ファリャ、アルベニス、グラナドス
近代スペインを代表する作曲家の作品とフラメンコを組み合わせた
「セレナータ・アンダルーサ」
アメリカでピアノを学んだMie Matsumuraは
クラシックばりばりでフラメンコにふれたこともなかったという。
知り合いに紹介されたスペイン人に会いがてらいったマルワ財団のコンクールで
夫となるハビエルに出会い、彼を通じてフラメンコと親しみはじめ
スペインの作曲家たちの作品を弾き始めたのだという。
その夫のプロデュースによるこの作品は
彼女のピアノを中心に展開。
ピアノ曲を踊ったり
ピアノとフラメンコギターがからんだり
マラゲーニャをピアノで伴奏したり。
この夜の白眉はアントニオ・カナーレス。
アルベニスのグラナダをマントンで踊ったあと、
最後に踊ったソレアがすごかった。
昔から彼の十八番のソレア
音楽や構成は昔の、あのソレアがベースになっているのだが
細かいところは大幅に変わっている。
じっと動かず、すっと投げかけるその視線だけでもパワーが伝わってくる
強いサパテアードも健在!
静と動 強と弱 光と影
対称的な要素をコントロールして
つくっていく彼のフラメンコ世界
舞台に出ただけで
ただ歩くだけで
彼という存在が 彼の心が
観ている側に圧倒的なエネルギーをもって伝わってくるのだ
カナーレス!
太っても 年とっても(って同い年なんだけど)
あのすごいフラメンコ性は健在
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