20時からロペ・デ・ベガでマイテ・マルティンのリサイタル。
ギターのホセ・ガルベスと舞台には二人きり。昔ながらのスタイルで、マイテの繊細な熱唱を堪能できるものと思ってた。
| Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León |
残念ながらマイテも人間だから、調子の悪い日もあるのだろう。でもそれにしても、で、ある。声が出てない。写真を見ていただけるとお分かりのようにずっと3階席に向けて歌っているかのよう。普段はこんな風に歌わない。
| Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León |
マイテといえば完璧な音程で絶妙な節まわしを繊細に聴かせる人って思っていて、それを聴きにいったつもりが、音程が以前の彼女とは別人のように不安定で、いや、それでも多くの歌い手たちの中ではあっている方と思う人もいるかもだけれど、メロディも微妙に違ったり、レトラが聞き取りにくかったり、っていう感じで、またタンゴやブレリアも非常に間延びしたテンポで、キレがない。どの曲を歌っても同じ調子で、曲の性質、たとえばシギリージャの厳格さやブレリアの熱、カンティーニャの軽快さなどが見えてこない。
また伴奏もどれだけ音を少なくするかに挑戦しているのですか?ってくらい弾かない。私は音詰め込む演奏よりは余白を残した演奏が好みとはいえ、物には限度っていうものがある。伴奏は歌をサポートするものだけど、歌に従うだけじゃなく時にリードするものって思うんだけど、彼は従うばかりで導くことはない。マイテはギターも弾く人だから、彼女がそうさせているのだろうとは思うけど。
| Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León |
というわけで美しい劇場で悶々とした1時間半?でございました。