2010年3月8日月曜日

ヘレスのフェスティバル12 マリア・デル・マル・モレーノ

フェスティバルのクルシージョでも公演でも常連、
ヘレスのバイラオーラ、マリア・デル・マル・モレーノ
毎年のように新作を発表するがそのほとんどが
踊り手は彼女一人でヘレスの歌い手たちをゲストに招き
歌をきかせるというもの。
それが彼女のスタイルである、わけでもあろうが
毎回観る方としてはあきてしまう。
あ、毎回観る方が悪いのか?


今回のゲストはその夜、ボデガで主役公演が決まっていた
ラ・マカニータとフアナ・ラ・デ・ラ・ピパ
それにいつものアントニオ・デ・マレーナやダビ・ラゴス、マヌエル・デ・マレーナ
ギターのゲストでホセ・ルイス・モントンも登場し
モデルノとクラシックの間でゆれる21世紀のバイラオーラがテーマだというのだが
ちゃちな芝居と長い上演時間、照明音響もほめられるものではない
カンテを踊る、というのが彼女のテーマなら
それを誰かに構成演出してもらう、というのもありではなかろうか。
今のままでは毎年同じ、という感じをまぬがれまい。
振り付けにしても同じような振りを何度も繰り返すわ
テクニック的にも現在の最先端ではない。
いや最先端がいいというわけではないんだけどね。

最初は黒い衣装のままで数曲踊るのだが
黒い衣装のグアヒーラにアレグリアスは抵抗感がある。
白いマントンをまくとか、ボレロを着るとか、なにか工夫はできなかったものだろうか。
曲を踊るということは、その曲を演ずるということでもある。
物語等のある作品で、その曲をほかの意味でつかう、
たとえばメロディとしてその曲をつかっている、ということでもない限り
曲の基本はおさえていてほしい、と思ったりするんだよね。
なんか、すごくフラストレーションがたまる公演だった。
花粉症にもなっちまったぜ。
ってこれは関係ないか。

0 件のコメント:

コメントを投稿