2011年9月7日水曜日

セビージャ、ロペ・デ・ベガ劇場のフラメンコ公演

1929年、イベロアメリカ博覧会のために建てられたロペ・デ・ベガ劇場。
美しい装飾のほどこされたヨーロッパの伝統的な劇場で
定員も600名前後とこじんまりしているせいもあってか
劇場と舞台との一体感がほかの劇場よりも感じられる。
「マヒア(魔法)がある」
とこの劇場で公演することを好むアルティスタは多い。

そのロペ・デ・ベガ劇場での秋のフラメンコ公演は以下の通り。
ラファエル・リケーニは現在、マドリード在住だが
トリアーナ生まれのご当地アルティスタ。
健康の問題等でブランクもあったが
今回は新作でのリサイタル。
入場券は現在、切符売り場で配布中とのこと。
ぜひかけつけたいものだ


★セビージャ ロペ・デ・ベガ劇場のフラメンコ
9/15(木)21時「パルケ・デ・マリア・ルイサ」
[出]〈g〉ラファエル・リケーニ,ゲスト〈c〉マイテ・マルティン
[料]招待券
10/14(金)20時30分「デ・ラ・オリヘン・ア・ラ・ウニオン」
[出]〈c〉マリア・トレド,〈g〉へスース・デ・ロサリオ、〈perc〉ルキ・ロサーダ、〈bass〉ジェルシ・エレディア、〈violin〉ダビ・モレイラ
[料]9~30ユーロ
10/15(土)20時30分、16(日)19時30分
[出]〈b〉アントニオ・エル・ピパ
[料]9~30ユーロ
[場]セビージャ ロペ・デ・ベガ劇場
[問]http://www.teatrolopedevega.org/
前売り http://www.generaltickets.com/

2011年9月6日火曜日

2012ヘレスのフェスティバルのクルシージョ

すでに満員になったクラスに印をつけました。※10月13日現在
お申し込みの前に情報源であるこちらでご確認ください。
例年より出足が遅く、まだ十分に余裕がありますね。


◆2012年 へレスのフェスティバルのクルシージョ
▼舞踊
2/25(土)~3/2(金)
[教]イレーネ・カラスコ
[内容]10時~11時50分;ヘレスのブレリア入門(入門)、
[教]インマクラーダ・アギラール 満員
[内容]10時~11時50分;ティエントス〜タンゴス/テクニック(基礎)
[教]アンヘリータ・ゴメス 残り僅少
[内容]10時~11時50分;へレスのブレリア/テクニック(基礎)
[教]レオノール・レアル 満員
[内容]10時~11時50分;ソレア/テクニック(基礎)
[教]ホアキン・グリロ 満員
[内容]10時~12時20分;アレグリアス/テクニックとスタイル(中級)
[教]イサベル・バジョン
[内容]10時~12時20分;セラーナ/テクニックとスタイル(中級)
[教]ロシオ・モリーナ 満員
[内容]10時~12時20分;タンゴス/スタイルと振付け(向上。上級/プロ)
[教]マヌエラ・カルピオ 満員
[内容]13時~14時50分;シギリージャス/テクニカ(基礎)
[教]アリシア・マルケス
[内容]13時~14時50分;タンゴス/テクニック(基礎)
[教]マヌエル・ベタンソス 満員
[内容]13時~14時50分;アレグリアス/テクニック(基礎)
[教]ベレン・マジャ
[内容]13時~15時20分;バタ・デ・コーラとマントンのカーニャ/テクニックとスタイル(中級)
[教]イサベル・バジョン
[内容]13時~15時20分;セラーナ/テクニックとスタイル(中級)
[教]レオノール・レアル
[内容]16時~17時50分;タンゴス/入門(入門)
[教]アナ・マリア・ロペス
[内容]16時~17時50分;ブレリアス/テクニック(基礎)
[教]アリシア・マルケス
[内容]16時~17時50分;バタ・デ・コーラのアレグリアス/テクニック(基礎)
[教]フアン・パッラ
[内容]16時〜17時50分;ファルーカ/テクニック(基礎)
[教]マヌエル・ベタンソス 残り僅少
[内容]16時~18時20分;ソレア・ポル・ブレリア/テクニックとスタイル(中級)
[教]インマクラーダ・アギラール
[内容]16時~18時20分;ソレア/テクニックとスタイル(中級)
[教]ラファエル・カンパージョ 残り僅少
[内容]16時~18時20分;タンゴス/テクニックとスタイル(中級)

3/4(日)~3/10(土)
[教]マリア・ホセ・フランコ
[内容]10時~11時50分;アレグリアス/入門(入門)
[教]アントニオ・エル・ピパ 満員
[内容]10時~11時50分;ヘレスのブレリア/テクニック(基礎)
[教]ラ・モネータ 満員
[内容]10時~11時50分;タンゴス/テクニック(基礎)
[教]ラ・チキ 残り僅少
[内容]10時~11時50分;それア/テクニック(基礎)
[教]アンヘリータ・ゴメス
[内容]10時~12時20分;ヘレスのブレリア/テクニックとスタイル(中級)
[教]メルセデス・ルイス
[内容]10時~12時20分;バンベーラ/テクニックとスタイル(中級)
[教]ハビエル・ラトーレ
[内容]10時~12時20分;タラントス〜タンゴス/スタイルと振り付け(向上。上級・プロ)
[教]ピラール・オガージャ 残り僅少
[内容]13時~14時50分;バタ・デ・コーラのアレグリアス/テクニック(基礎)
[教]アンヘル・ムニョス 満員
[内容]13時~14時50分;シギリージャス/テクニック(基礎)
[教]マリア・ホセ・フランコ
[内容]13時~14時50分;タンゴス/テクニック(基礎)
[教]アンドレス・ペーニャ
[内容]13時~15時20分;ロマンセ/テクニックとスタイル(中級)
[教]メルセデス・ルイス
[内容]13時~15時20分;バンベーラス/テクニックとスタイル(中級)
[教]マヌエル・リニャン
[内容]13時~15時20分;ハレオス/テクニックとスタイル(中級)
[教]フアン・アントニオ・テヘロ
[内容]16時~17時50分;ヘレスのブレリア/入門(入門)
[教]マルコ・フローレス 残り僅少
[内容]16時~17時50分;アレグリアス/テクニック(基礎)
[教]マリア・デル・マル・モレーノ 満員
[内容]16時~17時50分;ソレア/テクニック(基礎)
[教]アンヘル・ムニョス 満員
[内容]16時~18時20分;ティエントス〜タンゴス/テクニック(中級)
[教]ラ・トゥルコ
[内容]16時~18時20分;アバニコのカラコーレス/テクニックとスタイル(中級)
[教]ハビエル・ラトーレ
[内容]16時~18時20分;ソレア・ポル・ブレリア/テクニックとスタイル(中級)
[教]アントニオ・エル・ピパ
[内容]16時~18時20分;シギリージャ/テクニックとスタイル(中級)

*舞踊各クラス共通インフォメーション
▽料金
入門/基礎 310ユーロ 中級/上級350ユーロ 
※ 同じ週に2つ以上のクラスを受講の場合、レベルの低い方のクラスが20パーセント引き
▽ レベル
・イニシアシオン(入門):フラメンコの素養がない初心者 定員25名 7日間計12時間(1日1時間50分、5分の休憩含む)
・バシコ(基礎):選んだ曲種についての基礎的な知識をもつ初級 定員25名 7日間計12時間(1日1時間50分、5分の休憩含む)
・メディオ(中級): その様式のテクニックを向上させ振付けを学ぶ中上級定員25名 7日間計15時間(1日2時間20分、5分の休憩含む)
以下のレベルはじゅうぶんなテクニックを持った上級者のみ参加可能。
ペルフェクショナミエント(向上):振付とその様式での表現を学ぶプロフェッショナル・レベル/上級 スペインでのレベルは国外のそれよりも高い。定員25名 7日間計15時間(1日2時間20分、5分の休憩含む)
▽その他
・クルシージョ受講期間中のビジャマルタ劇場公演の入場券は講習料金に含まれる。
(前期、後期通じて受けた場合でも中日、3/3の入場券は含まれないので注意)
・ すべてのクラスはスペイン語で行われる。
・  
◆ シニアのための特別入門クラス
2/25(土)〜3/2(金)
[教]イレーネ・カラスコ
[内容]13時〜14時30分;ヘレスのブレリア(入門)
3/4(日)〜3/10(土)
[教]マリア・デル・マル・モレーノ
[内容]16時〜17時30分;タンゴス(入門)
[料]各285ユーロ

▼ コンパスとパルマ
2/27(月)〜2(金)
[教]ヘロニモ・ウトリージャ
[内容]13時〜14時30分(基礎)
3/5(月)〜9(金) 満員
[教]ダビ・エル・ガンバ
[内容]13時〜14時30分(基礎)
[料]各100ユーロ(フェスティバル公演の入場券は含まれない)
▽レベル
対象は舞踊練習生および一般のフラメンコファン
基礎 フラメンコのリズム入門。基礎的な曲種のパルマとコンパスを学ぶ
上級 あらゆる曲種のコンパスとパルマ、レマーテ(しめ)、コントラティエンポ(裏うち)を学ぶ
▽そのほか
各コース1時間半×5日計7時間半 料金100ユーロ 定員20名 


▽問い合わせ
Festival de Jerez/Area Formativa
Fundacion Teatro Villamarta
住所 Plaza Romero Martinez, s/n.11402 Jerez(Spain)
電話 34−956−149685
FAX 34−956−149059
メール festivaldejerez@teatrovillamarta.es
ウエブ www.festivaldejerez.es
▽申込
振込のコピー(もしくはクレジットカード/ビサかマスター/番号を添えて上記までFAXまたはウエブからで申込書を送る。9月12日より受付。申込書は一クラスにつき一枚作成のこと。また受講了承確認後証明写真を送付のこと。
なおキャンセルは受け付けず返金もしない。またフェスティバルはいかなる代理店とも契約を結んでいないので、直接の申し込み以外のものの責任はフェスティバル事務局にない。

2011年9月5日月曜日

フラメンコたちの日本支援メッセージ第3弾


この夏東京で集めたフラメンコ・アーティストたちの
日本支援メッセージを
ビデオ第3弾としてお届けします。

今年は
「東日本大震災復興支援チャリティーフェスティバル」
として豪華なゲストを迎えて行われた
真夏の夜のフラメンコ。

アントニオ・カナーレス、
マノロ・マリン、
クリスティーナ・オヨスをはじめ
クリージョ、
フアン・アントニオ、ヘスース・オルテガ、
アンドイッツ・ルイバル、アントニオ・ブエンディア、
ミゲル・デ・バダホス、マティアス・ペレス、
アントニオ・ゴンサレス
とスペイン人出演者たち全員が気持ちよく書いてくれました。

そして日本フラメンコ協会主催の新人公演。
こちらでも楽屋に向かい、
フアン・ビジャールJR、、
フアニジョロ,イスマエル・エレディア、
ホセ・アンヘル・カルモナ、フアン・レケーナら来日組、
アギラール・デ・ヘレス、
エル・プラテアオ、パブロ・セルバンテスら在住組
皆に書いてもらいました。

そして最後にはなんとあの今をときめく歌い手のメッセージも。

フラメンコの力が
日本の元気に結びつきますように。

2011年9月3日土曜日

フィエスタ・デ・ブレリア

ヘレスのフラメンコ祭
フィエスタ・デ・ブレリアの出演者等詳細が発表になりました。
9月17日21時30分闘牛場。
ポスターにある通り
最初はヘレス・ポル・ブレリア。
カンテに
フェリパ・デル・モレーノ、ルイス・カラスコ“ペリキン”、
タマラ・デル・タニェ、ラファエル“エル・サンボ”、
ドローレス・デ・ペリキン、マロコ・ソルデーラ、
フアン・デ・ラ・モレーナ、ホセレテ“ムチョ・ヒターノ”、
ホセ・デ・ミヒータ、ノノ・デ・ペリキン
ギターはマヌエル・カラスコ“ヘリート”、ノノ・ヘロ、
コンパスとバイレでフアン・ディエゴ“エル・レブリハ”とマヌエル・カンタローテ
という若手たちが登場。
ヘレスらなではのブレリア三昧を繰り広げる。

休憩をはさんでの第二部は
エル・トロ、ビセンテ・ソト、
フアナ・ラ・デル・ピパ、
パンセキート、マリナ・エレディアのカンテと
ホアキン・グリロのバイレ、
マヌエル・バレンシアのギター。
パルマにはアリ・デ・トタ、ボー,ホセ・デ・ルビチ。

入場料は20ユーロで
ヘレスのアルカサル、観光案内所等で発売。

ことしのフェスティバルは
この舞台に数えきれないほど立った
モライートに捧げられます。




2011年8月30日火曜日

マレニ・ロレートが亡くなった

マレニ・ロレートが亡くなった。

っていってもその人誰?
って思う人の方が多いだろう。
私も知らなかった。
友達の知り合いで紹介してもらい
フラメンコ公演でいっしょになったり
ビールを飲んだりしたのは
かれこれ20年近くも昔のことになる。
第一印象は金持ちのおばさま。
いつもスーツとか、きちんとしたブラウスにスカートとか
わりとフォーマルな格好。
金のブレスレットやピアスも素敵。
褐色の肌に青い瞳。
最初はフラメンコ好きなお金持ちのおばさまなのだろうと勝手に思っていた彼女が実は
フラメンコの歴史に残る舞踊手ラ・マレーナの姪のバイラオーラで
闘牛士の妻で闘牛士の母だった。

そう。
実は小説のヒロインのような人だったのである。
叔母や
 先年亡くなったアルトゥーロ・パボンの母エロイーサ・アルベニスに学び
ペペ・ピント一座で活躍し
ニーニャ・デ・ロス・ペイネスらとも共演し
闘牛士フリオ・アパリシオと結婚し引退。
同名の息子も闘牛士となり
私が会った90年代は
再びフラメンコの血が騒ぎはじめていた頃だったのかも。


1929年生まれの82歳だったそうだ。
ってことはあの頃でもう60過ぎてたわけだ。
でも、もっとずっと若くみえたよ。
老いても美人。
もっといろんな話聞いとけばよかった、なんて後悔ばかりだな、最近。


あ、
9月以降にスペインにおこしになる方
参考になれば幸いです。




2011年8月23日火曜日

新人公演雑感 その2

今回みせていただいた新人公演。
えらそうにちょっと総評。

日本でこんなにたくさんの人たちが
毎日一生けん命
フラメンコを続けてる
ってのを改めて感じて
とってもうれしかった。


けど
フラメンコの基本だと、私が思う、
各曲種の性格を理解し表現する
ということができていなかった人が多々あったり
コンパス自体に問題があったり
という人もいたのは非常に残念。
あともっと古いものを
たくさんきいてみてしてほしい。
自分が踊る、歌う、弾く上で
これはあんな感じで
とイメージすることはマイナスにはならないんじゃないかと思うよ。

フラメンコの魅力のひとつは
その曲種の豊富さにある。
バラエティにとんださまざまな曲種。
大きくわければ
シギリージャやソレアのようなシリアスな曲
アレグリアスやブレリアのような明るい曲
南米風、コロニアルチックな明るい雰囲気のグアヒーラ、
炭鉱の悲しみを歌った歌詞が多く暗い雰囲気のタラント
振り付けももちろんだが
それぞれにあった衣装や髪というのもマスト、じゃないかと思うんだけど
どうなんだろう。
今はなんでもあり?
いやいや壊すためにはまず熟知から、でしょう
と私は思うんだけどね。

踊り手としての基本のテクニックであろう、
ブエルタやブラソ、
体全体のコーディネートが
きちんとできてない人もいたのは非常に残念。

って踊りからはじめちゃったけど
ギターでも
ファルセータだけでなく
もっと曲としての構成まで考えてほしかった気がするし
(スペインでもギターのコンクールでは作曲者としての能力まで試されてしまうことについては
論議があり、ハビエル・コンデのように先駆者の名曲を弾いて
コンクールに出場し受賞したものもある。
これはコンクールのルールに明記すればいいわけだよね)
カンテでは
発音、音程、節回し。声作りすぎるのもどうかと思う。
好きで気持ちが入ってる歌いっぷりは好ましいが
音程外れでコンパス無視だとやっぱきつい。

舞踊では
サリーダもなく突然カンテからはじまっちゃうってのは
制限時間のせいかな?
あと舞台の中心で後ろ向いてサス、ではじまる振り付けが多かったのは流行?
流行おうのもいいけど
伝統しっかりやるのも今かえって新しいかもって気もする。

今回最も印象的だったのはそっくりさんの二人。
奨励賞をとった黒田さんや話題賞の秋山さんのように
大好きなファルキートやイスラエル・ガルバンをとことんおうのもありだとは思うけど
今のままでは結局コピーにしかみえない。
いやコピーだって難しいしあんだけできればいいともいえるんだけど、
黒田さんでいえば私が思うファルキートの一番の長所、特徴である
歌をきいてそれに感応して踊るところがあまり感じられなかったのは残念。
ファルキートみたいだけどファルキートよりも回転が速くてきれい、
とかいわれるくらいにまでなってほしい、と思う。
パコより早いダビ・セルドゥエラみたいにね。
あ、舞台全体を大きくつかってたのはいいね。
秋山さんの微妙な呼吸をうまくとっているとこにはオレ!もでちゃったんだけど
同じ振りを繰り返すのではなく、
イスラの振りを換骨奪胎し自分のなにかがふりかけられたら
もっともっとすごいなにかがおこりそうな気がする。
ま、なんでも最初はコピーから。
二人とも今後の展開に期待しちゃうぞ。

賞からもれた中にも普通にうまい人はたくさんいて
日本のフラメンコの底力、感じさせる。

がんばれ日本のフラメンコ。

2011年8月22日月曜日

新人公演雑感 その1

20日、21日と日本フラメンコ協会主催新人公演をみてきました。
はい。一時帰国中です。
ほんとうはこの前にスペインに帰るつもりだったのが
スペイン空港職員スト予定とかで1週間のばして
思いがけずみることができたのでした。

実はこれが初新人公演。
これまでは日本にいなかったか
いても仕事と重なっていたのでありました。

金曜は用事で見ることができなかったのだけど
土曜日曜。4時間ずつしっかり拝見させていただきました。
長かった。
でもおもしろかった。

ツイッターにもkioko svq で

新人公演おもしろかった。みんな一生懸命自分の好きなもの追っかけるのがいいね。本質見つめている人は今は思うようにできなくても明日が輝くよ。賞とるとらないよりもそっちが大切。んで自分の今を知るためには最高の機会だと思う。がんばれ。フラメンコを愛する人たち

って書き込んだけど
みんな一生懸命自分が好きなものをやりたくてがんばってるんだな、
って改めて感じた。
いいね。熱いね。


「新人公演は優劣順位をつけるためのものではなく、新人へのエールを送るために存在する」

ということなのだけど
賞がある、から
結果的にコンクール的な要素もあるというのは否めない。


 
でもこれはやっぱ新人“公演”なんだよね。


舞台に出る一人一人がこの日をめざしてつくってきた曲を披露する場。
うまい人も。まだそれほどうまくはない人も
みんな同じ土俵に立っている。
それぞれに自分が好きな
自分が得意な
曲と真剣に取り組んできた結果をみせるところ。

舞踊でいえば
その人の舞踊そのものだけでなく
振り付け、衣装、音楽、照明
そういったものすべてがでてくる。
こった構成、照明の“作品”もあれば
シンプルな、素のままのような踊りもある。


賞は何を評価してのものなのだろうね。
そういったすべてのもの?
その人の才能、将来性?
完成度?
フラメンコ性?

それは審査員ならぬ選考委員の方々、
一人一人で違うかもしれない。
ウエブに掲載された以前の公演の、各委員の評をみても
みかたも、何を基準にしているかも
それぞれ違うようにみうけられる。
そしてそれはそれでいいのかもしれない。

スペインでもコンクールの結果に
出場者、審査員、観客、
全員が納得するなんてことはめったにないしね。


フラメンコに対する考え方はさまざま
あれもフラメンコ これもフラメンコ
みな自分がこれだと思うフラメンコを好きになり
それをおっかけていく。
誰もがこれだ!
と思うフラメンコっていうのもないではないだろう。

でも結局趣味の問題。
昔風が好き ヘレスが好き モダンが好き
派手好み 渋好み
フラメンコが好き
踊ってる自分が好き
。。。
なんだっていいんだね。
でみんな自分の好きなフラメンコが絶対だと信じてる。

テクニック、表現力などの優劣をみるだけなら
課題曲でもだして、もっと短い時間で十分。
歌やギターなら音程、コンパスはもちろん、
歌ならメロディの正確さや声の強弱の使いかた、声のだしかた、発音
ギターなら曲の構成やテクニック
舞踊なら
コンパス、コロカシオン、ブエルタやサパテアード
などなど細かいところはわりとすぐにはっきりみえるものだ。
極端にいえば
のど自慢の鐘ひとつで退場、
や
コルドバのコンクールの予選のように最後まで踊らずにお引き取りください、
(少なくとも以前はそうだった。うまい人もうまいとわかれば、だったかもだけど)
みたいにしたっていい。

でも
そうじゃないんだよね。
これは新人公演。


個人的には
賞なんてなくていいのかもしれない。
と思うよ。


あの大きな舞台でたくさんの人にみてもらうこと、
選考委員や
みにきたお客さんやともだちや
いろんな人のいろんな意見をもらうこと自体が賞だしね。


それでも賞がある。
いろんな意見がある中、多くの注目を集めた人ということなのだろう。
これからプロに、という人の励みになるんだろうね。
でもそれがすなわちプロのライセンスでもない。
 
実際、私見でも
受賞者の方は健闘されたと思うけど
受賞しなかった人でもそれに劣らずよかった人もたくさんいたしね。
 
ラ・ウニオンのコンクールで
舞踊部門の決勝にもすすめなかった
ロシオ・モリーナ
その数年後ゲストで公演、
コンクールで踊ったタラントを同じ衣装、振り付けで踊ったという例もある。
賞イコール成功でもないし
問題はその大きな舞台で演じた自分を
どれだけちゃんと客観的にみつめることができて
次のステージに進んでいくか、ということだと思う。
 
えらそうにごめん。
でも私はそう思う。
だから賞とれなくても嘆かずに
前むいて進んでいこう。
そして運よく賞がとれた人も
自分の実力を過信せず
前むいてすすんでいこう。