歌い手ペパ・デ・ベニートがセビージャで, 11月7日に亡くなったそうだ。
1937年生まれというから79歳。
本名ホセファ・ペーニャ・レジェス。
カンティーニャにその名を残すピニーニの孫。すなわち、フェルナンダ、ベルナルダ、イネス・バカンの父バスティアンのいとこ。
芸名は父ベニートからで、父も歌ったが、プロではなかった。
ペパもお金をもらって舞台に出ることはあっても、常に、いい意味での素人っぽさがあった。
生まれた時からフラメンコとともに生きてきた彼女を表舞台へと引っ張って行ったのは、 イネスの兄で、亡くなったギタリスト、ペドロだ。
アルバム、「Noches gitanas en Lebrija」(1991)、「Cantos de Forges y de fiestas」 (1992)、 「Le Clan de Pinini」 (1997)に参加。
99年にはアントニオ・モジャの伴奏で、ソロアルバムもリリースしている。
ソレア、カンティーニャ、ファンダンゴ、ブレリア等と、そのレパートリーは決して広くないが、他の人にはない、味わいが魅力だった。中でもナナ、子守唄は、母心そのもののようなあったかさがあって絶品だった。
0 件のコメント:
コメントを投稿