マリア・モレーノの『マグニフィカ』
今年マドリードのビエナルで初演された作品。ギター伴奏でのバタ・デ・コーラのアレグリアス、5分にわたるマントン技からの、カンテのラビ登場、アレグリアスを締めてマルティネーテというようにテンポよく続いていく。マントンもスポーツ競技のように使う人も多いけどしっかりアルテで。ソレアだったかな、上体の動きとか、やっぱエバっぽいなと思うところもあるけれど、ロベルト・ハエンとのコンパスの掛け合いが秀逸。パルマも靴音も超速。いやコンパスの楽しさってフラメンコの根源みたいなとこあるな、と。ユーモアもあるし。この辺は起承転結の、起と承かな。ラウル・カンティサノのエレキギターやら、ふくよかな女優さんがフラメンコの掛け声を色々繋げてラップのように歌ったりとか、が転。女優さん、カディスの人でダンス作品とかもしてるらしい。最初すごく面白かったんだけど長く続くと飽きるというかくどく思えてしまう。塩梅、難しいですね。
カスタネットで始まるシギリージャ(ラビがギター弾きながら歌うのすごい)から光に向かってさっていて結って感じ。
個人的には、女優さんやエレキの部分はもっと短くていい(その方が効果的じゃ?)かなと思うけど、前作よりは好き。作品としてはちゃんとしてると思うし。エネルギーは伝わる。
ストレートなフラメンコがいいんだから、あえて奇をてらう必要はないと思うんだけど、色々やってみたくなるのかな。
マドリード公演のハイライト動画がありましたので貼っときます。
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