ラベル へレスのフェスティバル2021 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル へレスのフェスティバル2021 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2022年2月23日水曜日

ヘレスのフェスティバル6日目アナ・モラーレス『エン・ラ・クエルダ・フロハ』

 不思議な作品。

©Javier Fergo Festival de Jerez

アナは、美しい動きと形を見せてくれる、大好きな踊り手の一人なのだけれど、この作品ではバタ・デ・コーラの妙技などは見られない。完璧にコントロールされた体があるだけだ。


これはフラメンコではないという言い方は大嫌いだ。フラメンコが何であるかを決めるのは誰? 私が好きなフラメンコではない、私が思っているフラメンコではない、というべきだと思っている。アーティストもアフィシオナードもみんなそれぞれの中にそれぞれのフラメンコ像があって、その枠から外れるとそう言いたくなるのだろうけど、フラメンコはすごく大きなもので、小さな箱に閉じ込めておくことはできないものだ、と私は思っている。

でもだからと言って様々なフラメンコの決まりをすべて取っ払ってしまった場合、果たしてそれはフラメンコなのだろうか。フラメンコを自分の言葉として使う人ならそれもフラメンコと呼べるように思う。

内容についてはビエナルでの初演の時、詳しく書いているのでそれをご参照いただければ幸い。

終演後に劇場側のバルで会ったアナもボリータもビエナルの時から何も変えてない、というのだけど、なんかまたちょっと違う感覚をもらったような気がするのは、パンデミックのさなかに制作され、外出規制がようやく取れたところで見た2020年9月と、ワクチンも広まり感染状況もだいぶ落ち着いている現在の、私の方の変化なのかもしれない。

私はこれは探索の作品だと思っている。記者会見でも秩序とカオス、死を畏れてバランスにこだわる、などがキーワードのように語られていたが、バルでアナが話してくれた、身体の動きたいように動かす、などの言葉がまだ頭の中で踊っている。

筋肉を動かす、関節を動かす、とか全部意識してるんだ、と改めてダンサーとしての彼女の意識の高さに感服したし、片袖抜いて踊っていたのは片方の腕だけで踊るってことだったそうで、気づかなかった、とか。

先日現代音楽で踊るアンドレス・マリンを見た時の体験などもあり、演者がより自由に表現していくのにこちらがついていけてないようにも思えて、いやいやなかなかどうして、観る側も勉強します。




2021年6月3日木曜日

ヘレス各賞/作品賞は『ファンダンゴ!』

ヘレスのフラメンコ学会が、ジャーナリストなど専門家の投票により選出する作品賞、今年は『ファンダンゴ!』に決定。

©︎Javier Fergo Festival de Jerez
 
ダビ・ラゴスとダビ・コリア。二人による作品。

すでにビエナルでも作品賞を受賞しているので二冠、ということになりますね。


©︎Javier Fergo Festival de Jerez

ほんと、作品としてのクオリティがめっちゃ高く、どこのオペラハウスに出しても大丈夫、っていうくらいの感じ。音楽、舞踊、そして照明。全てがハイクオリティ。

おめでとうございます。いつの日か日本でもぜひ!


2021年6月2日水曜日

ヘレス各賞/新人賞フロレンシア・オス、ギターはジェライ・コルテス

 ヘレスの各賞、専門家が選ぶ新人賞は双子の姉妹で素敵な作品を作り上げたフロレンシア・オス。チリ出身でアンダルシア舞踊団で活躍、コルドバのコンクールで優勝した実力派。

©︎Javier Fergo Festival de Jerez


専門家が選び、ホセ・イグナシオ・フランコのアカデミアが表彰するギター賞はロシオ・モリーナの作品『アル・フォンド・リエラ』に出演したジェライ・コルテスが受賞しました。1995年アリカンテ生まれで、マドリードなどのタブラオや劇場公演で活躍しているギタリストです。

©︎Javier Fergo Festival de Jerez


おめでとうございます。あとは作品賞だなあ、と思ってたら、新しく、作品のオリジナル音楽作曲賞を作ったので投票してくださいとの依頼。さて。


2021年6月1日火曜日

ヘレス各賞/ペーニャ協会の賞はホセ・バレンシアとレジェス・カラスコへ

ヘレスのフェスティバル、各賞の発表が続きます。

ヘレスのフラメンコのペーニャ協会による、二つの賞、 伴唱賞とペーニャ新人賞はそれぞれ、ホセ・バレンシアとレジェス・カラスコにおくられることとなりました。

ホセ・バレンシアは今年、ソロ・リサイタルもしているのですが、対象となったのは5月21日、ビジャマルタ劇場で行われたヘスース・カルモナ『エル・サルト』での歌唱。

©︎Javier Fergo Festival de Jerez

  フラメンコ界のパバロッティ?!の熱唱は歌詞も聴き取りやすく、公演に欠かせない存在ですね。なお、この賞、2006年にも受賞しているので2度目の受賞となります。この賞を2度受賞するのはヘレスのアントニオ・マレーナ(2005年、2016年)に続いて二人目。

またペーニャ公演シリーズでの新人賞は、最終日22日にドン・アントニオ・チャコンで公演したまだ15歳のレジェス・カラスコ。

公式写真がないので昔の写真貼っときます。2015年だから6年前、9歳?ウニオンのコンクールで青少年賞もらったときのです。



あとは批評家/専門家による、作品賞、新人賞、ギター賞ですね。いつ発表かな?

(投票はもう随分前にしたよ)


2021年5月25日火曜日

ヘレスのフェスティバル2021総括

とても特別な年でした。

25周年。本当なら大々的にお祝いしたはずです。

クルシージョ数も参加者も例年より大幅に少なく、公演数も減少していても、そのクオリティは例年に劣らず、素晴らしいものでした。

特に強い印象に残った舞踊作品は、

シンプルでよく整理された舞台でヘレスのアルティスタだけで最高のフラメンコを見せてくれたアンドレス・ペーニャ『ラス・カンパナス・デ・サンティアゴ』。シンプルに見せるための裏の努力が計り知れない。素晴らしい公演でした。

©︎Javier Fergo Festival de Jerez

パリ初演、ビエナルで作品賞を受賞した、どこのオペラハウスでも上演できるようなクオリティの高い作品ダビ・コリア&ダビ・ラゴス『ファンダンゴ!』。ラゴス兄弟のフラメンコ性、音楽性とコリアをはじめとする高い技術のダンサーたちの表現力が見事に融合。
©︎Javier Fergo Festival de Jerez

ビエナルで初演、でもヘレスでの公演の方がより素晴らしかったロシオ・モリーナ『アル・フォンド・リエラ』。伴奏はギターだけで歌はなく、でも最高にフラメンコな作品。ロシオの中にあるフラメンコ舞踊の情報量の多さがわかるというもの。
©︎Javier Fergo Festival de Jerez

12月セビージャで初演後、改訂し、わかりやすく見やすくなったヘスース・カルモナ『エル・サルト』はとにかく、へスースをはじめ男性ダンサーたちの超絶技と美しい形で、メッセージを伝えてくれる。
©︎Javier Fergo Festival de Jerez

と、4枚の写真を見てもわかるように、全体的に黒。暗いイメージのものが多かったように思います。時勢柄、なのかもしれません。外出禁止期間はもとより、公演もクラスも思うようにできない中、アルティスタたちの気持ちが沈んだこととも無関係ではないでしょう。自己の奥底と対峙した人もいれば、そうするうちに自分の希望を発見した人もいるでしょう。

また、通常よりも録音を使った作品も多かったように思います。これも、思うように集まれなかった時勢の反映のように思います。また反対にマドリード、セビージャ、

舞踊の表現はより自由になり、伝統的なフラメンコにはなかったような表現がどんどん出ています。イスラエル・ガルバンやロシオ・モリーナの活躍が、若手を刺激していることは確実です。枠にとらわれない表現が増えています。

音楽面ではノイズも含めたコンピューター音楽がかなり市民権を得てきているという感じです。以前は珍しかったものも、カホンのように当たり前の楽器の一つになっていくのかもしれません。またビデオを効果的に使っているものもありました。

25年。クルシージョの教授陣もだいぶ変わりました。マティルデ・コラル、ビクトリア・エウヘニア、ホセ・グラネーロ、メルチェ・エスメラルダらから、初期のフェスティバルのクラスに参加していたロシオ・モリーナやマルコ・フローレスらへ。初期から続いているのはハビエル・ラトーレ、今年は中止になったけどアンヘリータ・ゴメスぐらいかな?

フェスティバルの舞台に立つ顔ぶれもだいぶ変わってきました。マノレーテ、グイト、メルチェらは舞台からは引退。マリア・パヘスやカナーレス、サラ・バラス、ジェルバブエナらはいつの間にかベテランとなり、また地元のホアキン・グリロ、アントニオ・エル・ピパ(今年は昨年度の賞の授賞式で踊った)、マリア・デル・マル・モレーノ、アンドレス・ペーニャ、メルセデス・ルイス(1年目はプロ対象クラスに出席、今年は妊娠で公演中止)らも頑張っています。エステベス&パーニョス、マヌエル・リニャン、マルコ・フローレス、モネータ、アナ・モラーレス、エドゥアルド・ゲレロ、パトリシア・ゲレーロなど、小劇場からビジャマルタへ、舞踊団メンバーから単独公演へ、と皆それぞれ成長してきました。

また今回で言えばホセ・マルドナード、ホセ・マヌエル・アルバレス、フロレンシア・オスら、他にも昨年の新人賞パウラ・コミトレなど、意欲的な新人たちがチャンスをものにしています。

見続けているとアーティストたちの成長だけでなく、フラメンコ/スペイン舞踊の移り変わりも見えてきます。パフォーマンスだけでなく、作品としての仕上がりもアーティストの評価につながるようになり、個人としてのパフォーマンスはよくとも作品作りが苦手なアーティストの出演機会は減少しているように思います。フェスティバル主導のガラ公演などでそういうアーティストも出演できるようにしてほしいと切に願います。


去年、フェスティバルの頃から感染の話が始まっていました。中国からの参加者はキャンセルしたとか、後半のイタリアからの参加者もキャンセルしたとか。スタジオに消毒液があったり。どうにか無事フェスティバルは終了。そのすぐ1週間後だったでしょうか、厳しい外出規制が始まったのは。それもどうにか峠を越え、7月ごろから各地での公演も再開され始め、セビージャのビエナルも無事開催できたのですが、秋にまた波がくるなどもあって、通常2月のヘレスのフェスティバルも12月に、5月への延期が発表されました。すでに8月に発表されていたクルシージョの予定も組みなおし、この時点ですでにいくつかのクラスがなくなりました。

欧州内でも国境を越えての移動が禁止されるなどの事態もあり、開催が危ぶまれるのでは、と思われる時期もありましたが、ワクチン接種が進むにつれ事態は徐々に落ち着き、国境越えるためにPCR検査が必要などの条件はあるものの欧州からの参加は可能になりました。

とはいえ、大多数の参加者が海外からというフェスティバル。逆境下での開催にはさまざまな困難があったことは確実でしょう。それでも開催に漕ぎつけたのは、フェスティバル監督のイサマイ・ベナベンテをはじめ多くのスタッフの苦労の賜物でしょう。心から感謝です。


なお、24日、ヘレスの新聞ディアリオ・デ・ヘレス(ヘレス日報、ですな)の読者が選ぶ観客賞にアントニオ・マルケス舞踊団『メデア』公演が選出されたとの発表がありましたが、これもまた素晴らしい舞台でした。この時代、個人で作品制作、舞踊団を維持することがどれだけ大変なことか、なんてことを抜きにしても、フラメンコ/スペイン舞踊史に残る名作を再び観させてくれたことに感謝、感謝です。

©︎Javier Fergo Festival de Jerez

そう、フラメンコだけでなく、スペイン舞踊もヘレスのフェスティバルの重要な要素。昨年のスペイン国立バレエのようなスペイン舞踊の大作だけでなく、フラメンコとスペイン舞踊の要素、両方がある今年の『エル・サルト』のような作品にも拍手を送りたい。


ありがとうヘレスのフェスティバル!

来年はまた通常通り2月末から3月第一週にかけてです。来年こそ、日本のみんなも来ることができますように。






2021年5月24日月曜日

ヘレスのフェスティバル最終日その3アルカンヘル『タブラオ』


大トリを務めたのはアルカンヘル。
今年のフェスティバルでは夜の公演はこれひとつだけ。
ビジャマルタ劇場で予定されていたメルセデス・ルイス公演が彼女の妊娠で中止になったので、18時半の公演終了後、ゆっくりタパする時間もありました。
公演あったら20時半のみで22時で移動に歩いて20分くらいかかるから、タパかき込んでになっていたなあ。

会場のアタラジャ博物館は世界でも屈指の時計のコレクションの博物館なのですが、その他にも庭園、ホールや会議場/宴会場でもあり、そのホールが会場となっているのです。
これまでここで行われた公園の時よりぐっと舞台の高さを下げて、マイクなし(舞台の角に補強するような形で置かれてはいたけれど)の生音でフラメンコを楽しんでもらおうという趣向。

暗くなった客席後方からファンダンゴ・デ・ウエルバを歌いながら登場するオープニングは意表をついていてよかった。
©︎Javier Fergo Festival de Jerez

アルカンヘルに続き、ウエルバの歌い手エル・ぺカス(初めましての歌い手さんでした)、パルメーロとしてあちこちの公演で活躍中の双子メジもそれぞれ歌い上げて、舞台に上がっていく。舞台の上でも歌い続ける。
©︎Javier Fergo Festival de Jerez
お決まりのコーラス部分は客席でも口ずさんでいる人も。

ダニ・デ・モロンの伴奏で、ブレリア、タンゴと歌い続け、

©︎Javier Fergo Festival de Jerez

カーニャでは1990年セビージャ生まれというマカレーナ・ロペスが踊る。なんかね、昔のベレン・マジャを思い出させる、なんかちょっと古い感じのモデルナというか。あの時代のベレンは新しかったけど、これは今では古いんじゃ?という感じ。カーニャらしさもあまりないなあ。ダニのギターはいい。

©︎Javier Fergo Festival de Jerez

タランタ、ハレオ、セビジャーナスはマカレーナが踊り、ペカも踊り、アルカンヘルも弾き語り。最後はアレグリアス。再びマカレーな。

ファンダンゴ・デ・ウエルバやセビジャーナスのような、カンテのリサイタルではあまり取り上げられない曲などでも聴かせるのはさすが。

でもなんか、後半はマカレーナのプロモーションのようにも思えちゃうなあ。技術はあるけど、ヘレスでソロ踊るにはまだまだ、のような気がするんだけどね。

まあ、とにかくこうして、イレギュラーだらけのヘレスのフェスティバルは幕を閉じたのでありました。

ビデオはこちら

 

ヘレスのフェスティバル最終日その2モニカ・イグレシアス『タラモ』

元国立バレエ団、モニカ・イグレシアス『タラモ』は18時30分コンパニアで。

もともと、2月に予定されていたヘレスのフェスティバルでの初演を目指して作った作品ですが、開催時期の変更により、すでに5月3日、グラナダでも上演されています。

タイツ姿でギターを抱え動くオープニングはギターも主役ということを表現してるのかな。
©︎Javier Fergo Festival de Jerez
すぐに舞台中央でルイス・マリアーノの演奏が始まります。
一度下手に引っ込んですぐにギタリストの後に登場。
ギターを弾く動き。
アラブ風のメロディ。サンブラ? タンゴ?


バイオリンとデュオがあったり。ギターで踊ったり。


タイツ姿で赤いバタ・デ・コーラを抱えて登場し、その下に潜り込むように倒れ、
やがて手がゆっくり出てくるところなど、コンテンポラリー風なんだけど面白い。
コーラを前にもったり、裸足で踊っているのだけど、形も面白いし、センスがいい。

©︎Javier Fergo Festival de Jerez

プレゴンやギターを挟んで、今度は伝統的なフラメンコ衣装で現れ、いきなりジャマーダで始まるソレア。その力強さに驚かされた。
©︎Javier Fergo Festival de Jerez

いつもバタなどで優雅な女性的なイメージがあったのだけど、案外男っぱい。
細かいところが割と大雑把であれ、っていう感じもあったんだけど、それでもなんか違う面を見た感じで面白かった。

©︎Javier Fergo Festival de Jerez

©︎Javier Fergo Festival de Jerez

最後はクラシコっぽく終わる。

 大切に、丁寧に作り上げた作品。この作品を作り上げる過程にもたくさんの学びがあったことでしょう。

2021年5月23日日曜日

ヘレスのフェスティバル最終日その1ラトーレ振付工房

毎年恒例となったハビエル・ラトーレ振付工房。
今年は生徒も少なく、その分、先生も一緒に踊ってくれていたし、ナナメのラインとか綺麗に見えたよ。
生徒も先生もその分、大変だったことでしょう。

最初の挨拶でハビエルが言ってた通り、生徒は振付を覚えるだけでなく、舞台での位置や出入り、仲間との間隔などをも覚えなくちゃいけないし、また舞台出演の前の緊張や苦しい気持ちなども体験する、という実践的なクラスなのであります。

最後はフィン・デ・フィエスタもあったよ。

来年はもっとたくさんの人が来れるといいね。















 

2021年5月22日土曜日

ヘレスのフェスティバル16日目その2ヘスス・カルモナ『エル・サルト』

 またまた気分が上がる、素晴らしい公演を観ることができました。

ヘスス・カルモナの『サルト』はビエナルで公演予定がメンバーの一人の陽性が発覚し(結局偽陽性で感染ではなかったとのこと)昨年12月にセビージャで初演された作品。

それがより整理され、洗練されて登場。30分以上短縮され見やすく、わかりやすくなっていました。

上半身裸でスカートの男たちがスーフィー舞踊のように踊るオープニング。やがてスカートを取りマントンのように回したり。

そこへ現れたヘスースが、ホセ・バレンシアによる、ビセンテ・エスクデーロのバイレ十戒の語りで踊り始める。ファルーカ、ソレア。男性らしい舞踊とは、男性らしさとは…

©Javier Fergo Festival de Jerez

スーツにサングラスで決めた男たちが、いわゆる“男らしい”、“マッチョな”仕草をベースに見せる。
ボクシング用のミットでリズムを取りながら、ヘルメットを着けて踊ったり、群舞で、男性らしさというプレッシャーを表現しているのだと思う。

©Javier Fergo Festival de Jerez


パーカッションやギターとの掛け合い。

©Javier Fergo Festival de Jerez

男性らしさにこだわることでのいろんな不自由さ。

©Javier Fergo Festival de Jerez



コート姿の男性らしさ警察に追われ、追い詰められる。


©Javier Fergo Festival de Jerez


 

©Javier Fergo Festival de Jerez

舞踊をサッカーのラジオ中継のように実況するう語りに男たちが一喜一憂する、ユーモアいっぱいの場面に続いてホセがナナを歌い、自由になっていく感じ。

そしてアレグリアス。

©Javier Fergo Festival de Jerez

ストレートなフラメンコも、すごい回転で見せまくる。

©Javier Fergo Festival de Jerez
©Javier Fergo Festival de Jerez

最後は大音量のダンスミュージックの中、みんなが服を脱いでいく、裸の自分に戻る、というメッセージだろう。
©Javier Fergo Festival de Jerez

ヘスースは自分の知っている様々な技術を使って語りかけてくる。
写真に群舞が少ないのが残念なのだけど、群舞もすごかった!
回転しながら跳躍って、フィギュアスケートかよ、ってくらい。

とにかくヘスースや群舞の若手たちの動きが美しく、リズムの取り方も素晴らしく、もうそれだけで十分なくらい。

あー楽しかった! いや作品としてはシリアスではあるのだけどね、ある意味去年のマヌエル・リニャン「ビバ!」にも通じるものがあるよね。自分と向き合う。そこから作品は生まれるのかも。

ビデオはこちら

ヘレスのフェスティバル16日目その1ヘスース・メンデス&ディエゴ・デ・モラオ『ロス・パシートス・ケ・ドイ』

 良きリサイタルでした。

マルティネーテに始まり、アレグリアス、マラゲーニャ、ソレア、ティエント、ファンダンゴ、シギリージャ、そしてブレリアと、ヘレスのスタンダードなレパートリーを1時間あまり。たっぷり聴かせてくれました。

©Javier Fergo Festival de Jerez
すごく真面目で真摯、しっかり勉強している、ストレートなフラメンコ。まっすぐ心に飛び込んできます。

アレグリアスやタンゴではもう少し、抜きがあってもいいかなとも思うけど、テーブル叩いてのコンパスでのソレアとか最高。

©Javier Fergo Festival de Jerez
ディエゴのギターもますます天才ぶりに磨きがかかって、伝統と独創性のバランスがとてもよくて、素晴らしかったし。
©Javier Fergo Festival de Jerez

©Javier Fergo Festival de Jerez

ヘレスのフェスティバルが、うちは舞踊のフェスティバルだけどヘレスのフラメンコらしさとはこういうもんだよ、とくれたプレゼントしてくれた、そんな気がします。