2015年9月13日日曜日

セプティエンブレ・エス・フラメンコ5ヘレス

満足、満足。
いい舞台でありました。
Archivo Fotográfico la Bienal de Flamenco, fotógrafo Antonio Acedo

オープニング、ディエゴ・デル・モラオとマヌエル・パリージャのギターでのブレリアのすばらしかったこと!これだけで終わっても満足なくらいによかったのであります。コンパス感、スピード感、ともに最高。歌がなくとも歌っているギター。小声で思わずオレ!
二人のパルマとパーッションもいかにもヘレス。

続いて登場したフアナ・デ・ラ・ピパ、ヘスース・メンデス、ドローレス・アグヘータはマルティネーテを歌い継ぐ。フアナのしゃがれ声、ヘスースの明快でよく響く声、ドローレスの父や祖父につながる声。三人三様。

そしてそこからは全員がクアドロのように舞台に大きな半円形で座るのだが、順に舞台中央に出て座り歌っていく。

フアナがティエント・タンゴをディエゴの伴奏で歌い、ドローレスはマヌエルの伴奏でシギリージャを。ヘスース・メンデスはアレグリアス。ディエゴは踊っているかのようにリズムで身体を動かしながらの伴奏。
フアナのソレアの伴奏はマヌエル。 ドローレスのファンダンゴ。ワイヤレスマイクをつけていることもあってか、最後はギタリストにむかって歌うのがほほえましい。自然体。

マヌエルのギターソロはシギリージャ。ヘレスらしい太い音。
ヘスースのソレアをはさんでディエゴのソロはブレリア。こんなに気持ちのよいブレリアはそんなにない。そこからフィン・デ・フィエスタに突入。順に歌い、パルメーロたちが踊り、ずっと座ったままのフェルナンド・ヒメネスもひと踊り。彼だけはずっと舞台に座ってパルメーロ扱いで、ちょっとかわいそうかな。

Archivo Fotográfico la Bienal de Flamenco, fotógrafo Antonio Acedo



でも本当、ギターがいいからすべてよかった一夜でございました。

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