「ラ・コンサグラシオン」
第一部が少し短くなってヘレス・フェスティバルに登場。
サラ・コンパニアでの
「ムニェカス(人形たち)」で
フェスティバルに初登場したのが2007年。
上質なフラメンコと美しいスペイン舞踊を組み合わせた極上の作品で
私たちをあっといわせた。
同年マラガのビエナルで初演した「フラメンコ21」を2008年に
2010年には「ソナタ」を
と、素晴らしいスペイン舞踊の作品を次々にみせてきた。
ほかにも映画「フラメンコ・フラメンコ」や
その舞台版など6年の間に本当になんと多くのことをこなしてきたのだろう。
そしてこの「ラ・コンサグラシオン」だ。
フラメンコと民謡による第一部
ストランビスキーの「春の祭典」の第二部。
国立やアンダルシア州立ではない、
個人のカンパニーにもかかわらず
彼ら二人に10人の群舞、
アントニオ・カナーレス、コンテンポラリーのアントニオ・ルスという大部隊。
歌い手も4人という豪華さ。
この作品は第一部、第二部、そのどれかが欠けても成り立たない。
農業の作業のいろいろを踊り
毎日の厳しい仕事の中で
休憩時間にはフラメンコを楽しみつつも
ボスに対して立ち上がろうとする農民たちを描く第一部
立ち上がる農民たちと
彼らを抑圧する黒の一隊
そしてその最後を描く第二部
第一部の退屈にも思える日常が
第二部で意味をもってくる。
第一部は第二部の伏線なのだ。
若い踊り手たちの中に入って
作品の一部となりながら
抜群の存在感を示す
アントニオ・カナーレスの重み。
Javier Fergo |
グループを率いるラファエル・エステベスのフラメンコ性
Javier |
Javier Fergo |
そしてストランビスキーの音楽にのっての
パーニョスの飛翔
Javier Fergo 群舞の跳躍 |
Javier Fego そして追いつめられていく人々 それは今の経済危機の中の人たちの姿にも似て |
スペイン舞踊の現在が
スペイン舞踊の未来が
この作品にはある。
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