2022年8月28日日曜日

マノロ・サンルーカル逝く

 8月27日マノロ・サンルーカルがヘレスの大学病院で亡くなりました。78歳でした。腎不全で入院していたそうです。

パコ・デ・ルシア、セラニートと共に日本ではフラメンコ・ギターの三羽烏と言われ、現代フラメンコ・ギターを牽引してきた一人。多くの録音、作品を残しただけでなく、コルドバのギター祭では長年教授活動も行い、その門下にはビセンテ・アミーゴ、フアン・カルロス・ロメーロら多くのソリストたちがいます。オーケストラとの数多くの作品や、スペイン国立バレエの舞踊作品『メデア』など、フラメンコ・ギターの可能性を大きく広げていきました。

ハエンからコルドバ、セビージャ、カディスとアンダルシア4県を流れるグアダルキビル川が大西洋に注ぐ町サンルーカル・デ・バラメーダのパン屋に生まれ、父にギターの手解きをうけ、地元のアフィシオナードの歌伴奏で腕を磨き、10代でフラメンコ史上最も偉大な歌い手、ニーニャ・デ・ロス・ペイネスの伴奏もしたといいます。

マドリード上京後はタブラオ、ラス・ブルハスなどで活躍。この頃から伴奏だけでなくソロでの活動も始め、多くのアルバムを録音。74年のカバジョ・ネグロのヒットで広く知られるようになりました。



1984年にはスペイン国立バレエの『メデア』が初演。日本でも何度も繰り返し上演された不朽の名作ですが、日本では録音が使われていましたが、初演を始め、スペインなどでは彼はオーケストラピットから生演奏で伴奏しています。その時、サブ・ギターを弾いていたのはビセンテ・アミーゴでした。





私が初めてマノロに会って話をしたのも、確か91年、ロンドンでの国立バレエ『メデア』公演の時でした。マドリードの自宅に訪ねてきた多くの日本人ギタリストたちの話など、懐かしそうにしてくれました。マノロには『ハポン、シエンプレ、ハポン』  という曲があるほどの親日家でもありました。この曲の入っているアルバムには『カトウサン』という、タブラオ、エル・フラメンコの当時のマネージャーへの曲も収録されていますし、エル・フラメンコでのライブ録音のレコードもあります。


1988年には闘牛をテーマにした『タウロマヒア』を発表。



このアルバムの曲たちも、ホセ・アントニオやメルセデス・ルイスが舞踊作品として振り付けています。



いつまでも胸に残る音楽。。。偉大な音楽家はまた、教授活動にも意欲的で、多くのギタリストたちが彼の元から巣立っています。サンティアゴ・ララやダビ・カルモナも彼のサブを弾いていました。

数年前に舞台からは引退しましたが、去年、アントニオ・マルケス舞踊団『Medea』公演に姿を見せるなど、お元気でいらっしゃることと思っていたのに残念です。

サンルーカルの町は三日間、喪に服すとのこと。

今頃、親友、パコ・デ・ルシアと天国で再会しているのかな。

 ご冥福を祈ります。





2000年フランスのフェスティバルで


映画『フラメンコ』のプレミア後のパーティーで




2007 Arahal



2010年ラ・ウニオンでのコンサート







2022年8月25日木曜日

日本フラメンコ協会新人公演2022配信感想

去年に引き続き、今年も拝見させていただきました、新人公演配信。



いやあ、本当に、たくさんの人がフラメンコを愛し、実践しているのに胸が熱くなります。
今年もカンテの参加者の多さと、舞踊のレベルの高さに、驚嘆しました。私がフラメンコに携わり始めた頃、80年代後半に想像できなかった程の進歩です、今回、ギター参加者が一人だったというのは残念ですが、数曲演奏できるだけではプロと認められないギターが一番、難しいのかもしれません。
歌は、声を前に出す、発音、音程、コンパス、強弱、センティードなど気をつけるべきところがたくさんあるのですが、特に気持ちと音程をうまくバランスとっていくのが必要だろうな、と思いました。また歌の知識、スペイン語の知識など、道は険しいです。
舞踊、群舞は踊り手のパフォーマンスと振付、どっちに重きを置いてみるべきなのでしょう。クラス風景のような正面向いて全員同じ振りというのばかりでなく、配置や動かし方で舞台に変化をつけていくこと、全体での表現が大切だと思います。ソロはみんなきれいでしたが、全体的に、首の位置など姿勢、回転などの基本的技術をしっかり学び、それぞれの曲について知り理解することで、より良い踊りにできるのではないでしょうか。

では以下、今回の参加者の感想を書き連ねます。いやその意見はどうよ、と思われることもあるかもしれませんが、くまでも個人のビデオを見ての感想なので、一つのものもどこからみるか、何をみるかで変わってくるので、参考になれば幸いです。

g鈴木敏司 ソレア

真摯に取り組んでいる感あるが、最初は回っていたコンパスが途中で途切れるような感じは残念。

c−1田代寿子 アレグリアス

きれいな声。スペイン語はちょっとクセがある発音。カタカナぽい。歌わず喋ってみてチェックするといいかも。声張ると音程微妙にずれる。

c―2近藤リナ シギリージャ

不思議なサリーダ。自由? 歌いっぷりも自由奔放、コンパスや正しいメロディ、音程をもっと意識するといい。声は悪くないし気持ちはある。

c―3石黒和栄 グラナイーナ/メディアグラナイーナ

音程、特に最初の一音に要注意。声は前に出ているし選曲自体は悪くない。

c―4西浦知実 マラゲーニャ

サリーダなし。音程注意。あと間合い。リブレと言ってもコンパスはあるので。勝手になんでもやってもいいというわけではない。

6c―5近藤裕美子 ビダリタ

音程。声作っているのもちょっと気になる。もっとナチュラルに。メロディはマイテをお手本にしているのかな。マントン留めが低い位置だとだらしなく見えちゃわない?。胸のところを合わせる方が昔のカンタオーラみたいで良かったかも。

c―6熊谷喜博 マラゲーニャ

サリーダなし。気持ちはあるし伝わるのだが、その気持ちがつよいゆえか正調から離れてしまうところは修正できたらしたほうがいいかも。音程が全てではないけど、音程が合っている方が気持ちよく聴けるので、細かい音程にも注意。

c―7中里眞央 シギリージャ  奨励賞

出だしの音ちょい外れたが、その後うまく立て直し以後は外さず熱唱。放り投げるようなとこと丁寧なとことのバランスもよく、一番の歌いっぷり。声量たっぷり。のびしろもある。

c―8三枝雄輔 ブレリア 奨励賞

感覚が最もスペイン的で最もナチュラルな歌いっぷり。レトラの繋ぎ方もいい。音程微妙になるところもあるけれどそれは大きな問題じゃなくなるだけの魅力がある。

10c―9渡辺都美 ファンダンゴ

音程不安定。気持ちはあるんだと思う。ファンダンゴはフラメンコの曲種の中でも特にレトラを伝えることが大切なので発声発音も考えたい。

11c10細野勝 ペテネーラ

音程良し、と書きかけたが最後で力入れて外す。力入れるところがあるとダイナミックになるしいいのだが、そこら辺の力加減と音程に気をつけたい。

12c11岡村佳代子 ファンダンゴ

熱唱。 L二重子音など発音細かいところもっと気をつけるともっと良くなるかな

13c12永積裕二郎 マラゲーニャ

音程発音間合い、全てもっと気をつけたい。好きなんだろうな、とは思わせるところがあるのできっと進歩する。

14c13工藤彩子 ルンバ

綺麗な声。発声がミュージカルとかみたいな感じ。強弱、ニュアンスの付け方などは悪くない。動きのセンティードとかもっと考えてもいい。よく頑張っている。


15群−1Las Cañas

バタ、マントンでの力作、速いテンポで始まる。照明が暗くてみにくいのが残念。

16群−2Las tres rosas ソレアポルブレリア

かっこいい掛け合いみたいなところもないではないが、基本3人のみで同じ動きのところも多く、あまり群舞の意味がないような。その一人の踊りとしての動きは悪くないので、踊り手というより振付のコンセプトの問題か。

17群−3Estudio El Patioぺテネラ

マントン。時間差の翻し、綺麗。金のフレコがとても映える、人数多いの利点を活かしている。振付、構成に工夫があり、良い。

18群岡田麻理フラメンコ教室Desafío de cinco mujeres ソレアポルブレリア

衣装のコンセプトがわからない。衣装自体は普段着ぽいラインで前掛けしそうな形なのにラメ?スパンコールとか、あまりフラメンコでは使わないものが目立つ。鏡の前でのクラスレッスンみたいな同じ振りのところ多い。

19群―5Kumamaotoフラメンコボーイズチーム ole ソレアポルブレリア

基本同じ動きだがフォーメーションで群舞らしさを出しているし、また同じ動きでもそれぞれに個性があるというか、腕とか多少違ったりするとこが面白く見られる。ジャケットを投げたりスカーフ回したり、と見せることを考えているエンターテインメント性もある。

20群―Las Mieles カーニャ 奨励賞

カーニャらしさなくソレアポルブレリアぽい。椅子使って上下の立体感出すなど工夫はしている。


2日目

B―1小西千絵 シギリージャ

ジャケットはない方がいいような。着る必要があまり感じられない。グレーのグラデーションのフリルは素敵。形も綺麗で無難にこなしている。最初と最後の歩くとこ、踊りとしての歩きを考えるべき。

B2大津絵里香 タラント

スカート取るときに屈まない方が綺麗かな。腕の形とか綺麗なのだが、ところどころ気が抜けるというか緊張感が抜ける感じ。あと一つ一つの動きに全部顔がついていっちゃう感じ。移動がちょっと弱い。終わりも唐突な感じ。

B3下山明子 アレグリアス 

マントン。歩く時無防備。髪の花に絡む。花つけずに櫛とかでも?こちらも2と同じで、振りと振りの間に空白というかぽかんとするところがある。あともっと体オーバーに使ってもいいかも。最後ちょっとエネルギー切れのような?基礎体力大事。

b4大橋新 シギリージャ

オープニング肩が前に巻き肩みたいに入っている感じ。体の前にxという感じ。体系的に細いのでそれをカバーするような衣装考えてもいいかも。また、胸を開いて大きく見せるとか。また黒に黒で足とか見えん。

B5多田つむぎ アレグリアス

元気なアレグリアス。たっぷりしたスカートいいのだけど、スカート持つ時下のペチコートも一緒に持った方が綺麗かも。

B6和泉冴英香 ソレア 奨励賞

ソレアはレトラ1個だけであとはリズムのあおりでポルブレリア、ブレリアに行っちゃう感じ。ソレアならちゃんとソレアのレトラを踊ってほしい。フリル部分の布地の質感が安っぽく見える。

B-7福田紘夢 タラント 

花でかすぎ。タラントのような地味な曲には花はなくていい。バランス悪く見える。足に力入れて腕、上体が疎かになるところあり。体の使い方。

B8竹村あゆみ ソレアポルブレリア

上手だが平板に見えてしまうのは何故だろう。表情? 正面向くのが多いから?正面向くときでも斜めに構えるとかするといいかも? 一曲の中に物語を作るというか、起承転結をもっとつけるといいのでは?衣装の胸元も普通の三角に開いてる方が綺麗だと思う。上手だからこそあと一歩を頑張りたい。

b9黒瀬ゆり子 カーニャ 

回転苦手なようで体勢崩れる。どういう曲か理解せずに振りをなぞって踊っている感じ。

B10鈴木弘子 ソレアポルブレリア 

緊張。振りがこなれていない。順番を必死に追っているという感じ。体をそらせたり捻ったり、前屈みになったり、といった胴体の使い方なども考えよう。一生懸命。

B11伊藤千紘  奨励賞

正統派のシギリージャ。上手。ジャケットはやりなん?

B12小宮山葉子 バンベーラ 

最初、顎ひきすぎで首が見えん。前かがみな感じに見える。首の位置はむずかしいのだけど姿勢は大切。またそういう癖があるなら首周りにフリルのあるシージョやネックレスなどせずスッキリさせて胸元開けて、顎をなるべくあげるよう気をつけて、首を長く見せる工夫をするといいかも。回転も練習必要。

B13佐藤雅美 ソレアポルブレリア 

全体的な体づかい。体のどこに意識をいかせるか、など考えてみるといいのでは。芯を意識するなど。

B14斉藤玲子 ソレアポルブレリア 

腕が長くて綺麗なのでそれをもっと生かせるように工夫したらいいのでは。マリア・パヘスとか参考になるかなあ。ちょっと体が硬い感じ。斜めや捻るなも使いたい。

B15都竹佐衣子 シギリージャ

背中ではじまる。体操のように見えるのは動かし方。余韻とかなくばしっ、ばしっていくからかな。あと気持ちが先に行ってしまう感じがする。丁寧なブラソ心がけるといいかも。

B16高野浩美 ティエント 

回転と移動が弱いかな。単語の最初で笑顔とか、表情の変化あるのはいい。胴体の使い方はもっと工夫してもいいかも。

B17近藤朔 カミナンド・エン・ソリタリオ シギリージャ

最初のところ暗くて見えん。芝居がかった自分の世界の表現。足はシンプル。セリフ聞こえない。足はシンプル。

B18本多清見 シギリージャ 

表情に変化があるのはいいのだけど、口をずっと開けてるのはマイナスかも。なんか顔で踊っている感じになる。演者の気持ちが先走って周りが置いていかれる感。表情抑えた方がいいかも。回転も要練習。

B19鈴木旗江 奨励賞

やっぱジャケット流行ってるね。気の圧縮の仕方などさすが。技術と表現、気持ち、うまくバランスが取れている。一つ一つの振りも丁寧にセンティードが感じられるのがいい。断然格上。

B20高嶋裕美 タラント

ドラマチックな振付。衣装がもっとタラントぽい、シンプルなものの方が良かったかも。最初、なんか自信なさそうな感じだったのがだんだん調子がでてくる。いい表現のデタジェがある。回転は強化したいかも。

B21Maria シギリージャ

やっぱ流行りのチャケティージャ。人によっては腕が短く見えちゃうし動きを制限してる感じになるかも。マルカールが歌をマルカールする感じじゃなくて振り優先? でも基本に忠実な感じ。うまくフィナーレ盛り上げている。

B22細川由香 ソレア

チャケティージャ。髪お団子に結わず、一つに括っているだけ。やっぱ上着のせいか肩が上がって見える。首の位置前に出てる。顎引く癖もある? 意外な終わり方。回転も練習必要。

B23持田賀津子 アレグリアス 

衣装、上半身にボリュームあり、腰の辺りが寂しい感じあり。エプロンするとかしたら良かったかも? 楽しそうな表情は良い。一所懸命。

B24青木千鶴子 シギリージャ

綺麗なマントン、上手に使っているが、持っていかれそうに見えるところもある。バイオリン入れて構成も凝っている、

B25飯島由貴 ソレア 

椅子使って。レトラのマルカールはソレアの見せ所だと思うのだけど、椅子でお茶濁してる感。なんでここはこうなんだろう、って感じが多い。説得力がない。一所懸命でまだ余裕がない感じ。いろんな踊りを見て引き出しを増やしていきたい。


3日目

B26小林浩子 タラント

バイオリン。ターバンに三つ編みという珍しいスタイル。にフレコ、前掛け。かがみがちというかほぼずっと上体を倒している感じ。姿勢の美しさを考えたい。

B27川田久美子 シギリージャ

基本形を丁寧にしっかり踊っている感じ。ちょっと平板に見えるのはテンションが変わらないからかなあ。ここを特に見せたい、特に力を入れている、というのが感じられると違ってくるかも。

3B28大塚淳子 アレグリアス 初級

笑顔がいい。初心者ぽい、同じような振りが多いし、まだ体も使えてない。踊るのが楽しい、踊るのが好きという気持ちは伝わるので、歌を聴く、いろんな踊りを見る、などしていくとどんどん良くなりそうな感じ。

B29松本美緒 ティエント

フェリアに来ていけそうな素敵なお衣装。上手な方かもだけど平板。芯がぶれる感じあり。起承転結、そこにポイントとか考えるといいのかな。あと最後、バック明るくしたのはいい。

B30山口麻里子 アレグリアス

バタ。コリンとバタの間くらいの短めな感じ。シレンシオはバイオリンで。無理に色々詰め込みすぎず、できることをきちんと丁寧に踊っているという感じかな。バタの技術、もっと色々学べそう。

B31平川亜紀 ソレア 初中級

赤い衣装。肘のキープ。シンプルに丁寧に。フラメンカな気持ちはある感じ、経験積んで実力つけていけば面白くなりそう。

B32中山みのり ソレアポルブレリア

緑の衣装、髪束ねてるがお団子は作っていない。最初ちょっと硬い感じだけど、堂々としている。首、顎引くと首が見えないのであげた方がきれい。

B33林由美子 タラント 奨励賞

黒い別珍衣装に白のフレコ。三つ編みを垂らして、あまり詰め込まず余白のある踊り。上体での表現もきちんとしている。全体としてしっとりした感じ。衣装も踊りもタラントらしいということは特にないが。

B34斉藤朋之 アレグリアス

歩いてポーズ、たまにサパテアードという今のフラメンコからすると珍しいタイプ。個性的なのは悪いことではない。でも体の芯や重心の意識、形、姿勢、回転などをもう少しちゃんとやるといいかも。基本は大切。

B35浜井麻衣子 ソレア

板付き、静寂の中動き始める。どうせならもう少し静寂を続けたら良いのに、割とすぐ音楽に。首の位置。顎ひきすぎ、それ変えるだけでイメージ変わると思う。前屈みも気になる。

B36鵜野沢武美 タラント

激しいパルマで始まる。ブラソとかどことなくフラっぽい。タラントという曲の背景、鉱山の労働や悲劇などをも内包すべく、勉強しておくと良いのでは。ってこれ、全部の人、全部の曲に言える。なんか、タラントのドラマチックさとか、全く感じられないし、タラントとタンゴでの表現の違いもない。踊るのが楽しいというのを表現したいならアレグリアスとか選んだ方が良かったのでは。

B37諸藤ふみ ソレア

ムイ・フラメンカでソレアの重み、深みに重きを置いている感じで他の人たちのソレアとは全く違うのだけど、同じような振りの繰り返しのように見えることが多く、表現にもう少しバリエーションあってもいいかなとも思う。動かないことを味方にして、最後のブレリアで跳ねて対比でみせるとか。可能性は色々ある。

B38清水真由美 アレグリアス

赤いバタに赤マントン。衣装とマントンの色は変えた方が綺麗では?赤い衣装なら白いマントンとかの方がマントンやフレコの軌跡も綺麗に見えるはず。ハリウッドスマイル、ずっと歯みせてる。下手じゃないだけにそういう細かいとこも気になる。

B39鶴幸子 ソレア

始まりが落ち着かない。そんなに最初から動かんでも。たくさん詰め込まないで、動き整理して、ここぞというところだけにするとメリハリがついてずっと良くなるのでは。いいデタジェある。

B40中里眞央 ソレアポルブレリア

芝居掛かったオープニングから足。決めるところをわざと流したりとか、一風変わった振り。でもここ、こうするならそこで止めずにもう一歩入れてきちんととどめ刺してほしい、と思ったり。あとスタンドカラーはやはり首の美しいラインをぶった斬っちゃうし首が短く見えるので良くないかもとかしゃがむとことかも美しくないなあと思ったり。動ける人だと思うので中途半端に自分風にするのではなく、ちゃんと一つ一つを仕留めていってほしい。

B41小林由佳 ソレア

花大きすぎない? ソレアだし、櫛だけでいいよ。どことなく大沼由紀を真似してる気がする。気のせいかもだけど。

B42鬼頭幸穂 ソレアポルブレリア 奨励賞

横向きの形綺麗、工夫が見える。迫力のある、立体感のある踊り、首がちょっと落ち着かない?表現力あり。

B43後藤春美 アレグリアス

椅子に座ってバタマントンでウナ・レトラからのサリーダ。白地に赤水玉の衣装に合わせるなら白地の色とりどりとか、華やかな色のマントンの方が良かったのでは?黒マントンでもフレコが違う色ならまた印象違うかも。バタのつかい方があまりお上品ではない。

B44折橋恵子 タンゴデマラガ

苦しそうな表情。全体的に硬い。なぜこの曲なんだろう。そこがよくわからない。最後は普通のタンゴだし、ならティエントでもよかった?

B45菊原まり タラント

足から始まる。あとはわりと王道な感じ。ときどきなんでそこでそんな振り、ってのがあるけどね。大きな水玉の衣装。顎あげた方がいい。特に黒のフレコ巻いているから余計に首が見えなくなりそう。大きく口開けるのなんで?

B46三宅由起 ソレア 

赤い衣装。体のコントロール。首!顎ひきすぎ。無表情からの口開け、ようわからん。

B47仙場なお美 ティエント 

最初の足からしてつたない。色々見て、勉強しましょう。教えられたパソを言われた通りその順番でやることが踊りなのではない。自分で理解した上でおどらりたい。回転も特に要練習。

B48伊藤美恵 ソレア

王道それあ。自分のソレアを踊ろうとしている感あり、目線の持って行き方とかとこどころいいデタジェあり。後半コラへも出てくるのはいいが、最後の引っ込み、もう少し工夫あっても良かったかも?

B49寺嶋いずみ ソレア 

歌先行で、斜めに歩いて登場。歌に足入れる。回転すると移動しちゃう。舞台を歩くのは普通に歩くのとは違う。回転、がんばろう。

B50稲沢静 ソレア 

ブレリアになってからの方がイキイキしている。



尚、配信チケットは27日20時30分まで発売中で、配信終了は27日23時59分だそうです。

詳しくは日本フラメンコ協会のホームページでご覧ください。

料金は会員、2000円、会員以外2500円/1日分の配信 です。

https://www.anif.jp/ctt_anif_event_shinjin.htm