第22回コルドバ県青少年フラメンコ・コンクールの決勝がコルドバ県エンシーナ・レアル市役所のオーディトリオで行われました。
14歳から35歳までのコルドバ在住、在学している若手を対象としたこのコンクール、6月12、13日にはコルドバ市にある県庁のパティオの特設舞台で準決勝が行われ、そこでえらばれた各賞対象2名ずつが参加。賞は優勝者のみで2位には賞はないという厳しい戦い。
そのコンクールに審査員として行ってまいりました。他のメンバーは、スペイン国立バレエ監督のルベン・オルモ、コルドバを代表する歌い手エル・ペレ、アルカンヘル、ハエン音楽学校フラメンコギター科教授ラウラ・ゴンサレス。準決勝、決勝と同じメンバーです。
決勝はいずれの参加者も準決勝以上に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。
結果は以下のとおりです。
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©︎ Toni Blanco |
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©︎ Toni Blanco |
- Premio Blanca del Rey (14 a 18 años): 舞踊/ブランカ・デル・レイ賞(14〜18歳)
- Lucia Vinos González
- Raúl Alba Cruz ラウル・アルバ・クルス
©︎ Toni Blanco - Premio Olga Pericet (19 a 35 años): 舞踊/オルガ・ペリセ賞(19〜35歳)
- Inmaculada Concepción Carmona Jiménez
- Natalia García Castro ナタリア・ガルシア・カストロ
©︎ Toni Blanco
賞には届かなかったものの、ギターのアントニオ・ヘスス・ゴメスはいい音を出していましたし、バンベーラを踊ったルシアもマントンとバタでのアレグリアスを踊ったインマクラーダ・カルモナもプロレベルの実力があると思います。ということもあって、この4人にはスペイン国立バレエ団のベカ、マドリードの稽古場で短期間、稽古に参加できる権利が与えられました。
舞踊の優勝者、ナタリアとラウルは先日のヘーレン財団のコンクールにも出場していたので、決勝に進んだら、また観ることができるかも、と楽しみです。
このコンクール、特に舞踊のレベルが高く、そういえばヘーレン財団コンクールにもコルドバ出身者が4人出場していたな、と、俄然、コルドバの舞踊が気になってきました。セビージャに先駆けてスペイン舞踊/フラメンコ科がもうけられたということもあるのかなあ。ベテランだと国立バレエで活躍したホセ・セラーノ、長らくコルドバに住んでいるハビエル・ラトーレの影響もあるのか、その後もアンヘル・ムニョス、ナニ・パーニョス、ポル・バケーロ、ウーゴ・サンチェスら多くの踊り手たちが巣立ってきました。この日もパルマで昔ビセンテ・アミーゴのグループで来日したことのあるケコや、かつてのこのコンクールで優勝したジョランダ・オスーナらが参加していました。彼らをはじめ、コンクールのオフィシャルのギタリストや歌い手たちも全力で参加者を若手たちをバックアップしようとしているのが感じられ、それはとても気持ちの良い、胸が熱くなることでしたし、コルドバのフラメンコ、これからも注目かも、と思ったことでした。
あ、ギターのメルチョールはなんとあのメルチョール・デ・マルチェーナのひ孫さんだそうですよ。すごいな。コルドバの音楽学校ギター科で勉強中とのこと。もうプロという感じの伴奏でムイ・フラメンコでした。
決勝進出者と審査員、市長、コルドバ県文化担当官©︎ Toni Blanco
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