2016年8月29日月曜日

ビエナル時のクルシージョ11/ルイス・ペーニャ


日本でもおなじみ、フェステーロのルイス・ペーニャのクルシージョ。
歌とギターもつきます。





◆ルイス・ペーニャ
9/5(月)〜16(金)12時〜13時
[教]〈b〉ルイス・ペーニャ
[内容]フィエスタのブレリア 150ユーロ
[場]セビージャ コラロンCastellar,52. Puerta Grande
[問]pincelada38@gmail.com

2016年8月28日日曜日

フラメンコ・ホベン16

ビエナルでわく9月のセビージャ。
でもマドリードでもフラメンコ公演はあります。
若手ばかり集めたこの公演シリーズ、初日のみパドリーノ/マドリーナ、つまり代理親格でベテラン、トニ・エル・ペラオらが出演しますが、あとは皆若手。

アルコベンダスのコンクールで優勝したラファエル・デル・サンボやハビエル・コンデをはじめ、昨年のラ・ウニオンの覇者アルバ・エレディア、注目のカンタオーラ、マリア・テレモートら充実のメンバーでございます。



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◆フラメンコ・ホベン16
9/21(水)20時
[出]〈b〉トニ・エル・ペラオ、ラ・ウチ、〈c〉フィロ・デ・ロス・パティオス、〈g〉サムエリート
9/22(木)20時
[出]〈b〉アルバ・エレディア、〈c〉マイ・フェルナンデス、〈c〉サムエル・セラーノ
9/23(金)20時
[出]〈b〉セレネ・ムニョス、〈c〉ラファエル・デル・サンボ、〈g〉パコ・レオン
9/24(土)20時
[出]〈b〉エル・ジジョ、〈g〉ハビエル・コンデ、〈c〉マリア・テレモート
[場]マドリード コンデ・ドゥーケ
[料]12ユーロ
[問]www.condeduquemadrid.es

2016年8月24日水曜日

ビエナル時のプログラム/キンテーロ劇場

ビエナル開催時に行われる、ビエナル主催ではないフラメンコ公演「エル・ソル、ラ・サル、イ・エル・ソン」
そのプログラムは以前にもご紹介したが、多少変更があったので改めてご紹介。
変更以前のアルティスタ名は線でけしました。



◆エル・ソル、ラ・サル、イ・エル・ソン
9/8(木)20時
[出]〈c〉ルイス・エル・サンボ、
9/8(木)22時
〈g〉ディエゴ・デル・モラオ
9/9(金)20時
[出]〈b〉ソラジャ・クラビホ
9/9(金)22時
[出]〈b〉カルメン・エレーラパトリシア・イバニェス
9/10(土)12時30分「トド・エル・ムンド・エス・フラメンコ」

9/10(土)20時
[出]〈c〉ビセンテ・ソト、レラ・ソト
9/10(土)22時
〈b〉サライ・ガルシアアベル・アラナ
9/11(日)21時「ア・ロス・マエストロス」
[出]〈b〉パルミラ・ドゥラン、〈c〉マカレーナ・デ・ヘレス、〈g〉フアン・アビチュエラ・ニエト
9/14(水)20時
[出]〈b〉アルムデナ・セラーノ
9/14(水)22時「マス・フラメンコ・ケ・ジャズ」
〈g〉フアン・ディエゴ・マテオス
9/15(木)20時
[出]〈c〉ルイス・モネオ
9/15(木)22時
〈g〉アルフレド・ラゴス
9/16(金)20時
[出]〈piano〉レイナ・ヒターナ、
9/16(金)22時
〈b〉へマ・モネオ
9/17(土)21時30分「フラメンコンシエルト」
[出]〈b〉ファルー
9/21(水)20時「デル・フエゴ・イ・ラ・メモリア」
[出]〈b〉ラ・セラータ、ラ・ファルーカ
9/21(水)22時
[出]マリア・フェルナンデス〈b〉サライ・ガルシア
9/22(木)20時
[出]〈ボーカル〉ラ・チョコラタ
9/22(木)22時
[出]シネティケタ
9/23(金)20時
[出]〈c〉マカレーナ・デ・ヘレス
9/23(金)22時
〈g〉ニーニョ・ヘロ
9/24(土)20時
[出]〈c〉ホセ・ソト“ソルデリータ”
9/24(土)22時「フラグア・デ・ティオ・フアネ」
[出]〈c〉ナノ・デ・ヘレス
9/25(日)20時
[出]〈c〉ホセ・メンデス
9/25(日)22時
[出]〈c〉アルフォンソ・ミヒータ・イーホ
9/28(水)20時
[出]〈c〉パコ・カサレス“エル・ガソリナ”
9/28(水)22時「ヘレス・ポル・ブレリアス」
[出]〈c,b〉ロス・ビエホス・デ・ペーニャ
9/29(木)20時「プラスエラ・ビバ」
[出]〈c〉フアニジョロ
9/29(木)22時「カバレ・メスティソ」
[出]フェルナンデス・イ・バルガス
9/30(金)20時
[出]〈b〉マリア・ホセ・フランコ
9/30(金)22時
[出]〈b〉フェルナンド・ヒメネス
10/1(土)20時
[出]フレスキート、ホアキン・ロペス・ブスタマンテ
10/1(土)22時
[出]〈b〉ミゲル・アンヘル・エレディアマリア・デル・マル・モレーノ
[場]セビージャ キンテーロ劇場
[問]前売 https://www.giglon.com/

2016年8月23日火曜日

ビエナルの無料公演

ビエナルの無料公演のプログラムが発表された。
広場や市場を舞台にしてのパフォーマンス。
チョニによる「バタ・デ・コーラ専用道路を!」やダニエル・ドーニャやベレン・マジャなど、ダンスが主だが、「ビバ・ラ・ゲッラ」のようにベルディアーレス楽団によるものも。
フラメンコが町に繰り出し、劇場に来ない町の人にも楽しんでもらおうというこの企画。
楽しいものになるといいですね。



◆ビエナル「エル・フラメンコ・エスタ・エン・クアルキエル・パルテ」
9/9(金)12時「カリル・バタ・ジャ」
[出]〈b〉ラ・チョニ
[場]セビージャ エンカルナシオンン広場
9/9(金)11時30分、13時30分「エル・アフィラオ」
[出]〈b〉ヘロ・ドミンゲス
[場]セビージャ エンカルナシオン広場市場
9/10(土)11時30分、13時30分「エル・アフィラオ」
[出]〈b〉ヘロ・ドミンゲス
[場]セビージャ パルメリタス市場(シウダ・ハルディン)
9/10(土)12時「ナダ・ペルソナル」
[出]〈b〉ダニエル・ドーニャ
[場]セビージャ ビルヘン・デ・ロス・レジェス広場
9/10(土)20時「ナダ・ペルソナル」
[出]〈b〉ダニエル・ドーニャ
[場]セビージャ アマネセル広場(ポリゴノ・サン・ペドロ)
9/16(金)11時30分と13時30分「ビバ・ラ・ゲッラ、ポストベルディアレス」
[出]アルベルト・コルテス、コル・レクティオ・ローパ
[場]セビージャ フェリア通り市場
9/17(土)11時30分と13時30分「ビバ・ラ・ゲッラ、ポストベルディアレス」
[出]アルベルト・コルテス、コル・レクティオ・ローパ
[場]セビージャ トリアーナ市場
9/17(土)12時
[出]〈b〉サラ・カーノ
[場]セビージャ トリアーナ陶器センター
9/17(土)20時
[出]〈b〉サラ・カーノ
[場]セビージャ セラミカス・マンサケ広場(エル・タルドン地区)
9/24(土)12時「ラ・ウエジャ」
[出]〈b〉メリサ・カレーロ
[場]セビージャ カサ・デ・プロビンシア・デ・セビージャのパティオ
9/24(土)20時「ラ・ウエジャ」
[出]〈b〉メリサ・カレーロ
[場]セビージャ ビルヘン・デル・ピラール広場(バルソラ地区)
10/1(土)12時「ロマニア」
[出]〈b〉ベレン・マジャ
[場]セビージャ エスパシオ・サンタ・クラーラ
10/1(土)20時「ロマニア」
[出]〈b〉ベレン・マジャ
[場]セビージャ マドレ・アマブレ広場(レタニアス地区)
[問]www.labienal.com

2016年8月22日月曜日

ビエナル時のクルシージョ10/フラメンコ・ダンサ

元スペイン国立バレエ団の第一舞踊手ウルスラ・ロペス、ソリスト、タマラ・ロペス姉妹のスタジオ、フラメンコ・ダンサ。
ビエナル時にはハビエル・パティーノの舞踊伴奏、ラファエル・エステベス、バレリアーノ・パーニョス、アマドール・ロハスのクルシージョ。
レギュラークラスはウルスラとタマラ。[内容]は中級カーニャ、上級タラント、バタ・デ・コーラ上級はカラコーレス、だそうです。


◆フラメンコ・ダンサ
9/12(月)〜16(金)
[教]〈g〉ハビエル・パティーノ
[内容]17時〜18時30分「技術と舞踊伴奏」150ユーロ
9/19(月)~23(金)
[教]〈b〉ラファエル・エステべス
[内容]14時〜16時「ブレリアス」
[教]〈b〉バレリアーノ・パーニョス
[内容]「スペイン舞踊」
9/26(月)〜30(金)
[教]〈b〉アマドール・ロハス
[内容]14時〜16時「タンゴスの演技と舞踊の発展」180ユーロ
[場]セビージャ フラメンコ・ダンサ
[問]http://www.flamencodanza.com

2016年8月21日日曜日

ビエナル時のクルシージョ12/フアン・ポルビージョ

フアン・ポルビージョのスタジオでもビエナル特別クルシージョが行われる。
下記のほかにも、フアンの通常クラスラ・チョニとマリベル・ラモスによる振り付けクラスもあります。詳細はウエブで。




◆フアン・ポルビージョ
9/5(月)~9(金)
[教]〈b〉アナ・モラーレス
[内容]15時30分~17時初級「ティエントス」120ユーロ、17時15分~18時45分初中級「ソレア」120ユーロ
9/12(月)~16(金)
[教]〈b〉チキ・デ・ヘレス
[内容]12時~13時30分初級「ヘレスのブレリア」120ユーロ、13時45分~15時15分初中級「ヘレスのブレリア」120ユーロ
9/19(月)~23(金)
[教]〈b〉マリア・モレーノ
[内容]12時~13時30分初級「タンゴ」120ユーロ、13時45分〜15時15分中上級「ソレア・ポル・ブレリア」120ユーロ
9/26(月)~30(金)
[教]〈b〉エドゥ・ゲレーロ
[内容]12時~13時30分初級「タンゴス」120ユーロ、13時45分~15時15分初中級「アレグリアス」120ユーロ
[場]セビージャ エスクエラ・フラメンカ・フアン・ポルビージョ
[問]http://www.escuelaflamenca.com

2016年8月20日土曜日

ビエナル時のクルシージョ11/ジョランダ・エレディア

毎年のように来日して日本でもおなじみジョランダ・エレディア。
彼女の定評あるバタ・デ・コーラのクラスも行われる。




◆ジョランダ・エレディア
9/19(月)〜23(金)
[教]〈b〉ジョランダ・エレディア
[内容]12時30分〜14時中級「バタ・デ・コーラのタンゴ」
[場]セビージャ エストゥディオ35(ペリカノ広場)
[問]yolandaherediacurso@gmail.com

2016年8月19日金曜日

ロサリオ・ロペス逝く

8月18日、歌い手ロサリオ・ロペスが亡くなった。

1943年ハエン生まれ。何度かの日本公演で、アルバムもリリース。
ラファエル・ロメーロ、カルメン・リナーレスとともに、ハエン県を代表する歌い手の一人。
およそ10枚の録音がある。

2016年8月18日木曜日

ビエナル時のクルシージョ9/フラメンケリア

トリアーナにあるフラメンケリアはロシアにある同じ名前のスタジオ母体だそう。
(木)(金)と、週末には舞踊ライブも行うこのスタジオでもクルシージョが開催。
なおレギュラークラスはマイセ・マルケスとアンヘル・ファリーニャが担当。



◆フラメンケリア
9/12(月)~16(金)
[教]〈b〉ハビエル・ラトーレ
[内容]10時30分~12時 中級
[教]〈b〉ソラジャ・クラビホ
[内容]17時~18時30分
9/19(月)~23(金)17時~18時30分、26(月)~30(金)10時30分~12時
[教]〈b〉メルセデス・ルイス
[内容]中級 各週125ユーロ、2週235ユーロ
[場]セビージャ フラメンケリア
[問]http://flamenqueria.es

2016年8月17日水曜日

ビエナル時のクルシージョ8/ヤイサ・ピニージョの衣装クラス

ビエナルの協賛で、初めて開催される、舞台衣装デザインのクルシージョ。
ヤイサ・ピニージョはオルガ・ペリセやコンチャ・ハレーニョ、スペイン国立バレエ団「サグアン」などをてがけている衣装デザイナー。
フラメンコ舞台衣装に特化したクルシージョというのはおそらく初めてでは?



◆フラメンコ・エッセンシャル・ワークショップ
9/12(月)~17(土)10~15時、パフォーマンス9/25(金)
[教]〈舞台衣装デザイナー〉ヤイサ・ピニージョス
[内容]対象/舞台衣装デザインに興味がある人、自分の作品で衣装をより便利に使いたいアーティスト。ワークショップでつくたた衣装を使って25日にオルガ・ペリセがパフォーマンスを行う。
12日プレゼンテーション、クラス開始。13日型紙。技術の問題。14日コンセプト。演出。15日アルティスタとの会合。共通する詩的要素の構築。実践。16日アルティスタとともに。実践。17日実践。衣装を公演場所にあわせる。
[場]セビージャ コンベント・デ・サンタ・クラーラ レフェクトリオ
[問]http://www.yaizapinillos.com

2016年8月16日火曜日

ビエナル時のクルシージョ7/アリシア・マルケス

アリシア・マルケスのスタジオでも、マルコ・フローレスとアンドレス・ペーニャのクルシージョが行われる。
グラン・ポデールのキリスト像のある教会のすぐそばです。


◆エストゥディオ・デ・バイレ・アリシア・マルケス 
9/12(月)~16(金)
[教]〈b〉マルコ・フローレス
[内容]15時~16時初級「アレグリアス」、16時~17時中上級「シギリージャ」
9/19(月)~23(金)
[教]〈b〉アンドレス・ペーニャ
[内容]14時~15時初級「タンゴス」、15時~16時中級「ブレリアス」、16時~17時上級「ソレア」
通常クラス
[教]〈b〉アリシア・マルケス
[内容]11時~12時中級「振り付けと技術」、12時~13時上級「振り付けと技術」、13時30分~14時30分中上級「バタ・デ・コーラ」
[教]〈b〉ラモン・マルティネス
[内容]10時~11時「ブレリアス」
[場]セビージャ アリシア・マルケス
[問]www.aliciamarquez.e

2016年8月15日月曜日

ラ・ウニオン2016/いろいろ

結果発表があったのは3時すぎ。そのあといつもの友達と一杯のんでホテルに帰ったのは5時過ぎ。翌朝は8時に起きて、9時半にタクシーにのってカルタヘーナのバスターミナルにむかい、10時15分のバスに乗って、ムルシアで15分、グラナダで1時間の休憩をとり、18時半にセビージャ到着。あー疲れた。ま、バスの中で睡眠とれてよかったです。

今年のラ・ウニオンのフェスティバル、コンクール。
コンクールは全員が納得する結果というのはないというのが普通。
が、今年のギター部門の決勝進出無しというのにはやはり納得がいかない。
ちなみにビデオはこちら

ひょっとすると私が彼のミスを聞き逃していたのか、とも思ったがそんなことはない。
ちゃんとしている。なぜこれで通らなかったのだろう。
フェイスブックなどでも、審査員にギタリストがいなかったこともあわせ、 結果を疑問視する声が多いようです。


なおネット中継されたコンクールの模様はカンテ・デ・ラス・ミーナス財団のYou Tubeページにそのままアップされているので興味のある人はどうぞ。
私が今回一番好きだったルシア・カンピージョのタラントは このビデオの1時間6分30秒くらいから。いかにもタラント、という、お手本的なものではないかと思います。
またこのタラントにつづき、ホセ・アニージョの熱唱もみることができます。
一曲一曲表情がかわっていくのにご注目。曲を演じる、プロならではでしょう。

フェスティバルで一番印象的だったのはものすごく久しぶりでみたピティンゴかもしれません。
ソウレリアのイメージで、軽い印象をもっているかもしれませんが、このソレア、ぜひきいてみてください。



 なんだかんだいいながらまた来年も行ってしまうのかも、です。











2016年8月14日日曜日

ラ・ウニオン2016/結果発表

30分ほども待っていよいよ結果発表。
 アレグリアスはホセ・アニージョ。

ソレアはなんとレポンピージャ。

 シギリージャはエバリスト・クエバス。
マラゲーニャはアントニア・コントレーラ。
 グラナイーナも。
タランタはエステル、タラントもエステル。


カルタヘネーラはイサベル・ゲレーロ


楽器部門は2位にセルヒオ、


舞踊は2位がアナベル。

楽器1位はアルフォンソ・アロカ、

舞踊はベレン・ロペス。
ミネーラはアントニア・コントレーラ、そしてランパラ・ミネーラも。その瞬間歓声とブーイング。


アントニアがミネーラを歌い、

こうして2016年のフェスティバルも幕を閉じたのでした。
アントニアは53歳。お孫さんもいるそうです。

地元のアフィシオナードも「レベルが低かった」と語っていたし、結果に不満も重々あるけどね。まずはとにかくおめでとう。


ラ・ウニオン2016/コンクール決勝

最初はピアノ。アルフォンソ・アロカ。
ソロでのタランタとカンテ、パーカッション、ベースのグループがはいってファルーカ。

次はフルート。バックがアルフォンソと同じメンバー。二人ともコルドバ在住だからだそうだ。
タランタとブレリア。準決勝の時より弾けた感じ。

カンテ一番目はエステル・メリノ。ミネーラ、タラント、タランタ、シギリージャ。
 大きなよく通る声で歌い上げる。音程は割合安定しているのだが、一本調子で声に色彩がない。


プログラムにはアナベルとあったのだが舞踊一番手はベレン・ロペス。タラント。野性というか野獣のようなフラメンコ。

イサベル・ゲレーロ。カルタヘネーラを熱唱。
エバリスト・クエバも平板な印象


 ソレアとシギリージャ。声はでているが、音程外す。なぜ残ったのか謎。謎が多い今年。

ベレン2曲めはソレア。タラントと同じスカートに白いブラウスっておい。衣装代にことかくデビュー仕立ての子じゃあるまいし。
それにこの人は歌を踊らない。レトラの途中で弾丸サパテアード。両足ではねる。うーんフラメンコは足が全てではないんだけどね。彼女の個性といわれればそれまでなのだが。

アントニア・コントレーラは長く伸ばして歌う。スペイン歌謡の歌手みたいで、叙情的なレバンテ系は悪くはないがかもだが、音程ちょこちょこ外す。でも観客には一番受けていたようだ。


ホセ・アニージョはソレアとアレグリア。それぞれの曲をみごとに歌い分け、すばらしい。今年のコンクールで一番よかった歌い手だ。
 ビデオはこちら



舞踊二人目はまたもや謎のアナベル・ベロソ。タラント なぜこの人が残ったのか全く納得がいかない。時折笑顔をみせるのだ。タラントで笑顔?いや、本人は笑っているつもりはないのかもしれな い。口をあけたときたまたま口角が上がっているだけ?でも眼が真面目な表情だったら笑顔にはみえないのではないだろうか。タラントの性格を理解して踊って いるかどうかが感じられない。


レポンピージャはソレア、タランタ、カンティーニャ、ミネーラ。この人はうまくはないのだが独特の味わいがある。

最後はアナベルのソレア。衣装は赤。加えて昨日の赤いマントン。え?これってアレグリアスの衣装では?衣装が反対では?
バタをまたもやひっくりかえすし、マントンは投げるし、永遠の謎。フアン・レケーナのギターは良かったんだけどね。





2016年8月13日土曜日

ラ・ウニオン/コンクール決勝進出者

決勝進出者が出たのは朝の4時過ぎだった。

カンテ部門
イサベル・ゲレーロ: カルタへネーラ
エバリスト・クエバス;シギリージャ、ソレア
ホセ・アニージョ;ソレア、アレグリアス
レポンピージャ;ミネーラ、タランタ、ソレア、カンティーニャ
アントニア・コントレーラス;ミネーラ、カルタへネーラ
エステル・メリノ;ミネーラ、タランタ、タラント/レバンティカ、シギリージャ
ギター部門
該当者なし
舞踊部門
アナベル・ベローソ
ベレン・ロペス
楽器部門
アルフォンソ・アロカ
セルヒオ・デ・ロペ

審査員
ブランカ・デル・レイ(審査委員長)、パコ・パレデス(ウニオン在住フラメンコ研究家)、アントニオ・パッラ(ムルシア在住エル・パイスにムルシアのフラメンコについて書いている)、マヌエル・クラオ(カナルスールのフラメンコ専門家)、ペドロ・オヘスト(マドリードのピアニスト)

一番驚かされたのはギター部門の該当者なし。なぜ?
審査員にギタリストがいないということもあるのだろうか。それにしても、である。
プロ中のプロが、しっかりした演奏をきかせても通らず、発展途上の生徒が準決勝に出ているという事実。この結果はコンクールの自殺行為だと思う。いろいろ葛藤もあるだろうに出場したプロを落とすことで、これからプロの参加はさらに減るだろう。そのことはコンクール自体のレベルを下げることにほかならない。

また個人的にはルシア・カンピージョの方が、アナベルよりも実力が上だと思ったのだが、これは好みもあるのかもしれない。

カンテ部門ではホセ・アニージョが2曲だけというのも腑に落ちない。カンテはきいていないのもあるので細かいところまで指摘はできないが、エバリストのシギリージャがホセのそれより上だとは思えない。
ランパラ・ミネーラの候補は女性3人、レポンピージャとアントニア・コントレーラ、エステル・メリノにしぼられた。

コンクールは誰が通っても全員が満足する結果というのはなかなかないものだが、今回ほど、納得がいかないことも珍しい。が、審査員次第だからしかたがない。5人とも知り合いなのでちょっと訊ねてみたい気もする。

ラ・ウニオン2016/コンクール三日目

トップバッターは楽器部門でエレキギターのミゲル・エル・ピノ。
昨年も参加していた人。タランタ/カルタへネーラ。そしてタンゴはパーカッションとベースも入り、楽しそうに。


次はレポンピージャ。昨年部門賞を受賞した彼女が今年はミネーラ、タランタ、マラゲーニャ、ソレア、カンティーニャにノミネート。マラゲーニャのしょっぱなから音を外していたが。

バイレはアナベル・ベローソ。アルメリア出身でビエナルにも主演する中堅。
黒い衣裳ではあるがフリンジのスカートにすけたゆったりした袖。あまりタラントぽくはない。

ギターのディディエ・マチョ・チャコンはカディス県パテルナ・デ・リベラ出身。各地のコンクールで賞を受賞しているらしいが、発展途上という感じか。

マラガのアントニア・コントレーラスはミネーラ、カルタへネーラ、マラゲーニャ、グラナイーナ、ソレア、ビダリータと6部門に進出。この人も音を外す。ギターのフアン・ラモン・カロに助けられていたものの、実力は決して高くない。



アナベルの2曲目はカンティーニャ。バタにマントン。でもバタの色が黄土色で、マントンが赤というのはちょっと違和感。バタも一応こなしてはいたが、名人技にはほど遠いし、マントンをばさっと捨てて、それがバタにのっかって舞台中央までもってきてしまう、というアクシデントも、ちょっとしたことでふさげたはずだ。


ギター二人目はマドリードのアグスティン・カルボネル、ボラ。94年のビエナルでリサイタルを行っているベテラン。昔、グイトの伴奏で来日したこともあるプロ中のプロ。
アルバムも5枚だしている彼がここにいるのは不思議な感じだ。
タランタもグラナイーナもあぶなげなく聴かせた。しっかりした技術。ゆるぎのないコンパス。これこそがプロの技。
ただ似たような曲がふたつという選曲には疑問ものこる。



舞踊二人目はベレン・ロペス。マドリードで活躍中のバイラオーラだ。
タラントは黒のニットのショールをこどもか亡くなった人にみたてたような芝居がかった感じ。技術は高いし、タラントのアイレをこわしてはいない。


バダホスのエステル・メリノは7部門にノミネート。この人もコンクールのプロ。

最後はベレンのシギリージャ。赤い衣裳でテンペラメント満載。
昔、若くして、コラル・デ・モレリアでフィグーラで踊っていた頃に比べると10キロくらい太ったかんじ。

これでコンクールの演技はすべて終了。さて結果は。

2016年8月12日金曜日

ラ・ウニオン2016/コンクール二日目


コンクールがネットで生中継でみることができるのを知らない人が多いようなので。
http://festivalcantedelasminas.org/directo/
でみることができます。開始はスペイン時間22時だから日本は朝の5時。たいてい遅れてはじまります。

二日目はその他楽器部門にノミネート、今回唯一のスペイン国外からの参加者、ラファエル・プラダルから。といっても彼はスペイン系で、祖父はアルメリア出身の画家だそうな。

 タランタ/カルタへネーラとアレグリアス。どちらも技術はしっかりしているし、リズムをキープしている。が、それがある意味機械的で、思い入れたっぷりとかでの伸び縮みが全くなくやや平板。きれいなんだけどリーチャード・クレイダーマン的というか、ホテルとかで低く流れているムードミュージックのような。

 続くはフルートのセルヒオ・デ・ロペ。コルドバ県プリエゴ・デ・コルドバ出身31歳。
ダニ・デ・モロンなどとも共演しているという。 バックにパーカッション、ギター、カンテ、ベースとフル装備。タラントとブレリアだけど、どうせならフルートの特徴をいかしたソロでこちらをうならせてほしい。
 歌の一人目はコルドバのアントニオ・ホセ・ニエト。1977年コルドバ県ルセーナ生まれ。各地のコンクールで入賞しており、ここラ・ウニオンでも2011年マラゲーニャ部門で優勝したそう。今回はミネーラ、タランタ、ファンダンゴ・デ・ルセーナ、シギリージャと4部門にノミネート。うーん、さすがに地元のファンダンゴ・デ・ルセーナはいいけど。
 そして舞踊の一人目、ルシア・カンピージョ。この人が素晴らしかった!
 1987年ムルシア生まれ。ムルシアの舞踊学院からマドリードの舞踊学院へ。2010年から2013年までスペイン国立バレエ団で活躍。ヘスース・カルモナの奥さんで、彼のカンパニーやマリア・パヘス、ロハス&ロドリゲスなどのカンパニーで活躍中。
だから、実力十分。

実は彼女のフラメンコのソロをじっくり見たのは今回が初めてではないかと思うのだけど、本当にすばらしかった! テクニックがあることはいうまでもない。

伝統的なフラメンコのかたち、ポーズがところどころにでてくる。その姿の美しいこと。
タラントという曲をよく理解、研究していて、センティードがしっかりしている。
ムイ・フラメンコで、エレガントで、女性らしく、なおかつタラントらしい飾り気のない感じ、悲しげな雰囲気もだしていて、いやいや、脱帽でございます。
衣裳もどこか昔風で、髪にも花をつけずにローズマリーの枝をさすという、あつらえもいい。
 この人には決勝にぜひ進んでもらいたいです。
 なおギターはアントニア・ヒメネス。歌はフアン・ホセ・アマドールともう一人はあとできいておきます。
続くカンテ、二人目は日本でもおなじみ、ホセ・アニージョ。
やっぱ、プロはちがいます。
なにが違うって、きちんと一曲一曲、曲の性格をよく知っているから、表情からして違うのであります。ちなみに上の写真はミネーラに続き、カルタへネーラを歌っているところ。叙情的な曲に魂をこめる。伴奏はラファエル・ロドリゲス。
 こちらはソレア。
 これは?表情でわかるでしょう。アレグリアス。
 そしてシギリージャ。こんなにも変わる、ということが、曲をインテルプレタール、演じる、ということではないかと思います。彼も決勝進出でしょう。
ルシアの2曲目はシギリージャ。バタ・デ・コーラにカスタネット。
バタにカスタネットというのは、今はあまりやる人がいないので、このコンクールでも その昔、平富恵さんがやって以来じゃないかしらん。
 これもまた素晴らしかったです。バタの扱いも完璧。文句のつけようがない。
 ギター部門は1991年セビージャ県ドス・エルマナス生まれのマルコ・セラット。
地元のペーニャなどのギタリストをつとめ、セビージャの音楽院やヘーレン財団フラメンコ芸術学校で学んでいるというのですが、うーん、これが本選に進んだのはおかしい。
タランタとブレリア・ポル・ソレアというのですが、アマチュア。パコ・デ・ルシアからディエゴ・ガストールまで古今東西のファルセータをつなげていくのですが、コンパスには穴だらけ。精進してください。
歌の3人目はモイセス・バルガス。1988年ウエルバ県カルタジャ生まれ。アルカンヘルやエスペランサ・フェルナンデス、エル・ペレに習ったというのですが、うーん。
タランタとブレリア・ポル・ソレア。
舞踊二人目はクリスティアン・ペレス。日本にも小松原舞踊団の招きで何度もきている実力派。タラント。
ちょっと芝居がかった、というか、下手から登場し、舞台を横切り、上手の椅子にあるジャケットを着る、というはじまり。うーむ、どういう意味があるんだろう。
舞台経験も豊富だし、実力はあるのだから、コンクールなんだし、もっと普通に踊ってほしかったかも。
歌4人目はモンセラット・ペレス。昨年の覇者、マリア・ホセ・ペレスの妹。
ファンダンゴ・ミネーロとレバンティカ、カルタヘーナとグラナイーナ。
コンクール常連らしい歌いっぷり。

最後はクリスティアンのアレグリアスで、二日目も幕をとじたのであります。