最初はディエゴ・デ・モロン。
メガネをかけセーターで登場。
© Festival de Jerez/Javier Fergo |
舞台にセーターで登場するフラメンコのアルティスタは他にいない。
こういうとこらからして、唯一無比な存在。
ブレリア。おじ、ディエゴ・デル・ガストール譲りのファルセータ満載。かと思うと、ラテンの『ソラメンテ・ウナ・ベス』が入ったりもする。
つっかえたりもして、危なっかしいのだが、木の音がする。
「長い間舞台で弾いていなかったから」と説明。
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音が少なく、メロディをシンプルに綴っていく。ゴルペを多用し、ラスゲアードはあまり使わない。今のフラメンコギターの流れとは全く別にいる、独自の世界だ。
ロンデーニャ、シギリージャ。
チューニングに手間取り、途中でチューニングし直す、なども。
それでもいい。そんな存在なのだ。
ぺぺ・アビチュエラはソレアから。
それまでの白黒テレビが急にカラーに変わったような、そんな感じ。
異世界から現代に戻ってきた?
切れずに進むコンパスが心地良い。
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そしてアネ・カラスコを呼び込み、カホンと一緒にアレグリアス。ブレリア。
リズムに乗って気持ち良く演奏。
音がきらきらしている。繊細さと重みがある。
最後に時計を見て、シギリージャとカバル。歌うような演奏。
1944年生まれというから今年で74歳とは思えないような若い感覚が息づいている。
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1時間ちょっとの歴史的ギタリスト、二人の競演。いつまでも忘れないだろう。
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