この名前を一度もきいたことのないフラメンコ関係者はいないはず。(そうであることを祈ります)
いうまでもなく、1992年に肺癌で夭折した、20世紀後半を代表する天才カンタオール、であります。
カディス県はサン・フェルナンドという、カディスの町のちょっと手前の町に生まれ育ち、
こどものときから歌いはじめ…(中略)
パコ・デ・ルシアと出会って、現代フラメンコの基礎をつくった人であります。
もっと知りたい、という人はまずこのベスト盤3枚組CDでも聴いてみましょう。
百聞は一聴にしかず。
音程、リズム、フラメンコ性。どれをとっても文句のつけようのない歌い手でございます。
その彼の代表作のひとつに「レジェンダ・デル・ティエンポ」があります。
1979年に発表されたこのアルバム(当然レコードでした。。。)は、エレキギターやドラムス,キーボードなども取り入れたロックな1枚。
発表当時は、『邪道だ!」と純粋派に糾弾されたそうですが、今きくと、なんとも70年代なアレンジな中に、現代にも通じるフュージョンのめばえが感じられる、歴史的な1枚です。
で、今年はこのアルバム誕生から30周年、ということでトリビュート作品が初演されます。
音楽監督は日本でも、小島章司さん公演でおなじみのギタリスト、チクエロ。
歌は、こどものころ、カマロンに舞台にあげてもらい、またカマロンがその死の直前に彼の歌を聴けといったと伝えられる、ドゥケンデとシルビア・クルス。
さらにはバイレには、スタイリッシュなフラメンコをみせるラファエラ・カラスコが参加。
キーボードやドラム、エレキギターやベースも加わりにぎやかな舞台となりそうです。
初演は8月2日、カタルーニャきっての音楽祭 カステル・デ・ペララダです。
あー観にいきたい!
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