6月27、28日の両日、クリスティーナ・ヘーレン財団で開催された第9回フラメンコ才能コンクールの舞踊部門準決勝を見てきました。16歳から30歳までの若手の才能発掘を目指し、上位入賞者に賞金とトロフィーが送られますが、そのほか参加者の中から選ばれた人にどう財団で1年間学ぶための奨学金が贈られます。
今年もスペインを中心に、中南米や日本、イランなどからも応募があり、ビデオ予選で選ばれた11人が準決勝に進みました。準決勝は課題曲のソレアと自由曲一曲。
初日、トップバッターはルス・マリア・ガラン/カディス県バルバーテ出身の18歳のソレア。お見事。この若さでこれだけ踊れたら将来が楽しみ。
コルドバの24歳、ロレナ・プリドはメリハリの効いたタラント。衣装はもっとシンプルなほうが良かったと思う。
瀬戸口琴葉はソレア。マノやブラソなどの細部が美しいのがまる。
一曲目の最後はコルドバのアンドレス・ヒメネス。20歳。ソレア。
ルス・マリアの2曲目はアレグリアス。にこやかな笑顔を作ってちゃんと曲のキャラクターを踊り分けようとしているのがすごい。ただ、彼女的に難しいところなのか、集中するとそう名乗るのか、時々恐い顔になってしまいがちなところはなおしていくといいだろうな。バタ、マントンも上手だけど、財団でルイサ・パリシオに鍛えてもらったらもっと良くなることだろう、と脳内で勝手に奨学金候補に、って審査員じゃないので勝手な妄想ですが。
マリア・マシアスのソレア。
ロレナはソレア。
瀬戸口もタラント。
続いてアルメリアのスレイマがタラント。彼女も荒い。あとバックが気になるのか後ろ向いている時間が多いのも気になる。
コルドバの18歳、ラウル・アルバはとにかく落ち着きがない、忙しい踊り。元気といえば元気。ソレアなんだけどね。
今年の最年少、17歳。セビージャのハイロ・ベガもタラントだけど、ラメというか、光る素材の衣装。あの〜、誰かタラントがどういう曲なのか教えてあげてください。踊りに重みがなく、これでもかこれでもか力技。若いってそういうことなのかもだけど。
5人目はコルドバのナタリア・ガルシア、25歳。黒いバタでソレア。重みがあってちゃんとしたソレア。年の功?
スレイマはソレア。細部が疎かになるのが残念。丁寧な踊りって若い人には難しいのかな。
ラウルは再び落ち着きなくタラント。足をドリルに床掘ってるんですか状態。首や肩の位置とかもちょいちょい気になる形に。うーん。
ソレアを踊ったハイロも姿勢気になるなあ。お尻出て、膝がくっついるような。腕も短く見える。体大きいせいかなあ。時々、フエラにもなっているような。
大トリはナタリア。でアレグリアス。マントンを使って華やかに。上手。
という訳で私的には初日のルス・マリアと二日目大トリナタリアがお気に入りでしたが、決勝に進むかな。進んでほしいな。14日に行われる決勝には5人が進むそう。(去年は6人だったので6人という可能性もあり)。色々勝手なこと申しましたが、全体的にはレベルが高く、ほぼ全員、タブラオのレギュラーは無理かもでもお試し出演はできそう。なんて言ったら余計、偉そうだけど、とりあえずぐちゃらずちゃんと2曲踊れるってすごいことですね。
若手がんばれ。来週、決勝進出者、追記しますね。
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