7月17日初日を飾った地元出身ホセ・カルロス・ゴメスを観ることは叶わなかったが、19日外国でのパコという座談会に呼ばれたおかげで20日のフラメンコの夜というコンサートを観ることができたのだ。ありがたい。
ちなみに19日はパコ・モンタルボというバイオリン奏者だったのだが、バイオリンのリチャード・クレイダーマンという感じで、二筋の川とか演奏しようが、ヒット曲を演奏しているというだけであまり意味がない感じ。エル・ビートとか、みんなが知ってる曲を演奏するから一般のお客さんにはそれなりに受けてたみたいだけどね。
さて20日。まずは20時からの講演に。フラメンコとテクノロジーという面白いテーマ。
録音技術が生まれ、蝋菅レコードやSPレコードからLPへ、映画からビデオへそしてインターネットへ。テクノロジーの進展とともにフラメンコも変化していく。当たり前のことなんだけどね。外国人に教えるフアン・タレガの録音が面白かった。
続いて、フェルナンド・カネラが3曲歌った。まっすぐなカンテ。
伴奏の若手、ルベン・ララがいい。
そして夜。マリア・クリスティーナ公園でギター、カンテ、バイレのそろい踏み。
まずはアントニオ・レイのソロ。超テクニックで見せる。
続いてはカンテ。アントニオ・レジェス。伴奏はディエゴ・デル・モラオ。
アントニオはマノロ・カラコールとカマロンとアントニオ・マイレーナを足して割って、スピードを半分にした感じ。声もいいし、音程もいいし、でも速度落としすぎ、倍に伸ばしてる感じなのはちょっとなああ。
伴奏のディエゴがすごく繊細で、間合いがよく、優しく、心がこもっている。
ギターだけずっと聴いていたい。
最後はバイレ。ファルキート!
カンテを最大限にリスペクトして、レトラの時には足を入れない。
そしてギターのホセ・ガルベス!
この人はもともと歌い手なのだが、ギターがまた素晴らしい。
昔風の深い響き。
三つのギターそれぞれに魅力的で、パコもきっと楽しんだことだろう。
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