人気のリニャンはビエナルでみたので先日の公演が良かったマカニータがゲスト出演するという、ハープのアナ・クリスマンの公演に。
曲の合間に語ったことによると、ハープに専念したいと公務員を辞めたそうな。ヘレス出身ながら、元々フラメンコともハープとも縁はなく、確か、町で見かけたハープに惚れこみ練習を重ね、フラメンコを演奏するようになったということだったと思う。
短期間で楽器が演奏できるようになるための努力は大変だったろう。そこはすごいと思う。でも、彼女のフラメンコ演奏がどうかというのはまた別の話。
タンゴ、ソレア。ビセンテ・ソトとのシギリージャ、ホセ・バレンシアとのグラナイーナにティエント/タンゴ、マカニータとアレグリアス。
前回やはりヘレスで見た時にも思ったのだけど今回も特に前半、コンパスが穴だらけで回っていない。ファルセータごとに休憩入れる感じ。いやいや、それじゃフラメンコぽくは聞こえてもフラメンコじゃなくなっちゃうから。メロディも基本、いろんなギタリストのファルセータをなぞっている感じで、どこかで聞いた感満載。今回、自作の詩を歌ってもらっているのだけどそのレトラ自体も彼女の素直な心のままに、なのかもしれませんが、上出来とは言い難い。せっかくの豪華なゲスト陣なのに、フラメンコは難しいなあ、と改めて思わされたことでした。
ハープだからダメとか、ハープがフラメンコに合わないということではなく、その特性をどうフラメンコにいかしていくかということをもう少し深掘りしていくとかを考えて、すでにある曲を演奏するにしても、メロディをなぞりました、だけでなく、ハープにしかできないこんな形で表現、みたいなふうに展開してほしいと思ったことでありました。
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© Festival de Jerez/Esteban Abión |
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