2018年11月15日木曜日

第8回ヘレス・オフ・フェスティバル

ヘレスのフェスティバル開催時に、開かれるオフ・フェスティバル。
本家ヘレスのフェスティバルはフラメンコとスペイン舞踊のフェスティバルなので、手薄になりがちなカンテのコンサートを始め、地元ヘレスのフラメンコ学校の生徒達や先生の公演、日本人アルティスタ達の公演なども行われています。
今年はディエゴ・カラスコに捧げられ、ご本人の公演や息子アネ、甥マロコの公演も。


◆第8回ヘレス・オフ・フェスティバル“ディエゴ・カラスコに捧げる”
2/22(金)『日本の日』
                  17時[出]〈b〉ベアトリス・モラーレス舞踊学校
      19時[出]〈b〉松本真理
      21時[出]〈b〉金子文乃
      23時[出]〈c〉キナ・メンデス
      01時[出]〈perc〉アネ・カラスコ
2/23(土)17時[出]〈b〉カルメン・エレーラ舞踊学校
      19時[出]〈b〉マリアン・ヒメネス
      21時[出]〈b〉マリア・フェルナンデス
      23時[出]〈c〉サムエル・セラーノ
      01時[出]〈c〉マロコ・ソト
2/24(日)17時[出]〈b〉マカレーナ・デ・へレス舞踊学校
      19時[出]〈b〉萩原淳子、松彩果
      21時[出]〈b〉ホセ・ガルバン
      23時[出]〈c〉ルイサ・ムニョス
2/25(月)17時『タブラオ・フラメンコ』
      19時[出]〈b〉フアン・ポルビージョ
      21時[出]〈c〉エルー・デ・へレス
      23時[出]〈c〉ナタリア・デル・マル“ラ・セラータ”
2/26(火)17時[出]〈b〉へレス・プーロ舞踊学校
      19時[出]〈b〉タティアナ・コエジョ 
      21時[出]〈b〉コンチ・マジャ、ハイロ・バルール
      23時[出]〈c〉エセキエル・ベニテス
2/27(水)17時『タブラオ・フラメンコ』
      19時[出]〈b〉フアン・ポルビージョ
      21時[出]〈g〉アントニオ・レイ
      23時[出]〈b〉マカレーナ・デ・ヘレス
      01時[出]〈c〉カプージョ・デ・ヘレス
2/28(木)17時[出]〈b〉ヘレス舞踊センター
      19時[出]〈b〉タティアナ・ルイス
      21時[出]〈c〉アナ・ペーニャ、カルメン・グリロ、ウトレーラのクチャーラ一家
      22時30分[出]〈c〉アントニオ・アグヘータス
      23時30分[出]〈c〉ドローレス・アグヘータス
3/1(金)17時[出]〈b〉チキ・デ・ヘレス、タティアナ・ルイス舞踊学校
      19時[出]〈b〉ラファエル・カンパージョ
      21時[出]〈b〉フェルナンド・ガラン
      23時[出]〈b〉マカレーナ・ラミレス
      01時[出]〈c〉ディエゴ・カラスコ
3/2(土)17時[出]〈b〉マリアン・ヒメネス舞踊学校
      19時[出]〈b〉ダビ・ニエト
      21時[出]〈b〉ファビオラ・バルバ
      23時[出]〈c〉ルイス・エル・サンボ
      01時[出]〈c〉アントニオ・アグヘータス・チーコ
3/3(日)17時[出]〈b〉カルメン・エレーラ舞踊学校
      19時[出]〈b〉ホセ・ガルバン舞踊学校
      21時[出]作品『ローラ』
      23時[出]ソニオス・デ・ウン・バリオ
3/4(月)  17時『タブラオ・フラメンコ』
      19時[出]〈b〉アレハンドロ・ロドリゲス
      21時[出]〈b〉ナタリア・デル・マル“ラ・セラータ”
      23時[出]〈g〉ペリキン“ニーニョ・ヘロ”
3/5(火) 17時[出]〈b〉エステル・アランダ舞踊学校
      19時[出]〈g〉アルバ・エスペルト
       21時[出]ラ・ルナーレス
       23時[出]〈b〉マヌエラ・リオス
3/6(水) 17時『タブラオ・フラメンコ』
      19時[出]〈c〉マラ・ファネガ
      21時[出]Yugフラメンコ劇団
      23時[出]〈c〉ティア・フアナ・ラ・デル・ピパ、〈g〉ディエゴ・デル・モラオ
3/7(木) 17時[出]〈b〉メルセデス・ルイス生徒
      19時[出]〈b〉マルタ・デ・トロジャ
      21時[出]作品「ナヘラ・フラメンコ」
      23時[出]〈c〉ウィロ・デル・プエルト
3/8(金)17時[出]〈b〉ソラジャ・クラビホ舞踊学校
      19時[出]〈b〉カルロス・カルボネル
      21時[出]〈b〉ソフィア・デル・リオ、アドリアン・ブレネス
      23時[出]〈b〉マリア・フンカル
      01時[出]〈c〉モンセ・コルテス
3/9(土)17時[出]〈b〉スサナ・チャコン舞踊学校
      19時[出]〈b〉ロシオ・ロメーロ、マヌエル・デ・マレーナ
      21時[出]〈b〉ビセンタ・ガルベス
      23時[出]トリアンド
      01時[出]ムーショ・ヒターノ
[場]へレス ラ・グアリダ・デル・アンヘル
[問]http://laguaridadelangel.es/festival-off-flamenco/
 https://www.facebook.com/laguaridadelangel/


2018年11月5日月曜日

ヘレスのフェスティバル2019

来年のヘレスのフェスティバルのプログラムが発表された。
最終日に上演されるイスラエル・ガルバンの新作「恋を魔術師」を始め、なかなか充実のプログラム。
マリア・パヘス、ジェルバブエナ、アンダルシア舞踊団、レオノール・レアル、パトリシア・ゲレーロ、モネータなど、先のビエナルで上演された作品も多いが、ヘスース・カルモナやコンチャ・ハレーニョ、マルコ・フローレス、ダビ・コリアらのビジャマルタ劇場公演を始め、初めてリーダー作品を上演するクリスティアン・ロサーノやアナ・ラトーレなど、小劇場公演も面白そうなものがたくさん。アドリアン・サンタナやバネサ・コロマら、マドリー組なども。

また地元ヘレスのアルティスタも、ホアキン・グリロ、マリア・デル・マル・モレーノ、メルセデス・ルイスのビジャマルタ組以外にも、マリア・ホセ・フランコ(生まれはカディスだけど)、ベアトリス・モラーレス、ジェシカ・ブレアらや、歌のレラ・ソト、フェリパ・デル・モレーノ、ギターのボリータ、ハビエル・パティーノ、ぺぺ・デル・モラオなどなど。
こうしてみると、世代交代が確実に進んでいるのを感じます。

◆第23回ヘレス・フェスティバル 
222(金)21時「ラ・カジェ・デ・ロス・スエニョス」
[出]〈b〉ホアキン・グリロ舞踊団
[場]ビジャマルタ劇場
222(金)24
[出]〈c〉アルヘンティーナ
[場]ボデガ・ゴンサレス・ビヤス
223(土)19時「トゥリン、フラメンコ・プーロ舞踊国際コンクール
[場]サラ・コンパニア
223(土)21時「ウナ・オダ・アル・ティエンポ」
[出]〈b〉マリア・パヘス舞踊団
[場]ビジャマルタ劇場
223(土)24時「ミ・エレンシア・カンタオーラ」
[出]〈c〉レラ・ソト、ゲスト〈c〉ビセンテ・ソト、エンリケ・ソト、ホセ・ソト、〈g〉リカルド・モレーノ
224(日)19時「8コディゴス」
[出]〈c〉ホセ・デ・ラ・トマサ、ペリーコ・パニェーロ
[場]ボデガ・ゴンサレス・ビヤス
224(日)21時「クエントス・デ・アスーカル」
[出]〈b〉エバ・ジェルバブエナ舞踊団
[場]ビジャマルタ劇場
225(月)19時「トレンカディス、パシオネス・デ・ガウディ」
[出]〈b〉クリスティアン・ロサーノ、ゲスト〈c〉フアン・ホセ・アマドール
[場]サラ・コンパニア
225(月)21時「レシタル・フラメンコ」
[出]〈b〉コンチャ・ハレーニョ舞踊団、ゲスト〈g〉カニート
[場]ビジャマルタ劇場
226(火)19時「フラメンクロリカ」
[出]〈b〉バネサ・コロマ、演出ミゲル・アンヘル・ロハス
[場]サラ・コンパニア
226(火)21時「アマトール」
[出]〈b〉ヘスース・カルモナ
[場]ビジャマルタ劇場
227(水)19時「シエルぺ」
[出]〈b〉バネサ・アイバル
[場]パラシオ・デ・ビジャビセンシオ
227(水)21時「ソンブラ・エフィメラ」
[出]〈b〉エドゥアルド・ゲレーロ
[場]ビジャマルタ劇場
227(水)24時「ヘレサネアンド」
[出]〈c〉フェリパ・デル・モレーノ、音楽監督ルイス・デ・ペリキン、ゲスト〈b〉フアナ・アマジャ、ゲスト〈piano〉レイナ・ヒターナ
[場]ボデガ・ゴンサレス・ビヤス
228(木)13時「フラメンコ・キッチン」
[出]〈c〉アナ・サラサール、インマ・ラ・カルボネーラ、〈b〉イニエスタ・コルテス、アンヘレス、ガバルドン、演出フアナ・カサード
228(木)19時「ノクトゥルノ」
[出]〈b〉レオノール・レアル
[場]サラ・パウル
228(木)21時「フラメンコロルキアーノ」
[出]〈b〉アンダルシア舞踊団
[場]ビジャマルタ劇場
31(金)19時「デハ・ケ・テ・ジェベ」
[出]〈g〉ハビエル・パティーノ、ゲスト〈c〉サルモネーテ、ヘマ・カバジェーロ
[場]サラ・コンパニア
31(金)21時「シン・ペルミソ」
[出]〈b〉アナ・モラーレス
[場]ビジャマルタ劇場
31(金)24時「エンブラ・アルファ」
[出]〈b〉ベアトリス・モラーレス舞踊団、特別協力〈c〉アグへータス・チーコ
[場]サラ・コンパニア
32(土)19時「カオティコ・レデュー」
[出]〈g〉ホセ・ケベド“ボリータ”
[場]サラ・パウル
32(日)21時「タウロマヒア」
[出]〈b〉メルセデス・ルイス舞踊団
[場]ビジャマルタ劇場
32(土)24時「ボルベール」
[出]〈b〉マリア・ホセ・フランコ舞踊団、ゲスト〈c〉ルイス・モネオ
33(日)19
[出]〈b〉ホセ・マルドナード、ゲスト〈b〉ハビエル・ラトーレ、カルメン・コイ
[場]サラ・パウル
33(日)21時「パセ・アルテルナ」
[出]〈b〉マルコ・フローレス舞踊団、ゲスト〈b〉サラ・カーノ
[場]ビジャマルタ劇場
34(月)19時「シンビオシス」
[出]〈b〉アドリアン・サンタナ、ゲスト〈b〉アゲダ・サアベドラ
[場]サラ・コンパニア
34(月)21時「オラス・コンティーゴ」
[出]〈b〉ルベン・オルモ舞踊団
[場]ビジャマルタ劇場
35(火)19時「レイバ・ジョ・ア・コンタール」
[出]〈b〉アナ・ラトーレ、ゲスト;ダニエル・ガルシア
[場]サラ・パウル
35(火)21時「ディストピア」
[出]〈b〉パトリシア・ゲレーロ舞踊団
[場]ビジャマルタ劇場
36(水)19
[出]〈c〉アルフレド・テハーダ
[場]パラシオ・デ・ビジャビセンシオ
36(水)21時「グラナダ」
[出]〈b〉フエンサンタ・ラ・モネータ、ゲスト〈g〉パコ・コルテス
[場]ビジャマルタ劇場
37(木)19時「クーナ」
[出]〈b〉パロマ・ファントバ、演出アンヘル・ロハス、ゲスト〈c〉フアナ・ラ・デル・ピパ、〈b〉アンヘリータ・ゴメス
37(木)21時「アノニモ」
[出]〈b〉ダビ・コリア、特別協力〈c〉ヘマ・カバジェーロ
[場]ビジャマルタ劇場
38(金)19
[出]〈c〉フアン・デ・マイレーナ
[場]パラシオ・ビジャビセンシオ
38(金)21時「メデア」
[出]〈b〉マリア・デル・マル・モレーノ舞踊団[場]ビジャマルタ劇場
38(金)24
[出]〈b〉ジェシカ・ブレア、フェルナンド・ヒメネス
[場]サラ・コンパニア
39(土)19
[出]〈c〉マヌエル・タニェ
[場]パラシオ・ビジャビセンシオ
39(土)21時「恋は魔術師」
[出]〈b〉イスラエル・ガルバン
[場]ビジャマルタ劇場
39(土)24
[出]〈g〉ぺぺ・デル・モラオ、特別協力〈g〉ディエゴ・デル・モラオ、ベルナルド・パリージャ
[問]http://wwwwww.festivaldejerez.es


AMI「Mensaje〜伝言〜Mi Sentir」

Amiのリサイタルは11月4日、座・高円寺で。
踊りにダビ・ペレス、歌にダビ・ラゴス、ギターにアルフレド・ラゴスをスペインから招き、歌のエル・プラテアオと、中嶋朋子、小久保旬子、仁田友美が踊りで加わった少数精鋭の舞台。

第一部は7つのエピソードから成る。タイトル通り、Mensajeメッセージをテーマにした7つの場面で、それぞれの場面のつながりはない。スケッチ集、デッサン集みたいな感じ。
最初の場面「幸せの便箋」はAMIのソロでのグアヒーラ。手紙に翻弄させられる女性を踊る。
1995年コルドバのコンクールでこの曲を踊ってアルヘンティニータ賞を受賞した、いわばAMIの代表曲。表情豊かに、予感、期待、驚き、喜び、失望、怒り、悲しみ…様々な感情を、ユーモアも織り込みつつ、演じてみせる。
エピソード2はダビ・ペレスの「とんでもない知らせ」。客席から転がるように飛び出してきて、体をコントロールして、コンテンポラリー風に踊る。
エピソード3「ご注意を」は、男、アルフレド・ラゴスとやり取りをしていた(おにぎりを渡そうとして断られる、っていったい?)AMIを見ていた、中島ら3人のバイラオーラたちが、アレグリアス/カンティーニャスのリズムに乗って、ユーモラスに踊る。セリフが聞こえてきそうな感じ。面白い。実力がある3人だからこそ。
4はダビ・ペレス「父となる時は」は、娘の誕生を知らされた父をタンゴス・デ・マラガで踊る。
空港を思わすアナウンスで始まる5「旅人それぞれ」は、セレブ風、ヒッピー風、貧乏旅行風など、様々な格好の踊り手たちがすれ違い、タンゴやブレリアで。ダビが三又男を踊る6「男が残した言葉たち」はファンダンゴで、AMIの7「心が伝わるのは」はセラーナからのシギリージャで。
フラメンコで、フラメンコを言葉のように使って、様々なシチュエーションを演じてみようという試みの集大成という感じ。
フラメンコを演じるのではなく、フラメンコで、ということにこだわっているのかな。
フラメンコを踊る、の次の段階に行こうとしているようにも見える。
フラメンコをきちんと踊れるからこそのトライのように思える。
フラメンコの可能性の追求。


休憩なしでの第2部では、素のままのフラメンコを。
ダビ・ラゴスのプレゴン。これ聴くのはヘレスのブレリア祭、イサベル・バジョン公演、ビエナルのイスラエル・ガルバン公演に続いて今年四回目だが、何度聴いてもいいものはいい。拍手。アルフレドのギターの響きの奥深さ。
ダビ・ペレスのアレグリアス。顔の振り付けもしてる?ってくらいに表情豊か。ちょっと長いけど、色々小技も繰り出してくる熱演で、スプリンクラーのように汗が飛び散る。
AMIのソレアは茶に金のレースの豪華なバタ・デ・コーラで優雅に華麗に重厚に、そして何よりフラメンコに。
姿勢、首の位置がこんなに綺麗な人は日本では珍しい。目線、顔の傾け方までちゃんとしている。
すっと伸ばした腕の、指の先まで思いがこもっている。一つ一つの動きに意味がある。


前回公演では伝えたい物語が前面に出てきていて、AMIのフラメンコが見たい!という気持ちになったファン(私も含む)を大満足させる内容。

スペイン時代から常に謙虚だった彼女だが、今回も、スペイン人アルティスタたちをたてていたのが印象的だ。
前日までイスラエルと公演していたダビとアルフレドの、のびのびと、楽しんでいるような演奏も心地よく、良き公演でありました。





2018年11月3日土曜日

井上圭子スペイン舞踊教室エストゥディオ・ラミジェーテ第5回発表会

ひょっとすると初めてかもしれない、発表会を見たのは。
お昼の西日暮里アルハムブラは満員御礼。

小松原舞踊団で活躍した井上圭子は、フラメンコだけでなく、クラシコ・エスパニョールもこなすスペイン舞踊家だ。その、かたちの美しさで抜きんでている。


生徒とデュオで踊ったオープニングのクラシコ・エスパニョール、「バイレ・デ・ルイス・アロンソ」から、全員の挨拶の後での井上の小粋なガロティンまで、ギターソロを含め全11曲。
大きな家族のような一体感のある会だった。

一部だけでなく、二部のオープニングもカスタネットを使ったクラシコ(「ラ・ビダ・ブレベ」)である事や、フラメンコの伝統をきちんと伝えようとする、バタ・デ・コーラとマントンのアレグリアス、バタ・デ・コーラとアバニコのロメーラなどが、井上の志を感じさせる。群舞のシギリージャやファルーカ、アンダ・ハレオは、舞台作品のような構成で、井上の舞台経験の豊富さを思い出させる。

出演者は皆、綺麗にモーニョを結って、花飾りや飾り櫛をつけている。
モーニョの美しさは特筆もの。
セビージャ風のきちんとした装いは、それだけで踊りの格をあげる。
姿勢もいい。が、うつむき気味が長くなる人もいるのは残念。顔の位置は難しい。
表情も重要。
また動きに気持ちをつけていくのも大切。

最後に登場した井上のガロティン。
最初のブラソだけでノックアウトされるくらい美しい。
ドーニャ・ペルフェクタ。

大人数ではない、少数精鋭の教室だからこそ、先生の思いも直接伝わるのかもしれないね。







2018年10月21日日曜日

今枝友加「Más Vueltas」

今年、ヘレスのフェスティバルとフィエスタ・デ・ブレリアと言う、フラメンコのメッカ、ヘレスを代表する二大フェスティバルに、歌い手として出演した今枝友加。
先日、カンテライブも行ったばかりの彼女の、踊り手としてリサイタル。

個人的にすごく色々納得できた舞台でありました。

歌い手である今枝友加は踊り手である今枝友加なしにはありえないし、反対に踊り手である今枝友加は歌い手である今枝友加なしにはありえない。
彼女のフラメンコは、二つがあってのものなのですね。

プレセンタシオンはガロティン。帽子の扱いも結構凝ってる楽しい一曲。
他の日本人舞踊家にはなかなか真似のできない、いいデテールがいっぱいで、
もうほんと、そんなに足とか、何もやらなくてもいい、という感じ。
デテール、言葉で表現するのは難しいけど、ちょっとした間合いや仕草、目線。
コンパスと動きの関係などでございます。

その後ゲストのロベル・エル・モレーノのブレリアの後に見せたアレグリアスでも、
二部でのソレアでもそうなのだけど、一つ一つの動きにセンティード、意味がきちんとある。うわべだけを真似しているのではなく、ここはこういう気持ちを込めて、ここはこのレトラ、このメロディに反応して、これ、っていう感じがあるのだ。
彼女は振り付けをなぞっているのではなく、フラメンコを踊っている。
自分のフラメンコなんだよね。

それは彼女が歌う事と無縁ではないだろう。

細かいことを言えば、正面向くとき、少しはすに構えた方が奥行きが出て、もっとかっこよくなるとか、前半、髪がほどけてざんばらになっちゃったのはちょっと残念、とか、ソレアの衣装で胸元締めすぎて首が短く見えるのは損、とかあるけれど、そんなことは些細なことで、肝心要の大元がちゃんとしている。でもだからこそ、細部を色々気をつけるともっともっとよくなると思う。

今度はスペインで踊りも是非!


2018年10月10日水曜日

プレミオナショナルはオルガ・ペリセとアントニオ・ルス

2018年のプレミオ・ナショナル・デ・ラ・ダンサは、クリエーター部門がアントニオ・ルス、演者部門がオルガ・ペリセに決定した。

アントニオ・ルスは1976年コルドバ生まれ。コルドバでフラメンコ、スペイン舞踊、クラシックバレエを学び、92年にマドリードに上京。ビクトル・ウジャテのバレエ団を経て、2001年からはジュネーヴやリヨンのバレエ団で活躍。06年にスペインに戻り、国立ダンスカンパニーに在籍した。
フラメンコ好きなら、「春の祭典」など、ラファエル・エステベス&ナニ・パーニョのカンパニーへの協力、客演などで知っているかもしれないが、コンテンポラリーのダンスカンパニーとの共演や、自らのカンパニーでの公演で活躍中の新進気鋭のダンサー/振付家なのである。
昨年初演したスペイン国立バレエ団の「エレクトラ」の振り付けでも知られる。

その「エレクトラ」のフラメンコパートで、アントニオをサポートしたオルガ・ペリセは1975年コルドバ生まれ。コルドバの専門舞踊学院でスペイン舞踊を学び、後、マドリードに出て、ラファエル・アマルゴやラファエラ・カラスコ、ヌエボ・バレエ・エスパニョールなどで活躍。またマヌエル・リニャンやマルコ・フローレス、ダニエル・ドーニャらと組んで、作品を作るなどした。
2010年には、ベレン・マジャと共演した「バイレス・アレグレス・パラ・ペルソナス・トゥリステス」でヘレスのフェスティバルの新人賞を受賞。翌年には初のソロ作品を発表しMAX賞にもノミネートされた。
Bienal Oscar Romero

コルドバのほぼ同級生、おめでとう!



2018年10月4日木曜日

マヌエル・リオス・ルイス逝く

10月3日、詩人でフラメンコ研究家のマヌエル・リオス・ルイスがマドリードの病院で亡くなった。

1934年ヘレス生まれ。
1972年に国家文学賞を受賞するなど、詩人として名高いが、アフィシオナードたちにとっては、フラメンコ百科事典の共著者としてや、ラジオ番組の司会、ABCやディアリオ・デ・セビージャでのコラムなどでおなじみだった。ヘレスのフラメンコ学会の創設メンバーでもある。

温厚で暖かい人柄で、個人的にも、最初に買ったフラメンコの本が、彼のカンテ入門という本だったということもあり、ヘレスのフェスティバルでもいつも、ニコニコ接してくれた。

ご冥福を祈ります。