いやあ、いい公演でした。
エル・ペレとカプージョ。二人とも脂がのっているという感じ。素晴らしいの一言。
久々に熱い本気のフラメンコを聴かせてもらったという気がする。
全身白い衣装で登場。椅子の背をつかみ立って歌い出したのは得意のカラコール風サンブラ。が、すでにこれはエル・ペレ節になっている。圧倒的な熱に観客も盛り上がる。
ブレリア・ポル・ソレア、シギリージャ。
サラ・バラス公演の中でカマロンがフラメンコは「伝えるか、伝えないか」 だ、といっていたけど、この人のフラメンコは伝わる。ばんばん伝わる。
声量たっぷり歌い上げる彼を支えるギターは二人。パトロシニオ・イーホとニーニョ・セベ。セベはウニオンのコンクール優勝者でもある。二人のギターも冴えている。
マラゲーニャ、アレグリアス、ファンダンゴ。
アレグリアスを歌う前に「自分風の」と断っていたがたしかにエル・ペレ風の、だ。
ファンダンゴで観客を熱狂させ、最後はタンゴ。観客は総立ち。
カプージョはしょっぱなから17分のブレリア・ポル・ソレア。 次々と身体の中からレトラがでてきて止まらないようだ。ファンダンゴ、シギリージャからのマルティネーテ。タンゴ、ブレリアのフィエスタのイメージが強いけれど、シギリージャも素晴らしい。聴かせてくれます。
ギターは同じヘレスのペリキン、ニーニョ・ヘロ。数少ない昔気質にちょっと狂気をまぜたようなギターがすばらしい。
最後はタンゴ、ブレリア、そしてタンゴ。観客席にいたヒターナが踊り出したけど、うん、これは誰もが踊りたくなるタンゴにちがいない。
ブレリアではカプージョも歌い踊り多いに盛り上がり、やはり総立ちで終わったのでした。ああ、楽しかった。
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