それから後、グラナダやフランス、ヒホンなどで上演されたというが、初演時よりも大幅にパワーアップされていた。
主役をつとめたのはハコブ・ゲレーロとエスメラルダ・マンサーノ。ハコブはヘレスの隣町、サンルーカル出身で、オヨス監督時のアンダルシア舞踊団にいたらしい。エスメラルダは2年前小島章司フラメンコ舞踊団のヘレス公演で「セレスティーナ」のヒロイン、メリベアを踊った若き実力派。この下の写真をみるだけでも、彼らがガデス時代の振付けを忠実に再現していることがわかることだろう。
© Festival de Jerez/Javier Fergo |
そのほかのダンサーたちの動きも、踊りのつながりも全てがマドリード公演のときよりもずっとスムーズで流れるように進んでいく。照明も絵画的なガデスの世界そのもの。マドリードの初日よりもずっと美しく、くっきりと世界をみせてくれる。クリスマスの宴でブレリア三昧も楽しめる。
© Festival de Jerez/Javier Fergo |
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終演後バルで偶然あったステラ・アラウソ監督と話していたら、もともとこの作品は録音のオーケストラで振付けされ、上演されていたこともあってか、生のオーケストラのタイミングではどうしても流れがとまりがちになってしまっていたんだ、ということでした。
いつの日か日本でもぜひ!ガデス舞踊団にとって日本は特別な国だから、とステラ監督の弁。実現しますように。
ちなみに、日本語では同じアントニオ・ガデス舞踊団という 名前ですが、スペイン語では、ガデス存命時のカンパニーはBallet Antonio Gadesで、今はCompañía Antonio Gadesと違うカンパニーなのであります。ガデスの遺産を生かし続けるために生まれた舞踊団、今後もいっそうの飛躍を!
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