2010年はフラメンコにとってどんな年だったんだろうか。
と考えてみる。
2月にフェルナンド・テレモートが、
3月にラファエル・エル・ネグロが
6月にセビージャの歌い手、ルイス・カバジェーロが
11月にマリオ・パチェーコが
12月はエンリケ・モレンテが
天に召された。
病から驚異的な回復をみせていたフェルナンドと
この夏もすばらしいカンテをきかせてくれていたエンリケの死は
フラメンコ界にとくに大きなショックを与えた。
不況の影響をうけて
フェスティバルの規模が縮小されるなどフラメンコ自体の現況は
決して恵まれた状態ではない。
CDやDVDのリリースもかなり減ったし
公演数自体も減っているようだ。
そんな中でもロンドロ、トレメンディータなどCDデビューを果たした若手たちもいれば
世界を舞台に活躍するイスラエル・ガルバン、
スペイン歌謡を歌ったアルバムで一躍全国区の人気をえたミゲル・ポベーダら
気を吐くフラメンコたちもいる。
うれしいニュースはユネスコによる世界無形文化遺産認定だろう。
過去に一度否決されているだけによろこびもひとしお。
これをあしがかりに
2011年がフラメンコにとって素晴らしい年となりますように。
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