2019年5月23日木曜日

タレント・フラメンコ・コンクール


クリスティーナ・ヘーレン財団が主催する、16歳から30歳までを対象にしたフラメンコ・コンクール。今年も開催されています。
カンテはセビージャでの準決勝を終え、来週にはグラナダでの準決勝が。
ここから6月の決勝進出者が決まります。
顔ぶれを見ると、各地のコンクールにも出場している人が結構多い?

舞踊の方は締め切りが5月28日、伴奏ギターは6月21日なのでまだ間に合いますよ〜。
ビデオ審査で選ばれると決勝進出。
優勝すると財団の年間コースの授業料が免除されます。
詳細はホームページで。
財団のウエブは日本語もありますが、コンクールの要項はスペイン語のみなのでご注意。


◇タレント・フラメンコ・コンクール
“マノロ・ソレール”舞踊コンクール
6/12(水)
[場]セビージャ トリアーナ・フラメンコ劇場
“ナランヒート・デ・トリアーナ”カンテ・コンクール
準決勝;
その1;5/16(木)
出場者;Sevilla
· José Montoya Carpio (Jerez, Cádiz, 1994)
· Manuel Cuevas González (Osuna, Sevilla, 1996)
· Raquel Salas Rosado (Bollullos del Condado, Huelva, 1996)
· Elena Barrera Rojas (Morón de la Frontera, Sevilla, 2000) 
· José Antonio Romero “El Perrito” (Cádiz, 1989)
[場]セビージャ トリアーナ・フラメンコ劇場
その2;5/28(火)
出場者;Granada
· Jesús Pineda González (Lucena, Córdoba, 1990)
· Alfonso León Carvajal (Adamuz, Córdoba, 1998)
· José Campos Cortes (La Línea, Cádiz, 1994)
· Baldomero Cortes Heredia (Adra, Almería, 1995) 
· Jesús Reyes Campos (Lucena, Córdoba, 1994)
[場]グラナダ コラーラ・デ・サンティアゴ
決勝;6/26(水)
[場]セビージャ トリアーナ・フラメンコ劇場
伴奏ギター・コンクール
7/12(金)
[場]コルドバ ポサーダ・デル・ポトロ“フォスフォリート”フラメンコ・センター
[問]http://www.flamencoheeren.com/


2019年5月22日水曜日

グラナダの夏は『ロルカとグラナダ』

毎年恒例、夏はグラナダ、アルハンブラ内にある野外劇場、ヘネラリフェ劇場で、グラナダ生まれでスペインを代表する詩人、フェデリコ・ガルシア・ロルカにちなんだ作品が上演されます。

今年はグラナダ出身のカンタオーラ、マリナ・エレディアが監督を務め、振り付けはエバ・ジェルバブエナでの作品。
ファルキートやミゲル・ポベーダもゲスト出演。

前売りは早めに買うと安くなります。


◇ロルカ・イ・グラナダ『ロルカ・イ・ラ・パシオン。ウン・マル・デ・エスニョス』
7/18(木)~8/31(土)
[出]監督マリナ・エレディア、振り付けエバ・ジェルバブエナ、音楽監督ボリータ、特別協力〈c〉ミゲル・ポベーダ、ホセ・バレンシア。〈b〉ファルキート、〈b〉マリアーノ・ベルナル、クリスティアン・ロサーノ、アドリアン・サンチェス、アントニオ・ゴンサレス、ライムンド・ベニテス、フロレンシア・オリャン、クリスティーナ・アギレラ、クリスティーナ・ソレール、イレーネ・モラーレス、イレーネ・ルエダ、〈g〉ルベン・カンポス、マルコス・パロメータス、〈perc〉ラファエル・モイセス・エレディア、〈c〉ジョニ・コルテス、アナベル・リベラ、フィタ・エレディア
[場]グラナダ アランブラ内ヘネラリフェ劇場
 [料]34ユーロ(7月19日まで購入すれば20ユーロ)。

[問]https://www.juntadeandalucia.es/cultura/lorcaygranada/es/lorca-y-la-pasión-un-mar-de-sueños

2019年5月21日火曜日

マックス賞授賞式

スペインの舞台芸術のアカデミー賞、マックス賞の授賞式が5月20日バジャドリードで行われました。

毎年舞踊関係部門でフラメンコたちの受賞が多い賞ですが、今年もまた、
最優秀女性舞踊家賞にエバ・ジェルバブエナ、
最優秀男性舞踊家賞にダニエル・ドーニャ
最優秀舞踊作品賞はロシオ・モリーナの『グリト・ペラオ』に、と、振り付け部門以外の3賞はフラメンコに。また、最優秀舞台作品音楽賞も『グリト・ペラオ』のシルビア・ペレス・クルスに。


ちなみにファイナリストにノミネートされたものの受賞を逃したフラメンコ関係者には、パトリシア・ゲレーロ(作品賞、女性舞踊家賞、振り付け賞)、メルセデス・ルイス(女性舞踊家賞)、マヌエル・リニャン(男性舞踊家賞)。またエバは作品賞、振り付け賞にもノミネートされていました。

おめでとうございます。

2019年5月20日月曜日

メルセデス・デ・コルドバ『セール。ニ・コンミーゴ・ニ・シン・ミ』



5月18日セビージャの旧万博会場カルトゥハにあるボックスと云うホールでメルセデス・デ・コルドバの公演。昨年4月生まれ故郷のコルドバで初演した作品の再演。

物語はある、というのはわかるのだが、正直、はっきりと、細かいところまではわからない。
黒紗幕の前でエンリケ・エストレメーニョ、エル・プルガ、ヘスス・コルバチョ、3人の歌い手たちの伴奏のないカンテソロで始まり、彼らがいなくなるとそこには柵に囲まれ修道女のような衣装でメルセデスがうずくまっている。

タラント。タラントといえば彼女の代表曲の一つで、ウニオンのコンクールで準優勝したそのタラントは誰のものよりも情感たっぷりで女性らしさに溢れ、一言で言うと今までにないほど色っぽいタラントなのだけれど、そのタラントとは全く違う、閉塞感。閉じ込められた心。強いサパテアードがここではない自分の居場所を探す心を感じさせる。 

十字架が降りてくる。運命の象徴?
エンリケの膝に崩れ落ちる。
マントンでのソレア・ポル・ブレリア。メルセデスのパートナーでもあるフアン・カンパージョのギターが素晴らしい。
ヘスースが歌うミロンガ。ここで音響トラブル。残念。

上手の柵の中に白いバタ・デ・コーラ姿のメルセデス。フラメンコ人形のようだ。
ペイネタをつけてカラコーレス。メルセデスは振りを踊っているのではない。
彼女の中にある何かが彼女を動かしている。踊らずにいられない。踊らのだなくてはいられない。踊りで伝えたいことがあるのだ。全身で表現する。借り物ではない。
白い衣装のあちこちに水玉を貼り付ける。フラメンコぶっているかのように。

その水玉を取り去る。フラメンコぶるのも本当の私ではない、というように。
グラナイーナ。
白いマントンで裸足で歌を踊る。

フアンとギターの間に入るメルセデス。二人の濃密な時。

そしてソレア。これがすごかった。何が何だかわからないけれど涙が出てくる。
やっと自分を、自分の居所を見つけたんだな。それでもなおコラへ、どうにもならない思いはある。そんな感じ。



音響トラブルがあろうと、客席の照明がずっと消えず、舞台の照明効果が半減しても、
これをやる、やり遂げる、というアルティスタたちの思いがあれば、問題はないのかも。


後日メルセデスと話した時、
「全部本当だから」
と言っていたけど、本当に、伝えたいことがあると、そのエッセンスはすべてを超えて伝わるのだ、と思う。

説明的なレトラとか、十字架とか、なくてもいいかも。
そこにある思いが本物だから。


全員でのスタンディングオーベーションは当然でしょう。











2019年5月10日金曜日

スーマ・フラメンカ2019

マドリード共同体のフラメンコ祭、スーマ・フラメンカのプログラムがようやく発表になりました。
共同体が持つカナル劇場を中心に若手からベテランまでたくさんの公演が行われます。



◇スーマ・フラメンカ2019
6/5(水)20時
[出]〈c〉フリアン・エストラーダ、〈b〉カレーテ・デ・マラガ
6/6(木)20時
[出]〈b〉アントニオ・カナーレス、フアナ・アマジャ
6/7(金)20時
[出]〈c、piano〉ディエゴ・アマドール
6/8(土)20時
[出]〈c、piano〉マリア・トレド
6/9(日)19時『ポエマ・デル・カンテ・ホンド』
[出]〈c〉エスペランサ・フェルナンデス
6/11(火)20時『アマトール』
[出]〈b〉ヘスース・カルモナ
6/12(水)20時
[出]〈c〉エセキエル・ベニテス、エル・ボレコ、フアンフラ・カラスコ
6/13(木)20時『トランセ』
[出]ホルヘ・パルド
6/14(金)20時『アノニモ』
[出]〈b〉ダビ・コリア
[場]マドリード カナル劇場サラ・ベルデ
6/11(火)19時
[出]〈c〉マリア・テレモート
6/15(土)19時『デ・マドリード・アン・ベニード』
[出]〈perc〉ルキ・ロサーダ
6/18(火)19時『カスタ・デ・ウナ・バイラオーラ』
[出]〈b〉マヌエラ・カルピオ
6/19(水)19時
[出]〈g〉リカルド・モレーノ
6/20(木)19時
[出]〈ハーモニカ〉アントニオ・セラーノ、〈g〉ホセミ・カルモナ、〈bajo〉ハビエル・コリーナ
2/21(金)19時
[出]〈c〉ランカピーノ・チーコ
[場]マドリード カナル劇場サラ・ネグラ
6/11(火)20時30分
[出]〈c〉エル・ペレ、レメディオス・アマジャ
6/12(水)20時30分『砂糖の物語』
[出]〈b〉エバ・ジェルバブエナ
6/13(木)20時30分『ガラ・フラメンカ』
[出]〈b〉メルセデス・ルイス、エドゥアルド・ゲレーロ、マリア・モレーノ、ゲスト〈c〉マリア・テレモート
6/14(金)20時30分『ロダ・デル・ビエント』
[出]〈piano〉 ドランテス、ベティカ室内楽団
6/15(土)20時30分
[出]リチャード・ボナ、〈g〉アントニオ・レイ
[場]マドリード カナル劇場サラ・ロハ
6/14(金)21時『ムヘーレス・イ・ポエシア』
[出]〈g〉フアン・カルモナ
[場]マドリード州シエラ・ノルテ セントロ・コマルカル・デ・ウマニダデス・カルデナル・ゴンサガ
6/15(土)20時
[出]〈g〉ヘロニモ・マジャ
[場]マドリード パコ・ラバル劇場
6/18(火)22時
[出]〈c〉ビセンテ・ソト
[場]マドリード 服飾博物館
6/22(土)22時『アルパカ・レアル』
[出]〈g〉カルロス・デ・ハコバ
[場]マドリード レアル・コリセオ・デ・カルロスIII
6/22(土)21時30分
[出]〈c〉エスメラルダ・ランカピーノ
[場]マドリード ロペ・デ・ベガの家博物館
6/22(土)21時30分
[出]〈g〉ヘラルド・ヌニェス、ジャズ〈g〉ウルフ・ワケニウス
[場]マドリード ラサロ・ガルディアーノ美術館庭園
6/23(日)22時『クアトロ・ピエサス・パラ・ロルカ』
[出]〈c〉マイテ・マルティン
[場]マドリード レシデンシア・デ・エストゥディアンテ

[問]http://www.madrid.org/sumaflamenca/2019/

2019年5月9日木曜日

今年のウニオンのプログラム

今年のラ・ウニオンのフェスティバルのプログラムが発表されました。
地元の合唱団などが出演する前夜祭に引き続き、昨年の優勝者たちのガラ、そしてフラメンコ公演が続きます。
3日のパシオン・ベガはフラメンコではない歌手ですが、その他はなかなかのメンバー。
中でもガラ最終日、グラナイーノとファルキートという組み合わせは。都合がつけば是非!
今年のカスティジェーテ賞の受賞者であるカブレーロは昨日脳卒中で倒れて入院したとのことですが、早く良くなって元気な姿を見せてくれるといいですね。


◇第59回カンテ・デ・ラス・ミーナス国際フェスティバル
7/31(水)~8/10(土)
7/31(水)22時「プロローグ」
[出]〈fl〉オスカル・デ・マヌエル、〈b〉アルテダンサ・フラメンコ学校他
8/1(木)22時
[出]開会宣言/アイーダ・ゴメス、2018年コンクール優勝者〈c〉マリア・ホセ・カラスコ〈g〉エル・ボラ、〈b〉ウーゴ・ロペス、モニカ・イグレシアス
8/2(金)23時
[出]〈c〉サムエル・セラーノ、エル・カブレーロ
8/3(土)23時『40キラテス・インティモ』
[出]パシオン・ベガ
8/4(日)23時『ガラ・フラメンカ』
[出]〈b〉アルバ・エレディア、〈c〉エル・ペレ
8/5(月)23時『ガラ・フラメンカ』
[出]〈c〉ヘロモ・セグーラ、ホセ・メルセ
8/6(火)23時『ガラ・フラメンカ』
[出]〈c〉ペドロ・エル・グラナイーノ、〈b〉ファルキート
8/7(水)、8(木)、9(金)コンクール準決勝
8/10(土)コンクール決勝
[場]ムルシア州ラ・ウニオン 旧公設市場
8/6(火)19時30分
[出]〈c〉マリア・ホセ・ペレス
[場]ムルシア州ラ・ウニオン ミーナ・アグルパ・ビセンタ

[問]https://festivalcantedelasminas.org

2019年4月30日火曜日

Flamenco + 日本のうた/徳田志帆、萩原淳子、吉武もえ

鹿児島出身のバイラオーラ、徳田志帆がセビージャ滞在を機に企画した公演は、フラメンコのスタジオが幾つかある、カステジャール通りのLaberinto Art Lab.で
セビージャ在住の萩原淳子、声楽家(でバイラオーラ)の吉武萌との共演で、日本のうたとフラメンコで構成。うたは
セビージャ在住の日本人フラメンコたちもたくさんやってきた、あたたかな公演でありました。

会場にやってくると、主役の徳田が梅酒とお菓子で歓迎してくれる。
30分遅れで始まる、というのはセビージャらしいけど、会場は立ち見も出る満員。

吉武の歌う荒城の月。

 それを少し踊って

トリアーナのタンゴへと続く。

ギターソロのブレリアを挟んで徳田のソレア
深く掘り下げていく。重みがある。


振りと振りの間にちょっとひっかる感じがあるのはちょっと残念。
自然に流れるように行くともっといい。
またシージョのフレコが髪飾りに引っかかったりしたのも残念。
踊りは見るものだから、見た目も大切。
アクセサリが飛んだり、髪が乱れたりするのも、アクシデントでもあるけど、なるべくそうならないようにする工夫も大切。少なくともセビージャ派では。




五木の子守唄とナナ・デ・カバージョが絡み合う。



萩原はアレグリアス。余裕。
どんな歌が来てもどんなギターが来てもちゃんと対応できるのは実力。


最後は徳田が思いを語り、フィン・デ・フィエスタ。




まだ実験段階な感じもあるけれど、なんかここから色々生まれそうな気も。