2010年12月5日日曜日
カハソルの12月 クリスマスアルバム
セビージャに本拠をおく銀行、カハソル。
文化事業にも熱心で
セビージャでのフエベス・フラメンコスなど、
フラメンコの催しも多数、主催/後援している。
そのうちのひとつが毎年12月に発表しているクリスマス・アルバム。
アシ・カンタ・ヌエストラ・ティエラ・エン・ナビダ
(クリスマスに私たちの町ではこう歌う)は今年でなんと28回目。
もともとはヘレスの銀行、カハ・デ・アオロ・デ・ヘレスがはじめ、
銀行の合併でカハ・サン・フェルナンド、カハソルとひきついできたもの。
当初は、ヘレスのフラメンコ学会のコーラス、すなわちヘレスのアルティスタたち、
ポピュラーなビジャンシーコ(クリスマスソング)を集めたものだったが
銀行の合併後はエスペランサ・フェルナンデスら、セビージャのアルティスタたちなども
加わるようになった。
このアルバムのシリーズがあってこそ、
ヘレスのサンボンバは今もみな昔ながらの歌を歌い、
伝統が引き継がれていると言っても決して過言ではない。
今年のアルバムは2008年12月3日に、
ヘレスのビジャマルタ劇場で行われた公演のライブ盤で
第一部はアンダルシア青少年オーケストラと合唱団、ソプラノ、テノールによるクラシック。
第二部はフラメンコで、マカニータ、エスペランサ・フェルナンデス、
カルメン・ハラ、
フェルナンド・デ・ラ・モレーナ、アンヘル・バルガス、
モライート、ディエゴ・デ・モラオ、ペペ・デル・モラオらによるフラメンコ。
今年亡くなったフェルナンド・テレモートとトリートの声も聴けるのが
うれしくもさびしい。
アルバムについてはこちらのブログにかきました。
このアルバムはカハソル各支店で5ユーロで限定発売。
売り上げはセビージャ、ヘレス、ウエルバ、グアダラハラの慈善食堂へ寄付される。
この時期にセビージャやヘレスに来ることがあればぜひ購入したいところだ。
なお、カハソル主催/後援の公演もいろいろ。
8日にはロス・ヒターノス信者会の慈善ガラがカハソル文化センターで。
エスペランサ・フェルナンデス、チケテテ、トリアーナ・プーラらが出演予定。
同文化センターではフエベス・フラメンコスで、
16日にはダビ・ラゴス、メルチョーラ・オルテガ夫妻、
23日にはイスラエル・ガルバンが出演。
また、29日にも熟年世代のためのフラメンコ公演が予定されている。
またベレンとよばれる、キリスト生誕の情景を描いた人形/模型の展示も
セビージャのサン・フランシスコ広場などで行われる。
折から、同広場ではベレンの品物、人形や小物などを売るクリスマス市も開催中だ。
12月に入り、セビージャもクリスマスムードが高まってきている。
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