2020年ヘレスのフェスティバルの初日を飾って初演されたラファエラ・カラスコ『アリアドナ』をセビージャのマエストランサ劇場で。
2年前の初演と多分、ほとんど変わってないのだけど、より洗練され、より完璧になってたような気がするのであります。なんというのかな、クラシックバレエの古典のような感じ。
アリアドナすなわちアリアドネがテセウスがクレタの迷宮でミノタウロを倒し脱出する手助けをした話など知らなくても、スペイン語の語りやフラメンコ曲に載せた歌詞が色々と説明はしてくれるのだけど、おそらくそんなあれこれがわからなくても、シンプルに、ラファエラと4人の男性舞踊手たちが、ヘスース・トーレスとサルバドール・グティエレスの奏でるギターやミゲル・オルテガとアントニオ・カンポスの熱唱で見せる形と動きの美しさだけで満足できるのではないかと思うのであります。それほどまでに美しい。
シンプルだけど効果的、というのは舞台装置、衣装、構成、照明、全てにいえて、このシンプルさゆえ、舞踊が主役としてより際立ってくるのであります。シンプルにするための努力、仕事量はいかほどだったろう、と思うわけです。真面目で真摯に取り組んだゆえの完成度。
語りに歌が絡んでいくところなどでラファエラの師匠でもあるマリオを思い出したり、男性4人もそれぞれに見せ場もあり、また群舞の揃い方などもクラシックバレエ的な感じ、というか、統制がとれていて素晴らしい。バランス抜群。ある意味、これはフラメンコ舞踊作品を極めたのかも、とまで思えてくる。
それにしてもマリオの元からはラファエラ、イスラエル、ベレン、マルコら個性的なアーティストたちが数多く巣立っているなあ。ガデス舞踊団と対照的なのは何故なのかなあ。
この日の公演じゃないけどビデオ貼っときます。
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