2021年1月20日水曜日

ググルンベ

 マエストランサ劇場でバロックとフラメンコとコンテンポラリーダンスの共演する『ググルンベ』。

2011年からかな?フラメンコとの共演も続けているセビージャのビオラ・ダ・ガンバ奏者ファミ・カイリが、コンテンポラリーダンスのアントニオ・ルスと組んで作り上げた作品は、ダンスに彩られたコンサート。

ヨーロッパの音楽にアフリカのリズムが加わることでフラメンコや中南米音楽が生まれた。すごく大雑把にまとめるとそういうお話。

フラメンコはギターのダニ・デ・モロンと歌い手ロシオ・マルケス、パーカッションのアグスティン・ディアセラ、元スペイン国立バレエの踊り手モニカ・イグレシアス(カスタネットが良かった)。それにファミ率いるバロック楽団(ビオラ2、バロックギター、チェンバロ)とソプラノ歌手、そしてアフリカ系のベネズエラ人でセビージャ在住のコンテンポラリーダンサーのエジャブレド・アルカノという面々。

バロック音楽とフラメンコが別々に、また一緒に、作っていく世界、そしてそのベースに入っていくアフリカの要素。

黒人奴隷売買の新聞広告(結構ショッキングでもあります)の朗読で、歴史を見つめ、その後の自由を謳歌する。

遠いように見えても案外近いのが音楽であり舞踊なのかも。



最後は大盛り上がりで半分くらいはスタンディングオーベーション。

個人的にはダニのギターと、ソプラノのあったかい声に惹かれました。



2021年1月15日金曜日

スペイン国立ダンスカンパニー『ジゼル』セビージャ公演/写真とスペイン語抄追加

 スペイン国立の舞踊団は二つあります。日本でもお馴染みの国立バレエともう一つが国立ダンスカンパニー。スペイン舞踊専門が国立バレエで、クラシックやモダンのバレエ、コンテンポラリー専門が国立ダンスカンパニー。最初にできたのが1978年の国立バレエで、翌年、国立クラシックバレエ団が創設されました、後、一時は合併したこともありましたが、またわかれ、バレエ・リリコという名で92年には来日公演も行っています。90年から20年間監督を務めたナチョ・ドゥアトのもと、ダンスカンパニーという名に変わり、現在に至ります。ナチョのもとコンテンポラリー作品のカンパニーという位置付けでしたが、2011年のパリ、オペラ座で活躍したジョゼ・マルティネズ監督就任以降またクラシックの作品も多く上演するようになりました。2019年からはニューヨークシティバレエ団で活躍したホアキン・デ・ルスが監督です。

そのホアキンの演出/振付での『ジゼル』。日本人ダンサーが出演していると聞いて観に行ってきました。クラシックバレエ公演見るのなんて何年ぶり?という感じ。

プログラムもウエブで見るのですが、主な配役が舞台の上に表示されてました。


劇場は検温、消毒、マスク着用、座席の間を開ける、など感染対策をきちんとやっています。オケピの中の人も皆、観劇のたびに楽しみな地下のバーも閉鎖。入り口に入る前のところに簡単なバーができていました。

国立ダンスカンパニーのソリスト、大谷遥陽さんがジゼルを踊るのを見ることができたのはラッキーでした。マドリードでの初演でも踊っているのですが、セビージャの初日は他のダンサーが踊る予定だったそうです。それが怪我で急遽、彼女になったとか。この数日前マドリードは大雪だったので、セビージャに来るだけでも大変だったと思います。


最初、舞台に敷き詰められたドライフラワーの上を下手から上手に歩いていくのですが、それがもう少女そのもので、おっと思いました。15歳くらいの少女に見えるのです。

CND. Foto:Alba Muriel


表情が素晴らしいのです。表情というのは顔だけでなく、首や頭の位置、指先、爪先までおろそかにしない、隙のない美しい形や動きの緩急の付け方で、体全体に出てくるものだと思います。バレエの専門家じゃなくても、他の誰にも負けないしっかりとした技術があって、それがあるからこその表現だということがわかります。

全てがコントロールされているからこその表現。すごいなあ。

とまどい、ときめき、よろこび、そして絶望。ほんの小さな仕草までおろそかにせず演じているのが素晴らしいです。

Teatro Maestranza CND. Foto:Alba Muriel




第二部で精霊となったジゼルはグッと大人っぽく、そして精霊らしく重さが感じられません。ふわふわと空中に浮くかのようなジャンプ。でも重心はちゃんとあるというか。アルブレヒトとのパドドゥも素晴らしく。美しく。

Teatro Maestranza CND. Foto:Alba Muriel

今、現在、たくさんのダンサーが海外のバレエ団で活躍しています。外出禁止の中、自宅でレッスンを続け、大変な中でも常に努力していた様子をTwitterで拝見していたこともあり、アンコールでは本当に胸が熱くなりました。

これだけの実力があれば誰からも文句言われずに主役踊れるのが当然なスペインっていいなあ。外国人だからと差別することがなく、実力で判断。当然と言えば当然だけどやっぱ素晴らしい。

なお、国立ダンスカンパニーには以前も日本人や韓国人ダンサーが在籍していましたし、(ミルタを踊ったカヨコ・エバハートも東京生まれですし)国立バレエにも韓国人の方がいます。アジア人であることはもうデメリットではないと思います。もちろん、海外で活躍するためには非常に高いレベルが要求されるし、強いハートも必要です。ほんと、活躍してる人たちみんなすごいと思います。

どんなにすごい踊り手でも踊るだけでは食べていけないのが日本。舞踊教授ならまだしも、舞踊とは関係ない他のバイトをしつつ踊りを続ける人も多いと聞きます。その点、海外ではお給料がもらえて踊ることに専念することができる。ひょっとするとそのありがたみを知っていることが彼らの強みになっているのかもしれません。

またぜひ彼女の他の作品も観てみたいです。あれだけの技術と表現力があれば、と期待が高まります。


ちなみに大谷遥陽さんは3歳からバレエを始め、2010年から佐々木三夏バレエスクールに。2014年にはローザンヌのコンクール準決勝まで進みます。同じ年、第1回国際バレエコンクールin東京でグランプリを獲得。審査員長だった、当時スペイン国立ダンスカンパニーの監督を務めていたジョゼ・マルティネズから同バレエ団3ヶ月研修の賞を得て、同バレエ団日本公演時のレッスンに参加したところ、入団を打診され、2015年入団。2018年ソリストに昇進。その前からソリスト格以上の役を数多く踊っています。『ドン・キホーテ』のキトリや『くるみ割り人形』の金平糖の精をはじめ、多くの作品で重要な役を踊っています。

CND. Foto:Alba Muriel

ちなみに今回のホアキン監督による新演出は、『ジゼル』の台本を書いたゴーティエがその前年1840年、スペインを旅していたことに想を得て、スペインはセビージャ生まれの抒情詩人ベッケルを絡ませているのが特徴です。貴族と村娘の悲恋は、スペインを訪れる外国人とスペイン人女性に通じるという考えがベースにあるそうです。なので19世紀のスペインのイメージの衣装で、村人の群舞にホタみたいなパソが出たり、とスペインらしさも出していました。

スペインというとフラメンコばかりが有名ですが、クラシックでも世界中で活躍しているダンサーたちが数多くいますし、国立バレエだけでなく、国立ダンスカンパニーにもぜひ、ご注目ください。


Resumen corto de blog en español

La bailarina japonesa y solista de Compañía Nacional de Danza, Teruhi Otani bailó papel de  Giselle en Teatro Maestranza de Sevilla. En el principio ella cruza escenario andando pero ya era una niña, niña de 15 años. Así me pareció y me cautivó. 

¡Cómo expresa su sentimiento de cada momento! Perplejo, palpitación, alegría y desesperación... Es muy expresiva. Su técnica es eje principal. Cómo coloca la cara, en qué velocidad mueve la mano y qué delicadeza...Aunque yo no soy experta de ballet, pero entiendo que su técnica está al servicio de expresión. 

En la segunda parte, ya es otra. Ella no tiene peso, su salto parece despacio como si fuera volando entre tinieblas. 







2021年1月12日火曜日

ヘレスのフェスティバル2021/クルシージョ日程

 5月に延期されたヘレスのフェスティバルのクルシージョの日程が出ていましたので日本語にしました。

基本的には最初に発表されたものとほとんど変わっていませんが、クラス開始が30分前倒しになり、また先生によっては時間や前期後期が変わったりしていますので注意が必要です。

イサベル・バジョンとドミンゴ・オルテガのクラスは中止になったみたいです。

まだまだ申し込み受付中ですよ〜


クルシージョ

◆2021年 ヘレスのフェスティバルのクルシージョ

▽舞踊クルソ

5/8(土)~14(金)

9時30分~11時20分

[教]〈b〉アルムデナ・セラーノ

[内容]入門1;タンゴス舞踊入門


9時30分~11時50分

[教]〈b〉コンチャ・ハレーニョ

[内容]向上;『マラガのカンテによる舞踊の構成。ハベーラ』

[教]〈b〉ロシオ・コラル

[内容]中級;4分の3拍子でのバタ・デ ・コーラの技術、タンゴス・エストレメーニョスによる振付研究(バタ・デ ・コーラなし)※前もってバタ・デ ・コーラを扱った経験が必要です。

[教]〈b〉マリア・ホセ・レオン・ソト

[内容]基礎;『タンゴス・デ ・マラガの技術』

[教]〈b〉アンドレス・ペーニャ

[内容]基礎;『ブレリアス舞踊の技術』

[教]〈b〉マヌエル・ベタンソス

[内容]基礎;『ソレアの舞踊の技術』

[教]〈b〉ラファエラ・カラスコ

[内容]中級;『シギリージャの舞踊の技術とスタイル』


12時30分~14時20分

[教]〈b〉ミゲル・アンヘル・エレディア

[内容]入門2;『ブレリアスの舞踊の入門』


12時30分~14時50分

[教]〈b〉コンチャ・ハレーニョとアンドレス・ペーニャ

[内容]中級;『フラメンコ舞踊教授法』コーディネート/マリア・ホセ・レオン・ソト

[教]〈b〉ラファエラ・カラスコ

[内容]基礎;『ラ・カーニャの技術』

[教]〈b〉アンへリータ・ゴメス

[内容]基礎;『ヘレスのブレリアスの技術』

[教]〈b〉インマクラーダ・アギラール

[内容]基礎;『ファンダンゴスの舞踊の技術』

[教]〈b〉アンヘル・ムニョス

[内容]基礎;『マルティネーテの舞踊の技術』

[教]〈b〉マヌエル・ベタンソス

[内容]中級;『アレグリアスの舞踊の技術とスタイル』


15時30分~17時20分

[教]〈b〉カルメン・エレーラ

[内容]入門2;『アレグリアスの舞踊入門』


15時30分~17時50分

[教]〈b〉アナ・モラーレス

[内容]中級;『動きの意識。シギリージャの技術』

[教]〈b〉アンヘル・ムニョス

[内容]基礎;『ティエントス、タンゴスの舞踊の技術』

[教]〈b〉ピラール・オガージャ

[内容]基礎;「バタ・デ ・コーラと帽子でのガロティンの技術」

[教]〈b〉マルコ・フローレス

[内容]中級;『ファルーカの舞踊の技術とスタイル』

[教]〈b〉ハビエル・ラトーレ

[内容]中級;『ロンデーニャの舞踊の技術とスタイル』



5/16(日)~22(土)

9時30分~11時20分

[教]〈b〉イレネ・カラスコ

[内容]入門1;『ブレリアスの舞踊の入門』


9時30分~11時50分

[教]〈b〉マリア・ホセ・フランコ

[内容]基礎;『グアヒーラスの舞踊の技術』

[教]〈b〉メルセデス・ルイス

[内容]中級;『バタ・デ ・コーラでのカーニャの技術とスタイル』

[教]〈b〉ラ・モネータ

[内容]中級;『タンゴスの舞踊の技術とスタイル』

[教]〈b〉マリア・デル・マル・モレーノ

[内容]中級;『ティエントス、タンゴスの技術とスタイル』


12時30分~14時20分

[教]〈b〉ベアトリス・モラーレス

[内容]入門2;『アレグリアス舞踊入門』


12時30分~14時50分

[教]〈b〉アンへリータ・ゴメス

[内容]基礎;「ヘレスのブレリアスの技術」

[教]〈b〉メルセデス・ルイス

[内容]基礎;『アバニコのカラコーレスの技術』

[教]〈b〉オルガ・ペリセ

[内容]中級;『アレグリアスの舞踊の技術とスタイル』

[教]〈b〉エドゥアルド・ゲレーロ

[内容]中級;『タンゴスの技術とスタイル。モーメント』


15時30分~17時20分

[教]〈b〉フアン・アントニオ・テヘロ

[内容]入門2;『タンゴスの舞踊入門』


16時~18時20分

[教]〈b〉ハビエル・ラトーレ

[内容]向上;『タラントスの舞踊のスタイルと振付』

[教]〈b〉アリシア・マルケス

[内容]基礎;『バンベーラスの技術』

[教]〈b〉マヌエラ・カルピオ

[内容]基礎;『ソレアの舞踊の技術』

[教]〈b〉アントニオ・エル・ピパ

[内容]中級;『ソレア・ポル・ブレリアスの技術とスタイル』

[教]〈b〉マヌエル・リニャン

[内容]中級;『グアヒーラスの技術とスタイル(アバニコ付きで)』



集中クラス

5/7(金)15時30分~18時、8(土)9時30分~12時、15時30分~18時

[教]〈b〉ベアトリス・モラーレス

[内容]入門2;『タンゴスの舞踊入門』

5/8(土)12時30分~15時、16時~18時30分

[教]〈b〉ロシオ・モリーナ

[内容]中級;『アバニコのグアヒーラス』

5/15(土)10時~12時30分、15時~17時30分、16(日)12時30分~15時

[教]〈b〉マリア・デル・マル・モレーノ

[内容]『ヘレスのブレリアの神秘。ブレリアスの一体験』

5/15(土)10時~12時30分、15時~17時30分、16(日)9時30分~12時

[教]〈b〉パトリシア・ゲレーロ

[内容]中級;『ソレア・ポル・ブレリアス』



コンパスとパルマス、カスタネットのアトリエ

2/22(月)~26(金)

13時~14時30分

[教]〈カスタネット 〉ガラ・ビバンコス

[内容]フラメンコのカスタネットの技術と構成

15時~16時30分

[教]〈palmas〉ダビ・モラン“エル・ガンバ”

[内容]フラメンコのコンパスとパルマのアトリエ



3/1(月)~5(金)

13時~14時30分

[教]〈palmas〉ダビ・モラン“エル・ガンバ”

[内容]フラメンコのコンパスとパルマのアトリエ

15時~16時30分

[教]〈カスタネット 〉ガラ・ビバンコス

[内容]フラメンコのカスタネットの技術と構成



*一般クラス共通インフォメーション

▽ レベル

・1イニシアシオン(入門)1:フラメンコの素養がほとんどない初心者 

・2イニシアシオン(入門)2;フラメンコの素養があるもの

・3バシコ(基礎):受講する曲種についての基礎的な知識とフラメンコ舞踊の経験をもつ (スペイン国外でのクラスの中級程度)

・4メディオ(中級):テクニックと受講する曲種についての知識双方において高いレベルにあり、その曲種の技術と振り付けを向上させようとする(スペイン国外でのクラスでの上級程度)

以下のレベルはじゅうぶんなテクニックを持った上級者のみ参加可能。

・5ペルフェクショナミエント(向上):プロフェッショナル・レベル。振付とその様式での表現を深める。このレベルのためには十分な技術レベルが必要。 

※スペインのレベルは国外のレベルよりも高い。レベルについての疑問はフェスティバルに問い合わせること。festivaldejerez@teatrovillamarta.es


▽クラスの所要時間

・イニシアシオン(入門);7日間計12時間(1日1時間50分、5分の休憩含む)

・バシコ(基礎)、メディオ(中級)、ペルフェクショナミエント(向上);7日間計15時間(1日2時間20分、10分の休憩含む)

▽定員 25名

ハビエル・ラトーレの振り付けクラスのみ20名

▽受講料

・イニシアシオン(入門);330ユーロ 

・バシコ(基礎)、メディオ(中級)、ペルフェクショナミエント(向上);370ユーロ

  • ・割引;同じ週に2つ以上の7日間のクラスを受講の場合、同時に申し込めばレベルの低い方のクラスが25パーセント引き。
  • ※受講料には7日間のクルシージョ受講期間中のビジャマルタ劇場公演6回の入場券が含まれる。


・ハビエル・ラトーレの振り付けとテクニックのクラスでは最終日に期間中に振り付けたものを公演する。この公演には生徒のうち希望者が出演できる。

・舞踊教授法のクラスは、理論と実践によるクラスでコンチャ・ハレーニョが3日間、アンドレス・ペーニャが4日間授業を担当する。バーチャルのクラスルームが前もって開かれており、理論の資料もある。バーチャルのルームと内容のコーディネートはマリア・ホセ・レオン・ソトによる。


集中クラスのインフォメーション

・定員25名

・受講料150ユーロ

・受講する2日間のビジャマルタ劇場での入場券が含まれる。

※ロシオ・モリーナのクラスは20日のみで120ユーロ。20日のビジャマルタ劇場の入場券が含まれる。



申し込み

・申し込みは希望詳細を支払いとともに済ませて後、公式なものとなる。

・申し込みはフェスティバルの公式ウエブ、www.festivaldejerez.esより行う。

・申し込み受付中。

・申し込み受付は到着順に行われる。

支払い

・支払いはユーロでクレジットカードにより行われる。

・使用可能カードはVISA, MASTER,JCB、EURO6000(スペインのカード)、 VPAY(ヨーロッパのVISAデビットカード) UNION PAY(銀聯国際)

・16桁の番号と有効期限、セキュリティコードが必要です。

・支払い後のキャンセル、返金は不可。ただし、以下の場合は返金可能。

・Covid19のため、スペイン政府が国境閉鎖/スペイン行きの航空便がキャンセルされた場合。

・Covid19のため、参加者が住んでいる9日の政府がスペインへの渡航を推奨しない、もしくは禁止した場合。

・参加予定のクラスがキャンセルになった場合


なおフェスティバルはいかなる代理店とも契約を結んでいないので、直接の申し込み以外のものの責任はフェスティバル事務局にない。



▽公演チケット

クルシージョ受講期間中のビジャマルタ劇場公演の入場券6枚はは講習料金に含まれる。2/19と27の入場券は、7日間の舞踊クラスの参加者で劇場のチケットオフィスで購入する場合、いつの何のクラスに出席する予定だと申し出ることにより、50%割引と成る。


▽修了証と受講生のサポート

・主催者は何時間のクラスを受講したかを記した修了証を発行する。

・すべてのクラスはスペイン語で行われる。

  • 全てのクラスに歌い手とギタリストをつけられるようにしているが、クラスをどのようにオーガナイズしクラスをすすめるかは講師次第。歌い手、ギタリストの有無はフェスティバル事務局に問い合わせ可能。
  • クラスの場所は変更の可能性あり。


フェスティバル事務局

festivaldejerez@teatrovillamarta.es 

電話 スペイン34 956149685


劇場入場券売り場

taquilla@teatrovillamarta.es

電話 スペイン34 956149686

2021年1月9日土曜日

新年早々悲しい知らせ

 新年のご挨拶もしないうちに、悲しい知らせが飛び込んできました。


1月7日に亡くなったのはアルフォンソ・エドゥアルド・ペレス・オロスコ。文化畑のジャーナリストで、全国的には国営放送の映画紹介の番組で有名で、新聞の追悼記事でもそのことを主に書いています。が、ラジオでフラメンコ番組を持っていたこともあり、1986年の第4回ビエナル監督を兄ホセ・マリアとともに務め、後年、フラメンコ・オイというビデオマガジンを発刊。ビデオ自体は短命だったけれど、その名を冠した賞、プレミオ・フラメンコ・オイは2016年、第17回まで続いていました。もっとも後半は彼は表舞台から遠ざかり、他の人が仕切っていましたが。

2009年の授賞式の写真に彼が写っていました。

エル・ペレと

ロシオ・モリーナ、ファルーと。

1940年セビージャ県、モンテジャノの生まれ。1960年にラジオで音楽番組を始め、1974年から81年まで国営放送で映画についての情報番組で名をあげ、映画雑誌を作ったり、セビージャ映画祭の初代監督をも務めました。音楽、映画、フラメンコ、と多方面で活躍したアルフォンソ・エドゥアルド。フラメンコ・オイの賞は、アカデミー賞をなぞり、フラメンコ関係者が投票。若手のバイオグラフィーに1行を加えることとなり、フラメンコのプロモーションに役立ったことは確かです。ご冥福を祈ります。


そして今日、8日届いたのはギタリスト、マノロ・ブレネスがなくなったという知らせ。1928年セビージャ県ブレネス生まれ。本名マヌエル・デルガード・ララ。母は歌い手、ニーニャ・デ・ブレネス、父はギタリスト、ホセ・カルモナ。歌い手としてキャリアを始め(レコードも録音しているそう)、後、ギタリストに転向。アントニオ・マイレーナやホセ・メネセやベニ・デ・カディスら数多くの歌い手たちを伴奏しました。

1988年ベニ・デ・カディスの伴奏で




安らかに。


2021年1月1日金曜日

2020年

 誰もが忘れられないだろう年、2020年が去っていきます。

3月から6月まで外出禁止などもあったのですが、2月から3月のヘレスのフェスティバルとセビージャのビエナルが行われたおかげで今年も75公演くらいは観ることができました。意外と多いのは二つのフェスティバルのおかげ。

ほかにも久保田晴菜さんが準優勝したコンクールやフラメンコを主題にした映画なども観ることができました。

今年のベスト公演、とか考えてみたのですが、うーむ、ラファエル・リケーニかなあ。セビージャでの公演は個人的に物足りないところもあったのですが、ヘレスので公演が素晴らしく、そしてビエナルでのロシオ・モリーナとの共演も鳥肌もので、いやあ、すごかったです。


外出禁止中からいくつか、日本やスペインのネットライブも観ました。日本の、なかなか観ることができない人を観ることができたのはよかったです。距離をものともせずに伝わってくるものが確かにある! だからきっとこれからもネットライブは続くでしょう。

でも、やっぱライブで、同じ空気を共有しながら観るのがいいなあ、ということも確認できました。ビエナルで久しぶりに劇場の座席に座った時のうれしさ! 2021年はまたスペインから日本へ良きフラメンコたちが行くことができますように。




2020年12月30日水曜日

カナーレスとサラ・バラスに芸術金章

今年度の芸術金賞の受章者が発表され、 総勢32人、映画監督や歌手、俳優とともにアントニオ・カナーレスとサラ・バラス の名も。

おめでとうございます。


La Bienal 2020 Claudia Ruzi





2020年12月20日日曜日

へスース・カルモナ『サルト』

 ビエナルで上演されるはずだったへスース・カルモナの新作『サルト』。直前に出演者の陽性が発覚し、延期になったものが12月19日、ようやく、上演されました。会場はロペ・デ・ベガ劇場。ビエナルの時はひとつおきだった座席が、1列おき、2席おきとなっているのは、アンダルシアでも感染が拡大していることを実感します。

へスース・カルモナは1985年バルセロナ生まれ。2020年、スペイン国家舞踊賞を受賞した実力派。地元バルセロナの舞踊学校に学び、2006年国立バレエに入団。国立では第一舞踊手にまで上り詰めるものの、自分の表現を求めて飛び出し、2012年に自身の作品を発表。以後、次々に作品を発表し、意欲的な活動を続けています。開店まもなかったガルロチで踊っていたのを覚えている人もいるかもしれません。

『サルト』はその彼の頭の中をのぞいているような、そんな作品でした。

面白いし、私は好きだけど、雑然としすぎという意見もあり、うん、確かに冗長なところはあるし、整理整頓したらもっと良くなるのは確かだけど、私的には、涙が滲むような感動的な瞬間が何度かあって、それだけでまる。初演だし、これからきっともっと良くなるはず、という希望的観測。

いやあ、さまざまなアイデアが飛び出し、超テクニックで表現していく作品で、へスースの他に、6人の男性ダンサーが出演しているのですが、いやあ、彼らもすごい。最先端のフラメンコ/スペイン舞踊のテクニック満載。こりゃやってる方も大変だけど楽しかっただろうなあ。

客席の照明が付いている状態で、舞台上では上半身裸のダンサーたちがイスラム神秘主義の旋回舞踊のように、スカートはいてくるくる回っている。場内が暗くなると、スカートをカパ、マントもしくはマントンのように振り回したり。

前半は、男性主義のイメージで進んでいく感じ。マヌエル・リニャンの『ビバ!』と対をなすような? そういえばあれもマヌエルと6人の男性ダンサーですな。

背広にサングラス。ヘルメットに拳闘のミットをつけたり、歌い手のホセ・バレンシアがビセンテ・エスクデーロの男性舞踊十戒の中の言葉を唱え、それで踊るへスース。

その男性性に縛られていたことを象徴するような場面、そしてそこから解放されるイメージも。かと思うと男性同志の恋愛をイメージさせるような曲があったり、自分の中にいるさまざまな自分と向き合い、葛藤するようなイメージもあって、カオスな感じも。

ファルーカやタンゴ、ブレリア、アレグリアス。フラメンコの要素も十分あるけれど、現代舞踊的なとこも、ボレーラも、アーバンダンスとでもいうのかな、今風のダンス的なとこもあって、いやあお腹いっぱいなくらいにダンス。ダンス。ダンス。

それもソロよりも群舞が多いかな。

これで終わりかと思うとまた続いていく感じ。いや、ほっといたら一日中でも踊ってますね、彼らは。

フアン・レケーナの音楽は美しく、ホセ・バレンシアはダンサーたちと共に踊り、演技もし、熱唱し、彼らのフラメンコと今風の音楽やクラシック風やアラブ風、さまざまな音楽も混ざり合い、激盛り。

後半はへスースの内的葛藤を表現しているような感じ。子供が生まれたのかな。的な場面もあり。

へスースは得意の回転で踊りまくります。なんだか昔のカニサーレスを思い出させます。みんな、早いことに注目して、早くなくてもいいのに、と思ったけど、それが彼の言葉、彼が彼の中にあるものを表現するために必要な速さだったんだよ、それと一緒で、へスースに言葉はあの回転で、それで自分の中にある、言葉にならない思いを表現している、そんな感じ。技術は言葉。自分の持ってる言葉で自分を語る、わけでございますな。

演出家がスタッフに入っているんだけどうーん、どうなんでしょう。色んなアイデアの交通整理をして、わかりやすくしてくれる人が必要な気がします。照明も特に前半、暗すぎて踊りが見えないし(私3列目に座ってたのに)。

それでもなんでも、へスースをはじめとするダンサーたちの踊りたいという気持ち、その形の美しさに感動したのも事実で。

戦うのではなく団結しすぎるのでもなく、一緒に楽しむのはいいね、的な感じもあって。

プロモーション写真ですが最後こんな感じ。


うん、整理整頓されたものをもう一度見たい。

二つの作品にしてもいいかもね。男性主義、男性的なものを告発する(というと思い出すのはロシオ・モリーナの『カイダ・デル・シエロ』もあるけど、男性側から、ということで全然違う感じだよ)ものと、内的葛藤を描くものと二つ。


あ、ラジオのサッカー中継のように舞踊を言葉で語るのをサッカー見ているようにダンサーたちが興奮して見守るという場面があって、これ、お気に入り。


Explorar el cerebro de un bailarín

Parece que estoy viendo dentro de cabeza de un bailarín, qué piensa y qué siente. Bailar, bailar, y bailar. Ser macho. La masculinidad que hace disfrutar pero también le ata. Lucha interminable. Solidaridad. Pelea de los pensamientos dentro de ti. Alegría de compartir momento de disfrutar. Rotura. Esperanza. Niñez o nacimiento. 

Hay tantas y tantas imágenes e informaciones,  debería ordenar un poquito más.  Tal vez puede hacer dos obras, uno sobre masculinidad y otra será su conflicto interior y sentimiento profundo. No se puede contar todos en una sola obra.

Llena de super técnicas, de danza variadas con bailarines talentosos. Girar, girar y girar. Técnica es lenguaje de bailarines. Locuacidad es un arma de dos filos, asombroso pero si pasa un límite es cansino.  

Fue un estreno. Me ha gustado, eso sí, pero creo que puede mejorar algunos aspectos, por ejemplo, luces demasiado oscuras en muchos momentos o ritmos de obra. Teniendo tantos talentos como Jesús y sus bailarines y músicos, seguro que lo conseguirá. 

ah, me encantó escuchar la danza, como locutor de radio retransmitiendo. Es irónica y divertida.