非ヒターノであるパジョ、外国人の別名ギリ、そしてフラメンコの誕生に欠かせないヒターノ。
パジョ、それもフラメンコとは縁の薄いアルバセーテ生まれの歌い手、アレ・ビジャエスクーサ、オランダ出身でセビージャ在住のギタリスト、ティノ・バン・デル・スマン、セビージャの踊り手オルーコ。全く違う環境で育ち、フラメンコを通してセビージャで出会った3人の稽古風景というていで、ユーモアたっぷりにフラメンコあるある(稽古時間に遅れる、かと思うとコーヒー飲みに行っちゃう、外国人の名前を間違えるなどなど)を織り込みながら進んでいく。
プロの俳優というわけじゃないから台詞を間違えたり聞こえずらかったりもあるけれど、全体としての意図は伝わるし、面白かったよ。
© Festival de Jerez/Tamara Pastora |
アレは以前からフェイスブックなどにおもしろビデオを投稿したりしている人。歌もうまいし、フラメンコの曲に乗せて、自分のことを歌ったり、役者です。
この二人で踊るところもだけど、アレが一人でエバやイスラエルやらの真似をして踊るところが秀逸。
© Festival de Jerez/Tamara Pastora |
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真面目な話、パジョとギリとヒターノが一緒に何かをする、ってのは健康的だと思うのですよ。多様性。だいたい、フラメンコはそのどれが欠けても今のフラメンコにはならなかったわけでね。
パコ・デ・ルシアだってお母さんはポルトガル人で半分外国人だし、カンテの巨匠、フランコネッティってイタリアの名字だよ。
フラメンコを愛する人は皆家族!
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