劇場の入り口で使用説明書を渡される。
ワッツアップというラインのようなアプリでメッセージを開演前に送ってください、とか、必要なら眠っても、食事をしてもかまいません、インプロビゼーションの流れをこわさないようにすればいつでも出入り自由です、とか、通常の公演では考えられないような事項がならぶ。
通常の劇場公演とはちがい、通常舞台があるところの上手側と舞台奥にも客席を設置。三方から客席に舞台は囲まれている。舞台奥にはミュージシャンの席。
舞台手前の下手には衣装がちらばり靴がならべられてある。上手には鍋などもろもろ。
舞台の上には残り時間を示す時計。4時間にわたる公演の開始である。
Archivo Fotográfico La Bienal de Flamenco. Fotógrafo Óscar Romero. |
最初は、アントニオ・カンポスとホセ・アンヘル・カルモナの歌う、プレゴンなど無伴奏のフラメンコ曲で踊っていく。これって、2007年、アンテケーラでやった公演でもやったよね、と思い出す。もちろんアップデートされていて、より鋭く、より集中した感じ。うなるしかない。
その後、私は使用説明書通り、 出たり、入ったりしながらの鑑賞だったのだけれど、
ローレや
Archivo Fotográfico La Bienal de Flamenco. Fotógrafo Óscar Romero. |
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カタルーニャのバイラオーラ、ラ・チャナはかつて日本で公演したこともある、足の強いバイラオーラだが、今は身体をこわし、椅子に座っての踊りとなったのだが、感動的だった。歌い手とからみ、チャナの前の椅子に座ったロシオと踊る。どきどきするような瞬間だった。
その体力、気力、発想力にはただただ脱帽である。
Archivo Fotográfico La Bienal de Flamenco. Fotógrafo Óscar Romero. |
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