いやいや良き映画でありました。
タイトル、君がファルキートだろう、って意味になるのかな、でも邦題ならシンプルに『ファルキート』として、副題で、世紀のフラメンコダンサー、とか、光と影のフラメンコ、とかするのかな。
アメリカでフラメンコのイベント制作などを手掛けるオフィスを持つ AMI MINARSさんの、ファルキートのドキュメンタリーというアイデアから、アメリカのリューベン・アトラス監督がスペインでの撮影が多くなることを鑑みて、彼と交流があったスペインのサンティ・アグアド監督とはなし、共同で監督制作した作品。
ファルキートその人を探っていくことで祖父ファルーコや母ファルーカ、父モレーノらのことは欠かせない。弟ファルーや息子フアン、妻ロサリオ、娘たち…ファミリーは欠かせない。彼という人間の、アーティストとしてのベースであり、こういうファミリーだからこそ今の彼がいるのだな、と。
作品『フラメンコ・プーロ』で幼くしてニューヨークの舞台に上がり、全米ツアーしたこと、叔父の夭折後に生まれた彼に祖父が伝えたこと、母が語るファルーコのスタイル。
2001年、ニューヨークタイムズに「今世紀最高のフラメンコダンサー」と称され、2003年ピープル誌の世界の美志位有名人50人の一人として掲載。
なお会場には、映画でも顔をみせるファルキートの過去から今までの共演者たち、ペドロ・シエラ、ラ・トバラ、ルイス・アマドール、マヌエル・バレンシア、トロンボをはじめ、ぺぺ・デ・ルシア、エスペランサ・フェルナンデス、アンヘレス・ガバルドン、ら他多くのアーティストたちも顔を見せていました。
1997年の祖父の死、2001年公演先の南米で父が舞台の上で倒れ亡くなる。ファミリーの長としての責任。
2003年に起こした死亡轢き逃げ事故。世間の冷たい目。
2005年結婚。子供の誕生。
ドラマチックすぎる人生。轢き逃げ事故の話も当時のニュース映像やインタビューなども交えて語られる。でも母の言うように「前を向いて進むしかない」のが人生。
息子に教え、舞台を見守り、自身も踊り続けていく。
フラメンコと毎日の生活が境界線なく続いている彼ら。ファルーが言うように生まれた瞬間からパルマとコンパスであやされる彼ら。そりゃ勝てないよな、と思いつつも、いや勝ち負けじゃないし、フラメンコを通してみんなが大きいファミリーのようなものだよね、とも思ったり。
フラメンコ好きが見るといや、その踊りもっとちゃんと観たい、フィエスタの場面もっと長くちゃんとみたい、とか思うところもあるかもだけど、とにかく、フラメンコが、ファルキートとそのファミリーのことが、少しわかったような気がします。フィエスタの場面、アフタートークで17人と言ってたのが45人きたtとか言ってたけど、あれだけ最初から最後までずっとを特典映像でDVDほしいとか思ったのは内緒。ぺぺ・トーレスもいたしね。
日本でもぜひ見ることができるようになりますように。
そしてまた来日もできるようになりますように。
それにしても最近、フラメンコのドキュメンタリー多いですよね。なぜかな



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