2年に1度の世界最大のフラメンコの祭典、ビエナルが開幕いたしました。
会場はマエストランサ闘牛場。闘牛場のアレーナに座席が並べられ、闘牛場の座席も4分の1くらいでしょうか、使っていたのでお客さんも結構入っていたと思います。
およそ100年前、スペイン各地の闘牛場などを舞台に“オペラ・フラメンカ”と題された公演が繰り広げられていました。オペラと題したのは、オペラが他の公演よりも税金が安かったからということですが、またオペラと名乗ることで、フラメンコを酒場の音楽ではなく文化であることを主張していたのだともいいます。
その時代。1920年代へのオマージュとしてのこのガラ公演。ビエナル監督ルイス・イバラとアンドレス・マリンが構成演出。通常なら各自でリサイタルを行うだろう(実際今回のビエナルでソロ公演を行う人もいる)、ホセ・メルセ、ホセ・デ・ラ・トマサ、アルカンヘル、トレメンディータ、スペイン歌謡系のマルティリオ、パトリシア・ゲレーロ率いるアンダルシア舞踊団、若手のマヌエル・デ・ラ・トマサ、ペレーテ、アンヘレス・トレダーノをマノロ・フランコ、アルフレド・ラゴス、ダビ・デ・アラアルと名手たちの伴奏で、というもの。全体の統一感や流れなど、一つの作品としてのまとまりは感じられなかったけど、ガラ公演だし、元々のオペラ・フラメンカもそういうものだったのかも。2時間。私は闘牛場の石の座席だったのでお尻が痛くなりました。
| Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León |
サックス演奏によるファンダンゴなどに始まり、若手3人によるカーニャ、3人それぞれのソロ、そしてバタ・デ・コーラのエドゥアルド・レアルとアンダルシア舞踊団による群舞へとt付きます。これがバックが黒、衣装も黒、照明は暗く、舞台は遥か彼方でよく見えません。うーん、こういう大きな会場ではラ・ウニオンのフェスティバルように大画面を設置して遠くからでも舞台の様子がわかるようにして欲しかったですね。
| Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León |
同舞踊団監督パトリシア・ゲレーロは白い衣装でサックスによるグラナイーナを踊り、これは良かった。とにかく舞台が遠いから表情までは見えないわけですが、それでもサックスが奏でる歌をしっかり聴いての表現、間合いの良さなどの感覚は伝わってくるわけです。
舞踊団によるコロンビアーナとタンゴ。舞踊団の振り付けは、群舞らしくなく、というか、個人で踊る振りを全員で同時に踊っているというのが大部分で、フォーメーションも含め、もっと工夫があっても良いかと思ったことでありました。
エレキベースの弾き語りでトレメンディータがティエントを歌い、アルカンヘルはビダリータとグアヒーラを。マルティリオはサエタとカンシオン・ポル・ブレリア。ホセ・デ・ラ・トマサのソレア、そしてホセ・メルセのシギリージャ。いずれも伴奏はダビ・デ・アラアル。
最後は当時の人気曲だったファンダンゴ大会で幕。
| Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León |
うん、志は伝わるけど、闘牛場という会場をいかしてもいないし、むしろその欠点が目立つ公演だったように思います。せっかくの機会だったんだけど、っていう感じ。これなら劇場公演で十分だったのでは?それぞれの演者も一流だけど、各自のベストなパフォーマンスだったかというと疑問も残るし。いや、一つの公演を成功させるって難しいですね。
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