踊り手のトニ・エル・ペラオが3月19日に亡くなりました。
1939年生まれ。本名アントニオ・マンサーノ・ベルムデス。マドリードのフラメンコ舞踊一家として有名なペラオ家の出身で、祖父がエル・ペラオ・ビエホ、父はフアン・エル・ビエホ、エル・ガト(ファルーカを作ったと言われます)は大おじ、ファイコはおじにあたり、2歳で初舞台、12歳でプロに。タブラオ、サンブラでラファエル・ロメーロやペリーコ・デル・ルナールらと共演し、“フェスティバル・フラメンコ・ヒターノ”と言うグループ/作品ではパコ・デ・ルシア、カマロンらとの共演でヨーロッパを回りました。ローラ・フローレスらの映画に出演したりもしています。1970年代には妻で踊り手のラ・ウチと来日し大阪で公演、1990年には小島章司の招きで再来日しています。
マドリード王立劇場で小島を挟んでウチとトニ夫妻 |
得意のファルーカはシンプルで無駄のない、そっけないくらい短いパフォーマンスでしたが、姿勢が美しく、動きのムイ・フラメンコさで、魅せられました。ご冥福をお祈りします。
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