業界きってのフラメンコオタク、ラファエル・エステベスとバレリアーノ・パーニョスの新作はフラメンコ・ギター・ソロの父、ラモン・モントージャ。タイトルのドンセージャス、乙女たちとは詩人ガルシア・ロルカがギターの弦を乙女に例えたからで、ラモン・モントージャが残したギターソロ曲を中心に、ラモン・モントージャが多くの時間を過ごしただろうフエルガをイメージして、彼が生きた時代や現代を行き来しつつギターの弦のバイブレーションを踊り続けると言う作品。
いやあ、これがまたすごかった。ラファエルとバレリアーノを加え総勢9人が踊りまくる。
今も多くのギタリストたちによって演奏される代表曲、ロンデーニャに始まり、ファルーカやグアヒーラといった曲を生演奏するのはアレハンドロ・ウルタード。見事の一言。
| © Festival de Jerez/Rina Srabonian |
フエルガにもいろんなものがあると言うことで、全員が床にのたうち回るようなものもあれば、現代の大音量のリズムで踊り狂うクラブのようなものも。
| © Festival de Jerez/Esteban Abión |
戦争の足音が聞こえたり、チャールストンが流行るなど時代背景も取り入れながらみせていく。モントージャが伴奏したドン・アントニオ・チャコンやニーニャ・デ・ロス・ペイネスの歌の録音なども混ぜつつ、彼のフラメンコ人生が浮かび上がってくる感じ。
ダンサーたちは、ボレーラの名手のバレリアーノ・パーニョス、フラメンコなラファエル・エステベスをはじめ、スペイン舞踊全般を得意とするもの、コンテンポラリーが得意なもの、フラメンコな人などそれぞれの特徴を活かした場面、振り付けがあり、ワンパターンにならない。全員での群舞は迫力があり、素晴らしい。それを彩る少し暗めの照明も時代を彷彿とさせるようだ。
| © Festival de Jerez/Esteban Abión |
最後は再びロンデーニャ。
| © Festival de Jerez/Esteban Abión |
1時間半弱、流れるように進んでいく良作。これが世界初演。またどこかで見てみたい。
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