2015年2月22日日曜日

バルジート逝く

2月20日午後、ヘレスのギタリスト、マヌエル・モネオ“バルジート”が亡くなった。まだ24歳の若さだった。
祖父はトルタの兄で歌い手のマヌエル・モネオ、父も歌い手のマヌエル“バルージョ”。今いる多くの中堅/若手ギタリスト同様、カルボネロのアカデミアで学び、家族や従兄弟モモなどの伴奏で活躍していた。

2015年2月21日土曜日

ヘレスのフェスティバル初日メルセデス・ルイス「エジャ」

フェスティバルの初日はご当地出身アルティスタ、メルセデス・ルイスの新作「エジャ」。
緞帳の前にたたずむ男装のメルセデス。幕の中からきこえるビダリータに踊り始め、幕が開きダビ・ラゴスの歌うカンテス・デ・レバンテをも踊る。
ゲストのアントニオ・カナーレスのカンティーニャが絶品。

© Festival de Jerez/Javier Fergo
歩く姿だけでオレ!といいたくなるほどフラメンコだ。クリアで力強く正確でここぞというところにアクセントをみごとにつけていくサパテアード。形の美しさ。ふっと力をぬくその間のよさ。どれをとっても一級品。
続いてメルセデスと踊ったパナデーロスではカスタネット(奥さんのを借りたそうだ) で踊るのだが、ここでもみせるパソに息をのむような美しい瞬間がある。彼はフラメンコだけど、国立バレエで鍛えられただけにクラシックなかたちも熟知しており、きっとそれが彼のフラメンコを豊かにしているのだろう。
メルセデスとは師と弟子にしかみえない。その昔、やはりヘレスのフェスティバルでアントニオ・エル・ピパがゲストにローラ・グレコを招いたことがあった。そのときと同じだ。完璧にくわれている。当然と言えば当然のことだけれども。
マントンのバンベーラで再びカナーレス登場。
© Festival de Jerez/Javier Fergo
フレコの美しいマントンだが、昔のマントンのような重みがない。踊りやすいのだろう。きゃしゃな彼女にはあうけれどカナーレスのまえではちゃちにみえてしまう。
© Festival de Jerez/Javier Fergo
メルセデスはほかにもバタ・デ・コーラでのグアヒーラと踊ったがどれも精彩を欠いているように思えた。カナーレスの靴音をきいた後では彼女のはリンピオにすらきこえない。
© Festival de Jerez/Javier Fergo
 座って踊り始めるのはベレン・マジャのであったなあ。でも意味なく真似しているようにみえてしまう。私の偏見?ちなみにバタはつかんで裏をみせる振付けが多いのに、中の始末が美しくないし、コーラのはじまりが広すぎで一生懸命テクをやってもきれいに舞ってくれないのはちょっとかわいそう。ちなみに今回の衣装はオペラなどの衣装をてがけている人の手によるもので、今までの彼女の衣装とはちょっと違ったかんじ。

© Festival de Jerez/Javier Fergo
赤い衣装でのコントのようなカナーレスとのルンバ/マンボがあったあと
最後もまた幕前でビダリータで終了。
© Festival de Jerez/Javier Fergo

しかしいったいどういう意図で、どういう観客を対象にしてつくられた作品だったのかが全くをもって不明である。踊り手の気持ちがまったくみえない。
近年、ヘレスのフェスティバルやビエナルなど、アルティスタは作品を提示して参加するものになってしまったから、しかたがないのだろうけど、全てのアルティスタが創造者ではないのである。踊り手としてはすごくよくても作品をつくるということには全く別の才能が必要なのである。
メルセデスは腕の動きなど、おっと思う美しい瞬間もあったのだが、振りも同じような動きが多く、それぞれの曲調にあわせて表現しつくしているとは言い難い。
音楽もどこかできいたような、たとえばライ・エレディアの「ロ・ブエノ・イ・マロ」風とかなものがあったのは残念。サンティアゴはいいギタリストのはずなのだけど。


ちなみに24時からはグアリダ・デ・アンヘルでのホセ・バレンシアのリサイタルへ。小さな店なので間近に一流アルティスタを堪能できるのが魅力。まだあまり知られていないのかお客も少なかったのは残念。かなりおくれてはじまったコンサートは1部、2部とあり、2部の最後のブレリアにはグリロとカナーレスが舞台にあがるというおまけつき。いやいや、すごかった。ヘレスにいる皆様、オフィシャル以外でもいい公演ありますよ。
プログラムなど詳細はこちらでご確認を

2015年2月20日金曜日

フエベス・フラメンコス マヌエル・バレンシア

ヘレスのギタリスト、マヌエル・バレンシアのリサイタル。といっても歌い手、踊り手のゲスト+パルメーロたちで純粋なソロはロンデーニャとシギリージャの2曲のみ。このシギリージャが良かった。今夜の白眉。シギリージャのギターというと、亡きモライートだけど、マヌエルはモラオに迫るほどの良さ。ロンデーニャはヘレスのギター教授ホセ・ルイス・バラオの作品とか。

幕開けのブレリア・ポル・ソレアとファンダンゴス、ブレリアスはパルマ伴奏で。
ブレリアはさすがのアイレなんだけど、結局ファルータの並列で、曲としてのまとまりが感じられない。ある意味とってもヘレスなんだけどね。

アレグリアスは従姉妹フェリパ・デル・モレーノ、マラゲーニャはマヌエル・カルピオの歌。どちらもヘレスらしい音程外し。声はいいんだけどね。
ソレアはフンコの踊りがはいるがそれが長くてちょっと閉口。背が高いせいだとおもうけどずっと下向いているのは外から観ると美しくない。残念。

さて、ついにヘレスのフェスティバルです。
毎日更新しますのでどうぞよろしく。



2015年2月19日木曜日

サラ・ガルシア・ロルカのフラメンコ




週替わりのアルティスタが特徴の、マドリードのタブラオ、カサ・パタス。
その上階はフラメンコ学校になっているが、その中にある小さなホールでのフラメンコ。
フラメンコ本来の一体感が楽しめる。
3月4月はカンテのリサイタル。

今から20年以上前、下のレストラン・バル、カサ・パタスでフラメンコをはじめたときにプログラムをくんでいたアントニオ・ベナマルゴのチョイスだから間違いはないはず。
カサ・パタスはいつのまにかライブハウス的存在からタブラオにかわってしまったけど、その精神は今もこっちにうけつがれている。

◆フラメンコサラ・ガルシア・ロルカ
3/7(土)22時30分
[出]〈c〉マヌエル・モネオ、エル・バルージョ〈g〉ミゲル・サラド、〈palmas〉ミゲル・テジェス、バルド・デ・ヘレス
3/14(土)22時30分
[出]〈c〉アントニオ・レジェス、〈g〉マヌエル・パリージャ
3/20(金)22時30分
[出]〈c〉カプージョ・デ・ヘレス、〈g〉ニーニョ・ヘロ、〈palmas〉テキーラ・デ・ヘレス、フアン・フローレス
4/17(金)22時30分
[出]〈c〉ドゥケンデ、〈g〉ホセ・アンドレス・コルテス
4/25(土)22時30分
[出]〈c〉カンカニージャ・デ・マラガ、〈g〉チャパッロ・デ・マラガ
[場]マドリード カサ・パタス財団サラ・ガルシア・ロルカ
[問]www.flamencodehoy.com

2015年2月18日水曜日

ヘレスのフェスティバル ペーニャ公演

ヘレスのフェスティバルのペーニャ公演、
毎年毎夜開催されていたが今年は週末のみ。
そして昼間の公演もできたのが新しい。
入場無料ということもあって地元のアフィシオナードや
世界からのクルシージョ受講者などで満員になることも多いので
早めに行く方がいいかも。
 


◆ヘレスのフェスティバル/ペーニャ・エン・ペーニャ
2/21(土)15時
[出]マカレーナ・デ・ヘレスのクアドロ
[場]ペーニャ・エル・ペスカエロ 
2/22(日)01時
[出]〈b〉エステル・アランダ、〈c〉カルメン・グリロ、エル・キニ、〈g〉フアンマ・アギラール、ドミンゴ・ルビチ
[場]ペーニャ・ロス・セルニカロス
2/22(日)15時
[出]〈c〉マリア・デ・テレモート、〈g〉ディエゴ・デ・モラオ
[場]ペーニャ・ルイス・デ・ラ・ピカ
2/28(土)01時
[出]サライ・ガルシアのクアドロ
[場]ペーニャ・ラ・ブレリア
2/28(土)15時
[出]〈c〉アブラアム“エル・サンボ”、ラファエル・レグエラ、〈b〉マルタ・デ・トロジャ、〈g〉イスマエル・エレディア
[場]ペーニャ・ティオ・ホセ・デ・ラ・パウラ
3/1(日)01時
[出]ロリ・カルピオのクアドロ
[場]テルトゥリア・フラメンカ・ペペ・アルコンチェル
3/1(日)15時
[出]〈c〉ミゲル・ラビ、〈g〉マヌエル・パリージャ
[場]ペーニャ・ロス・セルニカロス
3/6(金)23時59分
[出]チキ・デ・ヘレスのクアドロ
[場]ペーニャ・ラ・スア
3/7(土)23時59分
[出]〈b〉フェルナンド・ヒメネス、〈c〉マヌエル・デ・ラ・ニーニャ、〈g〉ペペ・デル・モラオ
[場]セントロ・クルトゥラル・フラメンコ・ドン・アントニオ・チャコン
[問]http://wwwwww.festivaldejerez.es

エル・ガジenモロン・デ・ラ・フロンテーラ

せんだってアルカラでのリサイタルを成功させたダビ・エル・ガジ、
今度は故郷モロンでのリサイタル。
ゲストにアントニオ・カナーレスらを迎え
舞踊伴唱 できたえたフラメンコを披露する。
 

◆ダビ・エル・ガジ リサイタル「デ・カル・イ・アルベロ」
3/14(土)21時
[出]〈c〉ダビ・エル・ガジ、ゲスト〈b〉アントニオ・カナーレス、ゲスト〈g〉パコ・デ・アンパーロ、ゲスト〈c〉モイ・デ・モロン、〈g〉パコ・イグレシアス、〈piano〉ラモン・サンティアゴほか
[場]セビージャ県モロン・デ・ラ・フロンテーラ オリエンテ劇場
[料]12、15ユーロ
[問] www.fundacionfernandovillalon.es 電話95-585-2040

2015年2月17日火曜日

ホセ・アントニオ・ロドリゲスのクルシージョenセビージャ

昨年セビージャはトリアーナにオープンしたロシア系のフラメンコ・スタジオ、フラメンケリア。ここではダビ・ペレスらなどによるクラスのほか、クルシージョもときどき。
3月9日から13日まではホセ・アントニオ・ロドリゲスによるレッスンが開講される。
詳細は電話で問い合わせのこと。 申し込みは2月28日までに。

なおフラメンケリアでは週末ショーがあったり、靴や衣装などを扱っていたりもする。トリアーナに来たら一度のぞいてみては?


◆フラメンケリアのクルシージョ
3/9(月)~13(金)17〜20時
[教]〈g〉ホセ・アントニオ・ロドリゲス
[場]セビージャ フラメンケリア
[問]http://flamenqueria.es