんと女性を見ていなかったり、サポートがいまいちで残念。

最後は長男と登場。子供にカディスを案内するというてい。
チャノ・ロバートの真似をして歌っているのを息子が当てたり、弟ロベルト・ハエンとのやりとりがあったりして、最後はフンコの歌でスサナがアレグリアスを踊る。
で、エスコビージャはもうできない、というのをロベルトが引き取って踊る、という。
面白いんだけど、小芝居というか、カディスのカルナバルのコンクールにある3〜5人で見せる歌つきコント、クアルテトみたいな感じ。

最後はタンギージョ、ドゥーロス・アンティーグオスをみんなで歌って終わる。
フンコは客席に出て歌う。
全員スタンディングオーベーションだったので、観客は大方気に入ったのでありましょう。が、私はうーん。

アンコールでは息子がブレリアをちょっと踊ったかと思うと本当はこれが好き、というストリートダンスを踊ったり。ま、楽しかったけどね。

でも先週のようなワクワクはありません。
踊り自体が下手とかそういうわけではないけれど、ある時代で止まっているような感じ。
それはそれで心地よいのかもなんだけど。





2017年3月26日日曜日

シウタ・フラメンコ

バルセロナのフラメンコ祭シウタ・フラメンコが今年も開催される。
今年は前半がバルセロナの舞踊の殿堂で、後半はカタルーニャ音楽堂など各地での公演と成る。
ロシオ・モリーナや、ダニ・デ・モロンといった現代フラメンコをリードするアルティスタや地元バルセロナのナチョ・ブランコ、ホセ・マヌエル・アルバレス、ペレ、マルティネスらが出演。


◇シウタ・フラメンコ
5/19(金)20時30分「フラッシュモブ」
[出]〈b〉ロシオ・モリーナ
[料]無料
5/19(金)21時、20(土)18時「エス・ラ・オラ」
[出]〈b〉ナチョ・ブランコ、エリ・アジャラ
[料]12ユーロ
5/20(土)19時30分「デ・ストゥクトゥレス」
[出]〈b〉ホセ・マヌエル・アルバレス
[料]無料
5/20(土)20時、21(日)18時「カイダ・デル・シエロ」
[出]〈b〉ロシオ・モリーナ
[料]22ユーロ
[場]バルセロナ マルカ・デ・フロールス
5/24(水)20時「コディゴ・フラメンコ」
[出]〈vocal, g, perc〉ぺぺ・モトス
[場]バルセロナ ベソス市民センター
[料]10ユーロ
5/25(木)20時30分
[出]〈c〉アントニア・コントレーラス、〈g〉フアン・ラモン・カロ、「フラメンシアネス」ジョセップ・アパリシオ
[場]バルセロナ CAT
 [料]20ユーロ
5/26(金)
[出]〈g〉ダニ・デ・モロン、〈c〉ヘスス・メンデス、アントニオ・レジェス、ドゥケンデ
[場]バルセロナ ラウディトリ
[料]21ユーロ
5/27(土)12時
[出]ファウスティノ・ヌニェス、〈c〉ダビ・ピノ
[場]バルセロナ カタルーニャ音楽堂
[料]無料
5/27(土)20時「アウト スフィ シエンシア」
[出]〈c〉ペレ・マルティネス他
[場]バルセロナ カタルーニャ図書館
[料]10ユーロ
5/28(日)12時「フラメンカト」
[出]〈c〉ペレ・マルティネス、イサベル・ビナ出る、〈g〉フアン・カルロス・ゴメス、〈b〉エリ・アジャラ他
[場]バルセロナ カタルーニャ音楽堂
[料]11ユーロ
5/28(日)12時45分
[出]ムチャチョ&ロス・ソブリノス
[場]バルセロナ ラウディトリの屋外スペース
[料]無料

[問]https://ciutatflamenco.com

2017年3月23日木曜日

ヘレスのフェスティバル 伴唱賞

ヘレスのフェスティバルで、、地元のペーニャ協会が選出する、伴唱賞は、マリア・パヘス「オジェメ・コン・ロス・オホス」で伴唱したアナ・ラモンとフアン・デ・マイレーナに決定した。伴唱賞はヘレスのフェスティバルで、ソロではなく、舞踊伴唱で出演した歌い手の中から選ばれる。2名同時受賞は今回初めて。

Javier Fergo para Festival de Jerez
右から二人目がアナ・ラモン


また、同協会は今年新たに創設した若者賞の受賞者に、日本でもおなじみのミゲル・アンヘル・エレディアに決定した。この賞はペーニャでの公演に出演した地元ヘレスの若手アルティスタの中から選ばれ、2月26日にペーニャ、ロス・セルニカロスに出演したミゲル・アンヘルが選出された。


あと残すは評論家、記者が選ぶ批評家賞と新人賞だけでございます。

2017年3月22日水曜日

アナ・モラーレス「ウナ・ミラーダ・レンタ」

美しいフラメンコ、なのだ。
プリミティブで、野性的で激しいだけがフラメンコじゃない。
知性的で優美で繊細、そして品格がある、このうえもなく美しいフラメンコもあるのだ。
昨夜、アンダルシア州のフラメンコ公演シリーズ,フラメンコ・ビエネ・デル・スールの一環としてセントラル劇場で初演された「ウナ・ミラーダ・レンタ」。
昨年まで、アンダルシア舞踊団のソリストとして活躍したアナ・モラーレスの新作である。

セントラル劇場の客席は可動式なのだが、今回は通常、舞台の前に下がったところにある3列が取り去られ、舞台と客席が同じ高さにされていた。
舞台奥のホリゾントも袖幕もない、裸の舞台。18枚のコンパネを囲むように床置きの照明がセットされ、下手と舞台奥に椅子、上手にはコンパネ1枚分の大きさの机のような小さな台(舞台?)。
上手奥から黒い衣装のアナが登場。ゆっくりゆっくり、静かに静かに舞台を歩く。
やがて下手奥から出てきたミュージシャンたちが舞台奥に座る。
パーカッションが刻むリズム。やがてギターがマラゲーニャを奏で始め、ソファに座っていた歌い手が立ち上がる。マラゲーニャ、カルタヘネーラ、そしてタランタと歌い継ぐ。いわゆる自由リズム、リブレの曲だが、もちろん自由勝手にリズムをとるわけではなく、コンパスがしっかり刻まれないからわかりにくいかもだが、もちろんコンパスはある。そのゆったりしたコンパスを、踊りは歌のように、また伴奏をするギターのように綴る。
そしてタラントに。その昔、ラ・ウニオンのコンクールで優勝したアナだが、その時のタラントとは全く違う。きっちりした曲の感じを表現し、ドラマチック。
見ているだけで涙が出てくるほど美しい。

ギターのシギリージャからダビのマルティネーテ。靴音の美しさ。形の美しさ。

ギターがソロでソレアを奏でる。ラファエル・ロドリゲスのいにしえの響きを持ったソレア。
ダビ・コリアがアナに茶色の巻きスカートになったバタ・デ・コーラを着せ、踊り始める。バタの扱いも超一流。バタの先までしっかりコントロールし、コンパス通りに空を舞う。

ファンダンゴ・デ・ルセーナ。
ハンチング帽をかぶったダビが上手の小さな舞台の上に乗って踊るタンギージョ。
歌い手アントニオ・カンポストとの掛け合い。彼もちょっと踊ったり。
ダビのソロのサパテアードもすごかった。
この人も形がとにかく美しい。そしてリズム! 

ミロンガはデュオで踊るのだが、その呼吸の良さ。完璧なパートナーだ。
そしてアナのファルーカ。アバニコを使ってというのも珍しい。
最後はアナのタンゴ・デ・マラガ。アンダルシア舞踊団「イマヘネス」でも踊っていたが、それとも、先日のダビの公演で踊ったタンゴとも違う。細い彼女が肉感的に腰を動かし、色っぽい。踊りは動きだ。もうただひたすら見とれるばかり。

細部に至るまでよく考えられており、とにかく趣味がいい。
また是非見たい、一人でも多くの人に見てもらいたい、そんな舞台だ。

先日のダビ・コリアの公演の時にも思ったのだが、彼らは、フラメンコなのだ。超テクニックも、彼らのフラメンコを表現するためのもの。テクニックの羅列には決してならない。すごいなあ。

なお、会場にはロシオ・モリーナやパトリシア・ゲレーロらも。この世代、すごすぎる。
他にも、アンドレス・マリンやイニエスタ・コルテスらの姿もあった。


2017年3月21日火曜日

タブラオ ロス・ガジョス

18日土曜日、久しぶりにタブラオ、ロス・ガジョスへ。
20時30分からの回を見る。

セビージャ一の老舗タブラオ。
その昔はクリスティーナ・オヨスやメルチェ・エスメラルダ、マヌエラ・カラスコらも出演していたという名門。私の最初のスペイン旅行の時はフアナ・アマジャやピラール“ラ・ファラオナ”らが出演していた。その後も何度となく訪れ、ローリ・フローレス、ラモン・バルール、ベレン・マジャやイニエスタ・コルテス、エル・フンコなどたくさんのアルティスタたちを見てきたところ。舞踊団で活躍する人や劇場でソロ公演を行う人の踊りを間近で、生音で観ることができるのはうれしい。

最初はなんとマラゲーニャ。ギターのイントロに誘われて歌い始める。あら、珍しい、と思ったらそこに踊り手が登場し、カスタネットで合わせ、アバンドラオに。三人の踊り手が踊る、というオープニングなのでありました。
ギターとカンテ、そして踊り、と紹介していくわけですね。面白い。

フアン・カルロス・ベルランガのギターソロ、グラナイーナ。
続いてサライのバタ・デ・コーラでのアレグリアス。
何より驚いたのは後ろに垂らした三つ編み。
セビージャのタブラオ、それもロス・ガジョスとエル・アレナルといえば、伝統的に、きちんとした格好でないと踊れない、というところであったのであります。
いわゆるセビージャ風。髪はきちんとモーニョを結って、花もアクセサリーも落としたら罰金、くらいの気持ちで。衣装も伝統的な、きちんとしたもの、というのが原則。
マドリードのタブラオだとざんばら髪で踊る人もいるけれど、セビージャでは絶対そんなことない、はずでありました。いや、ざんばらではないけれど、でもやっぱり気になる三つ編み。うーむ。

続いてセルヒオ・アランダのタラント。これでもかこれでもかというサパテアード。最初、ジャケットのボタン止めてたのですが、そのせいで衣装に変なシワできるし、美しくなくちょっと残念。

三人目はアンヘレス・ガバルドンで、ガロティン。いやあ、ガロティンなんて久しぶりだ〜と思ったのですが、いやあ、これが良かった。コルドベスをかぶって出てくるのですが、その帽子の角度、花の位置、ともに完璧。顔の角度も美しい。いいなあ。そして帽子を前に後ろに、今まで誰もやったことのないような動きを見せる。帽子とデュオで踊っているような、といえばわかってもらえるだろうか。いやあ面白い。ガロティンといえば、古風な感じだけど、こんな風にもできるんだ、と目からウロコ、でありました。

トリはラファエル・カンパージョ。ソレア。歌の時はほとんど動かない。耐えて耐えて、どん、と爆発する。
この人は昔から姿勢が美しいけれど、その腕が動くと、“気”が動く。という感じ。空気を大きく動かすような。すごいです。
回転にしても足にしても別格。ブレリアの粋さ。ちょっとした仕草が色っぽい。歌舞伎でいう色仇って感じでございますな。本人真面目な人ですが、面白い。
最後は全員でブレリア。

楽しめます。
スペイン人はあまりタブラオ、行かないけれど、気軽に一流のアルテが楽しめる場所。やっぱオススメでございます。


写真撮影禁止なので始まる前の何もない舞台のみ撮影。



帰り道のヒラルダも美しく春の気分。いいもの見ると元気が出るね。

2017年3月20日月曜日

パラーダスのフラメンコ週間

セビージャ県パラーダはセビージャ市から東へ45km。
人口7千人という小さな町パラーダス。
この町でフラメンコ週間が開催中だ。
今年はアンダルシアの放送局のフラメンコ専門家、マヌエル・クラオへのオマージュとされ、初日、19日は若手の公演が行われ、今日月曜からは豪華な顔ぶれが日替わりので登場。



20日はアルカンヘルで伴奏がダニ・デ・モロン、21日はビセンテ・ソト伴奏ノノ・ヘロ、
22日はエスペランサ・フェルナンデス伴奏ミゲル・アンヘル・コルテス、23日はルビート・デ・パラーとラ・ジージャ、24日金曜日はパトリシア・ゲレーロ、25日はアントニオ・レジェスとヘスス・メンデス、伴奏アントニオ・カリオンという具合。
25日以外入場無料でございます。



2017年3月16日木曜日

フラメンコ・ビエネ・デル・スール アントニオ・モレーノ、ディエゴ・ビジェガス

聞いたことがない名前、と思う人が大部分だろう。
彼らは踊り手でも歌い手でもギタリストでもない。でもフラメンコなのだ。
アントニオはパーカッション、ディエゴは金管楽器の専門家。
その二人が一部二部で公演。いずれもビエナルでは単独でリサイタルを開催している。

残念ながら劇場は満員とはいかなかったけれど、楽しめました。

一部はアントニオ。
木の枝を振り回してなるひゅっひゅっという音や、腰に下げた袋からとりだした石をぶつけて出す音で作っていくコンパス。鼻歌のように口ずさむトナ。ティンパニの音階で歌が続く。
フアン・ホセ・アマドールのサエタには銅鑼で伴奏。鐘のように叩いたかと思うと、細かく叩いて小太鼓のように。
シロフォンでタランタやロンデーニャを歌うアントニオ。
机にフアン・ホセと向かい合って机を拳で、また手のひらで、タブラのように叩いて調子を取るソレア。
現代音楽風からドラムスでディエゴ・デル・ガストールのファルセータを歌う。
パルマから、体を叩いてのリズム。指鳴らし。
イスラエルと共演するパーカッション奏者は、バダホスの音楽学校教授でもある。カホンとジェンベと、という、フラメンコのパーカッション奏者とは一線を画す。
ウトレーラで生まれ育ち、フラメンコを愛し、フラメンコ学で博士号も取得。
オレ!の瞬間が何度もあった。
最後はレオノール・レアルとのデュオ。

二部はディエゴ。
カンティーニャ(プログラムにはミラブラスとあるけど)はフルートで、こちらもレオノールと絡む。
タンギージョはアルトサックスで。ファンダンゴはハーモニカで。再びフルートでタンゴ。テナーサックスでソレア。
バックのグループと微妙な間合いがずれているような気がするのは私だけ?
ヘレスのフェスティバルでアンヘル・ムニョスの舞台で演奏していた感じがすごく良かったのだけど、今夜はなんだかちょっと欲求不満。
ディエゴはホルヘ・パルドに憧れているそうだけど、ホルヘよりもずっとフラメンコ。なんだけどリブレな感じも多く、それがホルヘならジャズになるのが、彼の場合、なんなんだろう。

レオオール・レアル。今日の席が舞台に近かったので思ったのだけど、彼女、上半身が前に傾いて踊るのですね。これがいつも彼女い感じる違和感だったのかも。


2017年3月15日水曜日

ヘレスのフェスティバル 観客賞はエドゥアルド・ゲレーロ

ヘレスのフェスティバル各賞、そのうち、ビジャマルタ劇場で観客に採点表をを配り、その採点から受賞者が決まる、地元紙ディアリオ・デ・ヘレスの観客賞にはエドゥアルド・ゲレーロが決定しました。おめでとう!

Javier Fergo para Festival de Jerez

2017年3月12日日曜日

ヘレスのフェスティバル アントニオ・エル・ピパ「アシ・ケ・パサン・20アニョス」

アントニオ・エル・ピパは舞踊弾結成二十周年記念で、過去の作品の名場面集に豪華ゲストで閉幕を飾る。
パストーラ・ガルバンといい、最近流行りですかね。

最初にこれまでの公演の写真が次々と映し出される。地元紙ディアリオ・デ・ヘレスの写真家ミゲル・アンヘル・ゴンサレスの写真は美しく、ローラ・グレコやマティルデ・コラルら共演者たちのことなど、いろいろ思い出させてもくれるのだが、10分近くはさすがに長い。それも説明なしなので、何が何だかわからない人もいたことだろう。

「ビベンシアス」の写真のようなポーズから始まり、最初は最新作「ガジャルディア」のアレグリアス。フラメンコ衣装見本市のショーのような、女の子たちがバタ・デ・コーラでポーズを決めるのと絡むアントニオ。華やかな場面なのだが、なんせ、サパテアードを始めるとコンパスを外す。昨日のエドゥアルド同様、三人の女性歌手というのは、これも流行りなのか?

Javier Fergo para Festival de Jerez

次の「プエルタス・アデントロ」のグアヒーラはマカレーナ・ラミレスなのだが、彼女も足でコンパス外す。残念。形綺麗なんだけど。と思ったけど写真で見るとダメですね。

Javier Fergo para Festival de Jerez



とここで前日同様、鼻水止まらずギブアップ。薬効いていると思ったのですが。
で、メルセデス・ルイスやコンチャ・バルガスが見れず残念至極でございました。

こんなだったらしい。

Javier Fergo para Festival de Jerez


Javier Fergo para Festival de Jerez

ビデオはこちら

ヘレスのフェスティバル マヌエル・バレンシア「エントレ・ミス・マノス」

いやあ、シギリージャとブレリアに完璧、ノックアウトされました。
圧倒的なフラメンコの力。音の凄み。
ヘレスの伝統を受け継いで、新しい地平を見つめ、すくっと立っている。そんな感じ。

Javier Fergo para Festival de Jerez
ちょっと不思議なチューニングのソレア・ポル・ブレリアに始まり、本人曰くのファンダンゴ(というよりワルツ)、カンティーニャ、アラブ風なブレリア+ビセンテ・アミーゴ風サパテアード、ロンデーニャと進む。
ヘラルド・ヌニェスの影響が大きいが、コピーするというよりも、文法を学んで生かしてると云う感じが、そこにビセンテやパコの文法も加わる。でもその底にはヘレスの伝統が脈々として流れている。モラオやパリージャも顔を出す。
モチーフはたくさん持っているのだけど、曲としての構成はよりよくできるかもしれない。


後半のシギリージャがとにかく良かった。太い音でカテドラルを築き上げる。音を詰め込むのではなく、音の出ない間をも音楽にしていく。歌が聞こえてきそうな、でも歌がないことで寂しくなるわけではない、そんなフラメンコ。


Javier Fergo para Festival de Jerez
以前のコンサートでは歌を入れていたのですが、今回はベースとバイオリンだけで、歌を入れずにインストゥルメンタル、音楽だけで勝負。歌はなくてもいいけれど、ベースとバイオリンが入る曲よりも、パーカッションとパルマでいく曲の方が印象が残る。

特に、カルロス・グリロ、ディエゴ・アマジャ、マヌエル・サラドのパルマ隊は絶対無敵な強力さ。このコンパスだけをいつまでも聞いていたいと思ったほど。

Javier Fergo para Festival de Jerez
アンコールでのルンバも楽しく、はい、フェスティバルのフィナーレを飾ることができました。
でも、地元のアルティスタなのに満員でなかったのはちょっと残念。もう帰っちゃった人も多いしね、とは言っても。踊りがないせい?だとしたらかなり残念。

ヘレスのフェスティバル エドゥアルド・ゲレーロ「ゲレーロ」

開演前から舞台の上に黒い衣装の出演者たちが歩き回っている。
椅子には2台のギター。

深いソファに腰掛けたエバ・ジェルバブエナが出迎えた「5ムヘーレス5」を思い出す。
そのエバやアイダ・ゴメスの舞踊団で活躍するエドゥアルド・ゲレーロが、昨年マドリードで初演した作品「ゲレーロ」はスタイリッシュなフラメンコ。

その卓抜した身体能力で、三人のカンタオーラ、二人のギタリストを従えての独り舞台。
だが、最初のシーンのように、歌い手たちを舞台装置の一部というか、オブジェのようにうまく使っている。
Javier Fergo para Festival de Jerez


聖週間の行進曲、アマルグーラにエンリケ・モレンテが歌詞をつけ歌ったものとサエタで踊る。

マラゲーニャやロンデーニャ、ブレリア・ポル・ソレア…
曲は変わっても彼は変わらない。ただその身体能力に感心するばかりだ。
Javier Fergo para Festival de Jerez



とそこで、なぜか私に突然のくしゃみの嵐。鼻水も止まらず、で劇場を退散。
花粉症? 静かな場面が多いから迷惑になるかと出てしまったので私が見たのはここまででございます。

毎日劇場通っていたけどこれまでこんなことなかったのに〜。残念。アレルギーの薬飲んだら止まったので夜中の公演に行ったのであります。

こちらのビデオで見ると、その後、ナナ、タンゴ、シギリージャ、アレグリアスなどあったようですね。

個人的には歌い手たちがもうちょっと腕があると嬉しかったのですが。。。残念





ヘレスのフェスティバル「パサヘ・エン・エル・ティエンポ」 

ダビ・ラゴスがヘレスの若い歌い手たちをサポート、プロデュースした「パサヘ・エン・エル・ティエンボ」。
ヘレスはビジャマルタ劇場近くの店、タバンコ・エル・パサヘがスポンサーとなり、発売になったばかりのアルバムの発表を兼ねたもの。

マヌエル・デ・ラ・ニナ、ラファエル・エル・サンボ、エンリケ・レマチェの三人の歌い手とギタリスト、フェルナンド・デル・モラオに加え、アルバムにゲスト参加している、
若手四人は1990年代生まれ。
そこにエンリケ・ソトとエンリケ・エル・サンボ、マヌエル・パリージャも特別出演。


エンリケ、
Javier Fergo para Festival de Jerez
 ラファエル、
Javier Fergo para Festival de Jerez
 マヌエルと、
Javier Fergo para Festival de Jerez
トナーを歌い継いでいくロンダ・デ・トナに始まる。
それぞれ、声が良い。
エンリケ・レマチェのタラントとシギリージャ、
Javier Fergo para Festival de Jerez

無伴奏でのエンリケ・ソトのソレア・ポル・ブレリアは深い響き。
Javier Fergo para Festival de Jerez

マヌエル・デ・ニナのマラゲーニャとブレリア・ポル・ソレア。子供のときから舞台に立っていた彼の悪戯っぽい幼い顔が今の貫禄からも時折顔を出す。
Javier Fergo para Festival de Jerez

ヘレスらしい、含みのある響きの、味わい深い声でエンリケ・エル・サンボがティエントをこれまた無伴奏で歌い、
Javier Fergo para Festival de Jerez


息子のラファエルはソレアを熱唱。
Javier Fergo para Festival de Jerez

カンティーニャは古風にサライ・ガルシアが踊り、
Javier Fergo para Festival de Jerez


また三人でファンダンゴを歌い継ぎ、最後はブレリア。
エル・ソリやフアナ・デ・ラ・クリータも踊り、ヘレスらしい一夜となりました。
Javier Fergo para Festival de Jerez

Javier Fergo para Festival de Jerez

若いとは言っても声質は皆、ベテランのような、ムイ・フラメンコな響きがあり、ダビの導きで、古いカンテを学び、しっかり自分のものにしつつあるという感じ。
モライートの甥っ子、フェルナンドのギターも、伯父の響きを秘めていい感じ。

また、舞台の演出や進行まで手がけたダビのおかげで、作品としてのまとまりも見せ、サラ・コンパニア同様、ヘレスのアルティスタたちの懐の深さ、厚みを見せられたという感じ。

ビデオはこちら

2017年3月11日土曜日

ヘレスのフェスティバル JAテヘロ、Iカラスコ「レジェンダ・イ・レガロ」

ヘレス出身の二人の踊り手、フアン・アントニオ・テヘロとイレネ・カラスコの「レジェンダ・イ・レガロ」はサラ・コンパニアで19時から。

全員が絵のようにポーズをとっている幕開けから、
二人だけが残る最後まで、短く、でも思いは伝わる作品。
Javier Fergo para Festival de Jerez

特別協力のディエゴ・デ・マルガラがマルカールし、ゲストのマノロ・マリンが踊るソレアが、イレネに引き継がれて踊られる。マノロの深みと味わいは、イレネのシンプルなパソとは全く違うものだが、気持ちは伝わる。イレネのソレアはコンチャ・バルガスやカルメン・レデスマのような、シンプルな古風なパソで、昨日のグアダルペとは全く違う。同じレマーテを何度もするなど、改良の余地はあるものの、これはこれでありかもしれない。難しいパソを詰め込むよりも、できることで気持ちを伝えようとする方が賢いだろう。
Javier Fergo para Festival de Jerez


タンゴとなり、マノロが再び登場。フレコのエプロン状のものをイレネに渡し、二人で踊り、マノロが残る。マノロのトリアーナ風タンゴの楽しさ。
Javier Fergo para Festival de Jerez


マルティネーテからシギリージャはディエゴ・デ・マルガラからフアン・アントニオ・テヘロへ。フアン・アントニオも振りはシンプル。時々ハビエル・ラトーレ風な動きも出てくるので彼にならったことがあるのかもしれない。
Javier Fergo para Festival de Jerez


最後はブレリアで、ディエゴ・デ・マルガラを始め、
Javier Fergo para Festival de Jerez

ティア・クーラとティオ・ぺぺ、ばあさま、じいさまをはじめ、全員が一振りずつ。これはヘレスならではのフィエスタだ。これは楽しい。
Javier Fergo para Festival de Jerez

Javier Fergo para Festival de Jerez


そして最後またイレネとフアン・アントニオが残りポーズ。

なかなか充実の1時間でありました。

ビデオはこちら

2017年3月10日金曜日

ヘレスのフェスティバル パストーラ・ガルバン「ミラメ」

最初は今回は見るつもりがなかった。ビエナルで見たし〜と思っていたのだが、記者会見で「ビエナルの時とは変わった」と言われ、急遽劇場へ。

アラブ風のルンバで、フリンジのいっぱいついた衣装で体を揺らしているパストーラが浮かび上がる。と、、その衣装が飛び去って花柄ミニスカートの衣装に。
Javier Fergo para Festival de Jerez
 意表をついたオープニングはそのまま。客席に背中を向けたフアン・レケーナのギターソロが、ロンデーニャからタランタとなりタラントになって、ぺっちゃんこのかかとのない靴でパストーラが踊るというのも同じ。

Javier Fergo para Festival de Jerez
 それがかかとのある靴に変えての、ファルーカ、ソレア・ポル・ブレリア。
ファルーカは「ガルバニカ」かな。アコーデオンの伴奏も
Javier Fergo para Festival de Jerez
 アコーデオン奏者がフランス語風に紹介し、金色のスーツのヘロモ・セグーラが、「パリは好きだけどウエルバの方がもっと好き」とファンダンゴ・デ・ウエルバを五つ。
パストーラの代表作「フランセサ」から、ラベルのボレロとシャンソンの名曲「水に流して」とフランス国歌が錯綜する曲で赤いバタ・デ・コーラで踊る。

Javier Fergo para Festival de Jerez

Javier Fergo para Festival de Jerez
そこから「イデンティダーデス」でのカスタネットのシギリージャ、ローリ・フローレスへのオマージュでの曲だが、彼女のちょっと丸めた背を真似してる。

Javier Fergo para Festival de Jerez
 パージカッション(ホセ・カラスコ)とギターのソロがちょっとあって、ホセ・エル・フランセスの「フエラ・デ・ミ」やニーニャ・パストーリの「エル・ポルトゥゲス」など、90年代に流行った、スペインでは非常にポピュラーなルンバ/タンゴをヘロモが歌う。これは彼女の人生のサウンドトラックということなのかな。

そして再び「フランセサ」。
女性歌手がアンヘリータ・モントージャ、ラ・タナから、アリシア・ヒルとアナ・デ・ロス・レジェスに変わったのだが、これは吉と出たようだ。
特にアナがいい。この三人で歌い踊る場面もいい味を出している。
Javier Fergo para Festival de Jerez
この衣装がパツンパツンのパンツからサロペットに変わったのは良かったね。
この場面が彼女の、チスパ、火花のような、熱血鉄火肌フラメンコが感じられるかもしれない。生き生きしてる。
Javier Fergo para Festival de Jerez
 最後は、最初に飛んで行ったフリンジの衣装で、作品「パストーラ」の最初のトリアーナのタンゴをブレリアで。
Javier Fergo para Festival de Jerez
うんうん。あんまり変わっていないのだけど、少し整理されてわかりやすくなったかな。
でも、パストーラの作品をみつづてこなかった人は混乱するかも。

ビデオはこちら

こちらはディアリオ・デ・ヘレスのビデオ。三人の歌い踊るところやファルーカなども入ってますよ〜

ヘレスのフェスティバル グアダルペ・トーレス「アクエルダテ・クアンド・エントンセス」


「アクエルダテ・クアンド・エントンセス」
あの時を思い出して、といえば、すぐにマノロ・カラコールの熱唱が思い浮かぶのではないだろうか。

マドリード出身で、アンダルシア舞踊団やマヌエル・リニャンらの舞踊団、またタブラオなどで活躍する中堅が、カンテに、それもマヌエル・トーレからアントニオ・チャコン、アントニオ・マイレーナ、カラコール、テレモート、フェルナンダ、パケーラら、歴史に残る名手たちにオマージュした作品。
「アクエルダテ・クアンド・エントンセス」という、歌声で始まったこの公演、ブレリア・ポル・ソレア、シギリージャ、
Javier Fergo para Festival de Jerez
 タンゴは、いわゆるタンゴ・デ・マラガから、トリアーナ、グラナダと旅し
Javier Fergo para Festival de Jerez
 バタ・デ・コーラでのファンダンゴ・ポル・ソレア、だというのだが、むしろ、アレグリアス的なファンダンゴ。
Javier Fergo para Festival de Jerez

などと踊る間に、古い録音とビデオを編集したビデオが入るという構成。
最後は録音のロマンセからブレリア・ロマンサーダで幕。

トーレやチャコンとフェルナンダを全部同じ時代のように言ってしまうのもかなり乱暴な話だ。ギタリストはフアニャレスのカンテソロでのカンティーニャの伴奏がうまくできないし、なんかあっちゃこっちゃしている印象。

グアダルーペの振りはまあ、とにかく忙しい。たくさんのパソを詰め込んで、息切れしているという印象。カンテにスポットを当てているなら、細かな足とかではなく、もっとマルカールで表現してほしいしバタやマントンの扱いにしても乱暴で、がさつ。セビージャの優美なバタやマントンのあしらいに慣れている私にはきつい。これがマドリー風?まさかね。
技術がないわけではないのにもったいない。