これぞフラメンコ! これぞソレア!
ラファエル・カンパージョがサラ・コンパニアで見せてくれたのはそう叫びたくなるほどの、素晴らしい、素晴らしい公演でした。
©Javier Fergo Festival de Jerez |
舞台中央の椅子に座ったギタリストのソロで始まり、同じくギターで終わるという、シンプルながら、作品としての構成をきちんと心得た感じ。
マルティネーテ/シギリージャ、フアン・ホセ・アマドールが弾き語るグラナイーナ、そしてタラント。緑色のシャツに同色のぴったりとしたパンタロンで休まず踊り続ける。その形の美しさ! エスコビージャもすごいけど、ブラソが美しい。エレガントで男らしく、リズミカル。これぞセビージャ!
三人の歌い手によるファンダンゴに続いてのソレアが圧巻だった。白いスーツに着替えたラファは歌詞のところでは決して足を入れない。マルカールしてレマーテを入れる。そういう昔ながらの正統派ソレア。ブレリアではリズムと遊ぶように足を入れていく。
伝統に敬意を払い、みずからのフラメンコを表現し、楽しむ。
プーロ、純粋とは、フラメンコへの敬意と愛であることを改めて確信させてくれました。オフィシャルの写真にもビデオにも、このソレアがないのが残念ですが、あそこにいた観客は皆、この日のラファエルを忘れないことでしょう。
ぺぺ・トーレス、アルフォンソ・ロサ、ラファエル・カンパージョ。今年のヘレスのフェスティバルでは、男性舞踊の精髄を見せてもらっている気がします。
0 件のコメント:
コメントを投稿