2012年3月5日月曜日

へレス・フェスティバル2012 10日目夜ロシオ・モリーナ

ロシオ・モリーナのヴィナテカ
昨年5月初演された
若きバイラオーラ、8作目の作品だ。
そのときのことはやはりこのブログに書いたが
作品の内容自体は
犬がいなくなったものの
基本的にかわっていない。
そして私の感想も。
Foto;Javier Fergo

むきだしの舞台。
ひとがた。
黒い衣装。
ワインで乾杯。
ショパン。
そして踊り続けるロシオ・モリーナ。

フラメンコ衣装で
スタンダードなフラメンコを踊る通常の作品に比べ、
ある意味、難解な作品かもしれない。
なぜワイン? なぜパンタロン?
乾杯はなんのため?
意味を探しだせばきりがない。
答えは本人しかわからないのかもしれない。
それでも
踊り手としてのロシオの才能はこの作品の中に満載されている。
スカートをつけてのアレグリアス
Foto;Javier Fergo
(記者会見でカルメン・アマジャに弾くサビーカスのイメージだといっていた)

シギリージャ。
ロシオは踊る。
解体されたフラメンコを。
その彼女を楽しめばいいだけだ。

美しいトーケをきかせるエドゥアルド・トラシエラ。

見事なサンブラをきかせたヘスース・メンデス。
Foto;Javier Fergo

コンパスで支えたオルーコとルビオの兄弟。
少数精鋭のアルティスタに伴われ
ロシオは彼女自身の中にもぐっていく。

でも正直にいえば
もう黒い世界はいらない。
光の中で踊りまくるロシオがみたい。

来月にはまた新作をマドリードで初演するという。
さて今度は?



0 件のコメント:

コメントを投稿