4月25日、ロペ・デ・ベガ劇場で昨年のビエナルのヒラルディージョ賞の授賞式が行われました。
元々はプロのためのコンクールが行われ、その勝者がもらえるのがヒラルディージョ賞でした。1980年から1990年までで、カリスト・サンチェス、マリオ・マジャ、マノロ・フランコ、エル・チョコラーテ、ハビエル・バロン、ニーニョ・デ・プーラがその受賞者。
その後、審査員による選出になりました。
昨年のビエナルの受賞者は
カンテがペドロ“エル・グラナイーノ”、バイレはアンドレス・マリン、ギターはアルフレド・ラゴス、楽器はディエゴ・ビジェーガス、作品賞「ファンダンゴ!」、新人賞パウラ・コミトレ、伴唱ダビ・ラゴス、マエステリア賞エル・ペレ、魔法の瞬間マリア・モレーノ、セビージャ市賞ラファエル・リケーニ。
皆、家族や共演者、スタッフに捧げます、などと挨拶していたのですが、アルフレドが、
「僕にギターを持たせたアルバロおじさんに」と言った時は泣きそうになりました。アルバロおじさん、アギラール・デ・ヘレスさんもきっと天国で喜んでいることでしょう。
セビージャ市賞のリケーニは市長から受け取りました |
授賞式の後、新人賞のパウラ・コミトレが、1時間弱の、この日のために作ったという作品を上演。
賞の対象になった作品の一つで共演したアルトマティコの電子音楽で裾に鈴がついたバタ・デ・コーラの巻きスカートで踊るのに始まり、ミゲル・オルテガやアントニオ・カンポスの歌、フアン・カンパージョのギター、パコ・ベガのパーカッション。
タラント、マリアーナ…
きちんとしたテクニックがあってこその、ため息が出るほどの美しい形。いやこの形や動きを美しいと感じて、それを実現できる力。バタのコントロールもさすがというしかない。音との関係もバランスが良くて、気持ちがいい。もっと観ていたい、という感じ。伝統を踏まえ、今の時代の感覚と、これまたバランスよく組み合わさっているし、いやあ、もっと色々観たいです。ストレートなフラメンコも、凝った構成のものも。
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