コンテンポラリーダンスとフラメンコ。
伝統的なフラメンコにない動きをするとコンテンポラリーと言われる。
コンテンポラリーダンスを、形にとらわれない自由な表現の舞踊とするなら、そうなのかもだけれど、元々コンテンポラリーという言葉は現代の、という意味なのだから、今を生きるアーティストたちによるフラメンコもある意味コンテンポラリーなわけで。
アーティストたちが自分の表現を探していく上で、従来の伝統的なフラメンコだけでは表現できない場合、他の方法、文法、作法、技術を使うのは自然なことなのだろう。こだわりを捨ててより自由に。
そしてそれがフラメンコそのものをよりよくしていく、よりよく見せていくということもたくさんあるのだな、と。
そんなふうに思った公演でした。はい、端的に言ってすごく良かった。
音楽も、舞踊も、コンテンポラリーダンス的なアプローチも、彼が踊るフラメンコを際だて、かつ補完していた。そんな作品。
作品の詳細を順に追うとこんな感じ。
開演の15分前からそれは始まっていた。
ジャケットを着込んだフランシスコが、会場であるアタラジャ博物館のパティオに現れる。
どこも何も誰も見ていない、狂人のような目。ゆっくりと会場へと歩いていく。
©︎Tamara Pastora/Festival de Jerez |
舞台へと向かう通路で床に倒れこみ、たくさん着込んでいたジャケットを一枚一枚脱いでいく。
©︎Tamara Pastora/Festival de Jerez |
黒いタンクトップ、腰には作業用ベルトのようなものをつけている。裸足。アントニア・ヒメネスのギターがつまびかれると、舞台奥にある椅子にかけたコートへと向かい、椅子ごとコートを着てアントニアの前へ。椅子に座って靴を履き踊る、タランタ。
©︎Tamara Pastora/Festival de Jerez |
©︎Tamara Pastora/Festival de Jerez |
©︎Tamara Pastora/Festival de Jerez |
©︎Tamara Pastora/Festival de Jerez |
マラゲーニャのギターソロ(アントニアが素晴らしい!)から
©︎Tamara Pastora/Festival de Jerez |
©︎Tamara Pastora/Festival de Jerez |
©︎Tamara Pastora/Festival de Jerez |
最後は木を解体して終わる。
Francisco Hidalgo Cía. Flamenca from Festival de Jerez Televisión on Vimeo.
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